人狼物語 三日月国

216 【半突発R-18】Magic school『Camelot』【飛び入り募集】


【人】 天狗 1回生 ヨシツネ

―→大図書館―


彼女を最初に案内したのは、和菓子倶楽部>>0:118のブース。
手作りされた菓子の数々は、様々な趣向が凝らされている。
その中でも特にオススメなのは…。

「これが、琥珀糖。
寒天と砂糖を混ぜただけの簡単なものなんだけど、これがとんでもなく難しい。
けど、その見た目は『食べる宝石』と言われるほど人気があるんだ。」

小さく、半透明をしたゼリー状の菓子。
着色料によって無数に色を変え、光を反射して煌めく。
熟練した者の手によるものならば、まさに宝石に見まごう程。
今、自分達の目の前に並ぶ物も、その域に近いと言っていいだろう。
販売員を呼んで、その内のいくつかを金を払って注文する。

「これ、君の分。」

差し出したのは四つ。
アメジストを思わせる、薄紫色のもの。
サファイヤに似た、深い混色。
ルビーに似たもの、エメラルドに似たもの。
並んでいた中でも、特に出来の良いもの。
自身も和菓子を作る趣味があると、目利きが効く。

「他にも、見ていくかい?」

そう言って、彼女に倶楽部の中を案内しようとする。
そっと、後ろから手を忍ばせながら。
(130) 2023/06/26(Mon) 21:14:59