【人】 舞戸 黎哉──桜の間── [美鶴荘に、その意味をあえて問う必要はない。 ここはそういう場所で、その場所に乾杯したということは同意を得たということ。] ん…………はぁ…… [口移しに飲まされた酒はさっきよりもずっと甘く、ずっと芳醇で。] どうだろう? もっと味わってみないとわからないな。 [今度は自分の口に含めると、玲の唇塞いで同じように、だけどさっきよりも多くの酒を流し込んだ。 唾液混じりのそれは玲の喉を焼く。*] (133) R.R. 2020/08/11(Tue) 22:35:32 |