人狼物語 三日月国

5 光と闇の幻影月蝕〜Phantom lunar eclipse〜


【人】 月よりの使徒 ルナ


 
――――驕るな、監視者気取り《クリソプテス》。


[その瞳は冷たく、氷を孕むが如く。
従者は、その唇を以て神々の言葉を紡ぐ。]

 自力では"零から"世界も創れぬ有象無象が、
 我等(かみ)の《管理》に口出すとは烏滸がましい。

 黒山羊なくして行う夜の庇護など、
 穴の開いた外套を得意げに羽織るが如し。

 正しき星継ぎ《ネクステラリア》の儀によりてのみ、
 世界の礎は真に盤石となるのが解らぬか。
 
[蒼星が"柱"となる。それは古来より
黒山羊にしか果たせぬ、崇高なる役目。
月蝕機関《かれら》はそれを犠牲と罵る。
その浅慮さには憐れみすら感じうる、と。]
(143) 2018/12/11(Tue) 1:19:56