【人】 狐娘 レイ[シャオロンの居ない村。 レイが「ロン」を望む限りその日は訪れるだろう。 シャオロンが共に「ロン」を探してくれるのだから。 レイが「ロン」を望まなければシャオロンとは暮らせるだろうが、そもそもシャオロンだって望んだ結婚ではないのを知ってしまった。 いつかはシャオロンが村に戻れるように考えなければ。 でも、今だけは。少しばかり。 一緒に居られることを考えていたかった。] ふふっ、楽しみにしていてね。 わたしも一緒に、お手伝いするから。 [昨日までは家の手伝いだけしていたが、これから二人で暮らすことになるのだったら、レイも働くことを考えたほうがいいのかもしれない。 家で一人じっと帰りを待つより、シャオロンの助けにもなるし、気分も紛れるだろう。 シオンに縫い物の仕事でも教わろうかと彼女に視線を向ければ、シオンの旦那様らしき人(女性かと思っていた)と口づけを交わしていてぎょっとした。>>120 大人びた彼女が、あんな大胆な行動に出るところを見るのは初めてのことだった。] (145) 2021/12/06(Mon) 0:48:55 |