【人】 IX『隠者』 アリアこの世でも、箱庭でも、きっと変わりません。 救いも幸せも結局のところは主観です。 見ようとすればそこにあって、 そうであると信じたものがそれになる。 だから私は、 本当の私 は 救いなんてどこにも―― [ 言葉は、続かなかった。 たとえ心のどこかで何かを覚えていても、 それは彼に預けてしまうには重すぎると我に返った。 ] …… そうやって、 夢を見られるひとが 少しだけ羨ましい [ されど代わりに出てきた言葉もまた、 水底に沈んでいるはずの「本当」なのだけれど *] (163) 2022/12/21(Wed) 1:51:54 |