人狼物語 三日月国

104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】


【人】 遅れて来た 世良健人

>>+26 談話室 竹村
「季語ないじゃん。キャッチコピーにすんな、もう……」

これには参ってしまった。夕焼け色の髪が項垂れる。
そのまま、放置されていてもなんとなく抵抗の薄い飴玉の袋なんかをくしゃくしゃと手の中に収めて、持て余したりしている。

「二刀流かあ、大変だろ。どっちの練習にも出たりしてさ。おまけに雪だし。
 例年ギリギリ雪の季節は免れてた気がしたけど、今年は気象も恵まれなかったかなあ。
 俺は、マネージャーだし。みんな危なっかしくてベンチの中からじゃなきゃ見てらんないの」

練習メニューの一部にはきちんと参加している分、体作りの部分では選手たちにもひけはとっていない。
それでも実際に動いたならば、日頃から体を追い込んでいる選手たちには劣ってしまうだろう。
もっともらしい言い回しをしながら、ギザギザの袋を弾いている。破ればイチゴの香りが浮き上がった。
(166) 2021/11/02(Tue) 8:58:35