人狼物語 三日月国

180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い


【人】 軽音部 千葉郁也

[旧校舎の近く、風情があるだっけ。
俺には全然そんなこと思えないけど。

アイツがそう言ってたフェンスのところまで走って。

見慣れた姿、だけど
俺の知ってる装いじゃない人影の前まで辿り着く。

ちょっと息が整わないから、
言葉発するまで少し時間はかかった。

膝に手を当てて息を整えながら足元を見ると、
上履きのままだったことに気づいて、あーあと思う。]

 おっせぇよ……、
 昼出勤とか、どこの、社長だよ、

[まだ整い切らない息で言いながら顔だけ上げる。

マスクもピアスもなくて、
随分“普通“の高校生っぽくなった津崎を見た。
前傾した姿勢じゃ睨めあげてるみたいになっても
怒ってるわけじゃないのは知ってることだろう。

似合うねとは言わないし、似合わねぇとも思わない。
浮かんだのは、その格好だったらこの荒れた場所に
俺と二人でいても不審さは減るかもなって
間抜けな感想くらいだ。]
(167) 2022/10/19(Wed) 14:02:45