人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 客 葉月

んん、……微妙だなこれ。水の分量間違えたか?
芋もなんか硬い気がする……。

[とはいえ、レシピを教わったわけでもないから全部記憶頼りだ。
おまけに俺は普段全然料理をしない。というかしてこなかった。
言ってしまえば料理に関してはぴかぴかの赤ちゃんだ。そんな俺が、最初から「思い出の味」を再現するのは無茶だろう]

(──誰かに聞ければいいんだけどな)

[頭の中、ひとつの顔が過ぎる。
退店間際に見た顔。>>483
俺の記憶の中にあるよりも、当たり前だけど遥かに大人びていた。

あれ以来、彼と顔は合わせていなかった。
常連ではないだろうし、また会える保証もない]

(……声かけときゃよかったな)

[別にレシピを教えてもらうだけじゃなくて、ただ話が出来ればよかった。

そのささやかな願いが叶う日は、いつか来るのだろうか**]
(179) 2023/03/03(Fri) 18:48:34