【人】 ローグ ギュルセル[罠らしき何かのせいとはいえ、昔の自分を知る相手をそうと気付かず犯し尽くして、その後に雑談などどうしてできようか。 彼女と組むことになったパーティ>>184の次が、男が最後に組んだパーティだった。 言わば、楽しく冒険ができた最後の思い出。 それが彼女がいたパーティで。 その話をどうしてあの場でできただろう──と歩きながら考え続けてしまったのは、逃げ出したことすら罪悪感の種だったせいなのだろう。 もしもう一度彼女と顔を合わせることがあって、その時に互いに冷静でいられたなら、改めてその話をすることはできるかもしれない。 そんなことをぼんやり考えながら疲労困憊の状態で歩いていると、男は見慣れた扉を見つけた。ダンジョン酒場である]* (189) 2021/05/03(Mon) 23:13:38 |