【人】 一年生 花巻 楓[人に見られてたって思ったなら もうここで泣くのは止めてただろうけど 狐さんなら泣いてても許してくれるかなって子供の謎思考で、 それからも場所を変えることなく泣きに来た。 ひとしきり柱の陰に蹲って泣いて、 顔をあげて歩き出すと、地面に絵と言葉が書いてある。 狐さんの時もあれば花びらの絵もあって もしかしたら神様かもしれないって思ったのも 子供の単純思考だから、許してもらいたい。 でも、確かにそれで あたしはひとりで泣いてるわけじゃないんだって まもってもらえてるんだなって思えて あたしのこと嫌いな人の言葉より 見守ってくれてる人達のこと優先しようって あたしが好きな人たちの言葉を大事にしようって 思えるようになったんだ] (193) 2021/07/26(Mon) 0:40:21 |