人狼物語 三日月国

43 【完全RP】音の鳴る瞬間の相手は【R15】


【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ

ニコロという男について


簡単に言いますと
世界を知らない馬鹿な子供だったんです

暖かい屋根のある教会で
お腹いっぱい食べられて
遊ぶ友達も
勉強を教えてくれる牧師様もいて
そんな暖かい教会を私は飛び出したんです

牧師様はいつも「この教会の敷地の外に出てはいけません。外はとても危険なのです。」
そう言っていたのに
教会から出れないその環境が幼い子供には物語の中に出てくる牢屋のように感じて…

教会は街から離れた森の中にありました
そこから゙彼女゙と私は抜け出して、たどり着いた街は荒れ果てていました
私の母国はどうやら、当時内乱があったそうです
街の外には薄汚れた服を来た人ばかり
どの人も目は落窪みやせ細って
絵本のゴブリンのようだと思いました

小さな子すら襤褸を纏ったような…骨と皮の状態で瓦礫の横に蹲っていました

そう、私はあの教会がどんなに私たち子供を守ってくれていたのか知らなかったのです
(211) 2020/09/29(Tue) 18:43:42