人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【人】 磑風舂雨 バーナード

>>221 ラサルハグ
 あなたの告げた本心を聞いたとしても聞いていなかったとしてもこの看守の挙動は変わらなかっただろう。
 明るく穏やかに微笑むだけ。そして口元を「こちらこそ」と動かすだけ。それから、それから。

「あ、そうだ。それで君にお願いがあるんだけど……」

 制服のポケットの中から取り出したのは薄く小さいケースだ。収納可能サイズが見た目とイコールであるこのケースの用途はただひとつ、収められている『それ』のためでしかない。
 開かれた中にあるのはシンプルなチェーンと、その先に一枚のタグ。死が不可逆の変化であった時代、蘇生も修復もできない死体が誰であるかを識別するために用いたドッグタグだ。

「宴が始まっても首輪だと目立つからね。代わりにこれをつけてほしいんだ」
(227) 2022/02/11(Fri) 4:29:14