【人】 ]X『悪魔』 ゼロ── 回想:邂逅の日 ── [クリスタベルにはじめて会った日の帰り道。 帰る先に家はない。 雨風を凌げる場所を確保できている程度。 あのスラム街で、自分はそこそこ有名だ。 あの日以来身体も鍛えて技も盗んで 逞しく生きるために強かであるために いきて、いきて、いきて、いきていた。 陽が沈むと少し肌寒くなる。 寝床に帰ると石壁からレンガを外し 中から私物を取り出した。 薄布だけどないよりもマシである。] はあ…… [興奮冷めやらぬとはよく言ったものだ。 薄布よりも体温の方があたたかくて、 また会えると思うと胸がいっぱいになった。] (264) udon 2022/12/21(Wed) 23:49:22 |