人狼物語 三日月国

164 夏の想いのひとかけら【R18】


【人】 オスカー

―― 回想:綴と風鈴と ――

>>250あの時どうして綴に声を掛けたのか。
問われたことがあれば素直に語ったこともあるだろう。

丁度、あの時、あの場所で、折角の夏に。
酷く世界を憂いた表情で見ていたからだ。
少なくとも自分にはそう見えてしまった。

手が欲しかった――事実だ。
自分で風鈴を選ぶセンスがないと思っていた――事実だ。
そんな事実の積み重ねよりも憂いた表情で生命力溢れる夏の季節を眺めている者が近くにいることを残念に思った。

>>251問いかけは突然に。
突然の反応に不意を打たれた綴の反応は外を眺めているままに見えた。
風鈴の音色が好きだと言うならばそれは非常に好都合な話で、目を丸くしても助力を願う言葉を差し伸べるのは労はなかった]
(269) 2022/07/29(Fri) 1:52:39