人狼物語 三日月国

164 夏の想いのひとかけら【R18】


【人】 オスカー

―― 回想:清姫と浴衣と ――

[清姫とは今年で二回目の夏を過ごしているが初めて出会った昨年と言えば、自己紹介で自身のことを姫と言っていたことを素直に受け取り蛇ヶ原と一度も呼ぶことなく――]


  清姫、清姫。
  姫とはプリンセス。
  清とは清らかなという意味でしたね。
  うん、うん。
  実に良い名前ですね。


[仕事場や民泊で顔を合わせるとそんな風に自分の思ったことを投げかけては完全に清姫呼びになっていた。
そう、この国では昔々からプリンセスは沢山いたらしいからきっと清姫もその一人なのだろうと思い込んでいた]


  ところで――。


[そんな出だしで始めた言葉の投げかけは夏も半ばすぎてのことだ]
(276) 2022/07/29(Fri) 7:30:07