人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 マシロ

 

  ……気分が変わった、というか
  
変えられたというほうが近いというか…。



[ 動揺しても、少し手元が揺れても
  コーヒーを淹れる手順は狂わない。
  その代わり、いつもの明快な言葉遣いがやや萎んで
  白々しいやり取りへ微かに視線を彷徨わせた。

  微かな声もわずかに赤らんだ頬もきっと、
  カウンター越しに対面する彼にしか届かない。>>270
  私服は彼好みにと思っても、制服のシャツなんて
  本来こころが変わっても新調することは無い筈なのだ。

  首が見えないよう配慮した、襟元の長いシャツ。
  何気なく指摘される度
  この下に隠れる印ふたつを思い出してしまうのに。
  ──ああもう、ほんとうに、ずるい。 ]
 
 
(289) 2023/03/16(Thu) 21:19:27