![]() | 【人】 厨房担当 マシロ ― うさぎたちの、 ― [ ぽん、と瑞野が無言で肩を叩いてくれる。>>309 それだけでまた、涙が滲みそうだった。 守りたいこの場所が、誰も欠けて欲しくないこの店が ちゃんと続くって思わせてくれるみたいで。 店内の音楽が変わったのも、心に凪風を呼び込んだ。 ] ……うん。先輩。 大丈夫、笑えるよ。ちゃんと。 [ 傷付いたのは言った本人だ。あの顔色を見れば分かる。 大咲が過去の感傷へ動揺しただけ。 だから、白うさぎは、ちゃんと笑える。 伸ばされた──少し荒れた指先が、白うさぎの耳を さらりと撫でていくのを、自然と追い掛け、捕まえて ] (327) 2023/03/05(Sun) 21:45:46 |