人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 若者 ミスミ

それは、とんでもない誘惑何ですが……いや、俺は!今は!カルボナーラが食べたいんです!

[相盛りの誘惑>>478に打ち勝つように、よろしくお願いします!と頭を下げればあと少しでおでこを打ち付けるところだった。
余った勢いを宥めるように顔をゆるやかにあげれば、カウンター席ゆえ自然と視線が奥のキッチン>>465へと向かってしまう。

自分にとってカウンターの奥は仕事をするばあちゃんの独断場であり、一度暖簾が下りれば美味しそうで楽しそうな、この世のどこを探しても他に見つけられない魅惑の教室だった。
ふつふつと沸騰しないように、けれど麺を茹でる1%塩水の温度が下がらないように保つ技術が鍋の中には確かにあって、さらに薄いパンの中にはチーズと塩水とベーコンの油を三位一体にさせるための技がある。

それに、卵は思春期の女の子のように難しいのだとばあちゃんは言っていた。
熱すぎる火は卵を固くしてしまうし、温度が低すぎても卵が出汁と分離してしまうのだと]
(481) 2023/03/03(Fri) 0:34:40