[さて、このケーキの立役者である「紫の薔薇のうさぎ」、黒原=ベイカーだったが――。
その面持ちに滲む陰り
>>309には、速崎も気づいていた。]
んっと……。
あのさ、フィエち。
何かあったら言ってくれていいからね。
私にでも、店長にでもさ。
[「この伝説のゲイザーに」なんておどけてみせても、逆に後輩として畏まらせてしまうだけかもしれなかったから。
あくまで自然体で、さりげなく声を掛けていた。
けれども向こうから特に何も言われなければそれ以上お節介を焼かないのは、瑞野に対しての時と同じ
>>125。]