![]() | 【人】 役者 セロ―Madam March Hare カウンター― [前菜です、とサヤから渡された手まり寿司は、見ためも鮮やかで可愛らしい。 祝いの言葉とともに出されたワインとサヤの顔を交互に見比べる。] っ!、ありがとうございます… [お祝いの嬉しさと緩み切った顔を見られたかもしれない気恥ずかしさから少し声が小さくなってしまったかもしれない。 木の芽のピリリとした辛みに一瞬戸惑い、それでも感じる美味しさに頬がゆるむ。自分では使わないような食材も、このお店では食べられてしまうのだから不思議だ。これがプロの腕なのか、それとも彼女彼らが作るものだからなのだろうか。 4種の手まり寿司はどれもこれも美味しくて、お寿司屋さんじゃないのに凄いなと素直に感心する。 ピンクグレープフルーツのスパークリングワインは、爽やかな甘酸っぱさがとても好みの味だ。] カトレンブルガー、カトレンブルガ―、 [忘れないようにしっかり覚える。帰ったら調べてみよう。手の出せそうな値段なら、家用に買ってみようか。] お寿司、とっても美味しいです。ワインも、好きな味です。 [思わぬプレゼントに感謝を述べる。これはメインも期待してしまうな。] (566) 2023/03/04(Sat) 21:16:09 |