人狼物語 三日月国

164 夏の想いのひとかけら【R18】


【人】 元子役 辺世 流

[回想]

子役になったのはいつからだったかはっきりとは覚えてない。
小学校に上がるか上がらないかの頃だったろうか。
僕のことを見た友人のすすめで、両親が僕を近くの劇団に入れたらしい。
そこでの活動で、僕は劇団の子たちの中でも頭一つ抜けて上手かったらしい。顔がどうとかは知らない。

そこから、ローカルCMへの出演と、ドラマのオーディションを受けたのが本格的な芸能活動の始めだった。

人一倍努力した。それは確かだ。
でも本当のところ、演技そのものには大して興味はなかったんだと思う。
多分僕は両親に褒めてもらえるのが嬉しかっただけで、演技でなくても、それが何でも良かったんだ。
(591) 2022/07/31(Sun) 9:45:35