人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 憐憫聖贖 ナフ


「それでも誰かとは出会ってるものだ。そうでなくとも集まりそうな場所を中心に探すだけでも全く違う。……バーナードは神が好きじゃないらしい。だから俺は
"俺の力で出会ってみせた"
と言い切ろう」

視線を受けて、受け流すように目を閉じてから微かに揺れる紅茶の水面に視線を落とす。"彼女"と一緒にすればきっと『あんなに色気をばら撒いてはいない』と抗議されるが脳裏に浮かび、笑んだ。

「……本当、巫女とやらは最善を見て気付く癖に、自分ではろくに動きやしない。俺は『それが気に食わないから』この生き方を選んだ。最も──そちらも後悔はしていないんじゃないか?」

ラサルハグは、お節介とも余計なお世話とも鬱陶しいとも言える言葉をよく発する。それは全部、『生きたい生き方が存在する癖に選んでない』ように見える人間によく切り込んだ。

この男は、貴方に興味がなかったというのは確かにあったが……一番の理由はそれに属さないと見ていたからだ。

「俺は何もしていない」


貴方の問いには、
記憶がなければ不自然な位
にハッキリと淡々とした声色が帰った。嘘をついているようにも見えやしないだろう。貴方の視線を受けた直後とは違い、落ち着いた様子で紅茶を一口飲んで、それこそ世間話のようにこう返した。

「……俺は、ただ
お話
しただけさ。勝手にそれを大袈裟に受け取り、曲解し、暴れた奴が
偶然にも
複数出たせいで個々に見ると大した犯罪でもないそれは、誰かの陰謀と静粛のような錯覚を覚えさせ……
その光景が全てを殺した。


 ──何かしたのは、
俺以外の容疑者全員
さ」
(-223) 2022/03/10(Thu) 7:51:56