人狼物語 三日月国

185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】


【赤】 「怪人」 ファントム

「大丈夫、怖くない。」

彼女の頭を撫でてやる。
子供に言い聞かせるように、穏やかに。
腰はゆっくりと、彼女の負担を最小限に進み続ける。

――そうして、実に長い時間をかけて、肉樹が半ばまで埋もれた頃。
先端が、何かを破った感触がした。
生暖かい感触が肉樹を伝い落ちていく。
そっと、彼女の頭を撫でてやった。
きっと痛みを感じただろうから。

肉樹が根本まで埋まり、先端が彼女の最奥に触れる。

「大丈夫かい?」

それ以上動くことはせず、彼女の様子を伺う。
無理はしていないか、余裕はあるか、恐怖はないか。
彼女を最大限に尊重しているから。

彼女が受け入れられるようになるまで、いつまでもそうしているつもりだった。*
(*22) 2022/11/29(Tue) 0:11:59