【事件に関する質疑応答より】

Q. 君がやった？
「僕はなんもしとらん」

Q. 誰がやった？
「僕はなんもしとらん」

Q. 犯行現場を見たか？
「僕はなんもしとらん」

Q. 現場のレンズを塞いだのは君？
「僕はなんもしとらん」

Q. 質問の内容が分かる？
「僕はなんもしとらん」

Q. チョコレートは好き？
「僕はなんもしとらん」

Q. ふざけている？
「僕はなんもしとらん」

【設定】
いて座。現在満19歳。20歳になったら出院予定。

小学校に上がると同時に標準語圏に転居。ほどなくしていじめの標的になる。現在は標準語に直そうとしたが直りきらずに「もういいや」ってなったのが定着したくらいの中途半端な訛り口調。

事件に関しての質疑応答・取調の際は一貫して落ち着いた様子で「自身は何もしていない」と述べるが、機器・異能などの検査でそれが真であると示されたことはない。何を聞いても同じ回答を繰り返すため、真偽如何をはかれない問いもあるが、少なくとも「普川が事件を起こしたか否か」の問いに於いてはどのような検査でも「自身は何もしていない」との彼の回答を偽と判定している。

被害者は凄惨な場を見たためか支離滅裂なことを述べる者も多かったが、「普川がやった」という一点においては皆発言が合致した。

いじめの被害者が、加害者に過剰に危害を加えた典型的なケースと見られている｡

事件当時、カメラの類はすべてレンズ部を塞がれており、記録は残っていない。
また、記憶念写の異能で普川や被害者の記憶を投影しても、事件が起こっていた（と思われている）時間の光景はカメラの記録と何も変わりなかった。

【設定】
生活態度は概ね良好だが、器物破損を行うなど、更生の傾向は見られない。違反行為は、すべて他者からの報告によるもの。カメラの損壊から始まる為、普川が直接破壊行動などをとった証拠自体はない。本人はやはりどんな質問に対しても自身はやっていないとしか言わないため、概ね報告者側が正当なものとして処理される。（院内でもいじめを受けているように見える）

原因不明のカメラ破損などは普川の異能を抑え切れていない為に発生していると考えられており、模範囚よりも強力な異能抑制装置を着けられている。

中身の見えない金属製の水筒をいつも持ち歩いている。近くに水筒がない時は何も喋らないので、扱いによっては凶器になり得るが所持を許可されている。中身を飲んでいるのを直接見たことがある者はいない。カメラでの映像でのみ、確認できる。中身はアイスコーヒー。普川によるものとされる違反行動の現場には、いつもコーヒーが撒かれている。（自演だったり、上手く普川を犯人にできた誰かの犯行だったり）

影異能を警戒され、明かりの消されない部屋に収容されている。比較的最近までは一人部屋だったが、10日以内程度に同室になり始めたくらいの人はいたかも…いないかも……？