人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


ビアンカ外出の対象を神に任せ、ルチアに決まった。

ビアンカルチアの処へ出掛けた。

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア

あなたは今日も、働いているのだろうか。
いつも昼事、ふらりと気まぐれに訪れる女は、いつもとは違う夕暮れ前に店先に姿を現した。

「……」

手には傘が一本。目だけで店内を見渡して。
(-45) gt 2022/08/12(Fri) 19:35:20

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

【街中】

「ふぅ」

歴史ある石畳には似合わない、安っぽい合成プラスチックのベンチに腰を下ろす。
ペットボトルをバリバリに砕いたチップか何かで作ったらしい。
くだらない、と。
このベンチに座るたび、ビアンカは思っていた。

「……お祭り騒ぎ」

大きな通りから聞こえる喧騒に耳を傾ける。
胸がむかむかとしてしょうがないけれど、それでも。
(11) gt 2022/08/12(Fri) 19:37:03

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア

「どうも」

案内されるまま席へと座る。
ちらちらと周囲に視線をくばりながら、
椅子を引く音すらたてないように慎重に。

「……エスプレッソ」

そうして、少しだけ悩むように黙ったあと。
あなたに視線を向けないままに、
ぼそり、とそう注文しながら。


「………最近、どう?」

どう、とはなんだろうか。
(-60) gt 2022/08/12(Fri) 22:14:10

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア

「やあね、寝不足かな」

口許に笑みが染み出して。

「………そう。
 まったく、面倒なことになったもの」

机の上で頬杖をついて、街並みを眺めるように首を傾けた。
長い睫毛が、瞼に付き従ってぱちぱちと上下する。

「相当、路地裏もばたばたしているはずなんだけど。
 お祭りだからか、あちこち騒がしくて――……
 余所の人も多い、から」

ほう、と零れた溜息が、海風に溶けていく。
物憂げなかんばせに、どこか寂し気な色がさした。

それから、少し。
考える間を、机の上をこつこつと長い爪先が叩く音が埋めて。

「ルチアは──……」

「……ええと。
 避難とか、するの?」

危ないよ、と。
苦笑するように、呟いた。
(-73) gt 2022/08/13(Sat) 0:13:24

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア

「そ」

どこかそっけなく。
あるいは、感情の色を押し殺して。
そう一言、ぽつりと。

エスプレッソマシンの音と、
店内の人々のざわめきがまじりあう。
不協和音じみた、けれどけして耳障りではないその音の中。

「私も」


「……きっと、ここで死ぬよ」


いつのことかは、わからないけど、と。
とおく、海の向こうを眺めながら、女は微笑って言った。
(-85) gt 2022/08/13(Sat) 3:02:58

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア

「そっか。いっしょか」

くす、と微笑みが深まって。

「そのいつかが、ずっと先ならいいけれどね。
 私も、あなたも」



……運ばれてきたエスプレッソと混ざり合う、冷たく甘美なヴァニラの香りに目を少し丸くした。

「あら。
 ………。
 サービス?」

あなたの顔を見て、かわいらしく――少し演技っぽいけれど──小首をかしげた。
何が楽しいのか、そのあとくす、と噴き出して、しばらく肩を揺らしていた。
(-177) gt 2022/08/13(Sat) 23:51:04

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア

「ビターなのも、悪くはないけれど。
 ……甘いのも、やっぱり、好き」

かちゃり、と食器を揺らす。
銀色の匙に瞳が映り込んで、その双眸の奥の色──

不安で、寂しくて、肉らしくて、恐ろしい。
何よりも苦々しく、砂糖をたくさんまぶさなければ顔をしかめてしまいそうな暗い気持ちが、
ぽつりぽつりと浮かび上がる。

「ずっと、もっと。
 先だと、……いいね。

 まあ、おばあちゃんになったら私なんかはもう廃業だけど。
 そうしたら、……」

あなたの瞳が降りてきて。
少し俯いていた貌が、揺れる舳先のように持ち上がる。
朱が差した唇が、ゆるり、と歪んで。

「そうしたら、ここで日がな一日、こうして珈琲をいただこうかな」

口にする。星に願うときのような。
――つまりは、けして叶うことのないであろう願いを。
(-201) gt 2022/08/14(Sun) 2:11:11

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア

「私も女だからね、大丈夫」

言われた通りに、頷いて。
アイスの表面を、匙が薄く掬い取る。

「――……十分に気を付けて、帰るよ。
 あなたも、気を付けてね」

そうして、それを口に運んで。
……ふ、と、メイクで固められた顔が解ける。


「おいしい」


そうして、ありがとう、と。
ひんやりと冷えた息を、吐いた。


あとはしばらく、通りを眺めながら珈琲を楽しんで。
チップとともに支払いをすませれば、また雑踏の中に消えていくだろう。
(-244) gt 2022/08/14(Sun) 16:03:34

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

【街中】

>>69 ヴェルデ

かつ、と石畳を踏む靴音。
ベンチに座っている、見慣れた髪色が目に入る。

「ヴェルデ」

近づく、でもなく。
十歩ほどの距離を保ったまま、声だけをかける。
小さな――それでも、大通りからの雑踏の中通る声。

「誰か待ってるの?」
(70) gt 2022/08/14(Sun) 16:07:17

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

>>77 ヴェルデ【街中】

あなたのものよりずっとくすんで、ほとんど白色のような金髪シルバーブロンドが、あなたの視界の中で揺れる。

「そ」

大通りに背を向けた女は、かつかつとまた足音を立ててあなたに近づく。
疲労の色は見えないが、あまり部屋に帰っていないのだからどこかをほっつき歩いていたのだろう。

「昼ご飯は食べた?」

じい、と。
開いたままの双眸が見下ろしてくる。
手に持った傘がやかましく、けれどゆっくりとくるくる回り、静かな視界をかきまぜた。
(80) gt 2022/08/14(Sun) 19:32:12

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー

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お疲れ様です。大変失礼しました、気が付きませんでした…
この時はすげなく立ち去ったというようなていで、改めてこちらから声をかけさせていただきますね。
ご丁寧にありがとうございます。
(-267) gt 2022/08/14(Sun) 20:16:40

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

>>90 ヴェルデ【街中】

少し、眉がつり上がる。
目許にも口許にも表情がでないのに、そこだけは彼女の感情を素直に伝えてきた。

「飯はちゃんと食えっていったよね。
 また金とるよ」

最初のころよくやっていた、勝手に飯を作ってあなたに借金を負わせる極悪人の手法だ。
傘の回転がゆるりと止まり、今度は逆に回りだす。

「私もこれから戻るけど。
 一緒帰る? まだいる?」

そうして一つ溜息。それなりに疲れてはいるのだろう。
ただ、こうして立ち止まってあなたの返答を待つくらいには、余裕はあるようだった。
(92) gt 2022/08/14(Sun) 20:36:26

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ

/*
お疲れ様です。
すみません、こちら

>>1:G34
でレスをしていたのですが、その後こちらで返信確認できてませんでしたので念のためご連絡です…!
(見逃していたらすいません)
いったん流していただいてもいいですし、秘話に移行しても大丈夫です。お手すきの際に、よろしくおねがいいたします。
(-276) gt 2022/08/14(Sun) 20:47:04