人狼物語 三日月国


164 夏の想いのひとかけら【R18】

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到着:綴 千翠

【人】 綴 千翠



 
 ────人は

   命が永遠ではないと知った時から

       本当の思いやりや優しさを知るんだって



(23) springkraut 2022/07/27(Wed) 11:18:59

【人】 綴 千翠

[あの日眺めた夕暮れの海。

明日がどうなるのかもわからなくて
命も家族も、この白い砂のよう。

さらさらと掌から零れ落ちていく感覚。

悲しくて辛くて、でも
どうしようもなくて。

私が生きてきた今までって
何だったんだろうって。]
(24) springkraut 2022/07/27(Wed) 11:26:45

【人】 綴 千翠



  …本当の思いやり、
      本当の優しさ


       私は、知ることが出来たのかな


    
(25) springkraut 2022/07/27(Wed) 11:28:33

【人】 綴 千翠

[3年前、私はこの先にある病院に入院していた。  

腫瘍が見つかったのは大学受験シーズン真っ只中の冬。
身体に起こった現実を受け止める時間もないままに、
摘出手術を受け、その後も化学療法、放射線療法などの
全身治療は長期間に及んだ。

病室から眺めていた海を直接見るようになったのは
その年の夏になってからだったかな。

病院を抜け出してはここに来て、

海を眺めて過ごしていた。]  
(26) springkraut 2022/07/27(Wed) 11:39:57

【人】 綴 千翠

 

 
  …わぁ。
           


[客寄せの声>>0と人々の賑わい。
容赦のない夏の日差しに目を細めて、
私は額の汗を拭う。

カラカラと押しているのは業務用の
大きな発泡スチロールの箱を乗せたカート。
すぐ隣にある宿で調理してきた冷やし中華を
届けるために私は海の家へと歩みを進める。

この冷やし中華はひとなつ荘の
人気のメニューのひとつだ。]**
(27) springkraut 2022/07/27(Wed) 11:42:27
綴 千翠は、メモを貼った。
(a11) springkraut 2022/07/27(Wed) 11:56:17

綴 千翠は、メモを貼った。
(a12) springkraut 2022/07/27(Wed) 11:57:39

【人】 綴 千翠

― 海の家 ひとなつ荘 ―


  …すう、


[店に入る前は喉元に手をあてそっと深呼吸。]



   ───お疲れさまです。
  追加分の冷やし中華、持ってきました。



[誰ともなく周囲の皆に声掛けをしながら、厨房へ向かう。
慌ただしさの中、あちこちで頭をスイングさせている
扇風機と、その風を受けるたびに鳴る、微かな風鈴の音。
その独特の、どこか懐かしいような優しい感じは過去、
病院を抜けては通っていた時と変わっていない。

とは言っても、当時私が顔を出していたのは
いつも夕方で、人がまばらになってからだったから、
日中の人混み、熱気はこうやって店を
手伝わせて貰って初めて知った。]
(50) springkraut 2022/07/27(Wed) 18:41:41

【人】 綴 千翠

 
 
 (…今日は、大丈夫 そう?)


[カートを押しながら、私はそっと店内を見回す。
いつだったか、アルバイトに来ている結城さんが
変な男性客に絡まれているのを見て>>31、つい
わざとその客の背中にカートをぶつけたことがあった。
  
あの時は、すみません、と口だけで謝りつつ、
彼女を逃がして、自分も通り過ぎようとしたのだけど
待て、と手首を掴まれて、一触即発になってしまって。

凄く怖くて心は震えていたけど、私は相手の視線を
真っ直ぐに受け止めて、目を逸らさなかった。

絶対に逃げないってなけなしの意地を張って。

正直、殴られるかもしれないと思ったのだけど、
あれから、どうなったのだったかな。
相手が諦めたのか、別の誰かが間に入ったのか、
幸い、私が暴力を振るわれるような事件は
起こらなかった。]*
(51) springkraut 2022/07/27(Wed) 18:49:27

【人】 綴 千翠

― いつかの変な男性客の話
      その後、結城さんと>>56>>57  ―


  …うん、


[劇的に現れたオーナーが男性客の相手を代わり、
下がるよう促された私に結城さんが苦言を口にする。

それは正論で、
何一つ彼女の言い分は間違ってはいなかった。 
実際私も怖かったし、暴力を振るわれていた
可能性だってある。
力では敵わないことも腕を掴まれただけで
身に染みてわかった。


でも───…



私は小さく頷きながら、眉根を下げて笑う。]
(83) springkraut 2022/07/27(Wed) 21:41:27

【人】 綴 千翠



   …なんだろう、なんかね
      我慢したくないなって思ったの



[“誰かが”助けてくれるだろうって期待して
見ていたくなかった。
嫌だと思う気持ちに蓋をして、もう。
自分自身に言い訳をしたくなかった。
     

         未来というものがあるのかないのか、
         そんな病気を患って、思ったから。
           
         我慢して生きるのはやめようって、
(84) springkraut 2022/07/27(Wed) 21:41:32

【人】 綴 千翠

 

   勿論、オーナーが来てくれて、無事だったから
  言えることだと思ってる

   こういう時、どうしたらいいか、
  予め考えておかないと駄目だね

   
[咄嗟に頭が回らないから、と彼女に告げる。]


  でも、物語だと私の前に、颯爽と王子様が現れて
 助けてくれるのにな
  
  たくさんの人が居るのだから、ああいう人を見たら、
 すぐにみんなで窘める世界になったらいいのに

  みんなでつまみだすの


[思わず飛躍した話をして、恥ずかしそうに目を
伏せた後、私はもう一度彼女を見つめて微笑んだ。]
(85) springkraut 2022/07/27(Wed) 21:41:42

【人】 綴 千翠


 
   心配させてごめんね

     心配してくれて、ありがとう 

                      *
(86) springkraut 2022/07/27(Wed) 21:41:54

【人】 綴 千翠

 
― 現在/海の家 ひとなつ荘 ―



   いつもの場所に置いておきますね。
  


[冷蔵庫にという辺世くんに応えて、私はたくさんの
冷やし中華が入った発泡スチロールの箱を開けると
ひとつひとつ冷蔵庫に入れていく。>>58

たぶん身体のこともあって、オーナーも心配してくれて
いるのだろう。
私の仕事は専ら裏方、皆が寝泊まりしている宿で
野菜を切ったり仕込みをしたり、こうやって届け物を
したりで、店に出ることはあまりない。
  
だから、ここでこんな風に、実際に接客をして、
毎日たくさんのオーダーをさばいている皆のことは
すごく、かなり、尊敬している。]**
(89) springkraut 2022/07/27(Wed) 21:56:03

【人】 綴 千翠

― 夕暮れの海 
      ずっと変わらない時間  ―


[打ち寄せる波の音を聞いて、
沈み行く陽の茜色を水面に映す海を眺める。

入院しているときからずっと、
時間を作っては眺めてきた海。

それは海の家を手伝わせて貰うことになってからも
変わらない。

見ているだけで、昨日のことのように悲しみが込み上げて、
見ているだけで、泣いてもいいんだって
慰められるようで

まばらだった人影も、ひとりふたりと帰る場所へと戻り、
日中、あんなに人で溢れていたのが嘘のような時間。]
(102) springkraut 2022/07/27(Wed) 22:43:20

【人】 綴 千翠




  ───…ぁ



[その時間に、辺世くんの姿を見かけるように
なったのはいつからだったかな。>>76

胸に大きな手術痕のある私は、水着姿になることは勿論、
泳いだりすることはなかったけれど、]


  よく、会うね…?


[毎日のように顔を合すようになっていたなら
こんな風に話しかけたりしたことも
あったかもしれない。>>77]*
(103) springkraut 2022/07/27(Wed) 22:43:22

【人】 綴 千翠

― いつかの夕暮れ 
         辺世くんと  ―


  …うん、

   
[私はよく見かけていたけれど、どうやら
辺世くんは私の存在に気付いてなかったよう。>>108
確認するように名前を呼ぶ、その反応に苦笑する。]


   …うん、私は
  辺世くんが来るようになる
   ずっと前から、ここに

  だから最近、
   同じ時間に、君の姿を見かけてて 
   
   一方的にだった みたいだけど、


[恥ずかしそうにして、そっと笑う。]
    
(129) springkraut 2022/07/28(Thu) 0:32:36

【人】 綴 千翠



   ───…好き、というか


  …胸の中、心を…
     
     見つめるような気持ちになるの



[気まずそうにする辺世くんを他所に、
私は遠くを見るように海を眺める。


ここで話すのは完全に余談にはなるけれど、
彼が出演していた大河ドラマ『元親記』は
私も視聴してはいて、ストーリーも覚えているが
子役だった彼の名前は記憶していなかった。

あの子役が目の前の彼だと知れば、
それは驚くことだろう。]*
(130) springkraut 2022/07/28(Thu) 0:32:39

【人】 綴 千翠

― 回想:変な男性客との騒動の後 
              須藤さんと  ―


[あの時、例の変な男性客に毅然とした態度を
取るのに無我夢中だったというか。
だから私は、オーナーと一緒にオスカーくんが
援護に来てくれたことも、須藤さんが声を上げてくれた
ことも全然気付いていなかった。 >>111

“適正価格”で販売されたトウモロコシの話を知ること
になったなら、目を丸くして、その後はくすくすと笑った
だろうが、>>65そんな未来があったのかはさておき。


須藤さんから声をかけられたのは結城さんと話した後、
カートの荷物を仕舞っていた時だっただろうか。]


  …はい、綴です。綴千翠
   

[自信なさげに名前を呼ぶ彼に苦笑しながら頷き、
改めてフルネームを告げる。]
(131) springkraut 2022/07/28(Thu) 2:07:42

【人】 綴 千翠


  そんなことないです。
 今だって、思い出すだけでほら 

  こんなに心臓がばくばく…

   
[度胸あるという言葉に、とんでもないと
首を振りながら私は思う。

昔の私なら、自分にふりかかる悪いことを考えて
動けなかった。
“誰か”を待って、都合よく誰かが来てくれれば
いいけれど、そうじゃなかったら…、そうじゃなくても、
心に燻る靄が重石になっていただろうことは容易に
想像出来る。


───だってね、もし私だったらって考えると。
やっぱり、助けて欲しいって、思うの。

辛い時に助けて欲しいと思う気持ちも、
わかっている筈なのに、見て見ぬふりをされる
気持ちも知っているから。]
(132) springkraut 2022/07/28(Thu) 2:13:00

【人】 綴 千翠



   酔っていてもいなくても、
  弱いだろうと相手を見て、ああいうことするひとって
  本当に信じられないし、理解できません 
   
したくもないけど… 
  


[怖がっていたかと思えば、今度は怒りの感情が顔を出す。
ずっと、外見から大人しそうに見られがちだったけれど、
これが本当の私なのだから、今はもう
隠すことはしない。]
(133) springkraut 2022/07/28(Thu) 2:14:15

【人】 綴 千翠

 

   …あ、はい。
   じゃあ、次からは


[そして、対策を告げられれば、
込み上げていた怒りはすうっと消えて、
次は良かったという感情そのままに素直に頷いた。]


  …本当に、すぐに
  光よりも早く須藤さんのこと

   呼びに行きますから──… ね?


[震えたり怒ったり、安心したり。
感情のままに忙しなく表情を変えて。
けれど話の終わり、最後は念を押すような言葉を
口にしながらも笑って。]
(134) springkraut 2022/07/28(Thu) 2:23:01

【人】 綴 千翠



 ───ありがとう、ございます、先輩


[彼の顔を柔らかく見つめたのだった。]*
(135) springkraut 2022/07/28(Thu) 2:24:50

【人】 綴 千翠

― 現在/海の家 ひとなつ荘 ―


[冷やし中華を冷蔵庫に仕舞い終わり、
顔を上げると随分お客さんの数が減っていた。

いつの間にか順番に休憩をとっているらしく、
声が聞こえる。]



  …あの、休憩の間、フロア
  私がまわりましょうか?



[誰がどう、休憩することになったのかは
わからないが、少しだけならと残っている
面々に申し出たがどうだったか。

チリンチリンという風鈴の音が
耳を澄ませなくてもわかるくらいにはその時間、
客足は途絶えているようだった。]
(136) springkraut 2022/07/28(Thu) 2:30:58

【人】 綴 千翠

[ちなみに、ところどころ、
店内に飾り付けられている風鈴は複数。
フロアを回っているとふとした時に音が聞こえて、

つい私は、揺れるガラス細工に顔を
向けて目を細めてしまう。]


  …元気?


[なんて、時折話しかけたりもするから
傍から見たら電波系っていうのだっけ?
そういう風に思われても仕方がないと言えた。

これらの飾り用の風鈴選びは
誰と行ったのだったかな。

沢山の中から、時間をかけて真剣に絞り込むのも
帰ってから店につけるのも楽しくて

子供のように胸を躍らせていた、
そんな記憶が見るたびに思い出されるのだ。]**
(137) springkraut 2022/07/28(Thu) 2:33:09
綴 千翠は、メモを貼った。
(a31) springkraut 2022/07/28(Thu) 2:53:39

【人】 綴 千翠

― 回想:男性客との騒動の後
            須藤さんと  ―


   …名前、読めないってよく言われます
  でも、漢字自体は珍しいものじゃないと
  思うのだけどな


[謝る須藤さんにはゆるく首を振って、
そっと笑う。>>138

  いいえ…
 こうやって関わる機会がないと、
 わざわざ調べようとは思わないと思いますし───
 
   ありがとうございます

[気を遣ってくれているのだろうか。

不意に綺麗な名前だと言われれば瞬きの後に
表情を柔らかく綻ばせた。]
(191) springkraut 2022/07/28(Thu) 19:04:04

【人】 綴 千翠



  
すぅー。はぁ



[深呼吸をしようと、自ら見本を示す須藤さん。
私は促されるまま目を閉じ、胸に両手をあてる。

けれど、せっかくの落ち着くための所作は
思い出した怒りに吹き飛んでしまったりして。>>133

きっと心のどこか、須藤さんがうんうんと同意して
くれたから甘えてしまっていたのかもしれない。>>139

 

   …フフ、オーナーだったら、
  言えば本当に何かご馳走してくれそう。
  
   今日の対応してる姿も格好良かった


[割って入ってくれた時の背中を思い出す。
盾になってくれてるようで、
いつもより広く大きく、心強かった。]
(192) springkraut 2022/07/28(Thu) 19:04:07

【人】 綴 千翠

 
  ───…今まで、
 意識して見てなかったけど、須藤さんの身体、
 しっかりしてますね…

  
今日のあの人より全然、強そう…



[流れというか、ついまじまじと見つめてしまって
ハッとする。]


  あ、私、
何言って…

  
   えっとその、あの、じゃあ…そう、約束!
  約束しましょう?
  
   私は今日みたいな時は須藤さんを呼ぶ
   須藤さんは呼ばれたら、来る

   ハイ、指切り

[あたふたしながら、小指を出して。
よくよく考えたら、これはこれで子供っぽくて
恥ずかしい提案だった。]*
(193) springkraut 2022/07/28(Thu) 19:04:09

【人】 綴 千翠

― いつかの夕暮れ 
         辺世くんと  ―


   …え。
  

[海を眺めていたら、謝罪の声が聞こえてきて、 
私は辺世くんを振り返る。>>144


   謝るようなことじゃ…
  
  私のほうが、邪魔しちゃったね
  君にとって一番、落ち着く時間なのに
 

[てっきり彼のほうも気付いてると思って、
声を掛けてしまった。   
気まずそうにしている様子に
申し訳なさそうに眉根を下げる。]
(202) springkraut 2022/07/28(Thu) 20:48:34

【人】 綴 千翠

  
 ううん、この暑さだし、
お店のほうが大変でしょう?
皆えらいなぁっているも思ってるんだ
  …あ、上から目線じゃなくて、純粋に   

   ──ありがとう、そう言って貰えると嬉しい


[このまま、私が居ればきっと
彼に気を遣わせてしまう。
ほとんど毎日来てるくらいなのだから、
彼にとってもこの時間は大切な筈。

どこかお茶を濁したような会話に笑って応えながら>>145
ここは私のほうから離れないと心に決める。]


   …じゃあ私、向こうに行くね
  私のことは今まで通り、気にしないでね
  

[私は辺世くんから離れようと歩き始めた。]*
(203) springkraut 2022/07/28(Thu) 20:48:38

【人】 綴 千翠

― 海の家 ひとなつ荘 ―


[皆が順番に休憩に行ってる時間だけのお手伝い。
こういったことはこれまでも何度もあったよね。]


  …あ、はい!


[蛇ヶ原さんの声に私は見上げていた
風鈴から視線を戻すと>>148、出来上がった
料理が乗ったトレーを取りに行く。]


  美味しそう。あの子もきっと喜ぶね


[カウンターで蛇ヶ原さんに笑う。
若いのに(といっても私より1・2歳くらいかな?)
しっかりしていて、それでいながら優しい彼女。
お店を明るくする彼女の声が私は好き。]
(215) springkraut 2022/07/28(Thu) 21:29:45