人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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視点:


【人】 田中 天美


 は、食えんでかわいそうにのお。

[からからとした笑いの軽さと振る舞いは、何度となく繰り返した軽口のひとつだと察するに容易い。本心から哀れんでいる訳もない。

 飯も食うし眠りもする、大太刀を振るうだけの力はあるがそれも常人で手の届く範囲。化けもしなければ宙に浮けもしないし空を操れもしない。老いも死にもしない以外はただの人間だ。
 違いはそれ“だけ”だが、人においては決定的な差だ。生まれた地を、妻子を、真っ当な一生を手放さざるを得ない差だ。老いぬ所為で一所に留まることもかなわず、放浪を余儀なくされ、そして何より死を許されない。
 深江がどれほどまで終わりを希ったものか。長命といえど命に限りある化生では分かってやれない。多くの死を見て別れを知る立場は同じでも、やがては死ぬ狐とは違う]
(104) calabari 2023/03/06(Mon) 3:14:04

【人】 田中 天美

[そも、人喰いの化け狐と、それを討ちにきた退治屋が最初の関係だ。紛れもなく敵であったが、いくら食い破ろうが裂こうが物ともせず大太刀を振るい、息の根を止めようとする姿の異常さに気付いた時、剥き出していた牙を収めて代わりに声を掛けたのが、次の関係に至るきっかけ。

 生きるには肉であれ生気であれ人を喰らう必要がある自分と、いずれも喰らったところで無限に再生する不死。山に入る人も減り、狩りに難儀していた時分に深江の存在はあまりにも都合が良かった。代わりに他の人間を食ってはならないという約束も有って無いに等しい条件だ。ただ傍にいりゃいいだけなのだから。

 互いに利があると見込んで成った関係だ。数奇にも三桁を超えても破綻せず、そして自らが終わりを迎える瞬間まで続くのだろうという予感がある。
 今更他の道を選ぶ気も、別の誰かを伴って生きる気も起きやしない。それを人は惰性と呼ぶのかもしれないし、執着と呼ぶのかもしれないし、もっと他の名をあてるのかもしれない。無論、そんなの自分たちにとってはどうでもいいことだ]
(105) calabari 2023/03/06(Mon) 3:14:41

【人】 田中 天美


[どうしたって違う生き物で全てを理解できずとも、こうして縁あって共に生きている。
 それ以上でも以下でもない。
 唯一無二と過ごす現在に安穏とした満足を得ていることだけが事実だった]
 
(106) calabari 2023/03/06(Mon) 3:15:06

【鳴】 田中 天美


[共に死ねた日こそ、最も満たされる瞬間であろう、とも]
 
(=0) calabari 2023/03/06(Mon) 3:15:22

【人】 田中 天美


 んじゃ具考えなきゃの。
 いや巻きたすぎか???

 餅は明日バーベキューの時んでも焼くかあ。
 砂糖醤油作って……きなこもええな。小屋行ったら無いかの。

 魚は次だなあ。
 貝はあるし煮付けにでもして具にせんか?

[コテージの橙の明かりに照らされながら、色んな匂いが混じり合うキッチンで、やいのやいのと騒いで笑う。
 貝の煮付けの甘ったるそうな醤油、きんぴらの味付けに使ったごま油の香り、炊けたばかりの飯の仄かな甘さ。フライパンで作った卵焼きはちょいと歪だが香ばしそうなきつね色で美味かろう。おむすびの具も何種か作って海苔で包み、できたおかずと一緒に弁当へぎゅっと詰め込めば完成だ。沸かした茶を水筒に移してる間に、リュックの荷詰めは深江が済ませたようで、明かりを受け取ると経つ準備は終い]
(107) calabari 2023/03/06(Mon) 3:15:36

【人】 田中 天美

[肌を撫でる夜気は心地よい涼しさを連れてくる。じぃいと羽を鳴らす虫の音、ひょうひょうと細く鳴く鳥の声、葉土を踏みしめる音と二人の会話が夜に混じり合う]

 うっかりコケても知らんぞお。

[実際のところ夜目は利く。この程度の山なら明かりなど持たずとも影に足を取られることもない。それでも繋いだ手の先には暗闇を覗けない男がいるのだから、先導して照らしてやらねばなるまい。
 まあ、気配を読める人間でもあるから、心配なんてものはしてないが]
(108) calabari 2023/03/06(Mon) 3:15:57

【人】 田中 天美


 ああ。
 最近じゃあ、一等かもしれんの。

[深江が天を仰いで足取りが緩んだのに合わせ、同じように空を見上げた。木々の空隙を冴え冴えと星が瞬いている。
 思わず見惚れて足を止めるほどの豊かな情緒は持ち合わせていないが、美しさだけは分かち合える。いいものだと共感し、それでいて更に奥へと進んで行く]

 しかし、天辺となるとどんぐらいかかるもんかの。
 適当なとこで弁当広げてもええかもしれんな。

[そんな会話を交わして暫く、開けた一帯を見かけて足を止めた。
 人の手で十分手入れされているようで、地表を覆って陽光を遮る木々をいくらか間伐したのか、雑草や蔓が雑多に生い茂ることもなく、陽光に照らされて緑に包まれている。
 近くの切り株も芽吹いており、あちこちに小さく花も咲いていた]
(109) calabari 2023/03/06(Mon) 3:16:12

【人】 田中 天美


 お、ここらでどうだ?
 弁当も冷めきるよりよかろ。

 うん、昼に来ても悪くなさそうなとこだの。

[休憩には丁度いい箇所を見つけ、一旦ここで弁当を広げることに決めた。どっしと地面に座ってあぐらをかき、持っていた懐中電灯のボタンをぽちと押す。行きの道で深江に教えられたが、先が消える代わりに持ち手全体が光ってランタン代わりになる機能付きのやつらしい。便利なもんもあるもんだ。
 互いの間に置き、はようとリュックから出すよう促しつつ、どちらともなく空を仰いだ]
(110) calabari 2023/03/06(Mon) 3:16:29

【人】 田中 天美


 ……ああ。

[盆いっぱいの銀砂を撒き散らかしたかのような星々が、夜に燦めいている。
 それは先の一等を素直に上回る景色に違いなく、ただ嘆息した]*
(111) calabari 2023/03/06(Mon) 3:16:46

【独】 田中 天美

/*
現実軸が春想定なので春っぽい生物考えるのに必死 山何がいる???
クビキリギスとトラツグミ想定
(-77) calabari 2023/03/06(Mon) 3:18:08

【独】 田中 天美

/*
深江が秘話でばかばかばかかわいいこといってきたからこっちも一言刺したい気持ちがあったというのは事実
狐テーマパークだろうが猫カフェだろうが可愛がってるとこ見たら多分拗ねるだろうな 自分が一番なので……(でかくてふかふかだし……)
(-79) calabari 2023/03/06(Mon) 3:22:47