人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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【秘】 村人 ニア → 贄の羊 アンタレス

/*
 こんばんは。よかったら墓下でお話したいわ。
 …といっても今ニアは気絶してしまったので、すぐには無理なのだけど。
 動けるようになったら、どこかで会えない?
(-14) 榛 2021/04/24(Sat) 22:24:03

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

「怒ってないなら、どうして甘えてくれないんですか?
僕は、こんなにアンタが欲しいのに」

視線を逸らす彼女の頤を捕まえた。
青年は、少女の甘い吐息を飲み込むように唇を塞ぐ。

空いた手で、少女の肩を辿って──衣服を解いて行く。
彼女が子供だと知っていても、彼女を探るのを止めない。

「ニア、」

彼女が怖いと、逃げだすのを待っている。
逃げ出した先で逃げ道を塞ぐことを、楽しみにしている。

少女の纏った棘をひとつずつ落として、
脆く、あたたかくてひどく傷つきやすい、
甘くて柔らかい肌に歯を立てるのを望んでいる。

こうしても、許されることを知っている。
何を言われても言いくるめる自信がある。

──悪趣味。
そんな罵倒でさえ、青年には睦言に聞こえる。
眩暈のするような酩酊感を覚えて、笑った。

心臓の位置を、指先で辿って。
鳴る鼓動を、肌の下に感じた。
(-49) chige_00 2021/04/24(Sat) 23:38:47

【独】 村人 ニア

サダルPL
なんか…またやらかしてない? 不誠実を
既視感があるわよ
(-69) 榛 2021/04/25(Sun) 0:12:41

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

 重なる唇は、幸いなことだったかもしれない。
 この口はひとを遠ざけてばかりで、
 じょうずな甘え方ひとつ、碌に知りはしないから。

「――――ぁ、」

 頬をほんのりと染め、ひくりと肩を震わせる。
 暴くために触れる手も、熱をはらんだ言葉も。
 この場にある何もかもが少女には初めてのことだ。

 けれど、少女は逃げるばかりだなんて、
 そんな可愛らしさを持ち合わせてはいないので。

 青年の前髪に触れ、目元を覆うそれを指先でそっと払う。
 露わになった金色が宿す欲に、目を細める。

「言ったはずよ。
 …………好きにしていい、って」

 ――もう、忘れたのかしら?

 とくとくとく。
 少女の心臓は、いつもよりずっとはやく脈打っている。
(-94) 榛 2021/04/25(Sun) 1:30:11

【秘】 贄の羊 アンタレス → 村人 ニア

/*
アンタレスは殺害場所の近く、娼館ギルド本館の裏手路地裏あたりにいるわ。
ただ大分虚無になってるから楽しくお話しできるような状態じゃないけどいいかしら?
それでもよければ話しかけてきて
秘話で対応可能よ。
(-112) kotorigasuki 2021/04/25(Sun) 2:40:06

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

「ニアは本当に、狡いですね。
欲しいって、どうしても言わないつもりで。
僕にばかり乞わせて、さぞ気分がいいでしょうね──」

嫌味の籠った、それでもひどく親密な色に満ちた声。
その言葉を耳元に落とすついでに、耳朶を食んだ。

─本当に嫌だと言う雰囲気は微塵も感じられない。
揶揄いと、悪戯の意図。

言葉が、吐息に溶ける。
衣擦れの音の狭間に、青年は少女の名を呼んだ。

「ニア」

青年は少女の名前を呼ぶのが好きだった。
呼べば、少女の張り詰めた紫の瞳が揺れるから。→
(-121) chige_00 2021/04/25(Sun) 4:10:00

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

少女は青年に判り易い好意を語らない。
けれど、その蕩けた瞳と色付いた頬は、
言葉より雄弁に青年に想いを語る。

「………、」

少女の反応は決して慣れたものではなく。
青年の動作にも多少の迷いがある。
それでも、重なる熱は冷めることを知らない。

抱きしめて、辿って、探って。
その白い肌にいくつもの印を咲かせた。
その手を握って、指を絡めて。
縋りつく体と、耳元を擽る吐息に酔った。

やがて、衣擦れの音に蕩けた水音と。
ひそやかで、甘やかな声が混ざるころ。
青年と少女はひとりぼっちを喪った。
(-122) chige_00 2021/04/25(Sun) 4:11:37

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

 青年は、欲しいものをくれる。
 言葉で少女を乞うて、幾度も名を呼ばわる。

 ――けれど、足りない。
 それっぽっちじゃ、餓えた心は満たされない。

 だから少女は言葉を惜しむ。
 かたちを返せば、ご馳走様の合図。
 おかわりはもらえないかもしれないから。
 
 爪先がすべるようにシーツを掻く。
 絡めた指をきつく、握りしめる。
 あえかな吐息の合間に漏れる、甘い声。
 視線が交わる。――とろりと蕩けた薄紫が、淡く笑む。
 引き寄せて、拙い口づけを贈る。

 もっと、もっと、と言葉以外のすべてで強請って。
 毒にも似た甘い甘い を、余すことなく吞み込んだ。

 〆
(-230) 榛 2021/04/25(Sun) 13:54:05

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

/* 〆つけちゃったけど、この続きからでもオッケーよ!とりあえず暗転ということで!
(-243) 榛 2021/04/25(Sun) 14:14:25

【秘】 村人 ニア → 贄の羊 アンタレス

/*
ありがとう! 場所について、了解よ。
虚無なのね…アンタレス… ニアはバグバグしているから、バグfeat.虚無だわ…
でもせっかくだし、お話したいわ! ラムと話せなくなってPLは泣いていたもの!
それじゃ、改めて秘話を送らせてもらうわね。
(-287) 榛 2021/04/25(Sun) 15:24:29
村人 ニアは、メモを貼った。
(c39) 榛 2021/04/25(Sun) 16:08:50

N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニアは、メモを貼った。
(c40) 榛 2021/04/25(Sun) 16:10:14

【秘】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア → 贄の羊 アンタレス

 これは少女が森を抜けて、ふたたび街に戻ってきてからのこと。
 いつか、どこかの時間。


 迷い込むようにふらりと足を踏み入れる。
 ――それは娼館ギルド近く、
 かの人が物言わぬ躯となって発見された路地裏。

 “生きている”うちに少女がついぞ訪れなかった場所だ。

/*色々と同時進行中なのでふわふわしてしまうかもだけど…村は有限なので来ちゃったわ!
 よろしくお願いします。
(-352) 榛 2021/04/25(Sun) 17:23:55

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

話し合いが終わり、用を済ませた青年はいつもの通りに少女の部屋の扉を叩いた。
陽は傾きかけ、微かに空気は夜の気配を纏っている。
色々な所に顔を出したせいか、
思ったよりも時間がかかってしまった。青年は息を吐く。

「ニア」

朝、声を掛けて起こそうと思っていたけれど。
隣であまりに気持ちよさそうに眠っていたので起こすのを止めた。

──『今日 シトゥラは殺されてしまうかも知れない』


その話を、告げに来た。
(-370) chige_00 2021/04/25(Sun) 17:56:36

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

 ――きっとどこかで、少女と同じ痕を持つ青年と、
 壊れてしまった一番槍の彼女が話をしているころ。


 まったく違ういくつもの場所を、ひとりで歩いている。


 少女はあの場所で、変わらず眠っている。
 どうしてか、そちらにもこちらにも存在している。


/*
 分裂です。話しかけられフリー。
 話しかけもフリー。描写をレスしてくださればこちらから話しかけます。
(+55) 榛 2021/04/25(Sun) 18:53:54

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

 呼びかけに応え、内側から鍵を開く。

「……ノックするときは名乗りなさいよ」

 現れた少女はいつもの不機嫌顔。
 ……を、装っているのが青年には分かるかもしれない。

 喜色、悲嘆、決意、……迷い。
 少女は知っている。
――次の標的が、彼であることを。


 この日、会議のあと。
 この部屋で一つのことを考えていた。……苦悩していた。
(-402) 榛 2021/04/25(Sun) 19:00:37
ニアは、ホワイトボードの前にもいる。気味の悪い絵が増えたわね……と思った。
(c48) 榛 2021/04/25(Sun) 19:21:18

【墓】 村人 ニア

>>+61 サダル

 ぱちぱちと瞬きをする。
 なにしているのかしら、あの人……。

 呆れつつ、踵を返そうとする。……が、何かが引っかかって。
 水に落ちた人のところへ歩を進める。

「ごきげんよう。
 ……その恰好、水浴びには向いてないと思うわ」
(+65) 榛 2021/04/25(Sun) 20:14:29

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

「声で判るでしょうよォ」

青年は少女の声が沈んでいるのを感じた。
扉を開いて、招き入れられるのを待たずに入り──鍵を掛ける。
ここ数日、同じ動作を繰り返していたことに気付いた。

「……ニア。アンタは、ご存知だと思いますが。
僕の番が来ました。
次の犠牲者は、僕だ。
どうせなら、アンタに殺されたかったなァ」

青年は笑って、少女の側に近付いた。
ベッドに座る少女の頭を撫でる。

裏切者として生きる覚悟はあった。
けれど、この生活はいつか絶対に破綻する。

段々と崩れ落ちる足場にいるくらいならば、
自分から手を離そうと決めた。
ニアに、余計な被害が及ぶ前に。


「それとも、アンタが殺してくれる?」

いつも通りだ。昨日と、同じ。
また、明日も変わらずこうしていられるような錯覚。
“当たり前”は容易く失われることを、知っているのに。
(-452) chige_00 2021/04/25(Sun) 20:45:12

【墓】 村人 ニア

>>+68 サダル

 言葉を読んで、首を傾げる。
 ニア、と自分を呼ぶ文字。星という単語。
 こんなスケッチブックを、どこかで見たことがある気がした。


「あんたとどこかで会ったこと、あるかしら。
 ――星って、なんのこと?」

 ! 読み込みエラーが発生しました。
 この問題は、特定のキーワードにより解決します。
 ――それは『互いの名前』ではありません。
 『星』でも、『助け』でもありません。


/*
 キーワードが当たらずとも、流れで思い出したりします。
 そういう演出だと思ってください。
(+71) 榛 2021/04/25(Sun) 21:28:58

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

 そうね、と心の中だけで肯定する。
 ――いつの間にか、声だけで分かるまでになってしまった。

 俯いたまま頭を撫でられ、体の横、手を握りこむ。
 いつかのように、シーツに深い皺が寄る。

 ――次は、彼の番。

 少女は止める方法を知らない。
 はじめの日。邪魔をするなと言って、好きに殺した。
 そんな自分が止められるわけがない。
 殺さない理由だって、うまく用意できない。
 我儘が許されないことを理解できないほど、子どもではない。


 軽々しく口にされた、――けれど重みのある問いに、
 弾かれたように顔を上げる。

「……わたしが、あんたを?」

 細い声で繰り返す。
 青年を見上げる瞳が、迷いをありありと宿している。
(-477) 榛 2021/04/25(Sun) 22:01:34

【独】 村人 ニア

>>+71
サダルのことをきちんと思い出すためのキーワード、一応ここに書いておくわね。


『兄』もしくは『妹』
(-486) 榛 2021/04/25(Sun) 22:23:35

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

「そうですよ。
アンタに殺されるなら、僕は死んでもいいなァって」

隣に腰かける。
皺の酔ったシーツに目を遣った。
少女の紫の瞳が感情に揺れているのが分かる。

「それとも、一緒に死にたいですか?

……僕とアンタは、本来敵同士だ。
このまま生きていても、引き離されるだけなら。
いつか、互いの立場で苦しむのなら。
柵の少ない今のうちに──なんて、なァ」

揶揄う様に笑って、頬を撫でる。
窓から差し込む斜陽が、部屋を染めた。
(-489) chige_00 2021/04/25(Sun) 22:25:32

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

 一緒に、と惑う声で繰り返す。
 少女の心が、瞳が揺れる。

 死ぬのはこわい。
殺したくない。

 これまでに何人も――たくさんの数。
 殺してきたくせに、そんなことを思って。

 けれど、少女はなにより餓えを恐れている。
 空腹が少しばかり満たされる心地。一度知った、蜜の味。
 失うことは、知らないままでいた頃よりもっと苦しい。
 そのことを本能で理解している。

「――そうしたいと言ったら、連れていってくれるの」


 その言葉はきっと、衝動的に出たものだった。
 お腹が空いて死んでしまう前に、一緒に死んでしまいたい。
 ……そんな、ひどい矛盾。
(-504) 榛 2021/04/25(Sun) 23:08:24

【独】 村人 ニア

>>+74
一瞬でクリアしたわね… 終身名誉兄さんの称号をあげるわ
(-508) 榛 2021/04/25(Sun) 23:23:14

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

「一緒に、いきたいですか?」

生きたいですか、とはとても言えなかった。
逝きたいですか、と彼女に問う。

「──どうして?
アンタは、殺さないと生きていけないからですか?
その生は、辛いですか?餓えは、恐ろしいですか?」

寂しいから一緒に逝きたい、そんな生易しい感情ではない。
そんなことは、重ねた僅かな時間で知っている。
この獣は、“餓えてしまう”。

本人の意識の奥、きっと感情の届かない場所にその衝動はある。

「僕に、手を引いて欲しいんですか」

ひどい女だ、と笑った。
だけどその言葉にさえ、侮蔑や呆れを乗せられない。
どんな理由があれ、着いて行きたいと願う彼女に。
……ただ、愛しさだけが募る。

青年は、恋をしていた。
どうしようもなく、恋が心を蝕んでいた。
(-519) chige_00 2021/04/25(Sun) 23:45:14

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+73 >>+74 サダル

 ! 『役者ギルド"パルテノス"』ではありません。
 ! 『サダル』ではありません。

 ! 『光る星』ではありません。
 ! 『話をしよう』ではありません。

 ! 『お兄さん』
   該当キーワードと一致しました。
   データ読み込み中…


(→)
(+75) 榛 2021/04/25(Sun) 23:50:01

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+73 >>+74 >>+75 サダル

「覚えてないも何も、知らないわ」

 淡々とした、変わらない調子で。
 突き飛ばすように言い放つ。

 ――しかし、続く文字列にぴたりと動きを止めて。
 ひとつ、ゆっくりと瞬きをする。

  
データ読み込み中…


「…………。………………、
 …………………………………………覚えてるわ、失礼ね」


 
言いがかりをつけて逃れようとしている。

 真に失礼なのはどっちなのか、火を見るより明らか。

「あんたも死んだのね。
 ――――ところで、星が届いたって何のことかしら」

 星は少女の意思の埒外で還された。
 無意識に、と言い換えてもいい。
 だから、少女には何のことだか本当に分かっていない。
 ところで、話題を逸らして逃れようとしています。失礼。

/*
 >>+71の肩書きミス
 正:
N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ
 ニア
(+76) 榛 2021/04/25(Sun) 23:55:13

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

「こんな、」

 頬に添えられた青年の手に細く白い手を重ね、
 温もりに頬をすり寄せるように、首を傾げて。

「ひどい女の手を引くのは、嫌かしら」

 獰猛に、たおやかに笑いかける。
 そうやって、分かっているはずの答えを待つ。
 ――甘い満たされ方を知ったばかりの、餓えてばかりの心。
 そこにちょっとばかりの餌をくれるのであろう青年の言葉を。

 
……殺すだけじゃ、足りなくなったからよ。


 そんな、素直な言葉は飲み込んだまま。
(-564) 榛 2021/04/26(Mon) 1:42:35

【秘】 贄の羊 アンタレス → 村人 ニア

娼館ギルドの裏口横のゴミ捨て場。
蠍はダストボックスの上に座っていた。
人の気配がしてもそちらを見ることもない。

/*同時進行大丈夫よ、こちらこそよろしくね
(-567) kotorigasuki 2021/04/26(Mon) 1:54:22

【秘】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア → 贄の羊 アンタレス

「ごきげんよう」

 数歩離れたところから、声を掛ける。
 淡々とした挨拶。すました表情は変わらない。

※訂正:
 少女がどこか(恐らくは森の中)で眠っているのと、ほぼ同じ時刻。
 この少女はどこにでもいる。いくつもの場所に、同時に存在している。


/*バグってるので、それによる分裂ということにしようと思います。
 また、記憶が読み込みエラーを起こしていますが、何かの拍子に直ります。
(-584) 榛 2021/04/26(Mon) 2:30:59

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

彼女の笑顔に、ひどく胸が疼く。
その笑顔が優しいものでは無くても。
その瞳が、獲物を捕らえるそれだとしても。

青年は掠れた声で少女に応える。

「──僕がそれに、厭だと返すと思っていますか?」

少女はすべて判っている。
青年が、こう答えを返すことも。
全部判っていて、こんなことをしている。


「アンタを置いていきたいと、そう思ってるって?」

その残酷さを、その獰猛さを愛していた。
餓え切って、すべてを求めるその欲深さに溺れている。

壊れているのは少女だけではない。
青年も、どこか歪んだ好意を持っている。

少女の頭から爪先まで、全てを自分のものにしたい。
その命さえ、ほんとうは、手に入れたい。
彼女の生も死も、この手で操りたい。

愛しい、誰よりも美しい梔子を、この手で散らしたい。


(-585) chige_00 2021/04/26(Mon) 2:35:33

【秘】 ■■■■ シトゥラ → 村人 ニア

「おいで、ニア。
僕が寂しがりで、強欲だって──
アンタが知らないはずが無いでしょうに」

青年は少女の頬から手を離す。
重なった少女の手が、解けた。
解けたその手を掴んで、引き寄せる。

「── 一緒に、死にましょう。
その命を僕に与えてください。
最後の一瞬まで、僕に下さい。

アンタの命を飲み干す権利を僕に。
アンタを殺したその後で、僕もアンタの元へ逝くから」
(-588) chige_00 2021/04/26(Mon) 2:46:53