人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>0:174 ダニエラ

「おう、そりゃ勿論。
何のピザにするか考えとけよ。」

喜ぶ姿を見るのは実に気分が良くて
きっと好きなだけ買うのだろう。
さて、好きなパンは、と聞かれれば。

「俺はチャバッタが好きだぜ。
オリーブオイルに浸して食うと美味いんだ。」

ごく庶民的な食卓パンの名を挙げるだろう。

#街中
(3) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 21:18:48

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>0:184 テオドロ

「おっと。そりゃ怖い事聞いたな。
お手柔らかに頼むぜ。
俺はしがない巡査部長なんだからよ。」

憧れの兄貴分で居るには
とうの昔に資格を失っている
貴方と妹分を、見ているしかなかったあの時に、既に

「はいはい。この辺は俺の方が歩いてるから任せてくれよ。
美味いジュースとドルチェの店だって知ってるんだぜ。」

だからどんな事を言われようとも
兄貴分のニコロよりも、能無しのニコロの方を
弟には見ていて貰わなければ。

その方がきっと、互いに楽なのをニコロは知っている。

#街中
(4) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 21:28:46

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

きっとどこかの会議室だったかもしれないし
道端だったかも、閑散とした店だったかもしれないけれど。

狂った犬は
“志”
を同じくする者を探していた。

目的は違うかもしれないけれど
為す事は、同じ
さて、どんな顔ぶれが集まるのだろう。
(*0) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 21:45:06

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>8 ダニエラ

「カボチャか、んじゃあそれで。
そうそうオリーブオイル。」

聞き覚えのある店の名を聞けば
此方の表情も楽し気なものになって。

「あそこの店のチャバッタも美味いぜ。
俺、いつも買ってるからな。」

「サンドイッチも良いが、オリーブオイルがシンプルでさ。
芳醇な香りとさっぱりした風味で溜まんねえんだ。」

他愛ないパン談義。
そう言いながらも、店に着けばカボチャのピザを買うのだろう。

#街中
(11) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 22:01:23

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

資産家の投資もあり、とんとん拍子で進んだ法案
それに表向きは賛同する形で
部下はその手を上げた。

内心は全く別の物で、守りたいものが守れればそれでいい
その為にはマフィアは勿論…
怪しい者はマフィア以外であってもその手を止めない心構えだ。

外部に漏れる事を恐れてか
その名を
『Albero(アルベッロ)』
と名乗っただろう。

/*どうもお世話になります、凶狼です。
是非ともそのシーンのお伴をさせていただきたく思います。

当PCがこの役割に加担する理由は上で述べたのが
およその理由になっております。

『守るべきものを守るため』
『その為に手段は選ばない』

その2点が主でございます
どうぞ、よろしくお願いいたします。
(*2) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 22:08:04

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>15 ダニエラ

「あのいつも眼鏡を掛けてて静かな人だろ?
変わった人だよなぁとは思ってたぜ。
同じ店に行ったことがあるなら話は早いな!」

是非試してみてくれ、とにこにこになりながら
貴方の提案にこくりと頷く。

「おう、いいねえ。じゃあそこにするか。
ピザを食べるにも丁度良さそうだしな。」

自分はハーモニカを吹くつもりであることもあって
ピザは買わずに、貴方と共に公園へ向かおうと。

#街中
(16) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 22:38:19

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

カツン、と響いた靴の音に反応して
狂犬が一匹、笑みを浮かべる。

「どーも。アリソン女史。
お待ちしておりましたよ。我らがReginetta(女王陛下)。」

今はAlberoだから、そういう振る舞いをする。
上司ともなる相手には礼を尽くさねばと
一礼を取りながらも、何故か砕けた様子で。

「私はAlbero。
貴方様の部下として存分に使っていただきたい。」

なんて、形式だけの言葉を並べる。

「なんてな。まさかアンタがアリソン女史だったとは。
イメチェンにも程がないかい?」
(*5) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 23:03:20

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>20 ダニエラ

「料理名みたいに言われると恥ずかしいな〜。
大したもんじゃないが、味は保証するぜ。」

何せオリーブオイルに浸しただけのパンだ。
料理というにはあまりにもお粗末なので、気恥しくなりながら。

「それじゃあ、お言葉に甘えて。
折角だから明るい曲の方がいいよな。」

辿り着いた公園の、貴方が腰かけた横へ座って。
手にしたハーモニカを構えて演奏するのは
貴方も聞いたことがあるかもしれない。

『サンタルチア』と呼ばれる楽曲。
伴奏付きで吹くだろう。
独特の音色が公園の風に溶けていく。

#街中 #公園
(23) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 23:25:32

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

「そりゃあ今のあんたは
莫大な資金を融資してくれたスポンサー様だからな。
丁重に扱うようにと言われている。一応だが。」

なんて上から言われた言葉をそのままに。
差し出された諸々を受け取っては、仕舞うだろう。

「ま、そう言ってくれるなら自由にやるさ。
支給品は了解だ。これらに関して質問もない。
ただ、そうだな。確認したい事がある。」

もう1人の同輩の言葉も待ちながら
自分は確認したい事がある、と。
(*9) ぴんじぃ 2023/09/11(Mon) 23:43:39

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

「無理はしてないさ。
それと勿論、他言は避けるよ。約束する。」

促されれば両者を見据えて
凶狼はこんな確認を。

「疑わしき者は検挙せよ。
これが共通の認識だと思うが。」

「疑わしいと判断すれば
俺は
マフィアだろうが警察だろうが、検挙する。

それでも構わないな?」

それは己自身をもそうする可能性を秘めている。
狂った狼は見境が無い。
(*12) ぴんじぃ 2023/09/12(Tue) 0:17:01

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>27 ダニエラ

ハーモニカを吹き終えて
拍手が聞こえれば照れくさそうにはにかむだろう。

「ご清聴いただきどうも。
我流だけどガキの頃から吹いてるからな。
人に聞かせられる程度には、ってところだ。」

「吹いてる間は気が楽なんだよな。
んー、もう1曲吹こうかね。リクエストはあるかい?」

褒められて気を良くしたのか
もう1曲吹くらしい

#公園
(41) ぴんじぃ 2023/09/12(Tue) 9:50:20

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

「Si. 仰せのままに。
ふぅん…なるほどね。」

寄越された書類に目を通して
中身を確認すれば

「確かに、牽制にはなるだろうな。
しょっ引くのは任せてくれ。
仕事に関しては俺はこれ以上は無い、な。」

書類は後でシュレッダーに掛けるなりして
抹消するつもりで…取りあえずは頷いているだろうか。
(*16) ぴんじぃ 2023/09/12(Tue) 10:48:05

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

「殺さねえよ。
やたらめったら銃を抜くのは此方も不本意だからな。
今でもいい印象があまりないってのに逆効果だろ。」

上手く進めるためには立ち回りもまた重要。
その事を、狼は狂いながらもよく分かっている。

「別の摘発チーム、か。
分かった。何かしらの情報が掴めたら渡すよ。
もしこっちの邪魔になるようだったら潰すかい?」

好戦的な表情で笑う。
(*18) ぴんじぃ 2023/09/12(Tue) 11:03:08

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

「了解した。じゃあそのように。」

潰せとの言葉に喉で笑いながら
次の会合のことも頷くだろう。 

先に出ていった同胞の背を追って
もう一匹の凶狼もこの場を後にした。

為すべき事を為しに行く為に。
(*23) ぴんじぃ 2023/09/12(Tue) 15:58:40

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>53 ダニエラ

「言っても我流だからな。
期間こそそれなりにあるがプロには劣るさ。」

感心されることは満更でもないものの
所詮アマチュアなので持ち上げられすぎも面映ゆいのだ。

「そりゃあ勿論。折角だからな。
曲名が分からんのか。ん。」

貴方が歌って聴かせた旋律から
それが何の曲かはすぐに分かる。

「ニンナ・ナンナか、懐かしいな。
良いぜ。んじゃ、リクエストにお応えして。」

軽く音を確かめてから
貴方が歌ったのと同じ旋律が伴奏と共に奏でられる。

複音ハーモニカの独特の音色が
懐かしさを増して感じられるかもしれない。

#街中 #公園
(55) ぴんじぃ 2023/09/12(Tue) 16:04:50

【秘】 pasticciona アリーチェ → 月桂樹の下で ニコロ

>>0:153

「そ、……そんな笑わなくてもっ」

いいじゃない!とばかりに口を尖らせて貴方の背を軽くぽかぽかと叩く。最も、笑われるような行為を行ってしまった自覚はあるし、幼馴染の貴方には砕けた接し方をしているのであって、普通の人にこんな行動をとる事はなかなか見受けられない珍しい光景だ。
それだけ貴方に気を許している事に外ならない。

「……ごめんね、ニコ」
「頭ではわかってる。署の人も優しい人が多いから、
 無理に変わらなくていいと肯定だってしてくれるでしょう」

「わかっているのに、割り切れないのって辛いね」

肩を叩かれ、少しだけ口角を上げながら貴方を見つめ返す。
どうしようもない弱音だ。けれどもここで「そうよね」と元気になった振りをするのも不誠実だと思う。
アリーチェはそんな女だったから、迷いは迷いとしてありのままの姿を隠さない。
(-64) poru 2023/09/12(Tue) 21:37:42

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>58 ダニエラ

「そんなとこだな。
ニンナ・ナンナはガキの頃に聞いたことがあるし
何なら今もガキどもの前で吹く事もあるからな。」

そう言いながら、吹き終えて
貴方の言葉を聞けば、照れくさそうにするのだろう。

「そう言われんのは素直に嬉しいな。
Grazie.ダニエラ。それとお粗末さん。
また機会があればいつでも聞かせてやるよ。」

「さて、そろそろ仕事に戻らねえとどやされそうだな。」

二曲を吹いて、貴方がもう食べ終えそうならば
悪戯っぽくそんなことを言うだろう。

#街中 #公園
(79) ぴんじぃ 2023/09/12(Tue) 23:02:02

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → pasticciona アリーチェ

「ハハハハッ、悪い悪い。
そう怒るなよ。対処としてはあながち間違いでもないんだぜ。」
奇をてらった方法なのは違いないがな。」

ポカポカ殴られても貴女ならかわいいもの
妹分の膨れっ面を見ながら頭をポン、とひと撫で

「謝ることはねえさ。
自分の中身を割り切るってのは一番難しいって
俺もよく分かってんだ。」

自分が納得しない事には幾ら周りが言おうとも
割り切る事も、受け入れる事も出来ない。

そしてそれは、何よりも難しいことなのだと
貴女より年嵩の兄貴分は分かっている。

「なあ、アリーチェ。1日1回、自分を褒めてやれ。
悪いことが100あっても、1回は自分を褒めろ。
それだけで随分心が軽くなるんだぜ。」

兄貴分として自分が出来る事は、こんなことしかない。
(-78) ぴんじぃ 2023/09/12(Tue) 23:11:31

【人】 月桂樹の下で ニコロ

夜も更けた頃
勤務を終えたのだろうか
酒場へと足を向ける男が1人

誰かが居るかもしれないし
居ないかもしれないけれどお構いなしに
ドアを開けて中へと顔を覗かせた。

「ハァ、今日も疲れたぜ。」

さて、今日の酒は何にしようか。

#バー:アマラント
(81) ぴんじぃ 2023/09/12(Tue) 23:13:52

【秘】 pasticciona アリーチェ → 月桂樹の下で ニコロ


「もう……」

まだ少しむくれながらも、頭を一撫でされれば目を伏せながら少し俯くのは、いつもの照れ隠しの所作のひとつだ。

「100回の内の、1回?」

少しずれた返答だが、その言葉を嚙み砕くようにふむふむと何度も頷き、貴方の心配りを咀嚼しようとする。

割り切るのは、難しい。
他者を信じていないわけではないけれど、それでも自分の理想との乖離に苦しみ、悩み、不毛な悩みの連鎖を繰り返して。

それでも、割り切れないと人を困らせるのもアリーチェにとっては凄く気を使うことだったから、こうして悩みを吐露するのは貴方への信頼の高さに他ならない。

「……うん。1回なら、私も褒められる気がする。
 今日は頑張ったよねって、言える気がする」
(-81) poru 2023/09/12(Tue) 23:25:20

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → pasticciona アリーチェ

「そう、1回。簡単だろ?
騙されたと思って試してみな。」

出来そうな気がする、という貴方に頷いて。
少しはそれで楽になればいいのだけれど、と思う。

「もし上手くいかなかったら言いに来いよ。
その時はまた考えてやっからよ。」

肩を再びポンポン、と。
(-92) ぴんじぃ 2023/09/13(Wed) 0:22:58

【秘】 pasticciona アリーチェ → 月桂樹の下で ニコロ

「ええ、これから毎晩ベッドで思い返してみせるわ。
 一緒にまたニコが考えてくれるなら不安も紛れるもの」

言いながら一度周囲に視線を向けて、少しだけ困り顔。警官がずっと二人でいるのは少々目立ってしまうのに気付いたようで。

「そろそろ仕事に戻らないとまたテオに怒られちゃうわ。
 ありがとうニコ、悩んでるところに来てくれて。
 またお話、聞いてほしいし聞かせてね。それじゃあまた!」

後で職場で再開もするだろうけれど、言葉にするまでのことでもないからと省きつつ、笑顔であなたに手を降ってから持ち場に戻っていく事だろう。
(-97) poru 2023/09/13(Wed) 1:02:44

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

何処ぞでの“OL”としての貴方との逢瀬の後のこと。
程よく時間を置いてからのお話。
貴方の店へと、足を運ぶ男の姿があった。

制服はなく私服で
そして人目を気にするように客が居ない時間を選んで。

ガレージ、にしか見えない彼の城へ
踏み込んでは声を掛けるだろう。

「…ちわーっす。黒眼鏡の旦那、居るかい?」
(-115) ぴんじぃ 2023/09/13(Wed) 8:56:05

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

大きなスチール・ガレージに張り付くように建てられた店舗部分――カウンターが拵えられた店の正面側は、自動車修理工と喫茶店を適当に混ぜ合わせたような、妙な内装になっている。
気分で開店中だったり閉店中だったりして、黒眼鏡自身もいたりいなかったり。
けれど古びたガレージの中、年代物から最新のものまで自動車が押し込まれたそこは、文字通り黒眼鏡の城だった。

「おう」

今いじっているのは、彼の愛車である赤のフィアット500チンクェチェント――某怪盗の三世が乗る、レトロな車だ。
肩にタオルをひっかけて、上半身は腕まくりした柄もののシャツ。
下半身だけをツナギに突っ込んだ作業着にしてもラフな姿で、黒眼鏡だけはいつものまま。
頬に油汚れをつけたまま、軍手をつけた手を一度挙げた。

「このとおり、いるが趣味の時間だ。
 珈琲くらいなら出すが、ご注文はなんだね」

車いじりは、仕事ではないらしい。
(-122) gt 2023/09/13(Wed) 9:34:17

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「おー、作業中だったか。
いや、趣味の時間に押しかけたんだ。
珈琲は気にしないでくれ。」

この場合であれば
邪魔をしたのは自分の方であるから
気遣いはしないで良い、と両手を振るだろう。

「元より、聞きたい事があって来たんだし。
作業しながらで良いから、時間を貰ってもいいかな。」

ロマンやカッコよさの詰まった車を見ては
かっこいいなぁ、と男ならば思うそんなことを考えながら。
店を利用しに来た訳ではない、と伝えるだろう。
(-125) ぴんじぃ 2023/09/13(Wed) 10:16:15

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「いや、珈琲もまた趣味だ。
 今淹れるから、カウンターの方に来なさい」

わはは、なんて笑いながら軍手を外して、タオルをガレージの隅の作業机に放る。
気遣いなんていらない、という押し付けがましい振る舞いは、
この男の性分でもあり――つまりは直らない。
隙があればものを押し付けてくる、ノッテファミリーの聖・黒眼鏡だ。

「車もサイフォンも、いじりながら話を聞けるという点では平等だ。
 それで?」

君の言葉も聞かずに狭いカウンターに入り、珈琲の準備をはじめながら話を促す。
(-129) gt 2023/09/13(Wed) 10:56:07

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「なるほど、趣味か。
だったらお言葉に甘えさせて貰おうかな。」

城の主がそういうのなら
更に断るのも無粋というものだろう。
振っていた両手を降ろしては肩を軽くすくめてから
カウンターへと足を進めた。

「そりゃ確かに違いない。
いや、アンタは一応、マフィアなんだろう?
何で警察のやる事に融資なんかしたのかなってさ。」

「マフィアにとって仲間ってのは
家族に等しいって聞いたことがある。
裏切ることになるんだぞ。」

愚問、なのかもしれない。
けれど守るべきものを守るために手を上げた立場として
貴方の選択がどうにも腑に落ちなかったのだった。
(-133) ぴんじぃ 2023/09/13(Wed) 11:36:36

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

ぶらぶらと散歩をするのはこの男の日課だけれど
夜にするのは仕事を兼ねている事も多かった。

しかしこの夜はとても珍しく、仕事が無い状態で
街中を、商店街を、何を思うでもなく歩いていた。

偶には珍しい人とも会えたらいいな、という
思いをほんのり抱きつつだ。

甘い香りを放つ客引きの女を断りながら
夜の街は今日も賑やかだろう。
(-135) ぴんじぃ 2023/09/13(Wed) 11:51:00

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「素直なやつは出世するぞ〜」

しゅんしゅんと湯が沸く音に、能天気な声が交じり合う。
カウンターに片手を突き、もたれかかつようにしながら
珈琲の準備を続ける。
どこかけだるげながら、手際は良い。

「そりゃあ、裏切るために決まっているだろう。
 だから警察より、マフィアを摘発することを重視してほしいのさ。
 法案自体の維持のため、警察を摘発するのも必要だとは思うがね。
 俺にとっては自分の目的の方が大事だから、
 ああして直接接触もした」

湯気とコーヒーの香りがふわりと広がる。
真っ黒な液体が、カップに注がれていく。

「そうとも、マフィアにとって仲間というのは家族で、血だ。
 生きる存在そのものだ。
 若いうちにファミリーに入ったものにとって、
 それは人生に等しいものだ」

かちゃりと音がして、皿に乗せられたカップがカウンターの上にトン、と置かれて。


「――つまり、俺は人生を殺そうとしてるわけだな」

どうぞ? と。笑って、珈琲を促した。
(-136) gt 2023/09/13(Wed) 11:55:51

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「出世は勘弁だな〜。」

ケラケラと笑いながら
その手際を眺めながら、言葉に耳を傾ける。

「裏切るって、そんな簡単に。
報復だってあるだろうし
アンタも検挙される可能性だってあるだろう。
嫌になったのか?マフィアが…今の人生が。」

明らかな答えを聞いてもやっぱり
腑に落ちない。

何が貴方をそうまで駆り立てるのだろうか。
珈琲を一口、冷ましながら啜って貴方を伺う。
(-137) ぴんじぃ 2023/09/13(Wed) 12:03:18