人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

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視点:


【鳴】 琴羽の天狗 時見

─五里霧中─


 …────俺とした事が……! 


[>>0歯噛みをしつつ、霧の中をひた走る。
もはやその硫黄臭の、黄泉平坂の薫りの煙は
ある種の質量すら感じられる程に周囲を満たし。

>>1俺と琴羽の間に彼我の差を生じさせるのだった]
(=16) goza 2020/10/24(Sat) 22:57:49

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[琴羽は無事かと、焦燥感ばかりが募る。

考えてもみれば、
この事態は予想し得たのだ。

恐山や殺生石に代表されるように
古来より硫黄の匂いは死界の匂いとされてきた。

それだけでなく、
この人里離れた秘境の山奥。
昼よりも夜が長くなるこの季節に執り行われる
人々が異形へと仮装する祭事────…

これだけの条件が整っているのだ。
当然、人の世とあの世の境は曖昧になり。

その上俺らはつい浮かれて、
"黄昏時"に"地下に生え出ずる"モノを口にしてしまった。


言わば自ら地獄の釜の蓋を開いた様なものであり]
(=17) goza 2020/10/24(Sat) 23:08:27

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[そんな中に、餌としても、巫女としても、
依代としても最上級の琴羽が一人放り出されれば]


 俺はけして、
 琴羽の手を離してはいけなかったというのに……!


[彼女の名を叫びながら、
ついにはなりふり構わず背の羽を広げ。

周囲の霧を振り払い地を蹴った。



けれども見渡せど見渡せど
視界のすべては一面の霧に覆われ。


────そんな中。
>>7琴羽の叫び声が遠くに聞こえたのだった]
(=18) goza 2020/10/24(Sat) 23:14:42

【鳴】 琴羽の天狗 時見



 
琴羽……ッ!



[一瞬とも、無限とも思える距離を駆け。


ようやく彼女の元へと降り立った。

ゆらり漂う硫黄の薫りの霧の中。
周囲には人も、化け物も、何者もの気配は無く。


 琴羽はたった一人で佇んでいた。


さぞや怖い思いをさせただろうと、
その身を抱き寄せ、猫耳ごと頭を撫でようとすれば──*]
(=19) goza 2020/10/24(Sat) 23:20:49

【独】 琴羽の天狗 時見

ふぁー……
くらげさんのロルはうつくすぃなぁ……
(-5) goza 2020/10/24(Sat) 23:33:26

【独】 琴羽の天狗 時見

ぎゃーーーーー!!!!!


 
好 き !



 
(-6) goza 2020/10/25(Sun) 0:04:53

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[>>=21今となっては距離に意味など無いかも知れないが……
どうやら此処は石畳の温泉街からは
随分と離れた森の中らしい。

落ち葉の中、
俯き勝ちに佇む琴羽の元へと駆け寄って]


 よかった……


[長い睫毛に隠れ、その表情を伺う事はできなかったが
ようやく一安心とばかりに身を寄せれば]
(=27) goza 2020/10/25(Sun) 0:19:21

【鳴】 琴羽の天狗 時見



 ────く 、ッ。琴、 羽……!?



[>>=24琴羽のものとは思えない鳴き声が一つ。

その刹那、俺の腕は空を切り。


ついで、顎に感じた強烈な一撃。
たたらを踏んで数歩後退れば、
背が樹木を叩きはらりはらりと金の葉が舞い散った]
(=28) goza 2020/10/25(Sun) 0:24:18

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[>>=26人ならぬ膂力で俺を蹴り上げた琴羽は
今やそれこそ猫の化身然として対峙していた。

その瞳は、いつにない剣呑さと
深い黄金色の輝きを帯びて]


 ……偽物、というワケでは無さそうだな……


[口の端に滲んだ血を親指で拭い去る。

抱き締めたあの時、
彼女が俺のマントを身に着けていない事に気が付いた。

それ故当たりはしたが、比較的、浅くはあり]


 だがこの力と身のこなしは──…
(=29) goza 2020/10/25(Sun) 0:36:19

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[ジンジンと痛む顎に擦りながら、
少しずつ距離を詰める。

しかしながら、ある程度近付けばすぐに
琴羽は俊敏に木の陰、はたまた枝の上へと
その身を軽やかに跳躍させ。

しかもすれ違いざまに、
鋭い爪の一撃を見舞ってくる。
頬に、マントに、借り物の吸血鬼の衣装に
幾つも切り裂かれた筋が入り。

どうやらあの女豹のポーズ、
見目好いだけでなく、なかなかに隙が無いらしい]


 詳しい事は判らぬが、
 どうやらその衣装を媒介に
 猫の化け物に憑依されたらしいな?

 西洋で言うところのわーきゃっとという奴か。


[なにせ琴羽は神の生贄たる巫女の家系。
さぞや取り憑くのに魅力的だった事だろう]
(=30) goza 2020/10/25(Sun) 0:45:23

【鳴】 琴羽の天狗 時見



 ……しかし、相手と場所を間違えたな?


["以前"の琴羽であれば、
それこそ身も心も猫娘と化していただろう。
けれど。


数度目かの交差の後。

後ろに地面を蹴りつつ、
天狗の羽団扇を懐から取り出して。

ゴゥと大きく一振りすれば。

地面に落ちていたもの、
未だ木の枝にしがみついていたもの。
周囲の枯れ葉が一気に舞い上がり、
琴羽の金の視界を埋め尽くす。


 
…────その、一瞬の隙に]
(=31) goza 2020/10/25(Sun) 0:53:03

【鳴】 琴羽の天狗 時見




 
……捕まえた。



 
 
(=32) goza 2020/10/25(Sun) 0:54:50

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[悪戯猫の背後の闇より腕を伸ばし、
その背を反らせるように羽交い締めにする。

木の葉吹雪の中に立つ吸血鬼は、
腕の中の白き仔猫に微笑んで]


 残念だったなぁ?

 視覚も聴覚も無くとも、
 俺の方には琴羽の居場所は良く判ってな?


  …────何度、
  その身に俺を刻み込んだと思ってる。


[まぁ要は、マーキング済みというか、俺混じりというか。
彼女がやがて人では無くなるというのは、
そういう事なのだ。

今はまだ、人としての部分のが
余程強くはあるのだが]
(=33) goza 2020/10/25(Sun) 1:05:13

【鳴】 琴羽の天狗 時見



 ほら、琴羽。
 ……戻って来い。


[故に、捕まえてしまえば此方のもの。

腕の中でにゃーにゃー暴れる琴羽の顔を上向かせ。
噛み付けないように、
親指を横から差し入れて。

その唇を、上から塞ぐ。

はらりと、前髪が一房垂れ下がるのも構わずに
俺の舌が彼女の口腔内を掻き乱し。
荒々しく吸い上げ、そして俺のを伝わせ飲み込ませていった。
閉じられ無いままの猫琴羽の口元からは
溢れた唾液と湿った水音が漏れて。

あぁくそ。
こんな時でさえ、琴羽の口は
えも言われぬ程に甘美で。離れ難く。


彼女が正気に戻るまで。
いや、戻ってからもきっと、
彼女のナカに俺は俺のモノを注ぎ続けた事だろうか*]
(=34) goza 2020/10/25(Sun) 1:17:42

【鳴】 琴羽の天狗 時見



 …────ん……
 
    だい、じょうぶだ……


[>>=45腕の中で暴れまわる悪戯猫の動きが
静まってそれでもなお。

どれくらいの間、
琴羽の甘露を貪っていた事だろう。

>>=46名残惜しげな銀の糸を引かせながら
とろりと蕩けた琴羽を見やる。
よかった、戻って来たと安堵の吐息を付き]
(=49) goza 2020/10/26(Mon) 7:41:16

【鳴】 琴羽の天狗 時見




   ……おかえり。



[髪も服も乱したまま、そう破顔するのだった]
(=50) goza 2020/10/26(Mon) 7:42:52

【鳴】 琴羽の天狗 時見



 安心しろ。
 琴羽とその────…口吸いをした故に。

  むしろ、先程より元気になったくらいだ。


[>>=47全身を覆う裂傷の、血は既に止まり固まり。
いつまでも抱き締めていたいくらいなのを
なんとか意志の力で腕の力を緩める。

>>=48すると琴羽が不思議な事を口にした。

そのやわらかな肩を抱きつつ、
しばし、考え込み]
(=51) goza 2020/10/26(Mon) 7:48:00

【鳴】 琴羽の天狗 時見





 
──────ッ!?



 
(=52) goza 2020/10/26(Mon) 7:51:37

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[不意に、琴羽を背に隠し。

霧の向こうを睨み据えた]


 なるほど……
 
 先程の"猫"は、前触であったと。
 この季節、この地には魔の者が蔓延する。
 それ故のあの祭り、か……?


[強大なナニカ、が、近付く気配が
霧の如く肌に纏わり付き]
(=53) goza 2020/10/26(Mon) 7:56:55

【鳴】 琴羽の天狗 時見



 琴羽。
 俺は此処に残る。

 先に行って、母上の言葉の真を確かめて来てくれ。

 それが恐らく、この地が闇に飲まれ切らずにいた理由だろう。


[琴羽を護る様に翼を拡げ。
胸の前にヤツデの団扇を構えれば。


はたして、彼女は────*]
(=54) goza 2020/10/26(Mon) 7:59:57

【鳴】 琴羽の天狗 時見

─奇々怪々の異界にて─



 
行かせるか……!




[歯茎を剥き出し吠え猛り、大きく腕を横に薙ぐ。

途端、質量と魔力を帯びた風の渦が
向かい来る有象無象の異形を蹴散らした。



──けれど。
      ・・
そはあくまで奴らの一部に過ぎず]
(=68) goza 2020/10/26(Mon) 23:22:37

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[死者の国の香りのする霧を纏い。

>>=60琴羽の後を追う様に現れ突き進むは
無尽蔵にも思える死者の魂の群れであった。


本来、一体一体であれば
俺が遅れを取るような事はありえない。
それどころかほぼほぼ無害であるようなそれらが
今この時にあっては、力を持ち、形を持ち
それこそ津波のような有り様で向かって来ているのだった]


 まさか……
 あの祭りは、死霊を集める為のモノだったのか……?


[琴羽に取り憑いたのもまた、
力ある霊の一種だったのだろう。

同じ様に、あの祭りで見た西洋の妖怪めいた姿もまた
其処此処に散見され]
(=69) goza 2020/10/26(Mon) 23:35:46

【鳴】 琴羽の天狗 時見



 琴羽同様、操られているだけならば
 下手に傷付けるワケにもいかないが……


  
────ッ、しつこいぞ、貴様らァ……!



[フラフラと、ゾンビの様に歩んでくる一団を
まとめて上段で蹴り倒す。

奴らにとっては俺は、進路上に現れた
岩か何かと同じ扱いなのかも知れない。

直接的に攻撃してくる事こそ少ないが
それが逆に厄介でもあり。
多勢に無勢。

どうやら琴羽の向かった方を目指しているこやつらを
必死で押し止めるそのうちに────…]
(=70) goza 2020/10/26(Mon) 23:42:43

【鳴】 琴羽の天狗 時見




  ……────ぐ 、ッ……

   
      流石に…… ガス欠か……



[羽団扇から出る風も、とうにただの微風と化して。
淀んだ霧を僅かに散らすも、
細くできたその空間すら、瞬く間に新たなる霧に、
異形の影に覆われる事を繰り返し。

片膝を付き、それでもこの先を通すものかと
眇めた片目で白き闇を睨み据えれば]
(=71) goza 2020/10/27(Tue) 0:30:02

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[


  奴らが、一斉に。



俺の後ろを見詰めたのだった]
(=72) goza 2020/10/27(Tue) 0:32:48

【鳴】 琴羽の天狗 時見



 この気配は……

     
    ────まさ、か……


[気怠い全身に鞭打って、なんとか、振り返れば。


真っ白な闇の中、ぽつんと。
暖かな
が灯っていて]


 戻って、来てしまったのか……


[そうだ。
俺は知っていたはずなのに。

そういう、娘であると。


 やがて近付いてきたそれは、
 息せき切って駆けて来る琴羽と
 その手に持った
小さなかぼちゃ型の
灯火
で]
(=73) goza 2020/10/27(Tue) 0:41:07

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[ゆらり、ゆらりと。
死霊の群れが、俺の横を通り抜けて行く。

先程までのおぞましいまでの必死さや
底冷えするような死者の禍々しさは消え失せて。
その瞳に映し出されているのは、
ただ、灯火の明かりのみの様だった]


 まさか、こいつらが狙っていたのは……

 いや、辿り着こうとしていたのは、
 それ、なのか……?


[てっきりこいつら全員、
琴羽の身体を狙っているものとばかり思っていたのだが。

……そうでは、無く。

灯火のあたたかな光に照らされた死霊の気配が掻き消える。
中には仮装した身体がとさりと倒れ、
何かが抜け出した様なものもいて]
(=74) goza 2020/10/27(Tue) 0:49:06

【鳴】 琴羽の天狗 時見



 ────それは……

 母上がそなたに伝えたのは、
 この地に伝わる送り火の在り処か……


[一定の時期において
あの世とこの世の境が曖昧になるこの地で、
それでも人々が暮らし続けられたのは……

秘伝として伝え続けた送り火の角灯。
かぼちゃのランタンで
死霊を天に還していたからなのだろう。

まぁ、恐らくかつては此処まで
霊共が一致団結して大暴れは
していなかったのではないだろうか。

今年は西洋の妖怪仮装のイベントという
百鬼夜行の依代にぴったりな行事を開催し、
更には琴羽というマタタビを渦中に投げ込んだ
相乗効果であった気がすごくするのである]
(=75) goza 2020/10/27(Tue) 1:00:18

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[なので、恐らくは……

猫の霊だか、猫又だか。
琴羽に取り憑いた猫が俺を襲ってきたのは……


ちらりと、自らの背を振り返る。
其処にはマントに隠れる様に一対の羽が生えていて]


 
……誰が、鳥だ……



[ぼそり呟いたのを最後に。

ほぼほぼ気力だけで立っていた俺は
ゆっくり前のめりに倒れていったのだった]
(=76) goza 2020/10/27(Tue) 1:12:24

【鳴】 琴羽の天狗 時見

[


 掠れる眼差しの先、
 灯火を置いた琴羽が駆け寄って来るのが見える。

 さっき、もらった霊力を使い果たしてしまったと
 すまんなと苦笑したその声は、
 果たして彼女に届いただろうか。

 俺の意識は闇に落ち。


 

    ……
    あぁ、だが……



     落ち葉の地面に倒れ伏したその割りに、
     後頭部や口元は、まるで包まれているかの様に

       
暖かく て …… …*]
(=77) goza 2020/10/27(Tue) 1:16:25