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![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ 真っ白に染まった視界。 誰の気配も感じられず。 ────しん、と痛いぐらいの静寂が耳に染みる。 聞こえるのは己の呼吸と とくりとくりと鼓動を刻む心臓の音だけ。] (=2) kurage 2020/10/24(Sat) 18:57:20 |
![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ もしかして、あの後 何者かに捕まってしまったのだろうか。 そして、命を奪われてしまったのだろうか。 自分の事だというのに 他人事のような考えが浮かぶ。 ───何処か現実感がなかった。] (=3) kurage 2020/10/24(Sat) 18:58:37 |
![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽時見様……。 [ もう、彼と会えないのだろうか。 俯いて視線を地面へと落とす。 悲しみに顔が歪む。 せっかく新婚旅行に来たというのに こんな事になってしまって。 彼が悲しむ事を思えば 申し訳なさに胸が苦しい。] (=4) kurage 2020/10/24(Sat) 18:59:32 |
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![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ ───ふと、視界に何かが過った気がした。 ゆっくりと顔を持ち上げ、目線を前へと向ければ そこには懐かしい人の姿。] (=6) kurage 2020/10/24(Sat) 19:03:05 |
![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ はっきりと顔が見える訳ではない。 全身も輪郭がぼんやりとして朧気であった。 ───それでも、それが誰であるか。 伝わってくる雰囲気で理解出来る。] (=7) kurage 2020/10/24(Sat) 19:04:43 |
![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽────……っ! [ 己の唇が音を形作る。 けれども、それは声にはならなかった。 ───何故なのか。 呼びたくて、呼びたくて堪らないのに。 懸命に唇を動かす。 それでも己の唇は音を紡ぐ事は無かった。] (=8) kurage 2020/10/24(Sat) 19:06:19 |
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![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ 情けない顔になりながらも顔を前に向ける。 視界が滲んでそれはさらに形を朧気にしていた。 そんな中、それは私に何かを伝えようと 口を動かしている。 けれど、声が伝えられないのは 向こうも同じであった。] (=11) kurage 2020/10/24(Sat) 19:14:34 |
![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ …───諦めきれなかった。 折角会いに来てくれた。 そして何かを伝えようとしている。 口の動かす形に神経を集中させる。 それが意味するものは……。] (=12) kurage 2020/10/24(Sat) 19:15:51 |
![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽( "向こう" "山の奥深く" ……? ) [ もしかして、目指す場所は山の中に? 顔のある部分に目を向ける。 さらに姿は朧気になって、 今や人であるかすらも分からない。 けれど、それは頷きながら、 懸命に指で何かを指し示している。] (=13) kurage 2020/10/24(Sat) 19:16:46 |
![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ 徐々に視界は白から黒へと染まっていく。 朧げなそれは 小さな光の粒を空気中に漂わせ、 徐々に薄くなって消えていく。] 待っ………! [ 消えゆくそれに手を伸ばす。 けれど、それに触れる事は出来ず。] (=14) kurage 2020/10/24(Sat) 19:20:32 |
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![]() | 【独】 時見の妻 天宮 琴羽/* 村入りする度に表現力不足を痛感するぞー! にゃー三('ω')三( ε: )三(.ω.)三( :3 )三('ω')三( ε: )三(.ω.)三( :3 ) とりあえず上手くリードしてくれる相方様を崇める。 なむなむ…! (-1) kurage 2020/10/24(Sat) 19:33:49 |
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![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽── 霧に包まれた森の中で [ 周囲は相変わらず霧に包まれていた。 足元には枯葉が積もり、女が一歩歩くごとに かさりかさりと音を立てる。 吹きつける風は冷たく 剥き出しの肌から容赦なく体温を奪っていく。] (=20) kurage 2020/10/24(Sat) 23:55:26 |
![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽 (=21) kurage 2020/10/24(Sat) 23:55:37 |
![]() | 【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽 (=22) kurage 2020/10/24(Sat) 23:55:44 |