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【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ君に語ったのは、"今更"だったから。 本当は、君が提案せずとも"君だった"んだから。 理由?…そんなの決まってる。 "仲間"が名を挙げた一人。それが君だった。 俺は、誰でも良かったんだ、命令さえあれば。 誰でも良かったんだ。……だけど。 俺がそうする相手は知らない誰かじゃなくて、 こうして語れる君で安心したのは誰にも教えてやらない。 勿論、同時に苦しくなったこともね。 誰でも良かった、というのは少しの嘘。 それは自分を納得させるための、嘘だ。 誰でもいい訳がない。 でも、そうするしかなかったんだ。 もう後戻り出来ない先で、そうせざるを得なかった。 ただ、それだけの話だ。 だって断れば俺の可愛い後輩に声をかけるだなんてさ、 そんなこと、言われてしまったら俺は、 選ばざるを得ないだろう? その上で丁度いい機会だと考えたんだ。 仲間にも言わなかった、内緒の話。 ▼ (-548) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:50:50 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「…はは、生憎本当に仕事が忙しいんだ。 今穴を開けるのは難しい、せめて来週かな」 リヴィオ・アリオストは署内で可笑しな人間。 そんな評価を受けてはいるだろうが、 昇進の話が渡されるほど、真面目な一面もあった。 勿論、これ以上上になんてお断りだけどね。 「全く、上の人使いの荒さには困ったものだよ。 無敵ってのは完璧とは違うんだからね。 俺が何でも出来る訳がないだろう」 だけど、帰ってくる人間のためにも。 その可能性を残したい、 一人の人間 としても。すべきことを。 いや……出来ることを。 ──最後まで、成したかった。 ▼ (-549) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:51:46 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノすっかり冷えきった 牛のステーキが挟み込まれたロゼッタを一瞥する。 ここ最近ずっと、腹が減らなかったせいか、 まともな食事を取っていなかったんだが、 やはり食べる気にはなれないな。 君に押し付けるように渡してから、 仲が良い友人のように、肩を組もうとする。 その体が異様に熱いのは多分、君にも伝わる。 右手にだけ嵌めた黒手袋は、傷を隠すためだった。 「……いいよ、分かった。君の提案に乗ってやる。 彼女、様子がおかしいから気になっていたんだ。 俺の目に狂いはないようで安心したよ」 「罰が欲しいって訳じゃあないが、 彼女が動かざるを得ない状況になる方が 話がしやすくて、良さそうだしね」 座らせてやりたいってのは同意だ。 あの小さな体に背負う物を、 俺はきっと理解しきれないんだろうが、それでも。 囁くように潜めた声で君に告げながら、 男は、翠眼を細めて笑い返した。 リヴィオ・アリオストは嘘吐きだが、 その言葉たちに本音がない訳じゃあなかった。 ▼ (-550) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:52:30 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「…あぁ、しかしニコロはともかく、 アリーチェ君の名前が出た理由が分からないがまぁいいか」 彼女にも何か隠されているのか。 暴くには、どうにも時間も体も足りなさそうだ。 それに、ニコが彼女を白だと言った以上、 手を出そうとは、思わない。 君が肩を組むことを受け入れて、 その身を寄せられていたのなら、そっと離れて。 「…はは、君も 物好き だったか。俺を好きなんて変わっているよ、本当にね」 好きだとか、嫌いだとか。愛だとか、恋だとか。 真っ当な愛情を受けられなかった男には理解し難いものだ。 だけど悪くないなって思うのは多分、 未来を惜しいと感じてしまったからなんだろうな。 俺にはもう、今更だというのに。 「……全部終わったら、酒が飲みたい気分だ」 そう口にする男の表情は、リヴィオ・アリオストではなく、 君と友人になりたかった "リヴィオ"としての柔らかな笑顔が浮かんでいた。 (-551) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:53:52 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「来るといいね、そんな未来」 君と同じような言葉を繰り返す。 変わらない笑顔で君と笑い合う。 そこだけはまるで、法が発表される前のようで、 "いつも通り"の二人のようだった。 男の机に置かれたフォカッチャは、 やはり満腹なのか手を出さないまま。 君のそれが欠けていくのを少し眺めて。 「そうだね、今は……同じくらいかな」 最近見た子犬がとても可愛くてね。 あの可愛さには流石に無敵も眩みかけたよ。 笑いながらそう付け足して、 傾げられた首に合わせるように首を傾ける。 それから「君は?」と問いかけて、 反応とその答えを待った。 (-557) sinorit 2023/09/23(Sat) 9:20:58 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「おや、まだ会えていなかったか。 ……それじゃあ」 「それじゃあ、今度一緒に犬カフェに行こうか」 犬カフェ、君とならきっと楽しいから。 リヴィオ・アリオストは落ち着いたら行こうと、 未来の話を君にする。 それから、手を合わせる君に頷いて。 「はは、君との話に夢中になってつい、ね。 どうせまだまだ業務は残っているし、 きっとお腹も空くだろう。後で食べるよ」 元々君にと買ってきたものだが。 分け合うってのも素敵なものだ。 このままいただいていくとしよう。 (-573) sinorit 2023/09/23(Sat) 10:23:31 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「勿論、実は俺も気になってたんだ」 今まで一度も足を運んだことがない動物カフェ。 一度どんなものなのかをこの目で見てみたかった。 それに、君が笑顔になれたらいいなと考えたんだ。 流石にそれは内緒のままだが。 立ち上がり、手を伸ばす君を眺める。 何かを口にすることもなく、 君が施してくれる様子をただ黙って見ていた。 ▼ (-627) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:34:21 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラもしも、君が少しでも男の額や頬に触れたのなら、 異様に熱を持っていると感じられるかもしれない。 勿論、普段触れることがなければ、 男の体温が高いだけの可能性はあるだろうが。 ──だって男は、"いつも通り"だ。 きっと、気のせいだった。 ▼ (-628) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:34:45 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ満足げに微笑みながら離れる君を確認した後、 飾られた犬のヘアクリップを見るために、 机上の鏡へと手を伸ばす。 「……今日も素敵だね。 本当に、いつもありがとう」 そうしてそれを目にした途端、緩やかな笑みを浮かべ、 噛み締めるように君に、改めての感謝を告げる。 こんな時だからこそより丁寧に、 その日常への思いを伝えたかったからこそ。 いつだって、君からの贈り物は嬉しいものだった。 (-629) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:35:18 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ夕暮れ時、それまで忙しなく働き続けていた男は、 壁に飾られた時計を確認して席を立つ。 そんな男の姿を見つけるのは部署内か、あるいは廊下か。 どちらだとしても、 君の姿を確認すれば手を振って軽い挨拶。 ただ、君の意中の人物が自身だとは考えなかったのか。 呼び止められれば目を丸くして、首を傾げる。 「…ふむ、何か大切な用かな。 勿論、俺で良ければ力になろう」 君の思いを伝えてごらん。 力になれることなら、力になろう。 (-632) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:48:28 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ君に礼を告げて、今日も「また明日」の約束をする。 きっと今日の終わりもそうなるのだろうと考えていたからか、 再び伸ばされる君の手にほんの少し驚いて。 でもだから払い除けるなんてことはない。 君の手を、払い除けるはずがなかった。 頬に触れる手に左手を重ね、緩く微笑む。 「…少し、働きすぎたのかもしれないね。 あぁ、しかし君のおかげで楽になったよ。 だから平気さ、心配ありがとう」 揺れる髪の下で滲む汗も気の所為だと感じられるほど、 いつも通りに笑う男は、問題ないと口にする。 その笑顔には確かに、不安がる要素なんて欠片もない。 男は、重ねた手を直ぐに外して、君の手を自由にする。 (-644) sinorit 2023/09/23(Sat) 16:10:57 |
【独】 無敵の リヴィオ/* 緩い既知と狼窓から様々が起きすぎて ずっとキレてるかイヤだよーーー!!してたな 4日目も怒涛の勢いでドラマしてた あとクロスカウンター襲撃になりそうなの こんな展開…あるんだなぁ……と思ってたら 運営チャンからの開示請求で何でぇ!?になるし エル、協力求めながら開示請求するなよ ルチはなんか…なんか提案してくるし なんか、なんか……なんなんだ? 覚悟を決めて墓下の牢屋に声掛けに行くけど もー…最後走りきるしかないな…… どの面で?になるのが本当にイヤ この面です (-647) sinorit 2023/09/23(Sat) 16:38:52 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ笑顔が消えた君を見て、 同じように男の表情からもいつもの笑顔が消える。 代わりに浮かぶのは、 リヴィオ・アリオストという無敵で幸福な男とは違う、 どこか弱々しくも見える一人の男の笑顔だ。 しかしそれもほんの一瞬のこと。 きっと気のせいだと思えるくらいの間だった。 「……ありがとう、ダニエラ君。 君の仕事が増えてしまうのは困るから」 「………明日、明日の午後に休みを取らせてもらうよ」 動揺と混乱の続くこの署内で、 まともに仕事に手をつけている人間は少数で。 明日が来るとも分からない今、 今日に頑張る必要があった。 誰がその行いを誉める訳ではないと、知っていて尚。 「辛くなったらその時は早めに早退する。 だから、大丈夫だ。心配をかけてすまないね」 (-670) sinorit 2023/09/23(Sat) 18:13:48 |
リヴィオは、「これじゃあ無敵失格だね」といつも通りに笑う。 (a25) sinorit 2023/09/23(Sat) 18:15:07 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「…あぁ、絶対だ。君に約束をしよう。 明日は必ず、午後からは帰らせてもらうよ」 君のその奥底までの感情を理解するには、 語り合うには今この場では時間が足りない。 男が気付いていたかさえも分からない。 ただ、君にいつものように笑いかけるだけだ。 「勿論、早く治して元気に働くとするよ。 半日休めば仕事の疲れもぱっと取れるさ」 「…よし、それじゃあ明日のためにも 仕事の続きに向き合おうかな。 話が出来て良かったよ。 犬カフェの件もまた後日話そう」 楽しみにしているよ。 そう付け足しながら端に避けた書類を元に戻し、 フォカッチャは空の紙袋へと仕舞って鞄の中に。 君が立ち去るようであれば手を振って、 その姿を見送り、業務の続きへと戻るのだろう。 (-686) sinorit 2023/09/23(Sat) 20:33:15 |