人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

君に語ったのは、"今更"だったから。
本当は、君が提案せずとも"君だった"んだから。

理由?…そんなの決まってる。

"仲間"が名を挙げた一人。それが君だった。
俺は、誰でも良かったんだ、命令さえあれば。
誰でも良かったんだ。……だけど。

俺がそうする相手は知らない誰かじゃなくて、
こうして語れる君で安心したのは誰にも教えてやらない。
勿論、同時に苦しくなったこともね。


誰でも良かった、というのは少しの嘘。
それは自分を納得させるための、嘘だ。

誰でもいい訳がない。
でも、そうするしかなかったんだ。
もう後戻り出来ない先で、そうせざるを得なかった。
ただ、それだけの話だ。

だって断れば俺の可愛い後輩に声をかけるだなんてさ、
そんなこと、言われてしまったら俺は、
選ばざるを得ないだろう?
その上で丁度いい機会だと考えたんだ。

仲間にも言わなかった、内緒の話。


(-548) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:50:50

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「…はは、生憎本当に仕事が忙しいんだ。
 今穴を開けるのは難しい、せめて来週かな」

リヴィオ・アリオストは署内で可笑しな人間。
そんな評価を受けてはいるだろうが、
昇進の話が渡されるほど、真面目な一面もあった。
勿論、これ以上上になんてお断りだけどね。

「全く、上の人使いの荒さには困ったものだよ。
 無敵ってのは完璧とは違うんだからね。
 俺が何でも出来る訳がないだろう」

だけど、帰ってくる人間のためにも。
その可能性を残したい、
一人の人間
としても。

すべきことを。
いや……出来ることを。

──最後まで、成したかった。

(-549) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:51:46

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

すっかり冷えきった
牛のステーキが挟み込まれたロゼッタを一瞥する。
ここ最近ずっと、腹が減らなかったせいか、
まともな食事を取っていなかったんだが、
やはり食べる気にはなれないな。

君に押し付けるように渡してから、
仲が良い友人のように、肩を組もうとする。
その体が異様に熱いのは多分、君にも伝わる。
右手にだけ嵌めた黒手袋は、傷を隠すためだった。

「……いいよ、分かった。君の提案に乗ってやる。
 彼女、様子がおかしいから気になっていたんだ。
 俺の目に狂いはないようで安心したよ」

「罰が欲しいって訳じゃあないが、
 彼女が動かざるを得ない状況になる方が
 話がしやすくて、良さそうだしね」

座らせてやりたいってのは同意だ。
あの小さな体に背負う物を、
俺はきっと理解しきれないんだろうが、それでも。

囁くように潜めた声で君に告げながら、
男は、翠眼を細めて笑い返した。

リヴィオ・アリオストは嘘吐きだが、
その言葉たちに本音がない訳じゃあなかった。

(-550) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:52:30

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「…あぁ、しかしニコロはともかく、
 アリーチェ君の名前が出た理由が分からないがまぁいいか」

彼女にも何か隠されているのか。
暴くには、どうにも時間も体も足りなさそうだ。
それに、ニコが彼女を白だと言った以上、
手を出そうとは、思わない。

君が肩を組むことを受け入れて、
その身を寄せられていたのなら、そっと離れて。

「…はは、君も
物好き
だったか。
 俺を好きなんて変わっているよ、本当にね」

好きだとか、嫌いだとか。愛だとか、恋だとか。
真っ当な愛情を受けられなかった男には理解し難いものだ。
だけど悪くないなって思うのは多分、
未来を惜しいと感じてしまったからなんだろうな。
俺にはもう、今更だというのに。

「……全部終わったら、酒が飲みたい気分だ」

そう口にする男の表情は、リヴィオ・アリオストではなく、
君と友人になりたかった
"リヴィオ"としての柔らかな笑顔が浮かんでいた。
(-551) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:53:52

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「来るといいね、そんな未来」

君と同じような言葉を繰り返す。
変わらない笑顔で君と笑い合う。
そこだけはまるで、法が発表される前のようで、
"いつも通り"の二人のようだった。

男の机に置かれたフォカッチャは、
やはり満腹なのか手を出さないまま。
君のそれが欠けていくのを少し眺めて。

「そうだね、今は……同じくらいかな」

最近見た子犬がとても可愛くてね。
あの可愛さには流石に無敵も眩みかけたよ。

笑いながらそう付け足して、
傾げられた首に合わせるように首を傾ける。

それから「君は?」と問いかけて、
反応とその答えを待った。
(-557) sinorit 2023/09/23(Sat) 9:20:58

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「おや、まだ会えていなかったか。
 ……それじゃあ」

「それじゃあ、今度一緒に犬カフェに行こうか」

犬カフェ、君とならきっと楽しいから。
リヴィオ・アリオストは落ち着いたら行こうと、
未来の話を君にする。

それから、手を合わせる君に頷いて。

「はは、君との話に夢中になってつい、ね。
 どうせまだまだ業務は残っているし、
 きっとお腹も空くだろう。後で食べるよ」

元々君にと買ってきたものだが。
分け合うってのも素敵なものだ。
このままいただいていくとしよう。
(-573) sinorit 2023/09/23(Sat) 10:23:31

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「勿論、実は俺も気になってたんだ」

今まで一度も足を運んだことがない動物カフェ。
一度どんなものなのかをこの目で見てみたかった。
それに、君が笑顔になれたらいいなと考えたんだ。
流石にそれは内緒のままだが。

立ち上がり、手を伸ばす君を眺める。
何かを口にすることもなく、
君が施してくれる様子をただ黙って見ていた。

(-627) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:34:21

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ


もしも、君が少しでも男の額や頬に触れたのなら、
異様に熱を持っていると感じられるかもしれない。

勿論、普段触れることがなければ、
男の体温が高いだけの可能性はあるだろうが。

──だって男は、"いつも通り"だ。

きっと、気のせいだった。

(-628) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:34:45

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

満足げに微笑みながら離れる君を確認した後、
飾られた犬のヘアクリップを見るために、
机上の鏡へと手を伸ばす。

「……今日も素敵だね。
 本当に、いつもありがとう」

そうしてそれを目にした途端、緩やかな笑みを浮かべ、
噛み締めるように君に、改めての感謝を告げる。
こんな時だからこそより丁寧に、
その日常への思いを伝えたかったからこそ。

いつだって、君からの贈り物は嬉しいものだった。
(-629) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:35:18

【秘】 無敵の リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

夕暮れ時、それまで忙しなく働き続けていた男は、
壁に飾られた時計を確認して席を立つ。
そんな男の姿を見つけるのは部署内か、あるいは廊下か。

どちらだとしても、
君の姿を確認すれば手を振って軽い挨拶。
ただ、君の意中の人物が自身だとは考えなかったのか。
呼び止められれば目を丸くして、首を傾げる。

「…ふむ、何か大切な用かな。
 勿論、俺で良ければ力になろう」

君の思いを伝えてごらん。
力になれることなら、力になろう。
(-632) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:48:28

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

君に礼を告げて、今日も「また明日」の約束をする。
きっと今日の終わりもそうなるのだろうと考えていたからか、
再び伸ばされる君の手にほんの少し驚いて。

でもだから払い除けるなんてことはない。
君の手を、払い除けるはずがなかった。
頬に触れる手に左手を重ね、緩く微笑む。

「…少し、働きすぎたのかもしれないね。
 あぁ、しかし君のおかげで楽になったよ。
 だから平気さ、心配ありがとう」

揺れる髪の下で滲む汗も気の所為だと感じられるほど、
いつも通りに笑う男は、問題ないと口にする。

その笑顔には確かに、不安がる要素なんて欠片もない。
男は、重ねた手を直ぐに外して、君の手を自由にする。
(-644) sinorit 2023/09/23(Sat) 16:10:57

【独】 無敵の リヴィオ

/*
緩い既知と狼窓から様々が起きすぎて
ずっとキレてるかイヤだよーーー!!してたな

4日目も怒涛の勢いでドラマしてた
あとクロスカウンター襲撃になりそうなの
こんな展開…あるんだなぁ……と思ってたら
運営チャンからの開示請求で何でぇ!?になるし
エル、協力求めながら開示請求するなよ
ルチはなんか…なんか提案してくるし
なんか、なんか……なんなんだ?

覚悟を決めて墓下の牢屋に声掛けに行くけど
もー…最後走りきるしかないな……
どの面で?になるのが本当にイヤ この面です
(-647) sinorit 2023/09/23(Sat) 16:38:52

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

笑顔が消えた君を見て、
同じように男の表情からもいつもの笑顔が消える。
代わりに浮かぶのは、
リヴィオ・アリオストという無敵で幸福な男とは違う、
どこか弱々しくも見える一人の男の笑顔だ。

しかしそれもほんの一瞬のこと。
きっと気のせいだと思えるくらいの間だった。

「……ありがとう、ダニエラ君。
 君の仕事が増えてしまうのは困るから」

「………明日、明日の午後に休みを取らせてもらうよ」

動揺と混乱の続くこの署内で、
まともに仕事に手をつけている人間は少数で。
明日が来るとも分からない今、
今日に頑張る必要があった。
誰がその行いを誉める訳ではないと、知っていて尚。

「辛くなったらその時は早めに早退する。
 だから、大丈夫だ。心配をかけてすまないね」
(-670) sinorit 2023/09/23(Sat) 18:13:48
リヴィオは、「これじゃあ無敵失格だね」といつも通りに笑う。
(a25) sinorit 2023/09/23(Sat) 18:15:07

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「…あぁ、絶対だ。君に約束をしよう。
 明日は必ず、午後からは帰らせてもらうよ」

君のその奥底までの感情を理解するには、
語り合うには今この場では時間が足りない。
男が気付いていたかさえも分からない。

ただ、君にいつものように笑いかけるだけだ。

「勿論、早く治して元気に働くとするよ。
 半日休めば仕事の疲れもぱっと取れるさ」

「…よし、それじゃあ明日のためにも
 仕事の続きに向き合おうかな。
 話が出来て良かったよ。
 犬カフェの件もまた後日話そう」

楽しみにしているよ。
そう付け足しながら端に避けた書類を元に戻し、
フォカッチャは空の紙袋へと仕舞って鞄の中に。

君が立ち去るようであれば手を振って、
その姿を見送り、業務の続きへと戻るのだろう。
(-686) sinorit 2023/09/23(Sat) 20:33:15