人狼物語 三日月国


52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】

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【雲】 征伐者 ヴィルヘルム



[ 幾度となく矢を受け、血と泥の上に倒され、
  其れでも決して怯むことなく剣を振るえたのは────


( 既に繋ぎ止められぬ生命だと云うのなら、
  終焉は其の願い通り我が手に依って。

     ────独り終わらせる事だけは看過出来ぬ。 )

          
“他の何奴にも渡しはしない”



      慈悲ではない。情けですらない。
      殺す以外の生き様を赦されなかった人間の、
      ■しき者を救う為のたった一つの手筈。 ]


 
(D2) Saint-Exupéry 2020/12/04(Fri) 19:56:00

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 

[今や死臭に変わりつつある血の匂いが鼻を突くのも構わずに、委ねられた身体を強く引き寄せた。
解放薬の効果が薄れた身体は腹側を中心に肌が顕になり、豊満な性徴が更なる熱を帯びつつある胸に押し付けられる。

この五年間で伸びた背と、より逞しくなった肉体。
強靭でありながらも未だ何処か未熟さの残る四肢が脆く思えるのは、飽くまでヒトの範疇から突出しない故なのだろう。]


[刀傷を受け、腕と同じく止血処置の施された胸部に触れる掌が、存命を確かめる様な仕草であったものだから。

傷を撫で、脈を測り、熱源に縋るその行為が、朦朧とした際に命の在り処に行き着こうと藻掻く時のそれである事は何となく解った。

       ────故に、黙って身を委ねる。
           傷痕に触れない様にじっと。]


 
(-10) Saint-Exupéry 2020/12/04(Fri) 19:57:59

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[爪先まで重なり合うようにして預けられた体重は、記憶にあるより軽く思えさえする。
肌をぴったりと合わせれば内側で燃える温度が微かに伝わり、生きている証を得られる事の安心感を知る。


   変温動物との境目に在り、
   月の見えぬ晩の雨に打たれ弱った身体を
   慈しむ様に抱き留める。

      本当は、暴き立てて自分の物にしてしまいたい。
       赦されるのならまだ見ぬ奥底まで満たしたい。
             理由も知らぬ衝動が噭んでいた。

    
( 既に伐すべき仇は滅んだと云うのに、何故? )



然れど自由は奪われてしまえば、明らかな錯綜の中にある彼女を連れ戻す事も出来ず。その衝迫が止まるまで耐え抜く以外の手段はない。

・・・・・
おかされている。
理由はどうあれ、その事実を再確認する間もなく戒めは更に強まった。]
 
(-11) Saint-Exupéry 2020/12/04(Fri) 19:58:52

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[きつく締め付けられ、鱗と素肌が触れ合ってはざらついた感覚を与えられる。
全身への愛撫に等しい刺激ながら、唯一自由な足先の爪が耐え抜くようにシーツを掻く。

ゆっくりと引き抜かれるモノが微かに前立腺を掠めていくのが焦れったい。
雨粒と腸液を含んだ鱗の隙間からぐちゅりと誤魔化せない音が鳴る。濡れる筈がないのに拡張されて悦んでしまっているかのようで、恥じらいながら顔を背けた。]


          ッぐ、…う、

[息もつかせず始まった律動。
限界まで引き抜いてから乱暴に突き上げる動きでは、鱗の向きに逆らった挿入は苦しさを伴うだけ。
蕾の縁に引っ掛かっては擦れる痛みを堪え、背に縋っている指の腹をぎゅっと肌に食い込ませる。

長らく眠っていた箇所が性感帯としての機能を思い出すには些か凶悪過ぎる刺激薬。
快感より先に伝達されるのは弾ける様な疝痛。身体の内側であれば保護する組織など何もなく。]
 
(-12) Saint-Exupéry 2020/12/04(Fri) 19:59:32

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[────順応とは恐ろしいもので。
蹂躙をひたすら耐え忍び、痛みに慣れる頃には腹の中側が次第に甘く痺れる様な快楽を拾い始めていた。

引けば、滑らかに生え揃った組織が優しく撫ぜる戯れを。
押し込めば、逆立った鱗が連続で弱点を抉る暴力を。

身体の奥から広がり、高められていく性感に塗り潰される様にして、思考も少しずつ蕩けていく。]


        んん……んッ、 んう ……
         り ゔぁい、 怖い────止してくれ、


[食い縛った歯の隙間からついつい甘い声が漏れ出すので、続けられれば知らない場所へ堕ちてしまいそう。
静止の手段が媚びた様な声になってしまうのも、呼び起こされる微熱に浮かされてしまうのも、きっと葡萄酒に酔った所為だ。

寄せ合った下腹部に溜まっていくものが首を擡げていけば、もうじきまともな思考は持ち合わせられなくなる。
芯を持ち始めた欲望が女の艶かしい肌に隠せない情熱を押し付け、ささやかに主張していた。]
 
(-13) Saint-Exupéry 2020/12/04(Fri) 20:00:20

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[一度きり重なって眠ったかつての夜とも、誓いを交わしたあの日ともまるで異なる横暴には打ち震える他なく。
逃がさぬようにと増していく圧力は捕食行動にも似て、避けられぬ危機には否応なしに心臓が駆ける。

一方頬を擦り寄せる仕草は甘えている様で、やはり理解の及ばない情緒の動きには散々翻弄されていた。
女心とも違う本能の向く先を辿ろうとする思考も、艷めく黒鱗が締め付けた腰を撫で上げればみるみる内に霧散する。]


     [“お前とはそういう関係ではないから”と、
      突っ撥ねる為の手段も動機も既に失っているのは
      五年の歳月が再会への冀望を加速させた所為か。

      無意識に縋っていた両手を重ねて、
      左手の指環をもう一方の掌で覆い隠した。]


 ( 本当に見られたくないのはむしろ其方だと
    刹那に思ったのは────何故だったろう。 )


 
(-34) Saint-Exupéry 2020/12/05(Sat) 18:09:53

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ


 
[頬に触れる手があれば、未だ続く末端の冷えに肌が跳ねた。導かれるままに顔を向け、視線が合ったのは深紅から氷海の色に戻る最中の不透明な瞳。

貞操を奪われているのにも関わらず、戯れは徐々に深い場所を知り尽くそうと潜り込んで来る。
更なる開拓の予兆に蕩けた顔を晒しながら不安げに彼女を見上げていた。]


        ふう、うッ… …駄目、だ……来るっ、


[全身を知らない感触で撫で回され、久しい悦楽を溢れる程に与えられ。神経が暴れ狂って、情緒が乱れていくのが止められない。
絶頂が近いのは明らかだったが、二人の肢体に挟み込まれた欲の根源はもどかしく包まれるだけ。うねり始めるはらわたの感覚に意識を連れ去られ、ぞわぞわと昇り詰めていく性感には抗えず。

宥める様な言葉が優しく染み渡るから、
強い抱擁が不思議と何より心地好いから、
唇を噛み締めるのも忘れてひっきりなしに啼いた。ぴんと張った足指が自然と開いて、快感を享受しようとしながら。]


 
(-35) Saint-Exupéry 2020/12/05(Sat) 18:10:43

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[震えはやがて激しい戦きに変わり、渦を巻く快感に飲まれる儘に喉を反らした。

振り乱した髪がシーツに広がって、緩く結ばれていた紙紐がいつの間にか赤糸に混じっていた。黒髪にも生えるその淡い色合いは、誰かにとっては見慣れた品だったろう。


絶えず熱い息を浅く繰り返していれば
死の宣告にも似た言葉と共に凶器は蠢いて、

     ────頂点に差し掛かる肉体に止めを刺す。]


     やッ、あっ……ふあぁ ぁッ──……!


[窄まった最奥と腫れ出た前立腺を一度になぞり上げられ、閃光にも等しい快感が腰から脳へ登り、真っ白に弾ける。
短く小さな声を上げたのを最後に、何もかも受け止めて一層強くその背を掻き抱いた。

何度も打ち寄せる波に押される度、弓形にしなった身体が大きく跳ねる。膨張した欲望はちっとも吐き出せないまま、絶頂が引くまで弾む呼吸を苦しげに、愛おしげに繰り返して。
きゅうきゅうと締め付ける後孔は意志とは無関係で、うねる程に内側を征服したモノの形を浮き彫りにする様に感じ取った。

暴き、奪い、ヒトを壊しかねない快感を真正面から注いで、果てさせたのはただひとり。]

 
(-36) Saint-Exupéry 2020/12/05(Sat) 18:12:28

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[痙攣が収まり、充足感を得ながら脱力する頃には深くゆっくりとした息を吐き出した。依然として頭の中は甘い多幸感に満たされていて、碌に働きそうもない。
うっすらと顳顬に汗を浮かべながら、降りた後の余韻に浸っては緩い瞬きをする。
瞼を伏せ、投げ出した両腕を緩やかに引き寄せて長い黒髪を撫でていた。そして、]


       ………… おい、おまえ。


[────やがて思い出した様に身を起こそうとするが、抜け出す事は叶うだろうか。

冷めやらぬ熱に気付けば、直ぐにでも形勢を逆転させてしまいたくて。羞恥や屈辱よりも先に、自分から触れて拓きたい衝動に駆られる。]


      [じっと、情慾に燃える瞳が一心に視線を注ぐ。
       既に燃え上がって、留まる所を知らない。]*


 
(-37) Saint-Exupéry 2020/12/05(Sat) 18:12:56
征伐者 ヴィルヘルムは、メモを貼った。
(a0) Saint-Exupéry 2020/12/05(Sat) 18:39:50

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[達している最中の身体を内側から好き勝手嫐られれば、暴力的なオルガズムは倦怠感を引き起こす程度には続く。
蹂躙され尽くした胎内の蠕動が収まり、尾を抜き去られた後蕾は僅かに開いたままの花弁をしっとりと濡らして震えていた。

終わる頃に襲い来るのは緩やかな眠気だったが、募る熱を自覚して仕舞えばそのまま微睡むつもりにもなれず。

折り重なった四肢の下から這い出そうと考え、未だ色濃く残る革命と報復の傷痕を思い出す。それを実行する代わりに身体を起こして、抱き留めた身体をシーツの上へと引っくり返した。
肩に掛かっていたナイトガウンが滑り落ち、古傷だらけの前腕が明らかになる。]


   [血の匂いなど暫く懲り懲りだと思っていた筈なのに。
    腐肉と汚泥を踏み締め駆け抜けた戦乱の記憶が
    呼び起こされて、神経を逆立てる。

    ────其れはどうしようもなく興奮を呼ぶから。]



[身を捻れば、ゆるく巻き付いていた尾が脱げ落ちる様にして寝台に沈んだ。ともなれば見下ろす先にあるのは、未だ濡れそぼつ女の肢体。

既に愛撫など必要としない程の昂りに在りながら、手始めに触れたのは、未だ血の滲む脇腹の傷痕だった。]
 
(-53) Saint-Exupéry 2020/12/06(Sun) 18:38:24

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[再会が叶った喜びよりも、傷だらけの姿が見るに堪えない想いの方が強いのは、呪いをかけてしまった後悔があるから。
寝台横の小さな卓上へ手を伸ばし、替えの包帯を手に取る。

従者は既に追い払ってしまったから、応急処置程度にしかならないが。傷薬を染み込ませた柔軟な布地を脇腹を覆うように巻き付け、腰で結ぼうと。]


  ……委ねていろ。


[奥底にあるもどかしさが苛立ちを呼ぶから、逃げようと身を捩れば引き戻す手が多少なりとも乱暴になったかも知れない。

買った女に抱く様な単純な情慾は其処にはなく。処置を済ませる間、名前の付けようがない奇妙な心持ちの正体を掴もうとしていた。

    焦がれていたものが漸く眼前に現れたというのに、
    彼女が自分に重ねているものは────……

     誰と抱き合っているつもりになりたかったのか
     想像が付いてしまうのが、何故だか苦しくて。
]
 
(-54) Saint-Exupéry 2020/12/06(Sun) 18:39:04

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ



[押し付けられた小瓶の意味を考えない日はなかった。
交わした約束を忘れた瞬間だってなかった。

其れとこれとは関係ない話の筈なのに、その肌に触れたいと願う。この火照りを鎮めたくて仕方がない。

       ────此奴がどうしようもなく欲しい。
     ( 止め難いのは生存本能のせいだ。きっと。 )]



[処置を終えてからも、暴れて抜け出すタイミングは何度かあっただろう。
誰かに教わった通りに体温を分け合うだけでは物足りなくて、知らない感情の原因を長旅の疲れだと結論付けた。

腰に纏わりついた儘の衣装を解き、放り出して。改めて胴体に触れていく手付きは余りにも儚げなものだった。
腹部に薄く入った縦のラインをゆっくりとなぞり、膝を立てて覆い被されば逃げ場は喪われていった。

壊さぬ様に、痛みを与えぬ様にと緩やかな動作でありながらその実、虎視眈々と光り輝く深紅は捕食者のそれである。

鯉、貂、牡鹿、梟、蟒蛇、狼、鷹。全ての獣を屠った唯一の獅子が其処にいた。]
 
(-55) Saint-Exupéry 2020/12/06(Sun) 18:40:03

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[正面から見詰めた隻眼が普段通りの色に戻っている事に安堵する一方、欠けた側に増えた傷を見付けるのは早かった。
居た堪れなくなって、閉じた唇を十文字の上に寄せ、触れるだけの祝福と労りを贈る。
少なくとも娼婦の様に無碍に扱うことが有り得ないのは伝わるだろうか。

そっと身を退いて行くのと共に、膝を割り開いて張り詰めた熱を股座に直接押し付ける。伝わる質感と温もりにほんの少し切羽詰まった様な息を吐き出した。]


    
( 何故だろう、 )


          リヴァイ。────欲しい
             
……此の儘では辛いだけだ、


      
( ずっと“こうしたかった”と思うのは。 )



[我慢の限界だった。怒張は物欲しげに一筋の蜜を零し、欲求を言葉にしてしまえば尚更焦れったくなって、目を伏せる。
両手で大腿を一撫ですると押さえつける様に掌を置いて。心臓が喧しく、自分の脈が耳許に感じられるようだった。

かく、かくと腰が揺れれば透明な蜜を秘所へと塗り付ける。切先が入口に合わされば、その禍々しいまでの図体と硬度は嫌でも伝わるというもの。

半分閉じられた瞼に熱を帯びた深紅を宿して、視線は恐る恐る水音のする場所から彼女のかんばせへと移る。その瞳は助けを求める様でさえあった。]*
 
(-56) Saint-Exupéry 2020/12/06(Sun) 18:43:19

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[揺らぐ瞳が、要領を得ない言の葉が、何を指し示しているかなど誰の目にも明らかだった。
この瞬間にも降り積もる熱に奪われていく思考は、夫婦の誓いを破る論理的な言い訳を導き出すことなど到底出来はしない。

   狂おしい程に燃え上がる愛欲が、
    身勝手に味わってしまえと唆す衝動が、
     心を自覚出来ない儘にこの身を焦がす。


拒絶の言葉が強まれば胸が詰まるような痛みを覚えるから、少しばかり眉を下げて重い唇を開いたものだった。]

  おまえと約した幕引きの前に
   夫婦の誓い如きが一体どんな意味を持つ?
        ・・
    
      ……選ばされただけだ。あの冠と玉座に。
      ( 人の心を縛らねば『王』は立てられぬ )


( 愛そうと、歩み寄ろうと努力はした。然し……
  保身の為に投げて寄越された王族の娘に種を植え、
  剰え其の心さえ此方に向かせようなどとは。

        ……出来るはずがない。
          それどころか食指が動かなかった。
          あの
約束
が胸にあるからには。 )



[ 何より、自らを化け物と称して腕に抱くこともしなかった
  継母の冷たい視線と同類のものを感じてさえいたから。 ]

 
(-65) Saint-Exupéry 2020/12/07(Mon) 3:19:48

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 

[────して、唇で触れたきめ細やかな肌の柔らかさは、尚のこと胸を締め付ける。
争い、生き抜き、吼え、滅びる運命を真に植え付けたのは


愛しさと慈しみの証明に他ならない行為であるのに、誰かを心から愛す事さえ赦されずに縛られ続けた心には、すり替わった欲求ばかりが満ち溢れる。


  
されたいなんて、願う事すら出来なかったのに。


運命のもとに望まれて生まれた。それだけが存在価値で、立場や肩書きなどは勝手に付いて回るものだと割り切って来た。


 ( だが、使命を果たして振り返ってみればどうだ。
   おまえの手で終えるという未来がなければ、
   人生など、運命など────全てクソ喰らえだ。 )


一緒に生きたかった。

生まれた場所も、時代も、家柄も間違えたからには、奥底に眠る本当の願いが叶う瞬間などなく。



恐怖の最中にある心を無理矢理靡かせようとは思えない。未だ鋭い爪が残っていたとしても、縋り付く手は其の儘に。
痛みを与える事はしたくなかったが、どうあっても苦痛を伴う瞬間はある。例えば完全な純潔で迎える初夜。]
 
(-66) Saint-Exupéry 2020/12/07(Mon) 3:20:13

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[僅かな声音を拾った際の感想と言えば、“人を散々辱めておいてそんな筈あるか”が一番始めだった。
然し、言われてみれば男っ気のまるでなかった寮長の背景には相応しい気もしてくる。
僅か五秒の間に数度反転を繰り返した結論は、最終的に自己申告を信じる事にした。

誰彼の踏み入った過去のない領域。それを獲られる事を快いと感じたのも束の間────かあっと顔が熱くなる。
それは一抹の幸福に浸りかけてさえいた自分がひどく恥ずかしく思えたからだった。]


           …………善処は、する……


[一つどころか三つ程は過程をすっ飛ばした様な返事を寄越したのも、動揺の表れ。
同時に、嚆矢の痛みは一度限とは言えども、一人では耐え難いものだという教えが息づいている証だった。

優しくしてやるともわざわざ言えなくて。その代わり、開いた脚を畳むように押し上げて。縋った手が離れないように身体を前へと倒した。]
 
(-67) Saint-Exupéry 2020/12/07(Mon) 3:20:42

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[小さく俯いて加減を確かめれば、濡れた蓋を開いてその先を目指す。すっかり身体が温まっているとは言え、萎縮し強張ったそこを広げるのは至難の業。
腰を進めながら、苦しげに息を詰まらせては眉を寄せる。]


    ぅぐ、 息を、吸って……ゆっくり吐け。
         そうだ。辛かったら強く掴んでいろ。


[時折動きを止めれば、落ち着くまでじっとさせてやる。片手で尾の付け根をさすっては深呼吸をさせて。その腹甲の上を滑るように身体を密着させていけば、一番太い箇所が何とか曲がり角を通り抜けていく。

峠を超えた安心感からか、小さな身体に凭れかかりながら、荒れた細い指先に掌を重ねた。叶うなら、その手を肩から剥がしてシーツの上で指を絡めようと。

痛みがないように馴染ませてから腰を更に寄せれば、先端が自然と最奥に触れた。緩やかに押し込んで、自分の形に変えていく。内側を広げ、拓いていく精神的な充足感があった。]
 
(-68) Saint-Exupéry 2020/12/07(Mon) 3:21:07

【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ

 
[根元まで埋め込んだなら、動かさない様に下肢を引っ付けたまま首筋に唇を寄せる。
本来の箇所に愛情を贈るのを躊躇った様でもあった。

小さな音を何度か鳴らし、白い肌の上に薔薇の花弁を散らす。執着の証を其処に刻んで、馴染むまでの辛抱。]


    ん……、 大丈夫、か。


[指先をゆるゆると動かして返答を促す。何か言葉を紡ぐ度、熱の篭った吐息が弱いところを擽るのだろう。
暫くはお互いの存在を深くまで確かめ合いながら、心が満たされるのを味わっていたい。

鼓動を数えて息を潜めるのは、彼女が命の在り処を求めたのと似ている様で目的が異なる。

もうじき尽きる命と意思とでは、この身体を引き摺って何とか生き長らえているようなもの。それでいて、今こうして傍にある温もりには心地良さを覚える。

その理由が知りたくて。
終ぞ適切な言葉を見つける事が叶わなかった、先生の最後の授業を此処で終えようと。


そうして暫く、美しく■おしい生命を包み込んでいた。]*
 
(-69) Saint-Exupéry 2020/12/07(Mon) 3:22:21
 




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