【秘】 主催者 村岡 薊 → 三月ウサギDear 三月ウサギ 様 ご相談頂きました件、是非ともお手伝いさせて。 旅費とお洋服だから…現金書留でも あなたの大学にお送りしたらよろしくて? あら、でも私お名前を知らないわね。 それとも、ご指定の場所があれば そこまでお待ちするわ。 私は人と会うことも好きだから お会いしていただけるなら、 顔写真もお送りするからお返事いただける? xxx (-193) 七瀬杏 2021/07/04(Sun) 20:19:08 |
【秘】 三月ウサギ → 主催者 村岡 薊『 ─── 主催者 殿 早急な対応に感謝します。 それではお言葉に甘えて手渡しを希望します。 手間をかけますが、 ××大学の校門前でお会いできますか? 三月ウサギ 』 整った目鼻立ちは、 送られてきた顔写真からも十分に察せられたが。 対面が叶えば、実物から伝わる圧倒的な存在感に 思わず息を呑んだろう。 手渡された現金の額面を見た反応も同様で。 更に、これを生活費に充てれば …… なんて誘惑と戦いながら、 慣れない洋服屋巡りをしたのはここだけの話。** (-197) 希 2021/07/04(Sun) 22:41:39 |
【秘】 主催者 村岡 薊 → 三月ウサギ[ 指定された場所で会った相手は 本当に苦学生と言えそうな見た目だった。 けれども、それがダメというわけではなく 彼女は笑みを浮かべて封筒を差し出す。 その中には100万円が帯をつけて 入っていたけれど、全て受け取ってもらえたか 覚えが薄いがあまり彼女には関係がない。 元々余っていたお金な上に 贈与税に引っかからない程度だし、と 彼女はその人と分かれるとその日の相手を探しに 大学の中を回らせてもらうことに。 ]** (-226) 七瀬杏 2021/07/05(Mon) 9:07:00 |
【人】 三月ウサギ俺にはお金がありません。 ずばり、そんな情けない要望を送りつけて。 犯罪の類を警戒するこちらに対し、 主催者を名乗る人物は、至極当然とばかりに姿を現した。 その常人離れの美貌にも驚かされたが。 手渡された封筒に入っていた、 帯で封をされている札束。 数えなくともその金額を教えてくれた。 (370) 希 2021/07/05(Mon) 21:06:58 |
【人】 三月ウサギ「 ひゃくま、……??? 」 俺の認識では、運賃や服を買うのに使う額ではない。 慌てて数枚だけ抜き取ると、 残りは用は済んだとばかりに その割には、何故か大学内へと向かう背に向かって。 ねだったのはこちらとはいえ、 百万円なんてぽんと貰えるはずがなく。 勿論残りの数万円にしたって 自分に受け取る正当な権利があるとは、 とても思えなかったけれど。 (371) 希 2021/07/05(Mon) 21:09:03 |
【人】 三月ウサギとりあえず、俺が知る限り、 一番高価な服が売っている店に行き。 そのまま店員に見繕ったもらった。 肌触りがよく、光沢のある生地は 逆にどうも着心地が悪く。 服に着られる形になったかどうかは、 ─── 自分ではよくわからない。 (372) 希 2021/07/05(Mon) 21:09:33 |
【人】 三月ウサギそんな心理だから、いざザ ラピスの前に立っても。 なかなか一歩を踏み込むことができないで。 場違い、そんな3文字と共に。 しばらくその場に立ち尽くしていた。 そのまま家に残してきた、家族のことを。 薄ぼんやりとした思考で、考えていたのなら。 …… そう言えばもうすぐ、 20歳の誕生日だったな。 玄関で履き慣れない靴に悪戦苦闘していた背中へと。 不意に投げられた、おめでとうの声を思い出した。 (374) 希 2021/07/05(Mon) 21:10:35 |
【人】 三月ウサギとはいえ、ケーキやご馳走、 ましてやプレゼントなど無縁な家庭。 そのまま歳を重ねる以外の意味は持たない日。 友人の誕生パーティに招かれても、 贈る物を用意できなかったから。 苦い思い出の方が多い。 (375) 希 2021/07/05(Mon) 21:10:58 |
【人】 三月ウサギはぁ、と嘆息と共に、意識を逸らした瞬間。 胸元のリボンが、するりと解け、空中にこぼれた。 気慣れない服。どうやら結びが甘かったらしい。 逃げたそいつを掴むため、屈もうとした耳の横を、 アスファルトの地面を渡る風が、さぁっと通り抜けた。 そのままふわり、風に攫われるリボン。 視界の端に捉えれば、 …… 自身の双眸は無意識に、 リボンではない別の何かを求めるように、 (378) 希 2021/07/05(Mon) 21:17:24 |
【人】 三月ウサギ「 え、ちょ。君? 」 続いて飛び出た戸惑いを含んだ言葉。 言い終える暇もないほど鮮やかな手つきだった。 戻って来たリボンは再び攫われて、 あっという間に、自身の胸元を飾った。 呆然としているうちに、 彼女は颯爽とこちらに背を向けて。 その視線の先には ───。 (401) 希 2021/07/05(Mon) 23:17:07 |
【人】 三月ウサギこくんと、喉を鳴らす。 …… 場違いだと、気後れする気持ちはまだある。 しかし中身が伴わずとも、 装いがもたらす力はそれなりで。 何より美しく整えられた胸元が、 自身の背を後押ししてくれた気がしたから。 (402) 希 2021/07/05(Mon) 23:17:11 |
【人】 三月ウサギ「 すみません。 1010号室を予約してるはずなんですが。 」 ようやくホテルに入り、自身の姿が映るほど 美しく磨かれた大理石の壁、なんてものがあれば。 精一杯気にしてない風を装い、豪華なロビーを進む。 そうしてフロントでチェック・インを済ませれば、 先程の少女はどうしていただろう? とりあえず、「宿泊料金?支払われてませんよ」 にこやかに微笑むホテルスタッフの口から そんな言葉が出れば、脱兎の如く逃げるつもりで。** (403) 希 2021/07/05(Mon) 23:17:43 |
【人】 三月ウサギ「 えっ ……? 」 振り向く彼女と俺の視線が交差する。 まるで一瞬にも永遠にも感じられて。 浮かべた疑問符と同時に納得もする。 豪華なホテルにも物怖じしない態度。 審美眼に優れているわけでもない自分ですら 彼女の纏う紫色のワンピースが、 質の良いものであるとわかる。 (459) 希 2021/07/06(Tue) 20:02:58 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新