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【恋】 テレベルム[ ふかふかの防寒具に身を包み、 プラチナにブレスレットをつけてもらう。 何らかの魔術が込められていることには気づいたけれど、 それが何の効果なのかはわからないまましげしげと見つめた。 これからどうやって行くのかとか、 街はどうなんだとか楽しみに色々聞いてみれば、 興味津々なくせに怖がる僕を プラチナは面白そうにしていて。] …ふふ [ 言われるがままにプラチナの手をぎゅっと握ると、 二人でぽっかり空いた転移門を潜った。 ] (?0) Lecoco 2024/02/06(Tue) 12:19:35 |
【恋】 テレベルム[ 転移門を潜ってみれば、 そこはまだ街ではなく林のようだった。 それでもやはり見慣れぬ土地であることには代わりはない。 なんとなく不安で、 プラチナの腕にはぐれないようにしがみつく。 プラチナが魔導具を鞄にしまい込むのを待ってから、 街らしき方へと歩んでいった。 ……人が何度も通ったであろう道。 どうしたってドキドキしてしまう。 道中、大人の僕とプラチナの街での過ごし方を聞けば プラチナは快く答えてくれた。 大人の僕は今の僕と変わらず、あまり街へは出ないらしい。 ] プラチナと二人で…… それならきっと、いつでも嬉しいです そっか… [ 聞けば聞くほど嬉しくなる。 だって僕は、立派な魔術師になるというのだ。 ] (?1) Lecoco 2024/02/06(Tue) 12:20:11 |
【恋】 テレベルムよかった。 僕、プラチナのこと守れるような… 立派な魔術師になれたんだ… [ いっつも守られてばかりの僕だから。 おとなになったら、そんな立派な魔術師になれたら プラチナにずっと一緒にいようって言うつもりだったから。 無愛想になってしまったというのはなんでだろう。 と不思議そうにはするけれど。 実際の自分の波乱の未来は、想像だにつかず ] (?2) Lecoco 2024/02/06(Tue) 12:20:36 |
【恋】 テレベルム[ 町の入口を通り、賑わいのある通りに入った頃。 僕はプラチナの腕をぎゅうぎゅうと握りしめ、 キョロキョロとあちこちを見渡しながら一緒に歩いていた。 知らないものだらけ。まるで異世界にでも来たような そんな高揚が身を包む。 街をゆく人々も、僕の知らない見た目をしていて ] ぷ、プラチナ 人がいっぱい居ますね…… みんな、知らない見た目しています… [ こそこそとプラチナに耳打ちもどきをする。 肌の色が僕やプラチナとも違う、 紫色の人だとか 背がとても小さい大人や獣に似た人まで。 ……僕のことを食べはしないだろうけれど、 ちょっとだけ怖い。 ] (?3) Lecoco 2024/02/06(Tue) 12:20:57 |
【恋】 テレベルム[ そうして少し歩いた所で、僕が見つけたのは 寒空の下だからだろう 暖かな飲み物を売る移動型の屋台だった。 柑橘と蜂蜜とまぜたようなものを、 カップに注いで売っていて。 くい、とプラチナの手を揺らしてみる。 ] プラチナ、あれは? 配っているんですか? [ あれはいったいなんだろう、と 初めて見る屋台に、興味を惹かれたように。** ] (?4) Lecoco 2024/02/06(Tue) 12:21:13 |
【独】 テレベルム/* トイレが見つからなくなっちゃう催眠 トイレ行くと恥ずかしくなっちゃう催眠 なぜか一人でズボンが脱げなくなる催眠 人に見てて貰わないとおしっこ出来なくなっちゃう催眠 おしっこする前には恋人を一度射精させなきゃいけないと思い込む催眠 色々やりたいからね……♡ (-17) Lecoco 2024/02/06(Tue) 12:43:44 |
【恋】 テレベルム[ 怖いかと聞かれれば、小さく頷く。 興味と怖さは表裏一体だ。 ] やっぱり、本で見るのとはちがいますね。 悪い人もいる…のはやっぱり怖いですけど でも、プラチナが一緒なら平気です。 [ 怖がる僕を安心させるように、 プラチナが柔らかく頭を撫でてくれる。 こうしてプラチナに撫でてもらうと、 心の中の不安もしゅるしゅると解けていくような感覚がする。 嬉しそうににこにこと笑って、 先導してくれるプラチナについていくように足を動かした。 ] (?7) Lecoco 2024/02/06(Tue) 15:57:38 |
【恋】 テレベルム[ そして見つけたのは、なにやら暖かなものを配っている屋台。 お店なのか、それともああやって配っているだけなのか それすらも判断がつかずに、あれはなんだと指をさす。 ] ジュース…。 飲んでみたいです! [ どうやらあれは、ジュースを売っているお店らしい。 飲んでみるかという打診に何度もうなずけば、 プラチナが店主とのやり取りの末 あつあつのコップを手に入れてくれた。 じんわりと指先から伝わる熱は、 温かいを飛び越えてとても熱い。 服の袖で持つようにして、 ふうふうと冷ましてから飲んでみた。 ] ……! [ 甘くて爽やかで…なによりこの寒空の下だからか、 あつすぎるくらいのジュースがふわりと体を温めてくれる。 美味しくて、ぱっとプラチナを見上げ。 ] (?8) Lecoco 2024/02/06(Tue) 15:57:56 |
【恋】 テレベルムおいしいです…! ありがとうございます、プラチナ [ 嬉しそうに告げたのち、 冷ましながら少しずつコップを傾けて飲んでいった。 はちみつを入れたジュースは家でも飲んだことがあるのに こんなに美味しく感じてしまうのは、 こんな風に初めてプラチナと外で飲んでいるからだろうか。 そうして少しずつ、一口飲み込んでは はふ…とひとつ息を吐いて じんわりとした暖かさと、プラチナの気配。 こんなに寒い外にいるのに、どこか暖かな気持ちになりながら 少しの時間を過ごし ] (?9) Lecoco 2024/02/06(Tue) 16:02:16 |
【恋】 テレベルム[ そうして暫し、ジュースの甘さに浸った所で 僕はまだ半分ほどコップに残った暖かなジュースを見て、 ふらりと視線を彷徨わせた。 特に子供用ではないサイズのコップは、 ほんの少し僕の胃には大きくて ] あの、プラチナ ジュース、おいしいんですけど… 少し飲みきれないかもしれないです [ 大人と比べて小さな胃は、 朝食の後のコップいっぱいのジュースを 収納できる余白がなかったらしい。 自分が強請ったにも関わらず飲みきれず、 申し訳無さそうな顔をして ] プラチナ、もう少し飲めますか? あつあつではないですけど、まだ温かいです。 [ 丁度飲みやすくなったくらいの温度のコップを プラチナの方に差し出してみるけれど。 反応はどうだっただろう。 ] (?10) Lecoco 2024/02/06(Tue) 16:02:45 |
【恋】 テレベルム[ ジュースを飲み終わった後は、 また二人で大通りを歩きはじめようか。 あれもこれも、全てが気になるテレベルムは きっとあちらこちらで足を止めたがって。 花屋や服屋、本屋など これは何?と、 プラチナに沢山質問をして過ごした事だろう。** ] (?11) Lecoco 2024/02/06(Tue) 16:03:13 |
【恋】 テレベルム[ 飲みきれなかった分のホットジュースを プラチナに飲んでもらい、 すっかり心も満たされた僕は再び大通りを歩き出す。 ずっとキョロキョロしながら、 家ではあまり出てこない形の野菜を売っている露天を見たり プラチナがよく行くという本屋に連れて行ってもらったり。 当然ながら、街には魔術に関するものは無い。 だからこそ、魔術を使わずに行われる営みが なんとなく新鮮に目に映った。 好奇心が潰えることは無く、 そうして小一時間ほどは プラチナの手を引いてあちこちのお店に立ち寄った。 小さなボール状のドーナツなどが売っていた時は、 思わずソレをおねだりしてみたり。 楽しい時間はあっという間に過ぎ、 僕は上機嫌で石畳を踏みしめていた。 ] (?15) Lecoco 2024/02/06(Tue) 18:49:54 |
【恋】 テレベルム[ そうして、いくらかの時間が過ぎ。 プラチナと共に道を歩むさなか、 隣を歩くプラチナに訪れた小さな変化に 僕は気づかずにいた。 そもそもテレベルムの体は 摂取したエネルギーが溢れる魔力に変換されてしまう都合上、 排泄の回数が異様に少ない。 そしてそんな自分の体の作りと プラチナのような人間の体の作りの違いについて イマイチ理解していないフシがあり 当然プラチナも、先程排泄をした以上は 明日までしなくても大丈夫なものだと思いこんでいた。 ] プラチナ、僕次はあそこのお店が見てみたいです。 [ 指差すのは、水棲のペットショップ。 森で見る動物と違い、魚がたくさんいるそこは テレベルムの興味を引くに十分だった。 ] (?16) Lecoco 2024/02/06(Tue) 18:50:44 |
【恋】 テレベルム[ 場所は、公衆トイレらしき場所の隣。 はやくはやくと急かしてプラチナの手を引いて、 彼がそちらに興味を向けても先に店に入るよう 軽く引っ張ってみて。 強く反対されない限り、店内に入る事は叶っただろうか。] 『いらっしゃい』 [ 店内には猫獣人らしき店員がいる他、 大量の水槽が並べられており 淡水魚や海水魚、ここらでは見れない暖かい地域の魚などが 所狭しと並んでいた。 基本的にはカウンターと水槽しか置いていない、 シンプルな作りの店。 もしもプラチナがトイレを借りようとしても、 人間用のトイレは”店含むこの辺り”にはないよ、と 言われたことだろう。 色とりどりの魚が泳ぐ水槽の前、 僕はひとつの水槽に見入っていた。] (?17) Lecoco 2024/02/06(Tue) 18:51:29 |
【恋】 テレベルム[ 『この魚に気に入られると、 自分の望みや思い出の光景を 泡に映してくれるという言い伝えがある』 そう書かれた説明文の上、綺麗なヒレを踊らせる魚を見つめ ] プラチナ、面白いお魚がいますよ。 [ プラチナを手招いて、一緒に水槽を見ようと誘った。** ] (?18) Lecoco 2024/02/06(Tue) 18:51:43 |
【独】 テレベルム/* 簡単に人間用トイレ見つけられないでいてくれという願いと それでいてトイレらしきものはそこらにあって欲しいという願いがある… ちょっと運動にお外歩いてきます…😭(お医者に怒られたので) (-25) Lecoco 2024/02/06(Tue) 18:53:50 |
【恋】 テレベルム[ プラチナの手を引いて入ったペットショップ。 水生生物が泳ぐ水槽に夢中になっている僕には、 プラチナが店主とやり取りしている言葉も聞こえはしない。 なんとなく声は聞こえるものの、 今は目の前の魚に夢中で。 その中でも特別目を引いたのが、 真っ黒なヒレの綺麗な魚。 光を受けると虹色に反射する鱗が綺麗で、 更にその説明文も まるで魔術を使ったもののようで気を引かれた。 ] 不思議ですよね…。 でも、言い伝えがある…ってことは 今もそういう泡を吐くってことではないのかな…? [ プラチナにも見てほしくて手を引けば、 一緒になって水槽を覗き込んでくれて。 プラチナも見たことが無いらしくて、二人で首を傾げていた。 ] (?24) Lecoco 2024/02/06(Tue) 21:09:35 |
【恋】 テレベルム『その魚はね、南の地方では”願望を見せてくれる”なんて 言われている魚だけど 実際は偶に吐く泡が水槽から見ると綺麗だから それらしい言い伝えが出来たと言われてるよ。 所謂縁起物だね。』 [ 不思議そうに魚を見る僕たちに、 店主が気づいて教えてくれる。 確かに、縁起のいい生き物というのは だいたいそれらしいお伽噺がつきものだから コレもそういうものなのだろう。 納得しつつも、少し残念そうに 横にいるプラチナに視線を映したその時。 なんだか、プラチナの足が 少し落ち着きがなく揺れたような気がして ] (?25) Lecoco 2024/02/06(Tue) 21:10:27 |
【恋】 テレベルム[ それが先程のプラチナの痴態を彷彿とさせ、 いやいやまさか。とすぐに目を離す。 だってさっきおしっこをしてから、全然時間も経ってない。 一日になんどもしたくなるなんて、そんなわけ…。 じっと魚を見ながら、 僕の中に浮かんだよくない思考を振り払おうとして ] ………? [ 不意に、魚と目が合ったような気がした。 ] (?26) Lecoco 2024/02/06(Tue) 21:10:42 |
【独】 テレベルム[ ところでこの魚、一般に出回るただの観賞魚であったが 実は魔術に携わるものだけに発せられる 特殊な能力を持っていた。 それが件の『思い出や願望を泡に映す』というもの。 魔術を浴びたり、使った事がある者にしか見えない泡に 彼らの想いを映し出す不思議な力。 その性質上、魔術師やその養い子でない限り 彼らの力に気づくことはなく 更にそれらの力に気づかなければただの魚でしか無いため 一般的にはただの観賞魚、とされているものであった。 人々の間で夢泡魚と呼ばれるこの魚、 魔術師の言葉では幻想魚と呼ばれていた。 ] (-27) Lecoco 2024/02/06(Tue) 21:11:47 |
【恋】 テレベルム[ 魚が、大きく口を開く。 ゆっくりと吐かれる泡は、 ただの空気の泡のようで 不思議と浮上せずにゆったりと水中を漂っていた。 ] プラチナ、これ…… [ なんだろう、と不思議な泡を指さした同時。 泡に、僕とプラチナにしか見えない光景が写し出された。 ] (?27) Lecoco 2024/02/06(Tue) 21:12:10 |
【恋】 テレベルム[ 気持ちよさそうに蕩けた表情。 叩きつけるように放たれる、黄色い水。 びちゃびちゃと音まで聞こえてきそうなほどの、 快感の塊のような さっき見たばかりの──…… ──プラチナの風呂場での痴態。 ] (?28) Lecoco 2024/02/06(Tue) 21:12:57 |
【恋】 テレベルム[ 魚がどちらの思い出、願望を読み取ったのか それすら理解できるはずもない僕は じわじわと頭の先まで赤くなりそうな顔で、 ギギギ…とぎこちなくプラチナを見るのだった。** ] (?29) Lecoco 2024/02/06(Tue) 21:13:09 |
【恋】 テレベルム[ 魚が吐き出した泡に映るのは。 先程苦しいほどに僕の心を鷲掴みにした、 プラチナの恥ずかしい姿で。 散々我慢したおしっこを 我慢の果に漏らすように吐き出すその顔を、 僕がまた見たいと思ってしまっている事を 魚に見透かされてしまったように感じて顔が赤くなる。 ぎこちなく振り向けば、 プラチナも顔を真っ赤に染め上げていて やはりコレが見えているのは僕だけではないのだと 彼の反応で知ってしまう。 ] っ え 、あ、……そ、そう…ですよねッ!? [ しかしプラチナから帰ってきた反応は、 これが”僕の思い出”であると思ってはいないもので 慌てて隠すように、こくこくと頷いてしまう。 ] (?34) Lecoco 2024/02/06(Tue) 22:47:54 |
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