人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ



そうして靴音と、雑踏に紛れて。



「ファミリーは、
 ボス・クリスティーナは、どういうつもりなの。
 わたしたちは見殺し?」




まるで閨で囁くような、か細い息のような声が、した。
(-161) gt 2022/08/16(Tue) 4:47:19

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ

「…なるほど、アルバの。」

貴方の言葉を聞いて、さらに考え込み。

「確かに、俺はノッテに関して知ることはあるが。お前さんは何が聞きたい。」

互いに掟がある。
だが、会話自体は無意味だと思わなかったこと、そして相手は自分のことを知らない可能性が高いと踏んで、敢えて自分の方は明かさずに話を続けた。
(-167) ぴんじぃ 2022/08/16(Tue) 9:56:24

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ

「偶然お店を訪れて、偶然世間話をするだけです」

あなたの言葉に、目元の疲れを隠すかの厚めのメイクがすこし歪む。
笑顔のようなそれの不器用さが、どうやら彼女の緊張を表しているようだった。
ただの傘下のものとはいえ、守るべきルールはある。
マフィアのそれは、言葉遊びや誤魔化しを許容しない。

それでも、彼女はここにいた。
おそらくは曖昧な情報だけをよすがに、この見知らぬ異国の文化に囲まれる店先までただひとり。

「最近、ばたばたとしているでしょう。
 うちの子たちが巻き込まれでもしたら商売上がったり。
 ノッテでは、どういう話になっているのか聞いておきたいの。

 銃がないならせめて、知らないことくらい知らないと。
 噛みつくことも逃げることもできないでしょう」

陳列された商品を、物珍しげに顔を近づける。
……彼女はうそつきだ。
鉄と火薬に慣れ親しんだものなら、
その太腿、スカートの傘に隠された小型拳銃のホルスターに
気がつくのは容易だろう。
(-170) gt 2022/08/16(Tue) 13:16:40

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ

「そうか、偶然ねぇ。」

くつくつと、喉を鳴らして嗤う。

「アルバが女一人に銃すら持たせない日和見主義だったことには驚いたが。手前でやっていることにヒビっているようじゃあ埒があかないんじゃないか?」

言外に、そちらが仕向けたのではないかと。
(-197) ぴんじぃ 2022/08/16(Tue) 18:13:39

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ

「もしそうなら、契約違反ですね。
 こちらはお金上納金で安全を買っているのに。
 返品してしまいましょうか」

持っていた傘を小脇に挟み、細く美しい指を広げるように掌をゆるく持ち上げた。
降参Hands up、とでもいうような姿勢。

――すくなくとも、うちの店は知らないよ。
――ほら、なんにも持ってない。
――上はしらないけど。

――もしかして・・・・・があるなら、上納金の行先を変えたっていい。

ことこの場に至っては、彼女の主張はそれだけだ。
アルバの無罪を主張する様子はない。
ファミリーへの忠誠があるようには、見えなかった。
(-200) gt 2022/08/16(Tue) 19:24:59

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

>>48 ヴェルデ【街中】

あなたが後をついてきているか、スニーカーの靴音でしか確かめない。
それでもときたま、曲がり角にさしかかるたびにぴたりと脚をとめ、
軽い足音がついてくるのをじっと待っている。

緩くくくった髪が歩くたびに揺れて、
あなたの足音が遠ざかるたびにぴたり、と止まって。


「ねえ、旅行は好き?」


そんな様子なのだから。
彼女がそう呟いた言葉があなたにむけられた言葉なのかどうか、すぐは判断がつかなかった、かもしれない。
(49) gt 2022/08/16(Tue) 19:28:12

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ

「…なるほど。」
「そちらがそう主張するのであれば、今はそれを信じるとしようか。但し。今からそちらに伝える事柄は他言無用、そしてノッテを売るような真似をしたならば、俺がお前さんを殺す。」

「その代わり。守って貰えるのであれば、俺はお前さんの望む平穏を乱さないと約束しよう。」

「どうだ?悪くない話だと思うがね。」

面の下から鋭く睨め付けながら、提案する。
比較的穏健派ではあるが、この男もノッテの人間なのだ。
(-213) ぴんじぃ 2022/08/16(Tue) 21:24:15

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

>>52 ヴェルデ【街中】

「あんた以外誰がいるの」

目線すら送らず、けれど呆れたようにそう返す。
察しろというのも無理な話なのだが。

「旅行するってなったら、どう?
 って聞いてるの」

あなたの声と足音を確認して、また歩き出す。
かつ、かつ、かつ。
石畳の音は、ペースを崩すことなくまた響きだす。
(54) gt 2022/08/16(Tue) 22:05:13

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ


「ええ。
 安心して、私が売るのは自分の身体だけだから」

口許に笑みまで浮かべて、掌をひらひらと振る。

「お金じゃ命は買えない。
 買えることもあるけど、
 命の代金にしちゃちょっともったいない・・・・・・でしょ」

少なくとも表面上は、あなたの面の下、納められた刃の鋭さに臆した様子はない。
それもまた、娼婦の仕事だからだろうか。
(-220) gt 2022/08/16(Tue) 22:08:32

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

「ちゃお」

あなたの仕事終わり。
あるいは、仕事場から出かけるようなとき。

顔見知りのその娼婦は店の近くの壁にもたれながら、
火のついていない煙草をくわえていた。
誰か待っているのか、と思っていれば、あなたが出てきたのを見かけてひょいと片手をあげて挨拶をしてきたのだ。

「…お暇?」

どうやら娼婦といえど、デートの誘いをかけるのは下手くそらしい。
(-221) gt 2022/08/16(Tue) 22:13:53

【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ

>> ビアンカ

「……珍しいこともあるものですね。ごきげんよう」

挨拶への返答としては随分な一言目。
仕事で疲れているのがあったにしても、だ。

端的な問いには訝し気に眉を寄せる。
仕事道具ポーカーフェイスはしまったままのようだ。

「仕事は終わりましたし、暇と言えば暇ですけれども。
 何です?デートのお誘い、ですか?」

冗談めかして尋ねる。
自分で言いながらまさかと思いつつも。
(-222) 968. 2022/08/16(Tue) 22:35:09

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

「ごきげんよう。
 ちょっとね」

仕事用とおもわれる華美な服装の上に、一枚羽織っただけの姿。
返答のかたちを気にした様子もなく、自分もそれなりにざっくりとした態度で近づいてくる。

「どっちが嬉しい?
 デートと、飲みのお誘い」

あなたのお好みで、と。
口許を楽し気に、三日月のようにゆがめた。
(-224) gt 2022/08/16(Tue) 22:40:20

【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ

>> ビアンカ

「……。
 飲みの方で」

まさか本当に、とは思わず一瞬反応が遅れる。
片方は冗談と受け取り、もう片方を答える。

「そちらの仕事は終わったのですか?」

あなたの恰好を見ての疑問を
ライターを取り出しながら尋ねた。
(-226) 968. 2022/08/16(Tue) 22:53:17

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

ふ、と笑い声。
何度か、途切れるように。

「ふふ。どっちでもよかったのに」

冗談だろう。
彼女は本当のことは、めったにいわない。

「今日は予約がないから。休憩中。
 …ま、お客に声をかけてないから当たり前なんだけど」

祭り、という環境だけをみれば、忙しそうなものだけど。
ん、とくわえた細い煙草を突き出しながら、
「おすすめのお店はある?」
と。

……そういえば今まで、聞いた事のない質問。
いつもは、お店で行き会うだけだったから。
(-230) gt 2022/08/16(Tue) 23:16:43

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ

「ふん、小娘の体なんぞに興味は無い。が、しかし、それならば俺が知る限りを話そうか。とは言っても、口惜しいことに此方も殆ど何も分からず終いでね。」

「命を払うには確かに勿体ない代物だよ。」
「ここ数日で死んだのは、アウグスト、マウロ…そして、フィオレロ。この3名と、確かバーの店主も姿が見えないとか。」

「分かっているものの死因に直結する得物は銃火器。アウグストはスナイパーライフルでやられたようだな。」

「犯人は誰とも分かっていない。アルバの手の者か、それともノッテの内部の人間か、はたまたそれ以外か、何とも言えん。」

「他、知りたい事があれば答えるが。」
(-231) ぴんじぃ 2022/08/16(Tue) 23:18:32

【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ

>> ビアンカ

冗談には溜息だけ返して聞き流して
手馴れた様子で煙草に火をつける。
でも、次の言葉には瞳を瞬かせて。

「……本当に珍しいこともあるものですね。
 雨でも降りますか?」

空を見上げ尋ねる。揶揄われたことへの意趣返しに。

「そう、ですね……」

アマラント行きつけは当然ながら閉まっている。
ちらと女を見て、少し考える。
ビアンカこの人のお客が居るような店は避けた方が良いだろう。
お互いに気が休まらないことになりそうだし。

「通りの裏手のバーは如何ですか?
 カクテルが多めです、ワインの種類が少ないのと、
 少し賑やかなのが難点ですが。

 ……静かなのがよろしければ……」

躊躇うように言葉を切って、また溜息をひとつ。

私の家うち、でしょうか。
 出せるのはワインと家庭料理くらいですが」
(-232) 968. 2022/08/16(Tue) 23:41:00

【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ

彼女の中にマフィアに対する隔たりがあるのを、直接的に聞いたことはないかもしれない。
仕事のこととなると忠実に過ぎる態度を見せる男は、相談相手としていつも適切なわけではない。
けれども意見を求められず、わずかな距離をにじませることがあったなら。
それが形にされないのなら、同じく言葉にされない気遣いはあったのだろうな。

「……命の価値は、同じじゃないからな。だからこうやって大騒ぎする羽目になる」

やたらに利いたふうな口を利くわけではない。形ばかりの慰みを口にするわけでも。
けれども時折バックミラーを確認しながら運転し続ける横顔には、使い捨ての駒の哀愁があった。
立場や程度問題の差異はあれど、結局何処も、誰も、大きく変わるものじゃない。

「じゃあもう少し街の周りを流すよ。少し走らせたって目立つこともない。
 街の中にしろ外にしろ、どこも息抜きできる状態じゃないだろ」

空の見える車内は遠くの風景まで見えてしまうぶん全く安心できるわけではないけれど、
それでも誰に聴かれるかもわからない場所よりも、ずっと。
盗聴の可能性を防ぐために、大手チェーンの経営するレンタリースを経由している。

それから。少し、沈黙を経て。

「……一度に10人、
 運ぶくらいなら。けれどもずっと誤魔化せるわけじゃない。
 探られればアシがつく、目立てば目立つほど早く。連れ戻されて、それで終わり」

血の掟に誓いを立て、人並み以上の権利を手に入れたとて、所詮は下位の構成員。
出来ることなんてあるわけもない。絶望的な話だ。簡単に逃れる方法はありはしないのだろう。
まばらよりも少し詰まるくらいに車の行き交う道路を見据えて、前を向いたままで淡々と答える。

「それを踏まえてまったく行方をくらますんだったら、どっちの街を通るにしたって、
 目の届かない遠くまで券を用意して隠れ潜むんだったら、せいぜい、
二人
だけだ」
(-233) redhaguki 2022/08/16(Tue) 23:43:38

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ

「こう見えても、これでご飯食べてるんだけど」

ふん、と小生意気な声。
それでも、あなたが話したことを聞くたびに頷いて。

「……ふうん。
 思ったよりも面倒なことになってるみたい。
 ──……スナイパーライフル……」

肩をすくめて。

「そんな趣味の悪いもの、持っている人いたかな。
 男の人の銃の好みはよくわかんないな」

「……」

「気を付けなきゃいけない人とかいる?
 私も、ノッテの人に近づくつもりとかはないですけど」

ふうん、と前髪をかるくいじる。
(-235) gt 2022/08/16(Tue) 23:53:07

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

「ありがと」

煙草に灯る炎が、ぽうと輝いた。
細くゆるく噴き出した紫煙が、古い石壁にふわりとまとわりついていく。

「あらやだ。日傘しかないのに」

何が楽しいのか。
横顔で笑いながら、煙をもう一度。あなたに向かないよう、ふうと真横に吹いて。

「ふぅん」

カクテル。ワイン。
きっと頭の中でくるくる考えていたけれど、
溜息の先の言葉を聞いて──ぱち、とまばたきをひとつ、ふたつ。

「……」

驚いたように、長く美しい睫毛の先の双眸が揺れて。


「今日は、静かなのがいいな」

客が離れて、ほ、と息をつくときのような。
夜明けの太陽のようにか細く柔い笑みを、あなたに向けた。
(-236) gt 2022/08/16(Tue) 23:58:02

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー

かたちにならないものが、いかに確かであるか。それは誰にも分らない。
けれど確かに思う気持ちが、そこにあるというのなら。
――きっと、そこに。同じく言葉にならない、思いやりと気遣いはあったのだ。

それを互いに、自覚していたかどうかは分からないけれど。

「私にとっては、私の命が一番だけど」

窓に映るあなたの横顔に、一度視線が引っかかる。
ん、と軽い息が漏れて、太腿を持ち上げるように座り直した。

「うん。お願い。 ドライブは、……そんなに好きじゃないのだけど」

文句を言うわけじゃない。ただ、窓の外に送る視線はどことなく硬いものだった。


「……」

そうして、沈黙の先。ビアンカは、あなたが語る答えを聞く。
行き交う車が通りすぎるたび、びりびりと微かに窓が揺れた。
求めていた答えを得たというのに、彼女はまだ沈黙の向こう側に暫し、佇んで。

「ふたり」

溜息。細く。細く。

「…じゃあ、もし。ふたり。お願いするなら、あなたは頷いてくれる?」
「うちで一番若い子と、うちで預かってる子──ヴェルデ。ふたり」

窓に映る彼女の顔は、微笑っていた。いつもの、仕事の時に見せる顔で。
(-239) gt 2022/08/17(Wed) 0:10:03
ビアンカは、裏切った。
(a23) gt 2022/08/17(Wed) 0:10:22

【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ

>> ビアンカ

礼の言葉に小さな頷きと微笑を返す。
煙草は好きでも嫌いでもないが、灯った光は少し好き。
以前そんな話をしたような、していないような。

笑うあなたに肩を竦め
ふっ、と吐息のような短い笑い声を零す。
揶揄ったかと思えば、さりげない気遣いを見せてくる。
だからこそ、これまで付き合いが続いたのだろうけれど。

驚きの表情を見て、内心でまた溜息。
やむを得ないとはいえ、
揶揄われるような隙を見せてしまった、と。

けれど、返ってきたのは――

「……分かりました。
 ついてきてください」

今日は、の続きに淡々と答える。



一瞬。本当に一瞬だけれど。

見惚れた。
そんな貌もできるのですね、と茶化す気もなくなるほどに。
だから淡々と返事をして、先導する。
数歩先を、後ろに続くであろう足音に合わせた速さで。
(-245) 968. 2022/08/17(Wed) 0:30:26

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

「うん」

あなたのうしろで、かつかつと石畳を踏む足音が響く。

――素直な時は、疲れているとき。

彼女がかつて、自分でそう言っていた。
はたして街灯に照らされた化粧の奥には、隠し切れない疲労の色が滲んでいる。
けれどそれを見せないように、いつもよりさらに濃く、しっかりとメイクがされていた。
ただ灯った橙の灯りだけが、あなたのあとをついてくる。

バッグもポシェットも、鞄の類は何も持っていない。
ただ、いつも持ち歩いている日傘だけが、彼女の手の内で揺れていた。


「最近どう?」

特に意味のないような質問。
ゆらゆらと揺れて、尾をひいて、掠れて消えていく紫煙のように。
(-250) gt 2022/08/17(Wed) 0:50:53

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

>>62 ヴェルデ【街中】

「そ」

そっけなく。
けれど、あなたが答えてすぐに、彼女は頷いて。

「それじゃ、旅行に行きなさい」

かつ、と。
石畳を踏む足音が、止まった。

ビアンカはあなたの前で立ち止まって、ぐるうり、と振り返り。

「旅費はまた、貸しとくわ」

なんて勝手な女なのだろう。
(63) gt 2022/08/17(Wed) 0:55:29

【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ

>> ビアンカ

拍子抜けな返事を聞いて、かつての話を思い出した。
それでも揶揄う様子があまりにいつも通りだったから、
そんなことはないと、そう思って。……思い込んで、いた。
違和感はいくつかあったのにも関わらず。

冷蔵庫の中身を思い出して何を作ろうか、
なんて考えていると後ろからの声。

肩越しにちらと伺って、すぐ前を向く。
口元の灯りが照らす顔は、いつも通りに見えた綺麗だった

「有難い事に盛況ですよ。
 お祭りのおかげでお客様はたくさん。
 今のところは大きなトラブルもありません」

だからいつも通り、業務報告みたいな返答をして。
一歩、二歩、三歩。

「……お酒の量が、増えました。
 って言ったら、笑いますか?」

四歩目の足音の前に、苦笑が零れた。
(-252) 968. 2022/08/17(Wed) 1:36:09

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

「そう。よかったじゃない。
 商売繁盛、なにより」

どこか遠くから、ひとびとの喧騒が聞こえてくる。
祭り。
皆が浮かれ、楽しみ、ひとときの夢を追い混ぜている。
─その夢を提供する側は、こんなところで女二人、近所迷惑にならないくらいの声量で話しながら歩いているのに。

そして、あなたの4歩目を聞いて。

「それを笑うと、次は自分で自分をわらう羽目になるんだよね」

…苦笑を返した。
どうやらこちらも、部屋に酒瓶が増えているようだ。

「あなた、料理できたの」

かつ、かつ。
足音が僅かに間隔を狭める。
ほんの少し歩く速度をあげてあなたの横に並んだビアンカは、ちょっと失礼なことを聞きながら首を傾げた。
(-258) gt 2022/08/17(Wed) 2:33:28

【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ

>> ビアンカ

……意外。

というほどでもなかったけれど、苦笑いの答えに
はっとして。
ほっとして。
だから足音が近づくのに気づくのが、少し遅れた。

「それなりには、ですよ。
 高級料理店Ristoranteの味を求められると困りますけれど、
 ちょっとメニューの狭い大衆料理店Trattoriaくらいなら」

首を傾ける所作すら美しい女の、
遠慮のない問いかけには慣れたもの。
見得飾りもなく謙遜添え物もない回答を口にする。

 
そういえば、人に料理を出すのなんていつ以来でしたっけ


そんなことを考えながらアパルトメントの階段を上がり、
小さな部屋の扉の鍵を開ける。

「いらっしゃいませ、お客様」

扉を押さえて、仕事の声色で中を勧める。
綺麗に整えられた部屋は、
几帳面なこの女のものだと一目でわかるだろう。
(-264) 968. 2022/08/17(Wed) 9:02:18

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

「ふふ。
 お部屋であんまり、かっこういい料理を出されてもびっくりしちゃう。
 ……トラットリアくらいが、楽でいいの」

いつも酒の席でかわされるような気安いやりとりに、随分と楽し気だ。
ころころと軽い笑い声が響き、街灯に照らされた影が伸びて、また縮んで揺れていく。
階段を上がる時も、なんだか興味深いあちこちを眺めながら後に続いて。

「ん。…いいお店ね」

扉をくぐって、ぐるりと顔を巡らせて。
なんだか楽しそうな声で、芝居のような言葉を返した。
声量はそれほど大きくはないけれど、どこかはしゃいだ様子を隠そうともしない。

「ひとり?」

上着を脱いでくるくるとまとめて、傘と束ねて手の中で弄ぶ。
さすがに、主人よりも早く我が物顔で部屋の中を歩んでいくほど傍若無人ではないようだ。
(-274) gt 2022/08/17(Wed) 12:21:54

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

>>68 ヴェルデ【街中】

なんで、と聞かれても、
すぐに明確な返答は帰ってこない。
ただ、

「いや?」

と、首を傾げて。

↓[1/3]
(71) gt 2022/08/17(Wed) 12:28:17

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ


「…危ないから、ここを離れたいかなと思って」

 
あなたをここにしばりつけているのは、私でしょう。


↓[2/3]
(-276) gt 2022/08/17(Wed) 12:29:52

【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

>>68 >>71 ヴェルデ【街中】

「――――――――、……」

ぽつり、と強張った顔で零されたその言葉に、
どのような感情が込められているのか。
それはとても簡単で、とても難解なといかけだ。

通り過ぎていく車が、彼女の髪をふわり、と揺らして。


「……いいならいい」

こちらを向いていた顔がまた、くるりと前へと消えていく。

[3/3]
(72) gt 2022/08/17(Wed) 12:31:45
 




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生存者 (7)

ソニー
0回 残 たくさん

子守唄を歌ってよ

リカルド
10回 残 たくさん

ただいま

ヴィオレッタ
0回 残 たくさん

隣を失礼しますね

テンゴ
0回 残 たくさん

 

ストレガ
12回 残 たくさん

時を刻み続ける

ルチア
5回 残 たくさん

赤い華

ツィオ
4回 残 たくさん

 

犠牲者 (9)

アウグスト(2d)
0回 残 たくさん

 

フィオレロ(3d)
0回 残 たくさん

欲しかったな

アベラルド(4d)
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「またな」

ヴェルデ(4d)
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ありがとう

サルヴァトーレ(4d)
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ヴェネリオ(5d)
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子守歌を聴くか?

ラウラ(5d)
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──未練と願い。

コルヴォ(6d)
0回 残 たくさん

Nessuno

マウロ(7d)
4回 残 たくさん

三人

処刑者 (4)

ロッシ(3d)
0回 残 たくさん

よい夢を。

マキアート(4d)
0回 残 たくさん

好きな席に、後輩

ビアンカ(5d)
0回 残 たくさん

くたばれ。

レヴィア(6d)
9回 残 たくさん

未来へ

突然死者 (0)

舞台 (2)

クリスティーナ
1回 残 たくさん

 

フラン
1回 残 たくさん

受取人不在につき

発言種別

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ボワボンボン by あとらそふと
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