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【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡俺ですか?うーん… コート買い替えようとは思ってたんですけど… [彼からは色んな呼び方をされるが今のが一番馴染む。 夜の町で「リョウ」と名乗っているせいだ。 逆に「涼ちゃん」が一番返事がしにくい。 こう呼ぶ時は大体子供扱いか、からかわれる時だから。 返事自体はすぐにしたものの答えは出ずに言い淀む。 一緒に出掛ける事だけが頭にあって 自分も何か買う想定がなかったので無理矢理捻り出した。 今着てるのは就活中に購入したもので 痛んではいないし急いで買い替える必要はないのだが、 デザインが少し若くて今の年齢では違和感が出てきた。 かと言ってセンスがないのは自覚があるので 年上の彼に助言を求めたら良い物が買えるかもしれない。] 一緒に選んでもらえます…? [許可されてるのは同行までとは思いつつ もう少し甘えてもいいだろうかと一歩踏み込む。] (-56) 0zakuro0 2020/10/28(Wed) 21:26:49 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[ジュウジュウと美味しそうな音と匂いを放つ ホットプレートに視線を落としながら あからさまなジョークに「嘘くさ」と笑う。 上手く雑談を装って聞き出す成功したようだ。 分かったのはクリスマスに強い思い入れはなさそうな事。 一緒に過ごしたい相手がいるなら 今の時点で予定は入れていると思っていい、が。 続いて聞こえてきた呟きは いかにも当日予定が組まれている前提で。 男が一人、世間が騒ぐ特別な日に ケーキを買ってくる発想がなかったものだから 彼の予定が埋まっていると思い込んで。] そうなんですね。 俺はバーでやるパーティ行く事が多いんですけど やってる事はいつもと変わらないから クリスマスっぽさはあんまりないかも知れないです。 [当たり障りなく自分の話もしておいて もう焼けたかと話題を餃子へと移しておいた。] (-57) 0zakuro0 2020/10/28(Wed) 21:27:21 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[クリスマスに会いたいって言葉は飲み込んで 見えてしまった女の影を心の奥に押し込む。 知らない。何も見なかった。聞かなかった。 そうしていれば何も変わらない。]* (-58) 0zakuro0 2020/10/28(Wed) 21:27:50 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司 お?俺のクソダサセンスに頼る気か? なるほど、正気じゃないな。 俺はー涼ちゃんにはぁー 真っ赤なダッフルコートが似合うと思うなぁ。 [ふざけて適当言ってから、 あっ割と着こなしそうだと思ったので 見掛けたら着せてみようと心に決める。 着こなそうとも気に入りもしないものを プレゼントするのも気が引けるので 選択肢としては無しだと思うが。 着ないなら着ないでずっと綺麗な侭 記念に取っておきそうで怖い。 デート、だなんて認識はないから余計に 何の用もないこいつを後ろに従えて歩くのは それこそ本当に犬の散歩みたいで気が引けるが。 クソデカいいい子のお返事を返してきたのを思い返せば ただの散歩でもこいつは喜ぶのかもしれないと思う。 ちょっと、たのしい。 デートなんてもんは女の機嫌を取る為のものだという よくわからない固定概念があったから。 その気構えなく気楽に出掛ける予定を純粋楽しみに思う。] (-65) yahiro 2020/10/28(Wed) 23:19:29 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司[蒸し焼きにするためにお湯をぶち込んでもう暫し放置。 食欲をそそる匂いと良い音が響き始めた中の 細やかな冗談はどうやらスルーされずに済んだ。 こいつは偶に素で殺しに来るから油断ならない。 そのうち俺がくだらないダジャレ言っては 受け流されるようになりそうだ。気を付けよう。 完全にキャッチボールがドッジボールの気分になって 如何にうまく受け止めて主導権を奪われずに投げ返すか 可笑しな緊張が走り始める。俺だけに。 あっ、まずい。かんぜんにやばいやつだ。 彼氏予備軍として紹介されて針の筵になる予感しかしない。 うっかり「良かったら一緒に」の誘いが来る前に 先手を打たなければならない。間違いない。] (-66) yahiro 2020/10/28(Wed) 23:20:14 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司じゃあお前がクリスマスらしくしたらいいじゃないか。 今年はサンタのコスプレでもして行くか? ミニスカートのやつ買ってやるよ。 脚が綺麗に見えるブーツと揃えて。 お、なんかちょっと楽しくなってきたな。 どうせ一人じゃ食い切れないから ケーキ半分残しておいてやるよ。 帰りに食いに寄ると良い。 [あくまで見送る姿勢を主張してみる。 これが正解なのかが良く解らなくて内心冷汗をかきながら。 雲行きが怪しくなったら、餃子に興味を示したようだし あともう少しだから手を洗って来いと追い払おう。 焼き目をつける為にごま油を振り掛けて完成間近な餃子が 何もかもを有耶無耶にしてくれることを祈った。*] (-67) yahiro 2020/10/28(Wed) 23:20:49 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡俺が欲しいのは年相応なやつ! [彼はよく冗談を言う。 この部屋に通うようになって知った事だ。 ふざけて変な呼び方をするのもそう。 誰にでも優しく丁寧な会社での姿からは 想像も出来ない砕けた態度が俺を益々惹きつける。 それに反応する俺を向ける笑顔も好きだった。 楽しくて楽しくて、幸せな気分だ。 けど彼のジョークを全部拾うのは難しい。 たまにホントか嘘か判断出来ない事を言うから。] (-73) 0zakuro0 2020/10/29(Thu) 0:21:19 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[子供みたいに追いやられて洗面台に向かい クリスマスに会う相手がいるのかってちょっと落ち込む。 それならパーティに行くのもいいかも知れない。 サンタどころかドラァグクイーンに扮して遊んだら 少なくとも彼の事を考えずにクリスマスを過ごせるかも――] 聡さん! 一人でケーキ食べるんですか? クリスマスなのに?! [聞き流していた言葉が頭の中で再生されて 聞き間違いじゃないのか確認したくて慌てて手を拭き ドタドタと転がるようにして相手の元に戻った。 ちなみに嫌味とかではない。確認だ。 だって本当に思いもしなかったのだ。 クリスマスに一人でケーキとチキン食べる人がいるなんて。 いや、そんなの他人の自由だけど。 本当だったら会う相手はいないって事だろうか。 俺が思っているような相手は。 寄ると良いとも言われていたけれど、 それを思い出すのはもっと先だっただろう。]* (-74) 0zakuro0 2020/10/29(Thu) 0:21:40 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司[知ってて言ってるのに律義に吠えるのが楽しくて 声を上げて笑う。うんやっぱり着せよう。探そ。 プレゼントとは別に気に入って買ってしまうかもしれない。 偶に着せてはちょっと笑う為にうちにおいておくなら 後生大事に取っておかれる心配もない。 なんか冗談を言って餃子の所為で時間切れにしたら 上手い事有耶無耶にできたらしい。 餃子強いな、流石餃子。胃もたれするまで食お。 ホッと一息ついて取り皿を用意しながら 一つ抓み食いをしようとしていたら すごい勢いで犬が転げてきて思わずビビった。 は?なに?こわ。 割と毎度この急上昇したテンションに ついていけなくて怯まされる。] (-78) yahiro 2020/10/29(Thu) 1:16:01 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司や、だから毎年何もしないで終わる、と…… [頭が真っ白になってしどろもどろに答えた。 え、まだ続くのこの話題。 適度に冷まして齧り付く直前だったつまみ食い用のそれを 取り合えずおずおずと口元に差し出す。 つけたれはつまみ食い用に混ぜるのが面倒でお酢のみ。 もう一度餃子で誤魔化されてくれないか なんて祈りは届いただろうか。 因みにてきどに冷めてもあつあつなので 一気に齧り付くと地獄を見るがそんな注意をする余裕はない。 気付け。] (-79) yahiro 2020/10/29(Thu) 1:16:27 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司[口を開けないなら適度に冷えてもなおあつあつな カリカリに焼けた襞のとこを唇に押し付けて押し込んで。 咀嚼させてる間に落ち着いて逃げ道を探そうと 思考を巡らせるが廻らなくて自分も再度つまみ食い] あ、何もじゃないな。 シュトーレンは買い漁ってる。毎年。 あ、そうか今年お前も居るから 余分に買っても減るかな。いいな…… [毎年食べきれる量を考えて3種くらいで諦めて、 どれを買うか厳選していたが 今年はもう数種買い足せるのではなかろうか。 殆ど現実逃避に思い出して今度こそ真剣に悩み始める。 話を逸らす話題探しは早々に諦めた。しらね。*] (-80) yahiro 2020/10/29(Thu) 1:18:41 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[聞きたいのはそこじゃない。 もう一度聞き直そうとしたけれど餃子に阻まれた。 給餌のようなつまみ食いには身体が慣れていて あーん♪なんて色気もなくいつも食い付いている。 けどさすがに餃子は食い付く気になれなかった。 表面が冷めていそうでも中が熱いのは想像に易い。 口を開けるのを戸惑っていたら 唇に押し付けられたので仕方なく口を開けた。 噛むと当然熱い肉汁が出てきて地獄を見た。 上を向いてはふはふと蒸気を逃がしながら咀嚼する。 結局のところ、誰かと会う予定なのか。 それとも一人で過ごすのか。 それが一番肝心なところなんですけど!] (-81) 0zakuro0 2020/10/29(Thu) 2:13:37 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[この人、俺がいる前提で話してんだ。 クリスマスの予定に俺が最初から組み込まれてるんだ。 いつも何もしないで終わるのに、 今年は俺がいるからチキンとケーキ買おうかって考えて シュトーレンを多めに買おうかって算段してるんだ。 え。嘘だろ。まだ何の約束もしてないのに。 一緒に過ごしてもいいかって聞いてもいないのに。 彼の中じゃ当然みたいに俺が隣にいるんだ。] …どうしよう。 好きすぎて死にそう。 [ぼそっと心の声が漏れる。 その後、まともに彼の顔が見れなかった。 どうしたってにやにやが止められないのだ。 そんな顔で面と向かえるはずがない。 客観的に見て気持ち悪すぎる。 黙々と餃子を食べた後、初めて泊まらずに帰った。 ニンニク臭くて申し訳ないので、とか言った気がするが 一緒に餃子作って食べたんだから 帰る言い訳としては最低の出来だと歩きながら気付いた。] (-83) 0zakuro0 2020/10/29(Thu) 2:15:37 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡―翌朝― [明日どうするかの連絡すらしていなかったのを 思い出したのは翌日、自分が起きてからで。 彼が休みの日は起きるのがゆっくりなのを計算して 11時頃に迎えに行くとショートメッセージを送る。 その時間までに起きていない可能性も考えつつ 予定時間の20分前に着くように家を出た。 頻繁に出入りはしているが合鍵は持ってないから いつもと同じようにインターホンを鳴らす。 あったら便利だとは思うけど 恋人でもない俺には当然要求する権利もない。 けどドアが開くのを待つ時間もこれはこれで好きだった。 彼が玄関まで迎えに来てくれて、 その度に入って良いと受け入れられている気になるから。 合鍵で勝手に入るのではこのドキドキ感は味わえないだろう。]* (-84) 0zakuro0 2020/10/29(Thu) 2:16:49 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司[普通に熱い。だめだこれ。 あいつと違ってこっちは箸があるので ひとくちで行く必要はない。 はふはふしながら温くなってるチューハイの中身を 空にして、空き缶を漱いでから ビールが欲しくなって冷蔵庫に向かえば 暫くおとなしかったので存在を忘れていた犬が 急に感極まった声音でなにかぼやいた。 なに、餃子そんなに気に行ったの? そりゃあよかった。いっぱいあるからしぬな。 焼きたて旨いよなぁってしみじみ頷いて まぁのめとキンキンに冷えたビールを差し出す。 数作るし高くつくからちょっと悩んだけど 旨い皮買ってよかった。正解だった。 やっぱり材料は妥協すべきじゃないよな、って まるで噛み合っていない納得を一人でしているけれど お互いもぐもぐしているので無言になるのは仕方ないし 言葉が足りないとすれ違うのは おれとこいつは特に得意すぎるので仕方ない。 すっごい無言になって黙々と食べるから もう一度餃子の偉大さを噛みしめる。 抱き枕が帰ると言い出したのだけは誤算だった。 は?なんで?って思い切り低音で凄んだ気がするが それでも逃げられて玄関前で立ち尽くした。] (-86) yahiro 2020/10/29(Thu) 3:12:17 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司─翌朝─ [ショートメッセージの通知音で起こされた。 が、上手く目覚められずにそのまま潰れた。 なんせ寝付きが悪かった。 おれはわるくない。 この寒い季節に安眠用の電気毛布兼抱き枕が 前振りなしに職務放棄をしたのが悪い。 インターフォンの音がきこえる。 むり、おきられるきがしない。 手探りでスマホを手繰り寄せてのろのろ操作する。 「あいてるかつてにはいれ」 こんなこともあろうかと鍵を開けて寝た。 ねるまえのおれすごいえらい。 防犯なんて言葉は知らない。ねむいので。] (-87) yahiro 2020/10/29(Thu) 3:12:41 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司[けれど起きなければならないことは覚えている。 今日は赤いダッフルコートを探すのだ。 当初の目的はすっかり何処かへ行ってしまった。 起きなければならないけれど起きられないので。 寝室迄様子を見にきた犬に駄賃を渡して使いを頼む。 渡すというか投げ付けた。見てない故のノーコンで。] たおる、ぬらしてちんしてむしたおるにして。 あと、こーひー。さとういらないぎゅうにゅういる。 [いけ、と辛うじて上がった腕で指さし急かす。 駄賃に渡したのは裸の鍵だった。 もう絶対あした鍵開けるのめんどくさい。 そんな、今日みたいな日はきっと今日だけでなくまた来る。 そんな気がしたから昨夜の内に探しておいた合鍵だった。*] (-88) yahiro 2020/10/29(Thu) 3:13:36 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[ドアが開く代わりにポケットが震える。 スマホを開いてメッセージを見れば平仮名の羅列が目に入った。 それだけで起きられないんだなと分かるくらいには 相手の事が分かって来ていたから指示通りお邪魔する。 ほら案の定ベッドで丸まっている。 この鍵はいつから空いてるんだろう。 まさか俺が帰ってからずっととか?物騒な。 軽く声をかけて肩を叩いたら 返事の代わりに腕が振り上げられて何かが飛んだ。 咄嗟の事で反応出来ず、何かはガシャンと床に落ちる。 え、眠いんじゃなくて怒ってんのかな。 俺が昨日突然帰ったから? 確かに機嫌悪そうな声してたけど…何で? まさか自分が安眠に貢献しているとは思いもしない。] (-95) 0zakuro0 2020/10/29(Thu) 13:16:53 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡何か食べる物いります? パンと卵くらいしか焼けませんけど。 [余程眠いのか片言で話すのが子供みたいで 思わずよしよしと頭を撫でてしまう。 やってからしまったと思ったけど終わった事は仕方ない。 開き直って追加オーダーを確認しておく。 彼のような凝った物を要求されても困るので 先に何が出来るかははっきりと伝えておいた。 台所に向かう途中、さっき飛んだ物を拾っておく。 何やら鍵だったが何の鍵だかは検討がつかなかった。 寝惚けてたのか、やっぱり俺に腹を立ててるのか。 それが合鍵だとも、自分に渡された物だとも そもそもこの部屋の鍵を見た事もないので気付く事もなく。 要望通りのコーヒーを用意して戻り、 カップを机に置いたら引っ張り出した手にタオルを握らせて] 起き上がれますか? これ、何の鍵ですか。 なくしたら困るやつじゃないです? [顔を拭き終わった彼の眼前に さっき拾った鍵を吊るして見せてみようか。]* (-96) 0zakuro0 2020/10/29(Thu) 13:17:13 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司[要らないと応えるのも億劫で何かしらの不満を訴える様な 小さく音で唸っていたら撫でられた。 そんな扱いを受けるレベルに精神年齢が下がっていた自覚を 持てる程度には覚醒してきた頭でのそのそ起き上がろうとするが 頭が重すぎてもう一度沈みそうになる。 枕への重力が凄い。いやそんなものないが。 肘をついて顔を支え、何とか顔だけ上げた状態で停止する。 もう諦めてしまおうと、買い物行くの狭間でぐらぐら揺れてたら ほかほかのタオルを握らされたので顔にあてる。 なんでこれで生き返るのか自分でも良く解らないまま HP的なものが回復するような心地で長く息を吐いた] かぎ。玄関の…持ってろ。 もうお前来るたびに開けるのめんどくさい。 [蒸気のお陰でしょぼしょぼしていた目が復活したら 幾分頭がさえたような気分になるので この眠気に類似した何某は多分目が原因なんだろうなぁと 何度目かになる再確認を繰り返してもそもそ体を起こす。 多分睡眠自体は足りている。 若い頃程寝てる体力無くなって来たし。世知辛い。] (-101) yahiro 2020/10/29(Thu) 15:15:48 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司[起き上がるという重労働を終えて、 仕事上がりの草臥れたサラリーマンみたいな溜息を零す。 職場では疲れを見せずに無駄にキラキラしてるキャラで やってる心算で居るのできっと 初見はさぞギャップが酷かっただろう。慣れろや。] いまはなにもはいらない…… いが働いてるきがしない。 間違いなくきのうの餃子でやられたな。 ひるには復活するだろ、多分。 [大分遅れて何か食べるかとの問いに答え 珈琲を啜ってぼんやりすること暫し。 漸く完全に復活して伸びをしながら立ち上がる。] すぐ支度する。 待たせて悪いな。 [さっきの仕返しという訳でもないが 横をすれ違う際手癖で頭をもふもふ撫でた。 尚ここまでが長いがここからは早い。 シャワー込みで10分以内で身支度整えきるのは 我ながらかなり優秀な特技だと思っている。] (-102) yahiro 2020/10/29(Thu) 15:17:12 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司[ちょっと面白いかなと思って ほんの少し服装を揃えてみる。 似たの持ってたな、って記憶があったから 引っ張り出して、ほんの少しだけ。 鏡を見る代わりに目の前に立ってみるが なんか似ても似つかない。 体格かな、それとも肌の色の違いか、良く解らん。 足と胴の割合の違いだとは思いたくないので その選択肢は考えない。] おまたせ。行くか。 [飲み掛けで放置していた珈琲の残りを流し込んだら 歯を磨いてきたせいで微妙な味がしたが気にせず飲み干す。 恐らくセットしてあるだろう頭をさっきは無意識に 今度は意図してぐしゃぐしゃにかき混ぜてやって 悪戯っ子みたいな笑みを滲ませながら玄関に向かった。 当たり前に後ろをついてくるって信じて 振り返らず歩き出すのはなかなか気分がいい。*] (-103) yahiro 2020/10/29(Thu) 15:18:36 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡はあ…。 [玄関の、持ってろと断片的な単語を拾って 合鍵を渡された実感が湧かなくて 生返事を返して手元の鍵を見つめてみる。 ……。 は?え。マジで?! 彼にとっては面倒だからが全てなのだろうけど 俺には合鍵は許可証だ。 自由な出入りを許された、特別な物。 会いたい時に会いたいと願った時、 拒否はされなかったのに何だかまだ遠慮があった。 けどこれは本当に、いつでも来ていいって証だ。 思いもよらないとこで縮まった距離にテンパる。 だから何もいらないって言われて少し安堵した。 自分から聞いた事ではあるけど 今の状態じゃ集中出来なくて台所を散らかす自信がある。] (-104) 0zakuro0 2020/10/29(Thu) 19:33:19 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡大丈夫ですよ。急いでませんし。 [顔を拭いて覚醒した彼が立ち上がるのを見送って 撫でられた頭を自分の手で触れ直しては 鍵に視線を戻してを繰り返して幸せを噛み締める。 何だこれ、何だこれ。 すごくふわふわする。幸せ過ぎて怖い。 恋愛ってこんな頭が馬鹿になるもんなんだろうか。 思考能力がガンガン落ちてるような気がする。 そりゃ世の中の恋人たちがふにゃふにゃになるはずだ。 俺も人から見たらだらしなく見えるのだろうか。 それはかなり恥ずかしい。 よし。気持ちを切り替えよう。 合鍵を他の鍵と同じようにキーケースに繋ぐ。 自分の持ち物に彼の部屋の鍵が付いているのを見て 切り替えようとしていた心がまたふにゃっと曲がった。 へへへ。 不審者みたいな笑いが浮かぶ。] (-105) 0zakuro0 2020/10/29(Thu) 19:33:45 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡は、はい! [完全に自分の世界に入り込んでいたから 相手の声がした瞬間、答えた声が思わず裏返った。 キーケースを慌てて押し込んで立ち上がる。] …かっこいいですね。 [現れた姿に思わず呟く。 さっきまでの気の抜けた顔はどこにもない。 会社で見慣れているはずなのに シャキッと背筋の伸びた姿につい見惚れてしまう。 これがギャップ萌えというやつか。 …あれ?逆か? 何か既視感がある服装の意図には気付かずに。 ぼーっとしている間に髪型を崩されて その時の表情に一瞬髪を直すのを忘れるくらいに また目を奪われて。 慌てて後を追って部屋を飛び出したけど ああ、そうだって思い出して さっき預かったばかりの鍵で部屋の戸締りを。] (-106) 0zakuro0 2020/10/29(Thu) 19:34:23 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[外に出て、少し歩いたら感覚が戻ってきた。 職場の後輩っていう感覚。 仕事中は意識はしなくても出来るのに どうもプライベートだと思うと距離感が狂う。 部屋を出てすぐはまだ顔のにやにやが取れなかったから 仕事の時の感覚を確かめながら距離を詰める。 好きな人を追いかける距離感じゃなくて 一緒に歩いているだけの先輩後輩の距離を意識する。 部屋の中とは違って外じゃ誰に会うか分からないから。] 靴と小物、どっちから行きます? 葛西さん。 [自分よりずっと上手く外用の顔をしている彼を見やった。]* (-107) 0zakuro0 2020/10/29(Thu) 19:35:00 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司[鍵を取り出さなくとも家の鍵が閉まった。 なにこれ便利だな。すごくいい。 どうせ金目のものを持ち出すような真似はしないし 急に押し掛けてくるような事もしないだろう。 なんだもっと早く渡せばよかった。 信頼しているというよりはむしろ セキュリティ意識ががばがばな方だが自覚はない。] 適当にショッピングモールにでも行けば 自然と目につくと思うんだ。ブランドに拘りもないしね。 それより問題は、きみのコートだ。 赤いダッフルコート、何処を探せばあるだろうね。 [少し前までは、当たり前についてくるだろうと 振り返りもせずに半歩前を歩いていたくせに 背筋を伸ばして、穏やかな笑顔を浮かべて 顔が見えるよう隣に並んで振り返りながら言葉を交わす 殆ど無意識にまるで別人みたいにきっちり切り替えて…… なんかめんどうくせぇな、と 今迄何とも思わなかったことを思って。 何の前触れもなく耳元に顔を寄せて耳打ちをするように 声を潜めて話しかける] (-109) yahiro 2020/10/29(Thu) 21:40:43 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司 ついでに、今度、出掛ける時の服買おうか。 上から下まで。 「僕」に見えないようなやつ。 もちろんきみの分も。 そしたら [素でいいから楽だわ、って言葉を 馬鹿正直に言わなかったのは 半分以上余所行きの猫被りな所為かもしれない。 何と言い換えるか少し悩んで ああ、女にするようにしたらいいのかとすぐに思い至る] ……外でも、こっそり手を繋ぐくらいは できるんじゃないかと、思って。 それともきみは、それでも人目を気にするかい? [男同士だから、を気にしていたのを思い出して。 小首を傾げて見せて、純粋に価値観の違いを確かめる。 どっちを選んでも別に気にしないって顔をして。] (-110) yahiro 2020/10/29(Thu) 21:41:39 |
【秘】 サラリーマン 葛西 聡 → サラリーマン 御門 涼司[まぁ事実気にしない。 元より手を繋ぐことが目的ではないし。 見られて困る事をしてもばれないように、の 「見られて困る事」の言い換えに使っただけだ。 男同士手を繋ぐのって実際どうなんだろうね。 別に誰も気にしやしねぇと思うんだが。 手綱を掴んでるみたいでちょっと面白そうだと思う。 だいの大人が、男同士で、公道を手を繋いで歩いたって その程度にしか抵抗はないがこいつは違うのかもしれないと ふと、今初めて真面目に考えた気がした。 腰抱いてたら流石に二度見くらいはするけど。 邪魔だなって意味合いで。 でも通行の妨げにならない程度なら手を繋ぐくらい 多分気にしないし気付きもしないのは 自分に同性愛に対しての罪悪感もなければ 自分が同性愛に片足突っ込んでる自覚もないからだろう。 だってまるで他人事だ。 こんな恋人同士がやたら目に付く季節に 男と手を繋いだって俺は違うから問題ないと思ってる。 違わなかったら? 誰かに見られたら? 考えてみてもいまいち実感がわかなかった。 多分適当に笑って誤魔化して、それだけだ。] (-111) yahiro 2020/10/29(Thu) 21:42:12 |
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