[いっそ、そこまでゼロと想い合うなら、クリスタベルも彼の参加に協力してほしいものなのだけれど。
　全面的にゼロの味方らしいクリスタベルは、僕らを近づけない方向には動くことがあっても、近づけてはくれない。
　共同生活なのだから、クリスタベルだってゼロが過ごしやすいほうがいいだろうに。
　あのふたりについては、どうして、とどうすれば、が胃の腑の中に溜まるばかりだ。

　その手が繋がらず、ごめんね、フラれた、という言葉でふたりが別々にホールを離れても>>317>>334。
　珍しいこともあるなと思うばかり。
　]

[怖い、という声も聞こえた。クロだった>>307。
　見えにくいかもしれないが、その感覚は少しだけわかる。
　壊す必要はないと思っていた。僕らがひとつになれば崩壊は起きず、幸福で、人々もこちらを敵視せずに平穏に暮らせると思っていた。
　だから、ほんの僅かの逡巡――否、驚きのようなものはあったのだけど。]

[けれど、僕らが傷つけられてきたのは確かで。
　僕の仲間が蔑まれてきたのも事実で。
　そうでない証持ちたちも、ここに隔離されるように集められているのが現実で。

　そんな不平等で、僕らが愛されない世界など不要だと。
　他ならぬが言うのなら。]

[僕の答えはひとつしかなく。
　皆そうだと思っていたのだ。]

[だから、チェレスタの問い>>337には素直に心情を吐露する。]

――皆、そうなのだと思っていました。
あの人を待ち望み、お言葉に心震わせるのだと。

あなたも、違うんですね。

[憤るような声を聞いていた>>329。
　同意なら、『君にとっては』などと言わない。]

――このままでは、また。

[壊れてしまう、と小さく零した**]

ですが、もういらないと、あの方が仰るのなら。
僕らを傷つけない世界だけがあればいいと仰るのなら。
僕はそれに従おうと思うだけです。

……ヒナギクは、そうではないのですね。
世界を壊さないという意見のほうなら、皆の意見が揃うと思いますか？
神様が仰る言葉よりも、皆の納得が行くと思いますか？

[問いかけるものの、すぐの答えは求めていない。
　アリスの手を引き、彼女がホールを離れていくなら、ゆるく見送るに留める*]