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![]() | 【人】 黒薔薇 フィエ もしかしてすごく小さい頃の話ですか? でないなら、すみません、ピンとは来てない… 「約束」、私が、ジャヤートさんとしたんですか… 多分それってすごい大事な約束だったんですかね。 それはわかります。 そのために私を探して…って言ってましたよね。 なんでだろう、私、そんな大事なこと 忘れちゃってるんですか。 私の事大事だって言ってくれる>>44 思い出せたらいいんですけど… [なんだか、思い出せないことに申し訳なさすら感じてしまう。 幼少の頃でないなら、こんなに私の方が思い出せないというのは何かおかしい気がする。どうにか記憶を絞り出そうと考えるうち、ふとさっきの一言>>45に思い至った。] (53) yusuron 2023/09/03(Sun) 22:03:21 |
![]() | 【人】 黒薔薇 フィエ そう言えば、さっきの私の夢の話… そう、女王様とか赤い薔薇の庭園とか、 ずっと続くお茶会… そんな感じだったかもしれません。 私、とにかくいっぱい料理作った覚えがあります。 全身全霊で知識と腕前ふるって、 みんなに喜んでほしいって。 何作ったかな。ミートパイとか、サンドイッチとか、 タルトにキッシュにオムライス、 それに… (54) yusuron 2023/09/03(Sun) 22:03:49 |
![]() | 【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート ………クランベリーを添えたデビルズフードケーキ。 [薄力粉、ふくらし粉、卵、バター、砂糖、牛乳、生クリーム、 そしてココアパウダーとチョコレート。 作り方はもちろん頭に入っている。] (-3) yusuron 2023/09/03(Sun) 22:04:02 |
![]() | 【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート その言葉の端々まで全ては覚えていないけれど、 今となっては半ば夢のような記憶の中で、 私を求めてくれる声があった事だけは、 胸の暖かさでよく覚えている。 いつか見た夢だと思えばこそ、覚めてしまった 虚しさもあったけれど。 (-5) yusuron 2023/09/04(Mon) 20:08:28 |
![]() | 【人】 黒薔薇 フィエ 本当に、そうなんですか。 にわかに信じられはしないです、けど… [あの場所に行ったことも、あそこで起こったことも夢ではなくて、目の前にいる人は、そのまま信じるなら私に逢うためだけにこの場所まで私を探しに来てくれた人だということになる。 そんな事があるものか、と思うくらいに今の私は自分への肯定感を亡くしていたのだけれど。 嬉しくないかと言われたら、嬉しくない訳はなかった…けど。] ……ふふ。 [はにかむような笑みにつられて少しだけ笑ってしまった。] (62) yusuron 2023/09/04(Mon) 20:13:11 |
![]() | 【人】 黒薔薇 フィエ[それからいくつか話も交わしたけれど、雨は止む気配もない。むしろ窓を叩く雨の音はますます強くなっていそうだった。] 明日、ですか? はい、もちろん空いてます。 新しい仕事も全然見つかってないし… 時間はいくらでもありますから。 [なんだろう。と純粋に不思議に思うけれど、多分悪いことではないはず。] 都合なら私は全然構いません。けど… (64) yusuron 2023/09/04(Mon) 20:22:43 |
![]() | 【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート今日は、もう帰ってしまうんですか? [確かに私はそんな事を言ってしまうくらい心が疲れていて、少々弱っていて、少し人寂しくなっていた。] (-6) yusuron 2023/09/04(Mon) 20:24:45 |
![]() | 【人】 黒薔薇 フィエ あ、すみません。 …そうですよね。雨も強いし、今帰らないと 今夜は帰れなくなっちゃうかも。 こっちではホテルとか取ってるんですよね?なら… [と気を取り直して送り出そうとしてふと] ……そうだ。これだけ…すみません。 [部屋の隅の衣装棚の中を探って、10センチ四方ほどの木箱を取り出し、ジャヤートさんの前に置いた。] 帰る前にこれだけ、聞かせてもらえませんか。 (65) yusuron 2023/09/04(Mon) 20:28:21 |
![]() | 【人】 黒薔薇 フィエ この箱、前はお店でつけてた紫の蝶の 髪留めが入ってたんです。 いつの間にかそれがなくなって…… もしかして、今「代わりに何が入っているか」、 ジャヤートさんはご存知ですか? [真剣な、もしかしたら悲愴にも見えるような顔で、私は尋ねた*] (66) yusuron 2023/09/04(Mon) 20:34:03 |
![]() | 【人】 黒薔薇 フィエ よかったですか? …そう言えば、なんか最近、笑えてなかった気がする。 大人になると、世の中考える事が増えすぎるんですよ。 でもうらやましい。…ジャヤートさんは、映画スターで… もう色々なもの、持ってるんですよね。 …ううん、僻みとかじゃなくて。 [笑っていると言われて、>>67自分でも少し驚いて、ジャヤートさんを改めて見つめた。掌を頬へ添える仕草はやっぱりちょっと気障な気もするけれど、あの時はたしかお茶会の場だったから、こうして距離が近いとそんな風に思ったりするのだろうか。 でも、今の自分にはそれは効いた。 温かくて、 やっぱり申し訳なくなる。 ] (71) yusuron 2023/09/05(Tue) 7:35:55 |
![]() | 【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート そう言ってもらえるのは、すごくうれしい、ですけど。 私、そこまで言ってもらえるほどの事、 あなたにしてあげたんですか? …それがまだ信じられない、ですけど。 [私には、そこの記憶があやふやだから、どうしても申し訳なく思えてしまう。そんなに人の言葉を動かすほどの料理を作って、応えてあげられたのか。] (-9) yusuron 2023/09/05(Tue) 7:36:51 |
![]() | 【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート[でも、いま私にとって大事な事は他にあって、 差し出した小箱を前にしたジャヤートさんの反応を確かめていた。その提案を聞いた時は、驚いて、少し苦笑してしまった。] お願いですか? ……あ。 ……………ふふっ。 まいったな。私のこと、何でもお見通し、ですか? それとも、…それが本当に ジャヤートさんの望みなんですか。 だったら… うん。いいですよ、それで。 [多分どっちになっても、構わない、賭けとは呼べないような、まさにお願い。眉を下げて、二つ返事で了承した。] (-10) yusuron 2023/09/05(Tue) 7:40:54 |
![]() | 【人】 黒薔薇 フィエ[そして、告げられる答え。>>69] …………… [黙って、箱の中を開ける。 中にはな大きめの、鉄礬柘榴石のついた首飾り。 台座もチェーンも白金。 取り出して持ち上げ、首にかけてみた。 ジャヤートさんの指し示した首周りのライン>>69にそのままぴったりと納まった。] あたり、です。 この間まで、いつの間にかなくなったって 思ってたけど…そう言えば、 紫の蝶は私が持っていてほしいって その人にあげたんでした。 私が確かにその人と話したっていう思い出で… 私が何か代わりの思い出になるものをってお願いして… [じっとジャヤートさんを見つめる。 眼の縁に熱いものが溜まっていくのを感じた。] (72) yusuron 2023/09/05(Tue) 7:46:57 |
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![]() | 【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート つながって、わかりました。 細かな事ははっきりと思い出せない ところもあるけれど… あなたは…私が自分の大事なものを持っていて ほしいって、そう思った人です。 [私からジャヤートさんの手を握って、見つめました。] あなたは、私のことを大事に思ってくれる人、ですね。 (-11) yusuron 2023/09/05(Tue) 7:50:05 |
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![]() | 【人】 黒薔薇 フィエ[ジャヤートさんの答は…どちらにしても、少し話が落ち着いたところで席を立つ。テレビはつけず、端末で天気を見た。] 台風…ではないけど、今夜はずっと雨、 激しく降りそうですね。 明日は晴れるだろうから、 用事は問題ないと思いますけど。 …ジャヤートさん、ご飯はまだですか? 私は買ったのもありますけど、せっかくなら 何かありあわせででも作りますが… [多分お風呂とかもいるよね、と思いつつ、そう声をかけた*] (74) yusuron 2023/09/05(Tue) 12:11:42 |
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