【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → 主催者 村岡 薊────────────── Title:無題 本文: お名前(仮名・ハンドルネーム可):ちゆ 性別:女 連絡先:080-xxxx-3456 願望:愛してくれる人に会いたいです。 できれば30代くらいの男の人で、 いっぱい可愛がってくれる人がいいです。 あとは大人の余裕があってかっこいい人がいいです。 [マッチング前に送信したのはそんな内容だった。*] (-38) Skyblue 2021/07/03(Sat) 1:50:31 |
【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里[そういう時間を過ごすなら 本当に、君みたいな子が一番楽しい。] (-73) シュレッダー 2021/07/03(Sat) 15:33:07 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[会いたくなったら目的もなく会いに行って 声が聞きたくなったら電話をするの。 今頃なにしてるんだろうとか、 どうしてLINEが返ってこないのかなとか 誰かに知られたらどうなっちゃうのかな、とか そんな心配しなくていい、普通の恋。 「好き」を口にしたら困った顔をされるでも 涼しい顔で「ありがとう」を言われるでもなくて 当たり前に、同じ言葉を返してもらえるような恋。 そんな恋の味はどれだけ甘いんだろうね、 「愛してる」って心の底から言われることは どんなに幸せなんだろうね。] (215) Skyblue 2021/07/03(Sat) 21:13:47 |
【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙[ねぇ、あなただったらくれるのかな。 そんな言葉を、――――ちゆにも。] (-100) Skyblue 2021/07/03(Sat) 21:14:33 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[二人きりのエレベーターでちょっと嬉しくなってた。 タイガさんと同じ階に降りて、 その足の向かう先を無意識に目で追いかけてた。 振り向いたあなたにぎゅっと抱きしめられたら たまらず胸がドキドキしたの。 その瞬間に思った……ううん、違うね。 隣に座った時からずっと思ってたよ ちゆも、今夜愛されるならあなたがいいって。] ふふ、ちゆも同じこと思ってた。 [腕の中でくすくす笑って答えたけれど 思いのほかあっさり解放されてしまった。 不思議がって顔をあげれば、どうしてか謝るものだから ぱちぱち、瞬きを繰り返したあと。] ……はっする。 [じーっと見上げて、覗き込んで 悪戯を思いついた子どもみたいに両目を細めた。] (216) Skyblue 2021/07/03(Sat) 21:14:58 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[運命、って言葉が擽ったかったのは同じ。 でもね、そう思ったのはあなただけじゃなかったよ。 ふいに踵を浮かせる。両腕は彼の首根っこに絡んで 背伸びだけで届かない距離を引き寄せて縮める。] 愛します。 だから……ちゆのことも、 愛してくれますよね? [また内緒話をするみたいにひっそり囁いた。 かと思えば顔が近づいてそのまま、 躊躇いもなく唇を奪おうとした。 ちゆからは、触れるだけ。柔らかい感触を押しつけただけ。 彼はどんな顔をしたかな。離れたら、楽しげに見つめた。*] (217) Skyblue 2021/07/03(Sat) 21:15:38 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[愛してる――今はまだ「好き」かな。 感情の芽生えるきっかけなんて考えたことはないけど、 気づいたら好きで、その先は愛があると思ってる。 彼の事は好き。だから、愛を口ずさむのも難しくない。] うふ、気が早すぎますかねぇ あたしたち出会ったばっかりなのに。 [知り合ったばかりでこんな風に恋なんて 単純バカだって思われる?それとも純粋で可愛い? 近づいたのはその反応を楽しむためだった。 彼は同じくらい楽しそうに笑うだけだった。 でも、そういう余裕な素振りっていかにも大人っぽくて ちゆみたいな子どもじゃ簡単には崩せない表情に どうしようもなく心を惹かれてしまう。] (248) Skyblue 2021/07/04(Sun) 0:36:26 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[短いキスは、まだ「可愛い女の子」でいたかったから。 熱くて甘いのも好きだけど、ささやかな悪戯だった。 やっぱり大人は余裕だ。 ちゆだって別に緊張した訳じゃないけど、 思ってたより彼は平然としてる。] ……、ほんとはもっと! こんなもんじゃないですよ? [その問いかけになんだか負けたような気がして 取ってつけたように言い返す。 ほんとだよ?好きなのは、本当。 こんな風に心がふわふわするのって なんだかすごく久しぶりだし、恋してるって感じで、] ――…ッ んう…… [それをどうしたら伝わるか、なんて考えてたら 今度は彼の方から唇を塞がれた。] (249) Skyblue 2021/07/04(Sun) 0:36:53 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[瞬きして、心臓がびくりと跳ねるのを感じて 油断しきっていたせいでたちまち蕩かされていく。 薄く唇を開いて、彼の舌が潜り込んだら ぁ……、と力の抜けた声をあげて。 抱きしめる腕に思わず力が籠もっていた。 そうしてちゆも首を傾け、彼の味を深く知ろうとして。 人目も憚らず溶け合う熱に溺れてしまえば 離す頃には少し酸素の足りない頭がくらりと惑う。] ……ちゆだって、 [濡れた唇でいっそう甘い意地っ張りをして 離れるのも腕をほどくのも名残惜しいから ぎゅっと彼の胸に顔を埋めてみた。 あぁ、このまんま触れていたいなんて思いながら。] (250) Skyblue 2021/07/04(Sun) 0:37:29 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里――えっ。 [程なくして、彼の言葉にぱっと顔を上げた。] えっ、と……いいんですか? せっかくホテルなのに外、って ……あ、ちゆはぜんぜん嬉しいんだけど! [デートは好き。恋人同士って感じがするから。 身体だけじゃなくて「好き」を言ってもらえるのは 愛されてるって思えて嬉しい。 でも――彼とこうして会ってるきっかけだって、 話に夢中で忘れてしまったわけじゃない。 だから、良いのかな、とか心配にはなる。] (251) Skyblue 2021/07/04(Sun) 0:38:47 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[それで彼が頷いてくれたら遠慮するのはやめたけど 夜のお出かけについついはしゃぎそうになって。] アクアリウム!行きたいっ ふふ、デートなんて久しぶり。 [心惹かれた行き先を口にするやいなや、 彼がスマホを持つ手と反対側へと回り込み 答えを聞くよりはやく腕を組んでぴったり寄り添う。 じゃあ行きましょ、なんてせっかちに唆して 歩き出したら腕を掴んだ手はしれっと下の方へ。 彼の手元に辿り着いたら、当たり前みたいに指を絡める。 ――懐かしいってふいに思い出したのは、 *]深夜のドライブのことだった。 (252) Skyblue 2021/07/04(Sun) 0:39:12 |
【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里[将来とか、打算とか そんなんじゃなくて 君がただただ、俺を求めてくれるのなら…… 今ここにいる俺は、心配しなくなって ずっと君だけのものだ、って言いたくて。] (-135) シュレッダー 2021/07/04(Sun) 3:27:36 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[愛されたくて、誰かの特別になりたくて、 普通の、幸せな恋がしたい。それが願い。 タイガさんの求める恋はどんなものだったか、 でも、彼の方からデートに誘ってくれたこと。 それは純粋に、純粋な「恋」の始まりみたいで どうしようもなく嬉しくなっちゃう。] ……ふふ、どうせならたくさん振り回してね。 ちゆはねぇ、フラペチーノ飲みたいなあ アイスカフェラテでもいいんだけど、 [だから手を繋いで、「教えて」って聞かれたことが嬉しくて 苦いのは嫌とかコンビニのレジ横のが案外おいしいとか ごくごく他愛ない話をしてみる。 そうしたら普通の恋人同士にも見えるんじゃないかって 彼とタクシーへ乗り込んだとき、 運転手さんの視線をちらっと窺ってみたり。] (265) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:35:36 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里……そういえば、タイガさんっていくつなの? ちゆはね、水族館あんまり行ったことないから新鮮。 デートはなんか、ドライブばっかりだった気がする。 [金曜日の夜か休日だけ、たいてい遠くへ出かけていった。 もしも彼にその理由を聞かれるなら バレちゃダメだったからって嘘じゃない返事をした。 「ワケあり」なことは大人の彼なら感づいてしまったかな。 そういう火遊びするような子、幻滅しちゃうかな。 そんな気がかりと裏腹にちゆは平然と隣を歩く。 夜の街灯より暗く彩られた世界は幻想的で、 すごい、って思わず溜息を漏らした。] ねぇ、すっごく綺麗だね! [手は繋いだままで、彼より少し先を行く。 水槽の薄明かりを背負って振り返り、笑った。 きっとすれ違う誰もちゆ達のことを知らない。 だから手を繋いで歩いていたら、恋人にだって見えるよね。 ――今だけは恋人なんだって、幸せぶってみてもいいよね。] (266) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:35:54 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里えへへ、ちゃんと繋いでますよーっ [はぐれないように、って言われたら 繋いだ指先にほんの少し力を込めてみようか。 ぴったり寄り添って歩いていれば ふと、どこかで甲高い鳴き声がした。 次第に近づいてきたそれは子どもの泣き声だった。 お母さんと、子ども。 二人の様子を見ていればつい足が止まりそうになった。 手にはさっきよりも力が込もるのを感じたけれど その瞬間は親子のやりとりに目を向けたままでいた。] (267) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:36:47 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[ なんで怒られてるのかな、 悪いことしちゃったのかな 怒った顔のお母さん ……怖いな、 あんなに泣いてかわいそう。 ……かわいそう? お母さんとお出かけできるの羨ましい。 ちゆもあんな風にお出かけしたかった。 ちゆだったらもっと優しくするのにな こんな外で大声だしたりしないのに、 あんなに泣かせたりしないのに、 あぁ でも、 殺しちゃったからダメだね。 あの人の子ども。 あの人との子ども。 先生と、ちゆとの子ども ……死んじゃったけど。 あ なんか、お腹痛い。] (268) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:37:30 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[ずきん、ってお腹の下の方が痛んだ気がした。 それから彼の謝る声がして顔を上げた。 子どもが苦手――そう言った彼が眉を下げるのを見れば 手を引いてさっさと親子の横を通り過ぎた。] ちゆも嫌いなんだ、子ども。 [子どもの泣き声が遠ざかって見えなくなった頃、 へらりと笑って彼の方を向いて言い放つ。 「苦手」じゃなくて「嫌い」 その言葉がもつトゲに自分じゃ気付けないでいた。 だってしょうがないじゃん、本心だもん。 ] (269) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:37:53 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[それがタイガさんにどう思われたかは知らない。 もし軽蔑してる目をされたって、 たぶんちゆはヘラヘラと苦笑いするだけだけど。 静かになった館内で彼の口から聞いたのは、 やけに弱々しい台詞だった。 ずっと見て欲しい人がいるのかな。 いるとしたら――現在進行形だよね、それは。 彼女?それとも奥さん? 蓋を開けたいような開けたくないような躊躇いで それと同時に感じたのはシンパシーだった。] わかんないけど、自分だけ見ててほしいのはわかるよ。 ……ちゆならずっと、 タイガさんのこと見てるのにね! [一夜の関係に相応しく笑い飛ばしながら 口にした内容は全部本心だった。 叶うなら、ちゆはきっとそれを望む。 そしたらあの人のことも忘れられる気がした。 ] (270) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:38:24 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[でも、その先の質問には答えあぐねて 真面目くさった顔で視線を水槽に移す。] ……先、かぁ。 [そんなの考えたことなかった。 普通の恋。――その先は、結婚? 困ったな、普通のお付き合いも結婚もわかんない。 好きな人といられたら、幸せ? 好きな人との子どもは嬉しい? あたし、あの時、逆らったら幸せになれてたの? ] (271) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:39:02 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[人並みが通り過ぎる。 閉じ込められた金魚たちが悠々と泳ぐ。 でも、きっとここが彼らの居場所。 彼の方へ顔を戻せば、瞳にはちゆが映っていた。 薄暗がりの小さな鏡に気づいて、ふっと笑った。] 一緒にいられたら、なんでもいいかな 結婚してもしなくてもいい。 子どもは邪魔になるんだったらいらない。 ずっとちゆだけ愛してくれたらいいの。 [曖昧な答えは、彼の求める答えになれたかな。 それ以上は考えたこともないのが本音だった。 ずっと変わらずに「恋」ができたらそれでいい。 そしたらいつかは、きっとこんな長袖も着ずに済む。*] (272) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:39:58 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[彼は咎めることなくちゆの話を聞いてくれた。 それがなんだか嬉しくて、楽しくなっちゃって 可愛いって褒められたのは金魚じゃなくてちゆの方。 不意打ちだったからちょっぴり驚いてしまったけど 手を繋いで歩く時間は紛れもなく幸せなものだった。 過ぎ去った親子のことなんか知らない、 意外?もっと「家庭的」みたいな方が良かったかな。 ちゆには好きな人だけ居ればいい。 誰か一人が「愛してる」って言ってくれたらいい。 みんなにとって、それは当たり前のことだとしても ちゆにとっては昔から特別なものだったから。 嫌な顔されなくてよかった。 子どもが得意じゃないのはお互い様かもしれないけど、 なんにもない二人だけの未来図を認められたような そんなキスに胸が鳴って、ひどく安心した。] ちゆも、もっと早くタイガさんに会いたかったな。 [彼の瞳を見つめたまま、同じ言葉を返す。 一番目じゃなくてもいいけど、もっと先に出会えてたら あの人より前に知ってたら、もっと幸せだった気がする。] (300) Skyblue 2021/07/04(Sun) 19:07:47 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[でも、今からじゃダメなのかな。 意地悪な運命を嘆く彼は、 今からじゃちゆを選んではくれないのかな。 大人の狡さを知らない訳じゃない。 むしろ痛いくらいにわかってる。 でも、彼の秘めているかもしれない一面からは わざと目を逸らして、知らんぷり。 気付いたら戻れないくらい虜になってるの、 ]そういうのも……嫌いじゃないよ。 (301) Skyblue 2021/07/04(Sun) 19:09:01 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[金魚を横目に通り過ぎていったら、 アクアリウムは出口に差し掛かっていた。 楽しかったね、ってありきたりな感想を口にしながら その実ほとんど彼しか見ていなかったのは内緒。 そのまま二人でカフェに立ち入る。 苦いコーヒーの香りが鼻を掠めていった。 「これにする!」と迷わず選んだのは限定フラッペ。 タイガさんのより高くなっちゃうから、と ディスプレイのレモンケーキを前に口には出さない葛藤。 彼の顔を見て、頼んでいい?ってそろりと尋ねて 結局は誘惑に負けてしまう。 ミルクたっぷりのフラッペは冷たくて美味しい。 レモンケーキを一口食べたら思わずほっぺたを押さえて おいしいね、って同じものを食べる彼の方を見た。 向かいに置かれていたのはアイスコーヒー。 ちゆは苦いのダメだから、すごく大人っぽく見えて 水滴のついたグラスを持つ手も格好良くて。] (302) Skyblue 2021/07/04(Sun) 19:09:53 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里うん? [名前を呼ばれて、フォークを置いた手に彼のが重なる。 さっきまで普通に繋いでいたはずなのに その指が肌を滑る感覚にドキドキしちゃった。 二人っきりになれる場所——、 現代文のテストは全然ダメだったけど そういう台詞の意味はすぐに理解してしまう。] ……ふふ、いいですよぉ [暢気な声の返事をする。 重ねられた下でくるりと手のひらを返したら 指先でつうっと彼の手を擽る、なんてことのない悪戯。] (303) Skyblue 2021/07/04(Sun) 19:11:19 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里ちゆもタイガさんのこと、もっと教えて欲しいなぁ だって、……愛してくれるんですよね? [それがただの言葉だけじゃないことなんて、 初めからわかりきっていた。 それなら、と、ケーキの残り一欠片を口に放り込む。 甘酸っぱいのを噛み締めて彼の方を見れば 「いつでも行けます!」って悪戯っぽく笑った。*] (304) Skyblue 2021/07/04(Sun) 19:13:02 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[再び手を繋いで帰る道中、 心臓の音はずっと早く鳴っているのがわかった。 初めて会った男の人とふたりでホテルに行くなんて 普通の人が見たらあんまりよくないことなんだろうけど ちゆにとっては、ちゃんと純粋な気持ちだ。 またエレベーターを上がって同じ部屋の前に行く。 ドアを開けると安いラブホテルとはまるで違う景色だった。 柔らかそうな大きいベッド、 見慣れない豪華なインテリアにまた気分が上がるのは だって、珍しいんだから仕方ない。] ん? [気づいたら彼の手をすり抜けて、部屋の中を見回していた。 おしゃれなティーパックに目を奪われてたら 名前を呼ばれてぱっと振り向く。] (316) Skyblue 2021/07/04(Sun) 22:52:23 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[なにか思いついたような、悪戯っぽい笑顔。 そうして告げられた「ごっこ遊び」の一言で ただの綺麗な部屋が特別な場所になった気がした。] ――おかえりなさい、……あなた! [ドラマで聞くような台詞を口にしてみたら やけにテンションが上がっちゃって、 本物の「お嫁さん」みたいには言えなかったけど。 抱きついた腕にきゃらきゃら笑って、 そんな声は唇を重ねたらたちまち甘い囁きになって。 こんな風に幸せな「お嫁さん」だったら憧れちゃうかも ……なんて、ひとりでに少し寂しくなった。] (317) Skyblue 2021/07/04(Sun) 22:52:45 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[なぞる指先もキスもくすぐったい。 だけど心地良くて、ぎゅっと身を寄せたまま感覚に浸る。 あの人じゃない、 この人も会ったばかりの人なのにアプリで会った知らない人よりずっと幸せ。 何が知りたいって、そんなの 好きな人のことなら何でも知りたいよ。 血液型も星座も、思い出話も、愛し方も、] 全部って言ったら、欲張り? [心臓の音、ちゆと同じくらい早い。 「ほんとだ」って笑いながら胸板を撫でて下ろしたら、 お返しに彼の――左手をとる。] (318) Skyblue 2021/07/04(Sun) 22:54:18 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里ちゆも、一緒。 タイガさんに触れられたら すっごくドキドキしちゃうみたい。 [彼がしてみせたみたいに自分の胸に導いた。 確かめてもらうように押しつけて、 重ねた手、親指の腹が彼の薬指をなぞる。 「もっと見せて」と、彼の言おうとすることはわかった。 でも、名前を呼んだその声にはわざと答えてあげない。] (319) Skyblue 2021/07/04(Sun) 22:54:33 |
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