人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

いらないかな、と聞けば、そうかね、とだけ返事をする。
気持ち悪そうな顔を浮かべられても、今の彼は特別何かを思うわけでもないようで。

「もし気が変わることがあれば、いつでも申したまえよ」

と、それだけ。
その後、彼から改めてそのような提案がされることはなく。

まるで人が変わってしまったかのように気味が悪いものがあるが。
その中で何かひとつ、特別に以前のバラニとは違うことがあるとすれば。

何やら薬のようなものを飲んでいることだろうか。

あなたが知る限り、バラニが今までそんなものを服用している姿を見せたことなど、一度たりともなかったのだが。
(-130) 7_hertz 2022/05/05(Thu) 22:36:46
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。
arenda 2022/05/05(Thu) 22:39:00

【秘】 花信風 トット → 司書 エルナト

「あんね〜〜……」

「きずにとてもよくきくので」
「おちゃにしたりすりこんでくすりにできる」

「から チョーザイかも」
「おれいま なんにんかにくばってんの おはな!」
「かみかくしでけがしたらやだから」
「……いる?」

そこまで言うと、すっと身を引く。
(-134) susuya 2022/05/05(Thu) 23:00:34

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

「良くなった…かも、しれないけれど………」

良くなることが、良い事なのか。
わからない。
君が変わってしまったことが。
過去の苦悩を、努力を、何もかもを忘れることが。
そうして今を明るく過ごすことが。
良い事かが分からない。

少年はやっぱり、悲し気に眉を下げた。
それは、親愛なる友人が、変わってしまったという、
どうしようもない喪失感から。
ではない。


「……まぁ。」
「………それでも、元気なら良かったよ。」
「おかえり。」

もう帰ってこないのかもと思っていたから。
随分遅れた言葉を、ようやく告げた。

(-135) arenda 2022/05/05(Thu) 23:07:00

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

以前はこんな表情をすれば、そっけない態度を取れば、
何かと慌てて詰め寄ってきてくれたものだけれど。
今はまるで、大人たちのような。
暖かくも冷たくもない反応ばかりが返ってくる。

その中で、見つけたとびきりの変化。

「……バラニ………それなに?」

見覚えのない光景。
いつだって何かを飲む姿を見せるのは自分の方だった。
じっと、君を見つめて答えを待つ。
(-137) arenda 2022/05/05(Thu) 23:10:01

【人】 司書 エルナト

>>33 トット

「おや、撫でられたいタイプだ。」
「君くらいの年の子は、嫌がる子もいるから」
「甘えん坊な子を見ると、尚更かわいく見えるね。」

遠慮せず、と言われたら、では失礼して、と。
窓から少し身を乗り出して、手を君の頭に伸ばす。
よしよし、表情と同じ様に柔らかで穏やかな手つきで、
君の頭を撫であやす。

「変になっちゃうんだ。どうなるんだろう?」
「まぁ、病気だろうからね。ただ奇麗なだけ、ではないよね…」

それでも、色とりどりの血の花束は奇麗そうだなと。
見てみたいなと思いつつ、流石にみせてとは言えないな、とも。
内緒話の体制を取られれば、軽く首を傾げながら、耳を寄せて。


離し終わったら、今度は少し思案して。
ちょいちょい、と手招き。今度はこちらが内緒話。
(34) arenda 2022/05/05(Thu) 23:19:40

【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット

「人のために、疲れてでも配ってるんだ。」
「偉いね。」
「良い子だね。」


労いの言葉。
本当ならあんまり血を流したくもないだろうに。
幼いのに偉いな、と思う。


「じゃあ………そうだな………」
「貰えるだけ、貰いたいかも………?」


たくさんある方が嬉しいからさ、と。
そんなお願いをするのは心苦しいのだが。
大丈夫?と首を傾げて問いかけて。

お腹をさすった。
(-141) arenda 2022/05/05(Thu) 23:24:36

【秘】 花信風 トット → 司書 エルナト

「! ぜんぜんいーよお!」

「おへやにもとっておいてるのあるし たくさん」
「その あう えと こっそりまいばんしてるので」

「いまもちょっとはわたせるし」
「はずかしーけど」

「まえばらいかも」

できます!のガッツポーズ。
(-145) susuya 2022/05/06(Fri) 0:06:54

【人】 司書 エルナト

>>35 トット
「うんうん、可愛い。」
「飼いたい可愛さって感じだね。」

うちのペットになる?なんて冗談めかして。
ゆるゆる、君の頭を撫でながら会話を続ける。
子供は可愛いから好きだ。子猫や子犬が可愛いのとおんなじ。

「へぇ、もっとってなるんだ。」
「まぁ確かに、あんまりやると死んじゃうかも……」

失血死的な意味合いだ。
君が実際にどういう意味合いで言ってるのかは分からないが。
(36) arenda 2022/05/06(Fri) 0:37:56

【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット

「本当に?わぁ、嬉しいなぁ。」
「……?毎晩してるんだ、偉いね。」

何でちょっと言い淀んだんだろう、と思いつつ。
たくさん貰えそうなので嬉しそうに笑う。
良かった、やっぱり、あると安心感が違うから。
非常食があると安心できるのとおんなじ。


「!」
「じゃあ、今ちょっぴりもらってもいい?」
「…こっち、くる?」

恥ずかしいなら、あんまり屋外じゃない方が良いのかな、と。
開けた窓の内側を指さして。
さて、血の花はどんな感じなのだろう。
楽しみだな。
(-154) arenda 2022/05/06(Fri) 0:41:46

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

「え、……エルナトくん、」

では、それは何処ぞの廊下だろう。
声を掛けられれば驚いたような反応を一度。

「う、うん……わたしは、大丈夫だった、よ」

緊張の面持ちであなたを見上げて頷き言って。

「……なにも、なくて……逆にちょっと、こわいかも……」
(-183) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 8:52:49

【神】 司書 エルナト

>>G6 フィウクス

「夢がないなぁ。疲れちゃいそう。」

なんて文句を言いつつも、別にそれを気にすることもなく。
自分と他人はどうしようもなく違う存在だから、
理解も共有も出来なくて当たり前だと考えている。
大人が常に人と距離を保つのと同じような感覚。
とは少し違う。

「せっかく気兼ねなく怒れる機会なのに。」
「残念。発散させてあげたかったなぁ。」

と、くすくす笑いながら。
そんな答えが返ってくるだろうと、案の定予想していた。
言われて素直に怒れる人なら、そんなに苦しんでないだろうし。
そんなに苛つかないでよ、泣いちゃうよ、なんて窘めつつ。

「……あはは!」

その後の君の物言いには、少しきょとんとしてから。
声をあげて笑って。

「心配してくれてるの?優しいね。」
「でも、君との無駄話の時間、好きだからなぁ。」

随分未来を案じてくれているような言葉にくすくす、笑みを漏らして。
それから、うーんと考えて。

「どこにも居場所が無かったら、世界中を旅したりするよ。」
「本の中でしか見たことがない世界を、見に行くんだ。」
「きっと楽しい。」

なんてやっぱり楽観的な言葉を宣うのだった。
(G7) arenda 2022/05/06(Fri) 11:02:51

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「やぁ。」

名前を呼ばれればひらり、手をあげて。
てく、てく、ゆったりとした足取りで近づく。
目の前まで立てば、身長差分視線が下がる。

「うん、何もないなら良かった。」
「約束は守れたようで何よりだね。」

君を守れてよかったよ、と少し安堵の息。
嘘つきにはならずに済んだようだ。
その後の言葉には、うーん、と思案して。

「…まぁ、子供達もたくさんいるからね。」
「単に違う子を標的にしてるだけじゃないかな。」
「きっと大丈夫、そんなに不安そうな顔しないで?」

騒ぎがあったんだもの、連れてこれなかったことで、
君が怒られたりなんてしないさ、と。
叶うなら頬に掌で触れて、安心できそうな言葉を告げて。
実際にどうかなんて知らない、耳障りがいいだけの言葉。
(-185) arenda 2022/05/06(Fri) 11:13:11

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

「……そう、だといい……けど」

不安げに言いながらも、
けれども触れられたら、少し頬を赤らめて
昨日の出来事にどういう感情を持てばいいのか
自分でもまだ分からなくて、どきまぎと視線を逸らす。


「……あの、」

「エルナトくん、の、昨日の……って」

「その………」


ああして、執拗に舐めて来たのは
そういう病気なのだろうか。
そういうのが、好きに思ってしまう病気なのだろうか、と
問おうとして、病気と呼ぶのもヘンな感じがして、
中途半端に言って言い淀んだ。
(-187) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 12:39:14

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「きっと大丈夫さ。」

蜂蜜みたいな言葉を吐いて。
赤らんだ頬を、親指で軽く撫でる。
動物に触れた時、その温もりが心地よいと思うのと同じように、
君の体温は心地が良かった。

言い淀む言葉、でも、聞きたいことは分かる。
まぁ、気にするなと言われる方が難しいだろう。
ひとつ、思案して。


「食事なんだ。」

ぽつり、零した。
それはどうしようもなく単純な事実であった。

(-189) arenda 2022/05/06(Fri) 12:54:17

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「人のご飯が食べられなくてね。僕が食べられるのは。」
「汗とか、涙とか。」
「……唾液とか、それ以外とか。」

頬を撫でていた親指を、君の唇に触れさせる。
くい、と指を曲げて。
その隙間に侵入しようとして。

「人の体液だけが食べられる。」
「美味しいと思うし、実際に栄養にもなる。」
「………そういう、病気。」

だからそう、昨日のあれは。
まさに"食事"に他ならなかった。

「…気持ち悪いでしょう。僕も、あんまり食べちゃいけないと思うんだけど。」
「……最近はずっとお腹も減ってるし、それに……」
「…食べる事にも、抵抗が無くなってきちゃって。」

成長期の体は栄養を欲しがるし。
慣れた行為はその異常性を麻痺させるし。
君の体を舐って、唾液の交換をする事も。
何の抵抗もなく、あったのは多幸感と満腹感だけ。

「……嫌だった?ごめんね。」

眉を下げて謝る。
誰かを傷つけたいわけじゃない。
でも、本能には抗えない。

指を隙間に入れる事が出来たなら。
君のぬるりとした舌を、指の腹で丹念に撫でる。
(-190) arenda 2022/05/06(Fri) 13:01:55
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。
arenda 2022/05/06(Fri) 13:04:18

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

「……しょくじ、」

小さく言葉を反芻して、あなたを見上げる。
食事なら、しなくちゃお腹が空くだろう。

「………」

嫌だとか、気持ち悪い、とか。
思わなかったかと言えば、たぶん嘘になる。
でもそれを言われたら、傷付くものだ、と。
言われて来て知っているから、言えなかった。

驚いたし、怖かったし、けれど、
あなたの言葉が優しくて心地よかったのも、
あなたが“大人”から助けてくれたのも事実で、
だから、だから。
マイナスの言葉を肯定する事が、上手く出来ない。


なんて考えているうちに、あなたの指が口内に。
刺激された舌が唾液を分泌させて、
唾液と指とに、言葉が塞がれて。


これもきっと、“食事”のための行為なんだろう。
意図してなのか、食事を求めての無意識でなのかは、分からないけれど


(-195) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 13:28:58

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト


「………ん、」


唾液の溜まった口で、喉だけで声を出して
小さく開けた口で少しだけ顔を上に傾ける。

“食べて”いいよと、言うように。
(-196) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 13:29:30

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

自分の食性が、気持ち悪い事は知っている。
いくつになっても乳離れが出来ず、
食事もとれない自分を疎んで、母が自分を捨てた日から。
これは人を不快にさせるものなのだと、認識している。

何かを言われても、きっと気にすることはない。
気にしても仕方ないし、我慢はできない。
それに、家畜になにを思われようが関係ないでしょう?


病によって、認識は随分と
歪められてしまった。人を人と思えない。


小腹が空いて、無意識にお菓子に手を伸ばすように。
舌に触れて、にじみ出る液の感触を楽しむ。
ぴちゃぴちゃという水音が。
少年には、肉が焼ける音と同じくらい美味しそうな音に聞こえた。


(-203) arenda 2022/05/06(Fri) 14:49:54

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

だから、君がまるで、"いいよ"とでもいうように
顎をあげたのを見て。
少年は、きょとんと目を丸くした。

「………いいの?」


皿の上に盛られたご馳走を見るような目で、君を見る。
くぅ、とお腹が鳴った。

文字通りの据え膳に、ひとつ、ごくりと喉を鳴らして。
そっと、身を屈めた。


長い横髪を指で掬って、耳にかけて。
蜜の溜まった皿に、舌を入れる。
じゅる、と少しはしたない音を立てて。
君が用意してくれたご飯を啜る。

舌が、君の口の中を這い回って。
君の味を、しっかりと堪能して。
奪ってしまった唾液の分、君が渇いてしまわないように。
自分のそれを、君に流し込んであげる。

誰が来るかもわからない廊下の隅で。
食事をする。
(-204) arenda 2022/05/06(Fri) 14:56:34

【神】 司書 エルナト

>>G8 フィウクス

「それは難儀だね。」

やはりどこ吹く風。
暖簾に腕押し、という言葉が似合うかのように。
何を言われても、意に介さない。……というよりは。
不機嫌なペットを、微笑ましく見守るような。
そんな温度で君と接している。いつも。



だから、はっきりと嫌悪を口に出されても。

「そっか、じゃあ片思いだなぁ。」
「今後も我慢してもらうしかないね。」

なんてやっぱり、悲しげな顔も不快な顔もすることなく。
穏やかに微笑んだまま、冗談めかしてそう告げた。

「そうだね、僕もここに戻ってくるつもりはないけれど。」
「何かの間違いで戻る羽目になっちゃったら」
「その時は、外の世界の事を沢山話してあげるよ。」
「そうしたら、貴方も病を治して、外に出たくなるかも。」

その時まで、貴方がここに居たらね、と。
にっこり笑って告げた。
(G9) arenda 2022/05/06(Fri) 15:15:23

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

ん、………


傍から見れば、
廊下の隅でこっそり口づけをし合う少年少女の青春の様で、
その実は給餌に他ならない。

溜まった唾液があなたに啜り出され、
舌が交わる分あなたの味に満たされる。
少しの間止めた息は、離れれば荒く吐かれて。



いやか、いやじゃないか、やっぱりよく分からない。
でもお腹が空く事はかなしいし、
あなたがひもじい思いをしてるのも、かなしい。
だったら、あげていいと思える間だけでも
あなたのお腹を満たせたらいいな、とか。

思うのは多分、役に立てなかった分を誤魔化したいだけなんだと思う。




「……口、だけなら……、」

「いつでも……、
いいから……



口の中のそのを飲み込んで、
苦笑がちに笑って見せた。
(-208) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 15:56:35

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「ん………ふっ…………」


熱を帯びた吐息を合わせた唇の隙間から漏らす。
欲望に突き動かされてるのは、間違いない。
ただ、それが男女としてのものじゃなく。
ただ、生物的なものであるだけ。

お互いの味を口内に塗りたくって、
吐いた吐息まで君の香りになってしまう頃。
ようやく口を離して、ほう、と一息ついて。
自らの口の端についた唾液までぺろり、と舐め取って、
お腹をさする。満たされていく。


「……美味しい…………。」


恍惚の声。恍惚の表情。
少し汗ばんで赤く上気した顔は、どことなく扇情的で。
されどやっぱり、そこに食事以上の意味を持ってはいなかった。


「……口以外は…………」



「………駄目なの……………?」



だから、懇願するように、熱に潤む瞳で君を見て、
"その先"を求めるように呟く声もまた。
『もっと美味しいものを食べたい』以上の意味を孕んではいなかった。
(-209) arenda 2022/05/06(Fri) 16:22:03
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。
arenda 2022/05/06(Fri) 16:43:44

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

口付けは本来、恋人同士がやるものだと言うことは
幼い少女でも当然、知っていること。
だから、きっとそれ以上の、昨日のような事も
本当だったら、愛し合うもの同士じゃないと
そぐわないのだろう。

そう思ったって、そうだとしても。
あなたがお腹が空くのなら、
愛なんてなくても、誰かがあげないと、
あなたが、お腹がすいてしかたなくなっちゃうだろうから。


あなたの味の息を吐いて、
少し濡れた口元を袖で拭って。
小さな懇願じみた言葉には、
視線を逸らして一度口を結んでから

「口、
以外は…………」


「…………誰もいないとこでなら……。」


そのまま羞恥心が立ち上って来るのに合わせて、
ぴきぴきという音が内から響くのが聞こえて、
少し慌てて、身を翻す。
これ以上懇願されたら、応えてしまいそうだから。
(-210) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 16:44:22

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

悲し気に眉を下げる姿を、どこか不思議そうに見つめて。
けれども、その理由も、そうかもしれないと思う原因もあまりわからなかった。

「ああ、うむ」

「ただいま、エルナトくん!」

告げられた言葉を聞いて、こちらもそういえば、と言うかのように目をぱちりと開いて。
明朗な調子で返す言葉を向ける。何かがあったのが、元気なのは間違いないことだった。
(-212) 7_hertz 2022/05/06(Fri) 18:25:20

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「ん……これかね?」

何かを飲んでいる最中、こちらを見つめて問われれば一度手を止めてそちらに視線を返す。

「先生から貰った薬だよ、これも治療に必要なものだと言われてね」

あっけらかんとした様子で、何事もないかのようにただそれだけを答えた。
(-213) 7_hertz 2022/05/06(Fri) 18:25:38

【秘】 花信風 トット → 司書 エルナト

「えらくないよ。だめっていわれてるの」
「でも……がまんできないから それだけ」

いつもは褒められれば素直に喜ぶのに、それだけは違うとハッキリ言った。
自分の身のためにはならないことだから。
自分の身の事は、二の次にしてしまうから。

「でもこーやって、やくにたてるなら、とてもうれしい」
「おれねー おれのはなつかってくれるひとがすき」

こくりと頷いて、窓の内側まで寄って。
腕の包帯を解けば──夥しい数の
傷跡
がそこにあった。

ポケットから鞘の付いたナイフを取り出して、刃を鞘から抜いて。
深呼吸して……腕へ振り下ろす。

血は 噴き出さずに。

「う」
、ふ ぁ……っ、あ」「は」

紅はみるみる間に芽吹き、咲かせ。
傷口から花開くのは、デイジーやアスター、ゼラニウム。

「い、ッ……あ、ぁ えへ へ も……ちょっと」「だけ、ぅ」

(-219) susuya 2022/05/06(Fri) 18:57:47

【秘】 花信風 トット → 司書 エルナト

自然じゃ見られない速度で育っていく花々はトットの腕を彩り、その分だけトットの身体はびくりと震えた。
かく、と膝に力が入らなくなった。そのまま座り込む。

「んぁ、ふ、ッ、あは、は、…………っあ"、」

ブチリ。


──勢いに任せて花を引き抜いた。
引き千切ったと言ったほうが正しいかもしれない。

「……………………、おわ、おわり」
「えへ、へ……あは、こ、こんなかんじ」

「さいたよ」

肩で息をしながら、涙の滲む上気した顔で貴方を見上げて花を差し出した。

腕に血はもう流れていなかった。花が咲けばすぐに塞がるようだ。
(-222) susuya 2022/05/06(Fri) 19:00:59

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

全く愛のない、愛を確かめ合う行為。
食事とイコールで結ばれてしまう行為。
何一つの感情がなくとも、何一つの感情を抱けずとも。
牛が子供のために作り出した乳を搾って我がものとするように、
誰かのためのものを、奪い取らなければ生きていけない。

きっと君がその身を捧げなければ、少年は。
他の誰かから、そう、出来れば自分でも抑えつけられる、小さな子から。
望まぬ行為を強制して、食事を奪い取るのだろう。

今までそうしてきたように。



翻される体。
食べかけのお皿を下げられたような感覚に陥って、
つい、その背中から抱き着く。
ぎゅっと抱きしめて、耳元で、少し荒くなった吐息を吐いて。
欲情にも似た、熱のこもった声で。

「じゃあ。」

「………図書室、いこう…………?」


少年だけが管理するそこは、鍵さえ閉めてしまえば。
誰も来ない場所になるからと、やっぱり、懇願するような、か細い声で。
(-224) arenda 2022/05/06(Fri) 19:25:13

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

「薬って……………」

だって、今までそんなもの、飲んでなかったじゃないか。
治療に必要なら、なんで今頃?

明確に以前と変わった行為。
明確に以前と変わった姿。
明確に以前と変わった精神。

それらをイコールで結びつけるのは、仕方のない事で。

「…ねぇ、その薬、見せて。」

薬学の本くらいは読んだことがある。
どんなものなのかと、仮にそれがわかったとて。
自分には辞めさせるような権利はないのだけれど。
ただ、気になったから。
(-226) arenda 2022/05/06(Fri) 19:28:05

【神】 司書 エルナト

>>G10 フィウクス

「あはは、ちゃんと怒れるじゃない。」

にっこりと、それを受け止める。
我慢せずに言葉を、表情を作る君の姿が好ましい。
言葉を飲み込んで、気を遣われるのが苦手なのは、
何も君だけではないから。
反応の大きいペットの方が可愛く見えるのとおんなじ。


「やった、覚えていてもらえるんだ。」
「じゃあ今のまま、楽観的でいる事にするよ。」
「…あはは、コルウスなんて。嘘なんて吐かないよ。」
            
エルナト

「僕は吐く者じゃなくて突く者だから。」

「だから君も突っついちゃう。」
「またね、フィウクスさん。」

向けられた背中に。
次を望む言葉を掛けて、見送った。
(G11) arenda 2022/05/06(Fri) 19:38:34
 




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