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【墓】 盗人 アシュレイ[ 暫し、深呼吸を繰り返していれば 視界の端で何かが動くのを目に捉える。 この悪夢の元凶たる男。 そいつが足先の方から近付いてくる。 睨みつけるのは今出来る精一杯の抵抗。 怯えた表情を見せないのは己の矜持故。 けれどそんな強がりは長くは続かず すぐに視線は別の場所へと引き寄せられた] (+21) kurage 2020/11/30(Mon) 16:30:46 |
【墓】 盗人 アシュレイ[ 男の手にしている金属、鋸。 鋸は部屋の照明を受け、冷たくギラっと輝く。 それを目にし、認識した瞬間。 目を大きく見開き、恐怖に顔を歪ませて] っ……! や、やめ、ろ……! [ 必死に蔦から身体を自由にしようと藻掻く。 けれども、蔦は頑丈に絡みついており 己の力ではそこから逃れる事など出来もせず] (+22) kurage 2020/11/30(Mon) 16:31:28 |
【墓】 盗人 アシュレイ[ それからどれだけの時が過ぎたのだろう。 闇に沈んだ意識は浮上し 薄っすらと目を開ければそこは知らない天井。 頭は霞がかってぼんやりとする。 自分はどうしてここにいるのだろう。 記憶を辿っていけば、浮かび上がってくるのは 悪夢のような出来事。 思い出すだけで全身にじとりとした脂汗が湧く。 目を閉じ、あれは夢だ、夢なんだと 胸に手を当てては己に言い聞かせるように 内心呟く。 ────と、その時であった。 自分の身体の変化に気が付いたのは] (+24) kurage 2020/11/30(Mon) 16:34:04 |
【墓】 盗人 アシュレイな、なんだ…これは…!? [ 胸のたわわな膨らみ。 それは本来男である自分には存在しない筈のもの。 そして下半身の妙な違和感に 思わず上半身を跳ねるように持ち上げ。 己の下腹部に目を向ければ、 剥き出しになった足の付け根、 本来あるべき筈のものがそこにはなく] (+25) kurage 2020/11/30(Mon) 16:35:21 |
【墓】 盗人 アシュレイな……なんで、いや。 俺は……一体、何を……? [ 手を伸ばしてもそこには何もない。 最初からなにも存在しなかったというように。 すぐに現実を拒絶するように 目を閉じては首を大きく横に振る。 だが、そんな事をしても何も意味はなく。 ただ時間は残酷に過ぎ去っていくだけであった]* (+26) kurage 2020/11/30(Mon) 16:36:16 |
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