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![]() | 【墓】 骨頭 クローディオ>>+22 フィラメント 「……それはそうなんだろうなぁ。だからこのザマだよ」 死んだって性質は変わりっこないみたいだ。お互い。 「夢なんてみても楽にはならないからね」 恐らく家族の中で最も現実的で夢がなくて、浪漫もないクローディオだ。 期待してないってことでもある。 「みんなそう思っただろうな。でも、殴りかかってくるくらいにはみんな夢見てられなかったんだ」 クローディオは、ずーっと、 「みんなこれからちゃんと生きられると思う? 解決して、ちゃんと寝て飯も食ってさ。ちゃんとおっきくなれるかな」 先の現実ばかりを見ている。 もう自分のこの先はなくとも。 (+23) rustyhoney 2022/07/22(Fri) 3:03:15 |
![]() | 【秘】 骨頭 クローディオ → 命灯癒光 リーディエ「どういたしまして」 やっぱり言葉は素っ気なくて。 でも、君を置いて何処かになんていけなくて。 君が動けるようになるまで、日陰にいる君を見下ろしていただろう。 ーーー見守って、なんて言い換えてもいいかもしれなかった。 そうして、最初で最後の時は、ゆっくりと過ぎていった。 (-139) rustyhoney 2022/07/22(Fri) 16:26:44 |
![]() | 【墓】 骨頭 クローディオ>>+24 ユングフラウ 「うん」 そうします、って素直に言うならそれ以上は言うことはない。 自分が死んだ引き金になったとか、そういうことを責めるつもりも咎めるつもりもなかった。 「さぁね。わかんない」 いるつもりだ。でも、ずっとかは分からない。 変な期待を持たせるわけにもいかない。だから先にすっぱりと。 「でも見届けるつもり」 そんなふうに付け足して。 あぁ、やっぱり重いよな、とか思いながら。 でも、しようと思ってここまで運んでくれたものを、やんなくていいよとはどうしても言えなくて。 ただ見送る。見送った。 離れた場所から、見ているだろう。 (+26) rustyhoney 2022/07/22(Fri) 16:33:10 |
![]() | 【墓】 骨頭 クローディオ多分、フィラメントとの会話が一区切りついてから、のこと。 ふと、屋敷の窓を見上げた。そして、自分の部屋を見た。 「ちょっと、行ってくる」 この状態で、用事があることなんて滅多にないとは思うが。 言い残して自室へ向かう一幕があっただろう。 ドアに触れないもんだから、外から飛んで窓をすり抜けるしかなかっただろうが。 (+38) rustyhoney 2022/07/23(Sat) 2:22:57 |
![]() | 【秘】 骨頭 クローディオ → 手探り ノルクローディオの部屋は、図鑑や標本で溢れている。 図鑑は自然に纏わるものが多く、標本は鉱石やら虫やら小動物の骨やら。 つい最近、なんならクローディオが死んだ後にでも掃除されたかのように、目立つ部分は綺麗だ。 ベッドの上に、結晶が並べられて、布団をかけられている。一際大きな結晶が頭に当たる部分に集中して並べてあり、まるで人の形に整えようとしたようにも見えるだろう。 クローディオは、君が部屋にやってきてから、窓をすり抜けて部屋にやってきた。 当然君には分からないだろう。 話す言葉を聞いて、納得した。何を言っても声も聞こえないだろう。 「許すも何もさ、怒ってないから、許すものがない」 「でも、そっか、タンジーは俺のこと悪いって思ってるんだな。 怒ってないけど……本当のこと知らないままも……無理だよなぁ、きっと」 騙された、と知るときは辛いだろうな、と思った。 だとしても、何もできない。できないままでいて欲しい。 自分に何かできるときは、君らがこっちに来るときだから。 「……嫌ってねーよ」 「ノルが、俺のこと嫌いなんじゃなくて、よかったよ」 君の頭でも撫でたいんだけど、手はすり抜けて、全然触れないんだ。 部屋で、窓も閉め切ってるのに、少しだけひんやりした風が吹いた、気がするかもしれない。隙間風でもおかしくないけど。 「みんなが危ないことするときは、怒るかもな」 そうして、部屋から去るのを見送った。 君がいつ来ても、拒むものも叱るものも、嫌う者もここにはいない。 (-177) rustyhoney 2022/07/23(Sat) 3:00:28 |
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