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![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ── 回想:クリスタベル ── [ 彼女、彼──クリスタベルが館に来たのは五年前。 男が館に来て二年が経過した頃だった。 予想だにしなかった自己紹介には>>27困惑を隠せずにいた。 その時は失礼ながら全身をくまなく見させて貰い 線の細さ、体つきは女性のものと思われたが。] 二人で一つ……? う、うん、とりあえずよろしくね。 [ 一つの体に二つの魂が入っているのだろうか。 それとも、一つの魂が分裂しているのか、不安定なのか。 瞬時に判断するにはあまりにも難しく この時は定型文の挨拶しか返せずにいたが 後日、「お茶での飲みながらお話しない?」と まるでナンパのような流れで 改めて詳細を聞くことにした>>230] (341) nuruko 2022/12/12(Mon) 19:56:03 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ もし、神が何故完璧につくってくれなかったのかと 彼彼女の問いを聞くことができたならば。] 「完璧になるための道を与えられたのかもしれないね。 人生は長いから、簡単にゴールまでたどり着けない。 平坦な道が続いた結果いずれ飽き、 興味本位で横に反れ、戻れなくなってしまうかもだから 目標を定められたのでは。」 [ と答えていただろう。 もし厳しい、と感じているならば 「神は乗り越えられる試練しか用意しない」と付け加えて。] (342) nuruko 2022/12/12(Mon) 19:56:18 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 神は全てを許すのだろうか、との問いがあらば] 「もちろん。許すも許さないも無いよ。 君が許されると思えたなら、その段階で許されている。 許されないと思っているなら、いつか許されると信じて。」 [ 回答があまりにも的外れで綺麗事で 所詮“聖職者ごっこ”でしかない、と 一蹴されるかもしれない。 聖職者ごっこなのは紛れも無い事実である。 それでも、君のことを理解をしたかった。 悩める君に寄り添いたかったのが一番、という 思いが伝われば良いのだが。**] (343) nuruko 2022/12/12(Mon) 19:56:29 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 ![]() (a57) nuruko 2022/12/12(Mon) 20:01:30 |
![]() | 【独】 X『教皇』 カルクドラ (-75) nuruko 2022/12/12(Mon) 20:04:21 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ── 回想:『月』に至る ── [ 今から三年前。 担当職員より、とある証持ちについての資料を渡された。 資料を渡された段階で察していた。 この証持ちを迎えに行け、ということだろう。 資料を捲ってみると、彼の境遇が細かく記されていた。 心が締め付けられるようなことも。 ]お邪魔します。 私は政府の使いであるクリフと申します。 御子息殿をお迎えに参りました。 エーリク殿、ご家族殿に面会をご希望いたします。 [ 交渉に必須の柔らかな笑顔に穏やかな語り口で、 単刀直入に用件を伝える。 不在ならば、笑顔のまま何時間でも待つことにしよう。] (610) nuruko 2022/12/13(Tue) 21:15:31 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[『月』の証持ち・エーリクは 『教皇』の魂を持つ男と対峙した際 どのような表情を浮かべただろうか。 男には、魂が潤うような懐かしさと 月光が降り注いだような、安らぎが降り注いだ。 ──君の居る場所はここでは無い、僕達の居る場所だ。 すぐに口を突いて溢れ出そうな言葉も 手を引き、連れ出したくなる感情も抑え取り繕う。 やがて、縋るように歩み寄って来た少年の手を握り 改めて感じたことは 今にも崩れ落ちそうな、硝子のような儚さと繊細さ。 ── この壊れそうな少年を、守らなければいけない。 かつては身なりも良かったであろう彼の家族と どのような会話を交わしただろうか。 我が子を頼むと泣かれたか、政府の犬と疎まれたか、 それとも食い扶持が減ると歓喜されたか。 どのような対応であれ、少年を今まで育ててくれたことに 感謝を告げ、「御子息は我々が守ります」と 真摯な表情で告げたことには変わらない。] (611) nuruko 2022/12/13(Tue) 21:16:27 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 陽が落ち始めた橙の空の下、共に洋館へと向かう最中。 同行の職員と別れ、二人きりになってから声を掛ける。] 改めまして宜しく、エーリク。 僕はカルクドラ。 君の味方で、仲間で、友人だ。 辛いこと、苦しいこと……たくさんあったと思う。 最初の間は慣れなくて戸惑うかもだけど、 何でも頼って欲しい。 君には幸せになって欲しいから。 [ 負の感情程、心に刻まれやすいとは言うが、 正の感情も、同等に刻まれて欲しいもの。 少しでも思いが届いてくれれば良いのだが。] (612) nuruko 2022/12/13(Tue) 21:16:45 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ しかし、男の期待とは裏腹に 洋館で暮らし始めた彼は自室からあまり出て来ず、 出てきたとしても陰のある表情のことが多く 時には抜け出すこともあった>>220 戻って来れば、どこに行ってたのかと優しく問い掛け 楽しかったか、と様子を聞く。 肯定が返って来れば良かったと微笑み 微妙な返事があれば、残念だったねと相打ちを打つ。 抜け出した時にも、「良く戻ってきたね」と 咎めることは決してしなかった。] (613) nuruko 2022/12/13(Tue) 21:17:03 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 男自身も洋館に来た当初は、素行が悪く 何度も抜け出し、悪さもしていたので その行為を咎める資格すら無かった。 男の場合、その度にヴェルトに叱られていたのだが。 『世界』── 七年前、少年が洋館に来た際、リーダー格だった男。 普段から優しい態度を崩さないヴェルトは 少年が悪さをする度に優しくも厳しく叱り、 真摯に向き合っていた。 一方、少年はどこ吹く風で話を聞き流し 言葉ばかりの反省の言葉を誂えていた。] (614) nuruko 2022/12/13(Tue) 21:17:16 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ しかし、数か月が経過した頃 ヴェルトは突如姿を消してしまう。 少年はこの出来事に酷く驚いた。 真偽はともあれ、少年自身ががあまりにも我儘なせいで、 愛想を尽かし出て行ったのだろうか、とすら考える程に。 同時に、彼に構って欲しかったことに。 彼に構って貰えたことが嬉しかったことに、 居なくなってから気付く。 数日経っても、数週間経っても、 ヴェルトは戻って来ることは無かった。 この頃から、少年は別人のように 真面目に、品行方正な態度となっていく。 流石に自分が原因で出て行った、とは思わなくなったものの 彼が戻って来た時に、迷惑を掛けないように。 消えてしまわないように。 構って欲しくて叱られるのではなく、彼の力になりたい。 なれるように立派になりたい、と思うように。 リーダーの突然の失踪は、少年の心も変質させていた。] (615) nuruko 2022/12/13(Tue) 21:18:31 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ (616) nuruko 2022/12/13(Tue) 21:19:56 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 ![]() (a93) nuruko 2022/12/13(Tue) 21:28:41 |
![]() | 【独】 X『教皇』 カルクドラ/* プロの間にエーリクきゅんお迎えとヴェルト様とは会っておきたかったんだ……遅筆すぎて泣く つか体調に泣く つかひつじのぬいぐるみ可愛すぎかよ🐑 (-139) nuruko 2022/12/13(Tue) 21:37:17 |
![]() | 【独】 X『教皇』 カルクドラ/* 今気づいた!!!! 貰った設定見てたら「陰がある儚さがある」んですって!!! あれ???ないね???? どこに落としてきたのかな??? (生意気な子供時代、は本来もうちょっと早めに卒業らしかったですが、ここはあえてちょっと延長させてしまいました) (-146) nuruko 2022/12/13(Tue) 23:37:12 |
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