【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ どこぞの誰かか或いは場所に、用が有ったか無かったか。 兎にも角にも院内を歩き回っていた時のことだった。 ――何かを蹴り転がした。 自然と視線を下げて、転がしたものをその目で捉える。 ――翡翠でしょうか。あの青を好みます。 覚えのある色が、それ以外を失って。 あってはならない形でそこに転がっていた。 「――――ッ!?」 バクンと心臓が跳ねる。 ヒュッ、空気を吸い込み損ねた喉が鳴る。 ――己はこの目が好きだ。 転がっていく一瞬、目が合ったそれは紛う事無く。 “茶飲み話”をした、あの警察官の瞳だった。▼ (-173) 榛 2021/07/03(Sat) 23:45:44 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ ……暫く立ち呆けてから。 突き飛ばされるように正気に返り、慌てて赤い跡を追う。 それは歩を進める毎、背後から順に消えていく。 一歩、二歩、靴で擦った筈の跡も残りはしない。 男は、翡翠を探す。 (-174) 榛 2021/07/03(Sat) 23:46:10 |
【独】 流転 タマオ秘話が遅れてきたわ。いえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜⤴⤴⤴⤴ キスした。 @ありがとう (-176) Vellky 2021/07/03(Sat) 23:49:28 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオセナハラに会いに行く途中、何かを蹴飛ばしたきがして床を見る。 血痕を残しながら転がっていく目玉。 「……?!」 しかし、改めて見渡した限り何もない。 「…………」 今日は昨日より熱が高い。 きっと見間違いをしたのだろう。 深くため息をついて目的地へと歩みを進めた。 (-179) kotorigasuki 2021/07/04(Sun) 0:28:19 |
【秘】 諦念 セナハラ → 流転 タマオ見慣れた物だ。 その翡翠が誰のどこにあった物か、すぐに思い当たる。 何の感傷もなく拾い上げようとして、見失った。 「……まさか、ね」 怪奇など存在しないはずだ。 もしも在るのなら、 自分はとっくに呪い殺されているだろう 。きっと、気のせいだ。 そう自らを納得させ、廊下の奥へ進んでいった。 (-183) wazakideath 2021/07/04(Sun) 0:37:31 |
【独】 流転 タマオタマオ、銃殺されているけど別に撃った人怨んでもいないなぁ。今はそれを覚えていないけれど、思い出しても、相手が生きていても、呪う気はないわね……食われていても変わらないだろうなぁ、殺され方によらない。逆にタマオあんた何に怒るの??????? (-186) Vellky 2021/07/04(Sun) 0:54:17 |
【秘】 焦爛 フジノ → 流転 タマオゆら、ゆら、と歩いていた。 歩いて、歩いて、歩いて……そしてこつんとなにかを蹴飛ばした。 ……なにを? 視線を向ける。 赤黒い跡がそれの向かった先を教えてくれた。 建物を包む雨の匂いの中に、鉄の匂いが混じる。 微かに震える足で、なにかに突き動かされるように跡の先。足に触れたものを探す。 そして、見つけた。 鮮やかな翡翠色が。こちらをじぃと見上げている。 片手を悲鳴を上げかけた口にやり、もう片方の手は咄嗟にやや膨らみかけた腹へと伸びた。 ここ最近感じ続けていたのとはまた別種の吐き気を、飲み込む。 大丈夫。飲み込む事には、慣れた。 「……タマオ、さん」 恐る恐る名前を囁き、周囲を見渡す。 ……翡翠色以外に、彼を示すものは残っているのだろうか? (-187) sym 2021/07/04(Sun) 1:49:52 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「……出生記録に残されていない赤子。 今の主人に運良く拾われ商人の肩書として付けていただいたものが『未録-ミロク-』です」 偽名は、ありますが、正しいものではありません。 まともな治療も、お抱えの医師や商人としての地位がなければ受けられません。 「空へ、ですか。 そうですね、次に会える機会がいつかわかりませんから。 私もまたこの日が来たら。 空へとあなたの誕生を祝うことにしましょう」 今日の食い扶持すら困っているのに、再びここに来る日が来るとは到底思えず。 ほんのすこし、ここから生きて帰れないのではないかという懸念がある。 だがそれをすべて呑み込んで今は、確かに、柔らかに微笑んだ。 ―――数刻後。 翡翠と琥珀は再びかち合い、その"予定"が生きて交わされる未来が潰えたことを知らせた。 (-190) toumi_ 2021/07/04(Sun) 2:15:31 |
【独】 流転 タマオ今度勝手に祝うね、よろぴく〜〜〜〜くらいのはちゃめちゃにゆるい思考で傷を与えていくからダメ。タマオ本人は元々死んでいるから、最初からお互い生きてお祝いできると思っていないのよね……こいつよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (-192) Vellky 2021/07/04(Sun) 2:48:23 |
【秘】 被虐 メイジ → 流転 タマオ確かに、何かを蹴った気配がした。 まあるくて、ころころと転がっていったのも見た。 綺麗な翡翠色に、赤い染みがちらついた。 「…………………」 メイジは思わず見えている片目をこする。 自分の眼が落ちていったわけではないし ついにこっちの目もおかしくなったのかと思った。 「今の、なに?」 なぜ見えたのか、消えたのか、どうして、 さまざまな疑問が込められた問い。 きっと、その問いに答えてくれる者はいないのだろう。 そこにいたとしても、メイジには見えない、聞こえない。 (-198) DT81 2021/07/04(Sun) 3:28:43 |
【独】 流転 タマオ何故見えたのか、消えたのか。 みんな幻覚だと心霊現象で終わるから、みんな見た上で一人が現物を持っていたら「あれは心霊現象だったにしても死んだのはマジかも」って思ってもらえると思ったなどと供述しており・・・・・・😌 ・行方が知れている(死んでいる)から探されない。 ・死体を食料のアテにされない。 ・殺した誰かの存在が想像される。 (殺意を持った誰かがいることの提起) タマオ本人的にはすごい名案らしいわ。実際はうまくいっていないところはいっていないけど!!!!!!!!! (-203) Vellky 2021/07/04(Sun) 3:52:30 |
【秘】 流転 タマオ → 焦爛 フジノ 沈黙以外に返るものはなかった。 あなたの胸中に渦巻くおもいとは関係なしに、目の前にあの警察官の眼球が存在するという事実だけが横たわっている。緑と白と赤以外に、彼を示すものはない。湿った血や粘膜は、この球体が彼の身体から外されて間もないことを意味している。 これはあなたが手に取っても別に消えたりはしないし、触れないのなら鉄錆の臭いと共にそこにあるままだ。人に見せたのなら、彼らはあなたと同じものを見ることになるだろう。 (-208) Vellky 2021/07/04(Sun) 5:01:04 |
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