人狼物語 三日月国


187 『Ambivalence』

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【秘】 入江 修 → 浅見 律



    無言のまま貪り合う時間は続いて。
    淫らな吐息と肉と体液が絡み合う音だけが
    資料室の中で奏でられる。

    たとえ浅見が苦しそうにしたとしても
    腰の動きを弱めたりはしない。
    「律。」
と何度も名前だけ呼びながら
    情事に耽けると自分でも気づいた。
    感覚的に、今日は長く保ちそうだ、と。

    きっと浅見に煽られてしまったせいで
    浅見をぐちゃぐちゃに犯したいと
    思ってしまったからかもしれない。*



(-42) 西 2022/12/12(Mon) 17:09:05

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  戸惑いの声には何も返ってこない。
  言葉も交わされない。

  これがもし、恋人同士の初夜だったら?
  きっとこうはならなかったのに。


  敏感なそこに吸い付かれた私は
  悲鳴にも似た声をあげて。
  強い刺激に驚いて、脚が反射的に閉じようと動く。
  でも、抑えられてたらそれもかなわない。
  
  あなたに知らなかった感覚を引き出され、
  快楽の扉を無理やりこじ開けられた。

  
(-43) alice0327 2022/12/12(Mon) 19:08:57

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  それでも、私は反抗も抵抗もしなかった。
  あなたを疑うことも。


  ここに居ていいと、認めてくれるような甘い言葉。
  それを裏付けるような優しい手つきに騙されて。

  日常からほど遠いこの淫らな空気に
  すっかり飲み込まれてしまった私が考えることは
  ただ、ひとつだけだった。


  
(-44) alice0327 2022/12/12(Mon) 19:09:35

【秘】 浅見 律 → 入江 修




      
もっと、可愛がってほしい。



 
(-45) alice0327 2022/12/12(Mon) 19:10:38

【秘】 浅見 律 → 入江 修

  

  やっと秘部から口が離れたから。
  乱れた息を少しでも整えようと
  息を吸っては吐くのを繰り返していたら
  指で触れられて、中をほぐすように指が動いて。
  誰も受け入れたことのない場所だから 
  まだ、快感よりも異物感の方が強くて
  少しだけ苦しげな声を漏らしてしまう。
  
  膝をつくあなたの方へ視線を移せば、
  視界に入ったあなたのものに目を丸くして
  でも目を逸らすことも出来ず。
  私に、反応してる…?どうして……?
  そんな疑問は、顔に出てしまっていたかもしれない。


  宥められるように頭をなでられて
  その心地よさに目を細めていたら
  あなたが、囁いてくるから。


  
(-46) alice0327 2022/12/12(Mon) 19:12:43

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  何も言わないまま、
  口を開けて、控えめに舌を出して。

  
意図なんてわかってないから

  
少し首をかしげながら、何処までも、従順に。


  
(-47) alice0327 2022/12/12(Mon) 19:13:35

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  回数を重ねた後なら
  言われただけで何をしてほしいのか
  わかっただろうけどこの時は違う。


  舌先に擦り付けられて
  初めて味わったあなたの味に戸惑って
  開けた口に蓋をされたら何度か瞬きして。


  噛んだらだめ、なんてあなたの言葉に
  僅かに首を縦に振って
  分かったと伝えたはいいものの。
  何の技術もないどころか悦ばせる行為すら
  知らない私にできることと言えば、
  噛まないように、歯を立てないように気を遣うくらい。
  どうすればいいのかわからない戸惑いは
  舌の動きにも表れて。
  落ち着かなさを表すように
  時折、あなたのものを舌先で撫でていた。


  
(-48) alice0327 2022/12/12(Mon) 19:15:01

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  この時は本当に何もわかってなかった。
  あなたが私の身体中に蒔いた種を芽吹かせて
  花開かせようとしてることも。

  それが、身体を穢されることにほかならないことも。

  穢されているのが身体だけではなく。
  倫理観を、心を、穢されていることさえも。**


  
(-49) alice0327 2022/12/12(Mon) 19:15:40

【赤】 浅見 律


***

  あなたの期待通り。>>*7
  私は誰にも貴方との関係を言う事はなかった。

  
  あなたとの呼び出しに向かうときは
  誰かに見られていないか、気を遣うし
  声をかみ殺そうとする理由の一つは
  万が一にでも誰かに聞かれないため。


  元々居場所も立場もあったものではないけど
  さらに悪化するようなことなんて
  可能なら起こしたくはない。


  だから悟られないように誤魔化しきってみせた。


  
(*13) alice0327 2022/12/12(Mon) 20:56:32

【赤】 浅見 律



   
「―――――……。」


 
(*14) alice0327 2022/12/12(Mon) 20:56:54

【赤】 浅見 律



  救われてると口にしたくなくて
  でも、今一番に私の事を救えるのは
  間違いなく、あなたしかいなくて。
  否定しようがなくて、黙るしかなかった。>>*9


  
(*15) alice0327 2022/12/12(Mon) 20:57:18

【赤】 浅見 律



  教え込まれたことを必死で覚えて
  少しコツを掴むだけで優しく撫でてもらえて。

  あなたが差し出していた
  愛情に見せかけた猛毒を飲み干す。>>*2


  そんなことを繰り返して
  偶に見せてしまった暗い心に、

  
あなたはどんな形であれ手を差し伸べてくれた。


  
(*16) alice0327 2022/12/12(Mon) 20:58:04

【赤】 浅見 律



  抱きしめられて、温もりを感じるその瞬間。
  ほんの少しの時間なのに。
  その少しの時間に、私は確かに救われていた。


  抱きしめられたとき、
  放してほしくないって強請るように
  必死で抱きついて、求めて。

  
どうしてか、泣きそうにすらなって。


  
(*17) alice0327 2022/12/12(Mon) 20:59:10

【赤】 浅見 律




       
苦しいのに、まだ欲しくなる。


  
(*18) alice0327 2022/12/12(Mon) 20:59:37

【独】 浅見 律



  本物じゃないってわかってるから苦しいのに
  偽物しか手に入らないと思ってるから
  求め続けるしか、なかった。


  
(-50) alice0327 2022/12/12(Mon) 20:59:59

【赤】 浅見 律



  黙り込んでしまったことへの追及が
  たとえ来たとしても、私は何も答えず。

  あなたから目を逸らすように時計を見れば
  もう、日が沈むくらい遅い時間。
  どうせ、私が何時に帰ろうが
  親は心配なんてするはずもないから
  特に気にもならないけれど。


  抱き上げられても抵抗せず、
  でも、いつもとの違いに
  思わずあなたの方を見つめた。
  直接押し当てられたものは
  何も隔たるものもないまま、
  私の中へと入り込みそうだったから。>>*10
 
  熱が直接伝わってくる感覚に
  危機感より先に興奮を覚えてしまうあたり、
  私は本当に穢れきってた。


  
(*19) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:00:49

【赤】 浅見 律



   
「……っ、どうして―――――。」


  
(*20) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:01:19

【赤】 浅見 律



  続かなかった言葉は、
  どうして、避妊具を着けないのか、じゃない。
  どうして、名前を呼ぶの。>>*11

  
甘く、優しい声で。

  私の名前を呼ぶ人なんて、いなかったのに。
  どうして、今、この場所で呼ぶのか。

 
  
(*21) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:02:09

【赤】 浅見 律



  どうして、欲しいものが、分かるの。
  どうして、私に分かる線引きをしていてくれないの。


  
(*22) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:02:34

【赤】 浅見 律



  くしゃりと顔を歪めそうになって。
  見られたくなかった私は
  あなたに抱きつくようにして顔を隠す。

  密着すれば、より深く中にはいるんだから
  あなたにだって、メリットはあるでしょう?

  
(*23) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:03:02

【赤】 浅見 律


  
  薄い膜一枚隔てない交わりは、
  いつもよりずっと深い快感をもたらした。
  たとえそのまま中に注がれても何も言わなかったし

  
何より、心を抉るように私に刺さって。


  あなたが私の心に巣食ってしまう。

         
をすくってしまう。


  
(*24) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:04:16

【赤】 浅見 律

   

  その日起きたことは、>>*12
  私にとって、
W特別W
な思い出になった。**

  
(*25) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:04:46

【秘】 浅見 律 → 入江 修


***

  あなたの語るメリットが私には理解できない。
  だって、私じゃなくともいいはずだから。

  
(-51) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:52:01

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  私が選ばれた理由なんて、
  親にこのことがばれたとしても
  何も言われない、都合の良さ。
  その一点だけで、同じ条件の別の子でも
  別に、あなたにとっては同じはず。
  私みたいな子が他にいないから、
  私の事を相手に選んだだけで。


  打算的に、選んでるだけだと。
  そう思うのは私が私の価値を見限ってるからで。


  あなたが打算以外の何かを
  内に秘めてることを察することはできず。


  
(-52) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:53:00

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  甘く響く声をおさえたかったのは
  あなたに聞かせてしまえば屈服したみたいで
  悔しい、なんて思いもあるから。

  本当に嫌なら振りほどけばいいのに
  それをしない時点で依存しきって、
  心は屈してしまってることからは目を背けて。


  
(-53) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:54:23

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  
まさか。

   
日がな発情してる誰かさんとは違いますよ。


   
説明したところで、

   
どうせあなたにはわからない。」


  
(-54) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:55:34

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  それだけ吐き捨てれば
  私の機嫌がそんなに良くないことだけは
  伝わっただろうか。


  
(-55) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:56:08

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  半分は言っただけでも、小さく息を吐く。
  一瞬気を抜いていたら、
  強引に根元まで入れられて。
  呼応するように中がひくついた。
  一度達してしまったせいで
  中はもうどろどろに蕩けきって
  あなたのものを歓迎してしまってる。

  入れられても、吐息を漏らすだけで
  私も何も言わなかった。

  
(-56) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:58:19

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  無言のまま、快楽を貪るだけの時間。
  声を抑えていられたのは最初の数分だけ。
  気持ち良さそうに小さく喘ぐ声が漏れて
  それを殺してしまいたくて
  唇を噛んでしまいながら。
  あなたから与えられる快楽を受け取っていた。

  名前を呼ばれるたびに
  よろこびを示すかのように中は収縮して
  まるで好意を示すかのように締め付けて。
  さっきしつこく中をいじめられたせいで
  より多く快感を拾ってしまう今の身体では
  長くはもたなかったから。
  あなたが動きを止めないのなら、
  私はまた、絶頂してしまうことになる。


  
(-57) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:59:21

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  それでも、気持ちいい、とは
  意地でも口にしなかったけど。*


  
(-58) alice0327 2022/12/12(Mon) 21:59:51
 




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