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【墓】 エウロパ 成功させたいって想いだけで簡単に成功するほど 制御の練習は甘くない。 燭台を吹き飛ばしかねない風が巻き起こって どうしよう、やっぱりできなかった、って 動揺してしまったのが伝わったのか。 (+13) alice0327 2023/10/14(Sat) 5:09:56 |
【秘】 エウロパ → ユスティ不必要な魔力まで溢れているのは私にもわかるのに。 どうすればいいんだろう、わからない。 不安そうにユスティを見てしまう私を 落ち着かせるように、支えるように 強く手を握られる。 ―――――魔力の流れが変わっていく。 (-30) alice0327 2023/10/14(Sat) 5:10:46 |
【秘】 エウロパ → ユスティこの感覚を覚えないといけない。 私が少しだと思っていた魔力量は多くて もっと少ない魔力でも魔法は成功するのだと 君が、教えてくれる。 強風はいつしか頬を撫でるような風へと変わり 蝋燭の火はゆらりと揺れた後に、消えた。 (-32) alice0327 2023/10/14(Sat) 5:11:46 |
【墓】 エウロパまだ、成功したとは言えない。 風を止めた後、ユスティから手を離す。 「ユスティ……? いま、何を……どうして…? 魔力、が……。」 何が起こったのかはわかる。 だから私が聞きたいのはそこじゃなくて。 (+14) alice0327 2023/10/14(Sat) 5:12:31 |
【秘】 エウロパ → ユスティ (-33) alice0327 2023/10/14(Sat) 5:12:54 |
【秘】 エウロパ → ユスティあれは、私の魔力を含んだ水のせい。 私のせいで、怪我をさせた。 また同じことが起こるんじゃないか、って 不安になって、君の手を見ようと手をのばして ―――――伸ばした手は空で止まる。 触れたら危ない、かな。 大丈夫なのかわからなくて 不安そうな目でユスティを見ていた。* (-34) alice0327 2023/10/14(Sat) 5:13:18 |
【墓】 ユスティ腕が焼け落ちるなんてよっぽどの事 その大袈裟なことが起きるから 彼女は天才と呼ばれている。 想像が力になるこの世界では 被害妄想ひとつでさえ凶器になってしまう。 (+15) 西 2023/10/16(Mon) 0:39:04 |
【独】 ユスティ過去に起きた事故の程を はっきりと示されれば嫌でもその重みが伝わる。 火傷の痕は痛々しくのこっているというのに 火傷程度で済んでいる事実を 幸運だとさえ思えてしまう。 その歪さに拍車をかけたのが才能という強い個。 (-35) 西 2023/10/16(Mon) 0:40:00 |
【秘】 ユスティ → エウロパそれは魔法を扱えるかどうかよりも 誰かが傷つくということの方を指す。 当たり前のことだと思う反面 その当たり前の事が人よりも重いことを 目の当たりしてしまえば この訓練を通してエウロパが何を得るべきか 自ずとその答えも見えてくる。 (-38) 西 2023/10/16(Mon) 0:40:46 |
【秘】 ユスティ → エウロパ「いいかいエウロパ。 力を正しく扱う努力を怠るのは 確かに罪かもしれない。 でもね、持って生まれた力には… 力そのものには、なんの罪もないんだ。」 (-39) 西 2023/10/16(Mon) 0:41:57 |
【墓】 ユスティ論より証拠と重ねた手が もたらすものは小さな成功体験。 力を抑えることを知ったエウロパの力で 蝋燭は倒れず火だけが消えない。 本当の成功とは呼べないかもしれないけれど こうした小さな成功の積み重ねの先に 大きな成功は待っているというもの。 ひとつ積み重ねるエウロパの傍らで ユスティもまた小さな成功を得ていた。 (+16) 西 2023/10/16(Mon) 0:43:45 |
【秘】 ユスティ → エウロパエウロパに見せた掌は あの頃とは違って綺麗なまま。 それは努力によって得られた器。 彼女の才能と力を受け入れたという証。 (-41) 西 2023/10/16(Mon) 0:46:28 |
【秘】 ユスティ → エウロパ「キミに出来ないことはボクがやる。 ボクに出来ないことはキミがやる。 いずれそれじゃ通用しない時が来るけど 今だけはこういうのもありでしょ?」 (-42) 西 2023/10/16(Mon) 0:47:36 |
【墓】 ユスティとはいえエウロパから流れ出た魔力は ユスティ自身が生み出すものとは スケールがまるで違う。 慣れない魔力を身体に馴染ませる その訓練をずっと続けたことで エウロパの魔力を受け止めることだけは 自然に出来るようになるまで練り上げた。 エウロパのことを受け入れた日から 完成までほとんど時間がかからなかったのは この事が最後のピースだったのだと 今になって気づくことになるなんて。 (+19) 西 2023/10/16(Mon) 0:49:25 |
【秘】 ユスティ → エウロパ触れるのを躊躇ったかのように エウロパから伸びた手が止まる。 その意図を察したユスティは 彼女の手を引くと頬に片手を添えて。 「ほら、もう大丈夫だ。今見せたろう?」 そう笑って手を離すと 掌に氷の花を咲かせてみせた。 (-43) 西 2023/10/16(Mon) 0:51:02 |
【秘】 ユスティ → エウロパ掌に咲いたスターチスを あの日からずっと持っていた彼女の髪飾りと 共に掌の上へと乗せたまま魔力を込めると スターチスは髪飾りの装飾となって 新たな星となり輝きを放つ。 いつか返そうと思っていたけれど せっかくなら何かひとつでもと ユスティが必死に考えた末の選択だった。 (-44) 西 2023/10/16(Mon) 1:02:31 |
【秘】 ユスティ → エウロパ「この花はキミの魔力を貰って咲いているんだ。 もし魔力が溢れ出そうになっても しばらくはこの花が受け止めてくれる。 せっかくだからキミのためにと思って。」 (-45) 西 2023/10/16(Mon) 1:03:25 |
【秘】 エウロパ → ユスティ「……うん、怖いの。」 自分が傷つくのが怖いんじゃなくて 好きな人を傷つけるのが怖い。 私が失敗してしまうことは 誰かが死ぬことにすらつながりかねないから。 (-47) alice0327 2023/10/16(Mon) 19:16:25 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 「私は……いるだけで疎まれるんだ、って 力を持っているだけで罪なんだと思ってた。 君に嫌われたと思ってたあの日からずっと。」 (-48) alice0327 2023/10/16(Mon) 19:16:47 |
【秘】 エウロパ → ユスティでも、違うんだね、って。 安心したように笑うんだ。 もうこれからは悲しい思いをしなくて済むんだ、 その事実は私をすごく安心させてくれる。 (-49) alice0327 2023/10/16(Mon) 19:17:20 |
【墓】 エウロパ理屈じゃなくてやってみればいい。 ユスティのおかげで火だけが消えて 失敗だったはずの制御が小さな成功へと変わる。 自分一人では絶対にこの感覚を掴むことは出来ない。 以前モモイ先生が言ってたのは ユスティのことだったんだ、って。 今更納得してしまうんだ。 (+20) alice0327 2023/10/16(Mon) 19:18:21 |
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