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【人】 羽井 有徒── 蛍の沢 ── [やっぱり怒られた、それはそうだ。 でも、顔は笑ったまま元に戻ることはなく。] ごめんごめん。 別に真由美のことを笑ったわけじゃなくて。 [でも、今度はそのどこか子供っぽい怒り方に笑ってしまって。] モテそうだもんな……真由美先生。 [ちゃんと意味を理解してるってわかるように応える言葉。] (701) JohnDoe 2020/07/28(Tue) 22:27:19 |
【人】 羽井 有徒[指先に泊まった蛍が光を帯びて。 しばらくそのまま指先でその黄色の光を点けたり消したり、そうして指先に飽きたのか蛍は飛び去ってしまったけど。 でも、自分の視線は蛍ではなくて、それをじっと見ていた真由美に向けられていた。 だから、ベって舌を出して手を取る真由美に苦笑いのような照れ笑いのような笑みを向ける。] どうやら俺の部屋からも花火が見えるらしくて。 ゆっくり眺めようかとおも思ってたんだが。 [でも、誰かと『感動を共有』できたら、きっとそのほうが楽しいのだろう。] 真由美のそれは、……誰かと? [返ってこなかった問いかけの答えをもう一度確かめながら。] もし誰かと二人でなら。 ……花火を見に行くのもいいかもしれないな。 [と、今度は真由美ではなく、蛍を目で追いながらそう言った。]* (702) JohnDoe 2020/07/28(Tue) 22:28:34 |
【人】 羽井 有徒── 蛍の沢 ── ……残念、いけると思ったのに。 [言葉通り残念そうに、でも予想通りって顔で笑う。] 犬はいいな。 でも寂しさが埋まって満足しちゃうと駄目らしい。 [何が駄目とは言わず。 なお、実はすでに犬を飼っていたりする。 今回の休暇は知り合いに預けてきているわけだけど。] (736) JohnDoe 2020/07/28(Tue) 23:40:35 |
【人】 羽井 有徒[目を細めてその光景を見ていた。 くるりと翻る真由美、その周りを蛍が飛んでいて、そう確かに。] ああ。 ……綺麗だ、本当に。 [言葉では伝わらない。 だから、素直にそう言葉にした。 何が綺麗だったのか、その意味が彼女には伝わらなければいいと。] (738) JohnDoe 2020/07/28(Tue) 23:42:04 |
【人】 羽井 有徒[それほど離れた街じゃない。 でも、きっと、今のままだと多分……。 乗馬クラブへの入会を渋っている理由もまたそれ。 きっと、この街に二度と足を踏み入れることはないだろうという予感がある。] それは……良かった。 俺もこの街は嫌いじゃない。 [決して嫌いじゃない。 良い休暇を過ごすことができているし。 でも、それでも素直にこの街を気に入ることができていない。]* (739) JohnDoe 2020/07/28(Tue) 23:43:03 |
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