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人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

「そうか。悪いな。」
「書いていなかったものだから。」

馬鹿正直にそんな答えを。
注ぐ視線は平坦で、揺れることがない。
そのままに、貴方の黒い瞳が、より黒いレンズに覆われていくのを見ていた。

男が息をつく。
視線が外れる。一度。
店内を無遠慮に物色する明らかな間があった。
ぐるりと見回す瞳の動きは、たっぷりと時間をかけて行われる。

「ふん。」
「良い品揃えだな。」

それは下手な皮肉だろう。
声にはしないが、盗品か密売か、と裏に潜む。

「だが」
「俺は何も買わないよ。」

そこでようやく、瞳は貴方の元へ戻った。

「アレッサンドロ・ルカーニア」
「欲しいのは、お前の身柄だ。」

ポケットに入れたままの手。
銃か何か、用意があるのだろう。貴方が逆らうならば。
(-415) rik_kr 2023/09/17(Sun) 9:00:19

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「おほめ頂きありがとう。自慢の商品でね」

皮肉をそのままぱくりとのみこみ、下手な皮肉をオウムのように投げ返す。
サテ、と前置きもなく、告げられたあなたの言葉にわざとらしく首をかしげて、

「摘発チームの人間じゃないだろう、お前」

動じた様子もなく──いやきっと、あなたが来るのを予想していたのだろう。
薄らとした笑みすら浮かべたまま、カウンターの裏で足を組む。
狭いカウンターの中に遮られて、ふちに沿うようにだらしなく足を真横に放り出す姿は太々しく、
これから起こることを全く予期できていないか、あるいは全てを悟り開き直っているように見えた。

「あの取締法は確かに非常に主観的な判断で逮捕・拘留を行使することが許された歴史的悪法だが、
 それは全警察官に許された権利じゃあないぞ」

膝の上で組んでいた手をぱ、と開き、あなたに向ける。

「どういう容疑で俺を引っ張るつもりだ?
 そのことに、法治国家を運営するにふさわしい根拠があるのか?」
(-417) gt 2023/09/17(Sun) 9:13:02

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

普段より余裕を持って見えた男の表情は、それで結局険しくなったんだろう。
男。25歳。青年、どころか、貴方の前ではまるきり子どもガキだ。

「お前がそれを語るなよ。・・

知った口を聞くな、と。まるで駄々。
ああ、嫌いだ。嫌いだ。


「お前がマフィアなのは事実だろう。」

いつもの渋面を向けている。
それでも、声だけはまだ抑えていた。
まるで何か策があるとでも言うように。探られて痛い腹がないように。

「それに」
「容疑ならある。薬を売っているな。」
(-419) rik_kr 2023/09/17(Sun) 9:31:08

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

アレッサンドロ・ルカーニアは、
イレネオ・デ・マリアを侮ってはいなかった。
自分がガキの頃に、多くの舐め腐った目を向ける大人に理解わからせてやってきたからだ。
子供と大人で変わるのはパンチ力に乗せられる体重くらいなもので、
それが決めるのは極小規模ミクロな喧嘩の勝敗のみだということを
男は良く知っていた。

「薬?」

だから、これは。

 「――悪いが、覚えがないな」

    彼にとっても、悩む場面だった。


「どこの誰にだい。
 警察ならきちんとそのへんはっきりしてくれないとわからないぜ」

特に覚えのない・・・・・容疑で詰められ、ぶん殴りたい気持ちはある。
だがそれ以上に――
目の前の男は、目標・・ではないのだ。
(-424) gt 2023/09/17(Sun) 9:49:53
黒眼鏡は、捨てた。
(a14) gt 2023/09/17(Sun) 10:02:32

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡


──ひとつ、袋を片手にまた喫茶店の扉を開ける。

この前会ったばかりだけれど用事ができたので足を運んだ。
なんていうのはただの建前で……こんな騒動の中。
貴方と顔を合わせて少し安心したかっただけかもしれない。

「にーさん、いる〜〜〜?」

呼び出した声はいつものそれとおんなじ。
また不在だろうか、くるり、店内を見回した。
(-434) mspn 2023/09/17(Sun) 10:05:05

【独】 黒眼鏡

この段階で、アリソンとして活動するプランを捨てた。
予定外ではあるが、許容内ではある。
もちろん、実力で抵抗する選択肢もあったが。

(警官を傷つけるためのプランじゃない。
 こいつらは…いや、こいつなんかはまさに、
 アリソンには関係ない・・・・奴だし)

――そして、そういう状況において。

(俺のプランに、若いもん巻き込むのだなぁ)

――この男は、ああ、まったく、わがままだった。
(-433) gt 2023/09/17(Sun) 10:06:10

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

店内は、電気が消えていた。
珍しいことだ。いつもは点けっぱなしなのに。

けれど、アレッサンドロはカウンターに座っていた。
なぜかむっつりと口をへの字に曲げて、
扉を開けたあなたをじっと、黒眼鏡越しに見ていた。

「おう。
 どうした」
(-436) gt 2023/09/17(Sun) 10:19:36

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

ふん。わざとらしく鼻を鳴らして見せる。
計算された貴方の一挙手一投足。何もかも隠さず放つこちらの感情。
そのどちらの方が人を不快にするかは相手と場合によるものだろう。少なくともこの男は作られた所作が嫌いで、だから貴方の大仰な物言いや仕草が嫌いで、だからこそ、いつだって貴方をよく見ていた。
綻びを見つけようとするように。

「誘ってでもいるつもりか?」

投げた言葉に愉快さは滲まず。
視線を外さないまま、男は貴方へ紙の束を投げやった。
片方の手は未だポケットに突っ込まれている。窮屈そうな動作はしかし、警戒を怠っていないという証拠でもあり、表明でもあった。

「俺は警察だからな。」
「お前たちとは違って親切なんだ。丁寧に説明してやろう。」
「その上で考えろ。自分がまだ、神に祈れる身かどうか。」

それを確認するならば。
並べられているのは、貴方がこれまで客に売った薬の内訳。
それから、顧客の名前。日付。等等。
なるほど、納得出来るだろう。少なくとも、無鉄砲な若者が胸を張って提出するだけのことはあると。
薬の種類は網羅されていないし、
顧客の名前には抜けも欠けもあるし、
日付だってそれが全てではないだろう。
どう見たって詰めは甘い。

ただ一人。
花浅葱の瞳をした顧客に関してだけは、完璧かもしれないが。
(-438) rik_kr 2023/09/17(Sun) 10:30:31

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

電気が消えていた。
珍しいことだから居ないのかなとふと過るも。
ちゃんとカウンターにはその姿があって、瞬く。
なんていうか、うん……すごく、機嫌が悪そう。
どこか昔の貴方を思い出した、ぼんやりと。

「……お、お裾分け……」

貴方の癖を受け継いだ男は、何かあればこうやって渡しに来るので。
今日もその一環だったらしい、カウンターへと寄っていく。
袋をぽすんと置きつつも改めて近くから窺い見ては。

「…………機嫌悪そう、なんかあった?」

素直に聞いた。
(-440) mspn 2023/09/17(Sun) 10:38:38

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

ほう、と声をあげた。

「良く調べてるな」

犯罪にはならない・・・・・・・・よう務めて処理をしていた、薬物類の売買記録。
随分と抜けが多いが、今の取締法施行環境ならば理由づけには十分だろう。
見慣れた名前の羅列を一瞥し、なるほど、と頷く。

どうでもいいことだ。

「執念を感じるね。仕事しながら調べるのは大変だったろう」

ぎ、と椅子が鳴る。
身を前に乗り出して、カウンターに肘をついて。

「では、お手柔らかに頼む。
 弁護士は呼ばせてもらえるんだよな?」

――犯罪をそれと知りながら行う者は、最も法を信じている。

それゆえか、うっすらとした笑みがはがれることも、
その口から神への祈りも罵倒すらも、零れ落ちることはなかった。


「ああそうだ。
 これ、アリソン女史・・・・・・は知ってるのかね?」
(-441) gt 2023/09/17(Sun) 10:43:19

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「事前に計画した仕事ってのは、まあ、うまくいかないもんだと思ってね」

黒眼鏡を外して、はー、と溜息。
顔をごしごしと掌で拭ってから、またかちゃりとそれをかける。
――その時にはもう、いつものようなひょうひょうとした笑みがそこにあった。

「おお、ありがたいね。
 こりゃあなんだ? ニーノ」
(-442) gt 2023/09/17(Sun) 10:45:51

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「なるほど……?
 お疲れ、大変だったんだな」

仕事がうまくいかなかったのかと納得。
貴方の素顔を久々に少し見つつも、普段通りの笑みが戻ればほっと安堵した。

「これは〜フルーツとお菓子!
 職場のせんぱいがいっぱい果物貰ったんだって。
 お裾分け貰ったんだけど食べ切れないから持ってきた。
 キウイとかりんごとかざくろとか……」

とん、とん、とん。
カウンターに並べていくのは秋のフルーツ詰め合わせセットだ。
日持ちするなら自分でどうにかもちょっと考えたが、果物は傷みやすいので、と。

「で、こっちはオレが作ったクロスタータ。
 苺のやつね、うまくできたからにいさんにもって」

次に袋から一切れ取り出したのはラップで包んだ苺のクロスタータ。
最近せんぱいに菓子作りを学んでいるのは貴方にも伝えていたことだろう、ようやく食べてもらえそうな出来になったのでこちらも渡したかったらしい。
並べてから満足気だったが、ふと味気のないパンを食べていた姿を思い出した。

「……味は甘いかも、食べられるかな、にいさん」
(-447) mspn 2023/09/17(Sun) 10:59:14

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「大人は大変ってことだな」

適当な言葉を言いながら笑っている。

「おお、こりゃいいな。
 果物って自分じゃ中々買わねえからな…」

食に興味の薄いこの男なら、なおさらだろう。
カウンターに並んでいくフルーツを見て、
身を乗り出し興味深そうにのぞき込んでいる。

「で――ヘエ、お前こんなん作れたのか!」

そしてクロスタータには本当に驚いたよう目を見開き、
ラップで包まれたそれをあちこち、矯めつ眇めつ眺め回し。
……ぷは、と突然吹きだすように笑って、
そのままぐしゃぐしゃとあなたの髪を撫でまわす。

「オッサンは甘いモン苦手かもってか?
 もらうよ。お前すげえな、大したもんだ」

ぐしゃ、ぐしゃ、ぐしゃと――なかなか痛い。
(-451) gt 2023/09/17(Sun) 11:14:39

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡

「素晴らしい営業努力ですこと。」
             
家族

「ふふ、お任せあれ♡私達はファミリーじゃない。
 支え合わないとね♡」

それが家族っていうものでしょう、と笑って。
腕っぷしが強いだけで全てが解決できる時代は
とうの昔に終わってしまった。
今の我々には、守るべきものがたくさんある。
そしてその多くは、ただ殴るだけでは
守れないものばかりだ。

「アタシ達、大人になって世界の複雑さも
 見えるようになったけれど……やることは変わらないわ。
 路地裏で虫や鼠を齧って生きてた時と同じ………
 ただ、生き延びましょう。明日をね。」

泥水を啜ってでも。
生きねば、守るべきものも守れないのだから。

「ふふ♡今日はちょうどとっておきのお酒を出そうと思ってたのよ♡
 じゃ、景気づけと行きましょうか♡」

高いわよ〜♡なんてにこにこ笑って。
二人のマフィアは、場末のバーへと歩を進めて。
そうしてその夜はお互い、お酌でもしあったのだろう。
(-453) arenda 2023/09/17(Sun) 11:25:58

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「オレだって大人だけど……?」

聞き捨てならなかったのでついそれだけは異を唱えつつ。
フルーツには興味を示してくれているようだからよかった、と微笑んでいた。
しかしクロスタータに対しての驚愕の声にはびくっと肩を震わせて。
……なんだかそうやってまじまじと眺められると恥ずかしいんだよな。
「うん」と頷きと共に返した声は小さく、少し視線が逸れていたが。

「……ゎ、」


髪をぐしゃぐしゃに撫でられてきゅっと目を瞑る。
いつものそれよりも力強くて……痛い。

「ほ、褒め過ぎだって!
 まだ見た目くちゃってなってるし……
 あと髪取れる!ちょっと痛い!」

声を荒げたのは照れ隠しも込みだ、むす、と頬が膨らんだ。
でも嬉しいのも間違いないから忙しない感情に顔に熱が灯る。
貴方の顔は真っ直ぐに見られないまま、ぼそぼそと付け足した。

「……なんか大変だったみたいだし。
 息抜きにでも食べて」
(-465) mspn 2023/09/17(Sun) 12:42:46

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

良く調べた。
良く調べても、掴めたのはこの程度。それだけ貴方が丁寧に仕事をしていたということ。偶然、このタイミングで、男に機が向いたというだけのこと。

だが、そう、今。このタイミングであれば。
今であれば、これは充分に効力のある代物。

男は貴方のかんばせを見つめていた。
綻びひとつ、動揺ひとつも見逃すつもりはなかった。
けれどその完璧な微笑が揺らぐことはなくて、歪んだのはこちらの口の端。

「……好きにしろ。」

ああ、不愉快だ。吠え面ひとつ、かいてくれやしない。
そのくせ、今だってそうやって。
さもこちらの知らないことを知っている、そういう顔をする。


「それは答える必要があることか?」
「俺にその義理はない。」
(-468) rik_kr 2023/09/17(Sun) 13:06:06

【秘】 情報屋 エリカ → 黒眼鏡

/*
🍷
(既読スタンプのワイン)(ありがとうございます〜!)
(-469) 66111 2023/09/17(Sun) 13:16:18

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「利益を出すのが上司の仕事さ」

世知辛いモンだ。そうボヤくが、家族ファミリーという言葉にはああ、と頷く。
当然・・のことだ。

「ああ、何もかわらねえ。
 前よりちょっと、周囲に若いのが増えただけさ」

泥水のような珈琲をいつも飲んでいる男は、アーア、とのんびりした声をあげて。

「――そいつは楽しみだな。
 はいはい、景気よく、景気づけをな」

肩を並べて、日の暮れ始めた街を歩く。
その日は普段あまり深酒をしないアレッサンドロも、妙に酒が進んでいて。
――あなたをそこそこ遅くまで突き合わせたりしただろう。


「それじゃあ、またな」

去り際、彼はそういってあなたと別れる。
しばらくじっとあなたを見てから、肩を竦めて去っていった。
――何か言う言葉を考えて、きっとそれが浮かばなくて、そのままに。
(-483) gt 2023/09/17(Sun) 14:26:43

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「ないなら、いいさ。
 俺も特に興味はない」

なのに挙げたその名前――アリソン女史――には、
ほんの少し感情が揺れていた。
彼にとってそれは、何か嫌な相手の名前なのだろうか。

それ以上、余計なことは口にしない。
アレッサンドロはただ粛々と手錠を受け入れ、連行されるがままになる。
その過程であなたが暴力を振ろうとも、乱雑に扱おうとも、うめき声をあげる程度で抵抗もしないだろう。

好きにしろ、と。
何もかもを、捨て鉢ではなく、さっぱりと受け入れるように。
(-486) gt 2023/09/17(Sun) 14:29:18

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

 
「せ、せかんどおぴにおん?…………。」

余りに神とは程遠い単語を聞いたものだから、
即座にその意図が通じず目をぱちぱちとさせて。
暫くの間のあと、ようやく腑に落ちたかのように頷く。

「ざ、斬新な視点だわ……
 いえ、神の教えを知る身としては大問題なんですが……」
「……相手が誰に救われたっていい、か……」

困惑と動揺が綯交ぜになった曖昧な表情を向ける。
自分の信仰とは大きく異なるものだけど、
アリーチェの悩みを的確に抉る言葉でもあった。
思う所は山ほどあったけど。

けれど深く物思いに耽る前に目の前に花束が突き出されて、

「……あら。それは困りましたね、それだと」
「"その括り"だと、私も中に入れなくなるんです」

穏やかな表情のまま髪を軽く掻き揚げて、墓地の方に視線を移す。

「共に入って共犯者になりましょうか?」

無論、声色に無理強いをする様子は微塵もなく。
(-507) poru 2023/09/17(Sun) 16:21:30

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

貴方の黒は揺れない水面だ。
凪いだ海面のように、それよりもっと強固に、こちらが与える何も響かせない。
だからこそ、貴方自身が起こした揺れはよく目立った。
男は調べ始めるだろう。アリソン・カンパネッロについて。
その過程で貴方に迫ることも、或いはあるのかもしれない。


淡々と手錠をかける。立ち上がらせて引き連れていく。署まで貴方を連行する間、男はひとまず何もしなかった。
従順な相手に暴力を振るえるほど、これは獣ではないらしい。そのあたりが未だ残る甘さで、真っ当さなのだろう。
落ち着いた貴方の態度に、苛立った様子こそ見せたかもしれないが。


程なくして。
貴方はこの男と二人、取り調べ室に入れられることになる。
手錠はつけられたままだった。いくら従順でも立場が立場。油断するなということだろう。

後ろ手にドアを閉めた男がしたことは、まず眼鏡を外すことだった。

「さて」
「どんな気持ちだ、ルカーニア。」
(-510) rik_kr 2023/09/17(Sun) 16:35:22

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

結構まとも・・・だな。
そんな感想を抱いて、愉快そうに口元を歪める。
まったく、こいつの先輩に比べたら大分マシだ。
…昔話を喜ぶ若者はいないから、やめておこう。

そんな、恐らく本人に知られたらより気分を害するであろう思考をいったんおいやり、
取調室の椅子をぎいと揺らす。
手錠をかけられ、黒眼鏡も外した。
そこにいるのはアレッサンドロ・ルカーニア。
ファミリーに所属するカポ・レジーム、つまりは悪党だ。

「そうだな、思ったより快適だな。
 10年ぶりに入るが、リフォームでもしたか?」
(-519) gt 2023/09/17(Sun) 17:28:33

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

そう。男はまとも・・・だった。
そうであると自負していた。そうでなければならないと自負していた。
真っ当に真面目な司法の番人。男が自認する素顔はそれである。

だからこそ。
今の貴方が好ましい・・・・・・・・・。いつもの飄々としたそれより、余程。

「気に入ってくれたようで何より。」
「お前に長く住んでもらう家だからな。気合いも入る。」
(-520) rik_kr 2023/09/17(Sun) 17:44:59

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「どうかな。この悪法が改定されれば、思ったより早く出られるかもしれないぞ」

せせら笑うように口元を尖らせて、
あなたの対面でふてぶてしく椅子に背中を預けて座る。

「それで、今日の日程は?
 尋問までお前がするのか、仕事熱心なことだよ」
(-522) gt 2023/09/17(Sun) 18:09:37

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「医者も神も、自分のいいように言う分には同じ、と。
 俺の持論で…不信心者ですまんな」

少し――なんだか気恥ずかしそうに笑う。
ぱちぱちと瞬くあなたの瞳に、黒く澄んだ瞳を合わせて。

「だがまぁ、たいていのやつはそうだろう。
 助けるのがよっぽど悪い奴で、のちのち利用するみたいな話じゃなけりゃあな」

その言葉を吐く時のアレッサンドロは、自嘲と自省とその他もろもろ、なんとも微妙な表情だ。
つまりはそういうことをやっているのだが、
神に懺悔しても自分が楽になるだけだとよく知っている。
だからつとめて何も言わず、花束を揺らす――が。

「あんたが?」

興味深そうに首をかしげて。
…にー、と。歯を見せるように笑うと、

「――共犯者があんたみたいな人なら、神様も目こぼししてくれそうだ。頼めるかい、悪党仲間さん」

あなたの肩にガッと腕を回して――よけようと思えば避けられる程度だが、まごうことなきセクハラだ――墓地の方へといざなった。
ただその前に。


「ちなみにあんたの罪は、聞いた方があなたの助けになるやつかい?
 面倒なことを頼んだお礼がしたいんだがね」

――肩を組むにしろ組まないにしろ、耳元でぼそりとこう尋ねる。
デリカシーも配慮もないが、言う通り、お礼の気持ちではあるのだろう。
(-525) gt 2023/09/17(Sun) 18:19:44

【秘】 渡りに船 ロメオ → 黒眼鏡

通知が来ればすぐに端末を開き、
文面に目を通して。

「……そりゃそうだよな〜〜。すっげ忙しそうだったし」

ふう、と息を吐いた。
朝からアジトでの姿を見かけていたので。
そんな事を言いながら店まで足を運び、
中に入れば聞いた通りの荷物、あとおだちん。

『お疲れさまです。今持ってきます』
『わざわざ用意してくださってすみませんね。
 なんかあったらすぐ呼びつけて下さーい』

……そんな文面と一緒に、
おだちん袋の前でピースサインをしている写真も送り付けた。
いい迷惑。

そんな感じで、貴方の用意した珈琲は
つつがなく無事に送り届けられただろう。
(-528) susuya 2023/09/17(Sun) 18:35:00

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「はいはい」

髪を撫でまわしながら、大人大人、なんて言葉が透けて見えるような頭の叩き方。
恥ずかしがる様子すらも楽しそうに眺めると、
あなたの頭をがっしと腕で抱え込んで――これはヘッドロッグだ。

ぐりぐりとこめかみをはさみこみながら、嬉しそうにクロスタータとフルーツを掴む。

「ああ、もらうよ。
 ……はー」
「いや、ほんと、トシ食ったわ」

ぐりぐり、ぐりぐり。抑えられているので、男の顔は良く見えないが。
なんとなく、その声は嬉しそうで、寂しそうだった。


「なんだ、髪セットでもしてんのか? 色気づいて〜〜」
(-530) gt 2023/09/17(Sun) 19:02:51

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

ぜ〜〜〜ったい思ってないなこれ……なんて考えていたわけだが。
次いでがっしと抱え込まれた後──

「──いだだだだッ!」


悲鳴が上がった。昔から変わらないやつ。

「ちょッ、痛いって、嬉しいんじゃないの!?
 悪いことしてないだろ!もー!」

「身だしなみぐらい気を付けるし!大人だもん!」

どんな思いが声にその色を滲み出させているのかわからなかった。
顔を見られたらもう少しわかったのかもしれないけれど、叶わないので。
とりあえず今は突然のヘッドロックに抵抗するべく、腕辺りをべしべしとしながら「ぎぶぎぶぎぶ!」と喚いている。
(-535) mspn 2023/09/17(Sun) 19:13:04

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

「確かに悪法だろうな。お前たちにとっては。」

さぞかし都合が悪かろうと鼻で笑った。
男とて理解している。自分の集めた捜査資料は不十分だ。
自分に出来たことは、ただ諦めないことだけ。
そこに運良く、不十分を十分にしてくれる法が、外から齎されただけ。

そしてその不十分さを埋める情報を得られるかもしれない機会が、今与えられている。
組んだ手に顔を寄せれば口元が隠れた。

「任せられた。光栄なことだよ。」
「日程、日程ね。」
「お前が進んで口を回してくれれば、すぐ終わる。」
(-542) rik_kr 2023/09/17(Sun) 19:39:07

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「まったく、そうだ。
 作ったやつの人間性を疑うよ」

呆れたように背筋を伸ばして、
くんにゃりと脱力。
だらしなく背もたれを活用しながら、視線が左右にわずか揺れる。

「何話しても捕まえるんだから、証言なんかいらんだろー?
 適当に書いといてくれや。
 寝不足なんだよ、最近。

 ああ、お前ンとこの警官、睡眠薬今後どうするのかちゃんと聞いとけよ?
 あれ、ルート通さんと入ってこないからな」
(-558) gt 2023/09/17(Sun) 20:31:27