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【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡寂しがりってコトかな……と。 そうじゃない気もするが、そんな理解がまずやってきた。 それから続く言には少しばかり不思議そうな顔をして。 「へ〜〜〜……にいさん、あの人に頼むことあったりするんだ? 本当に顔広いよなあ、あっちこっちの世話焼いてるから納得だけど」 職業的に繋がりはあまりなさそうに思えたのだが存外そうでもないらしい。 行儀悪く頬杖つきつつも珈琲を一口。 そして自慢げに口にしたことはどうやらあなたも、だったらしいのでなんとなし、唇を尖らせた。 「ちぇ、にいさんもか。 そ〜、街中でたまたま会って、職場の買い出ししててさ。 荷物いっぱい、でもたのしそうだった」 「ちっちゃい頃みたいに頻繁に会えないの、さみしいけどさ。 でもにいさんもねえさんも、今充実してそうでよかったなって」 で、そんな拗ねた顔も言葉を紡いでいく内ににへらと嬉しそうなものに変わって。 「……今度さあ、ねえさんも連れてくるからまたかっけ〜車でどっか連れてってよ」 (-43) mspn 2023/09/14(Thu) 23:34:16 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「へへ。 意外だったってだけです! オレも恥ずかしいことよくあるから、お揃いだなって」 機嫌を損ねた……わけではないのは、尖らせた唇がすぐに収まったことから分かるから。 約束してもらえたことに顔に浮かべた喜色を隠さないままの男は、添削をしてもらえそうとわかれば、ぱ、とさらに表情を明るいものにさせた。 「必要!です!!」 「やった、じゃあえっと今思い付いているの書くから、文章変じゃないか見てもらっていいですか?」 なんて言いながらもやる気百倍そのままに、白紙だったそこに文字を記していく。 時折繋がりがおかしな文章はどうにも子どもっぽさが抜けきらない。 貴方に見せたらそんなところを指摘してもらえたり、もっと上手な言い回しを教えてもらえたりしただろうか。 何はともあれ手助けを得て、一人で済ませるよりはずっと早くに完成させられたはずだ。 貰ったドーナツは最終的にそのご褒美に、普段食べるよりもずっと美味しいものに思えたから、『すげ〜幸せです!』と満面の笑みを貴方に送っていたことだろう。 ──噂していた法がまだ現実となっていなかった、それは穏やかな午後の話だった。 (-46) mspn 2023/09/14(Thu) 23:42:50 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ>>1:137 エルヴィーノ 何処の出身でも同じ人間だということ。 それから、努力してきたものを認めてもらえたこと。 当然のように形にされた二つは、当然のようだったからこそ妙に心を打つものだった。 うっかりちょっと涙腺が緩みかけて──いや、流石にせんぱいの前で急に泣くのは駄目だろ、と理性が働き堪える。 ただ代わりに。 「エルせんぱい、ありがとう、すき……」 not恋愛感情、ただ湧いた感謝の想いと好意をドストレートに形にしてしまっただけだった。 これからもいっぱいチェス教えてもらおう……なんて勝手に考えていたところ。 「え?あ、はい!そ〜です! ヴィトーさんのところの……エルせんぱいも知ってたんですか? あの人がよく行ってるの、割と有名なのかな」 #スラム (-50) mspn 2023/09/14(Thu) 23:51:07 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ/* 白の雰囲気を見て秘話に移行いたしました! よろしければこのままよろしくお願いいたします…! (-51) mspn 2023/09/14(Thu) 23:51:42 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ/* こんばんは、おやすみ硫酸ナトリウムです! 二日目、始まってしまいましたね…… 共鳴窓についてなのですが、このまま会話継続でも問題なさそうでしょうか? 名前を伏せたりといったことが難しくなるため、覗き見役職に対しては公になってしまうのですが… (こちらは問題ありません!) この辺りの雰囲気掴めておらず一応といったところで確認させていただきました。 問題なければお返事そのまま続行いたします!よろしくお願いいたします。 (-52) mspn 2023/09/14(Thu) 23:53:53 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「イロイロ便利なのさ、あいつの知ってることが。 ニーノ、お前もな、知らないよりは知ってる方がいいってことがたくさんある。 知らない方がいいことってのもあるが、そういう場合は知らないフリをすればいいし…いやそれが難しいんだが…」 お前にいうこっちゃないか、などと難しい顔をしてこめかみをもんでいる。 そしてなんだか不満げな姿に思わず、といった様子で笑みを吹きだす。 「残念だったな〜。まぁ会えてよかったじゃねえか。 次あったらちゃんと捕まえとけよ、あいつはも〜フラフラしがちだから」 訳知り顔で腕を組んで、向けられた笑顔には笑顔で返す。 昔から、この男はそうだった。 特に慮ることが無ければ向けられるものをそのままに返す、素直といっていい性格をしているのだ。 「フィアットに3人はぎゅうぎゅうで…ま、乗れないわけじゃない。 いいぞ。ただし、ちゃんとお前がフィオをエスコートするんだぞ」 男子だろ、と。カウンターの上をコンコンと指で叩いて、にやにやと笑った。 (-56) gt 2023/09/15(Fri) 0:00:02 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ「ええ? なんだい、全く……大したことは言ってないと思うんだけど」 言われた方はそう受け取ってないことなどよくある話だが。 実際にスラムで暮らした人間からしたら、大層なことなのかもしれない。 そんな事を考えての発言ではなかったから、少しばかり困惑した声を上げた。 好きだなんて。 恋愛感情であろうとなかろうと言われた試しなど殆どないからだ。 流石にあなたの頭の中にチェスがあることには気づかないが、返された言葉に困惑しながらも、養育院の話に移ればそうだよと頷く。 「まぁね……僕は警部の直属だし……それに」 「知り合いが一人、あそこに昔居たものだから」 知り合い……それは10年ほど昔に養育院を出た少女だ。 あなたはきっと知らないだろうと、名前すら告げない。 #スラム (-63) eve_1224 2023/09/15(Fri) 0:18:59 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡「オレが知らないフリできると思う〜……? ……まあでも、そうか、そうだよな。 知識って武器だなって、たまに思うもん。 そういうの多い方がいいんだろ、だからオレなりに努力しま〜す」 まああくまでもオレなりにになってしまうわけだが。 人生の先輩からの助言だと理解しているから、突っぱねたりはしない。 こちらも素直で、だから受け取って、訳知り顔には「ねえさんまたふらふらなの」って楽しそうに。 ……していたが、にやにやの笑みを見やれば途端。 「分〜かってる!当たり前だろ。 オレはもう守られてばっかのちっちゃいガキんちょじゃないんだから。 きっちりねえさんエスコートしてるの見せつけてやるからな、約束!」 できないと思われてるのかもってちょっと感じて、だからムキになるような子供じみた声があがる。 右手の小指をぴんと立てては差し出した、小さなころからの約束の合図だ。 (-74) mspn 2023/09/15(Fri) 0:39:12 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「オレにとっては大したことだった……」 どこまでも素直だ。 人を抱きしめたくなるのってこういうときなのかもしれない。 行動には移さないし、移せないけれど。 困惑した声色を感じれば困らせてしまったかなとは過るのだが、伝えたことに後悔はないので謝罪はしなかった。 「……知り合い?」 そうしてはたと瞬きを二度。 深い事情には踏み込み過ぎない方がいい、という発想よりも先。 同郷の誰かといった話になれば親近感が湧いてしまったもので。 「へえ、オレ知ってる子かな。 どんな子ですか?名前は?」 そこまでを躊躇なく尋ねた、直後に「あ」と声をあげる。 「……ひみつのことなら、だいじょうぶ、です!」 #スラム (-77) mspn 2023/09/15(Fri) 0:45:55 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「思わんから、お前は変なことを知っちゃったと思ったら俺んところにきなさい」 頑張っている若いものが好物なおじさんは、 あなたの発言を聞いて 努力はイイことだ、とウンウン頷く。 「はははは、そうだったな。 でっかくなったもんなあ、お前も」 張り上げる声を聴いて頬を緩めて、 ぽんと頭を一度――むやみに力強く──撫でてから、 「おう。 ちゃあんとやるんだぞ。 約束」 頭を足場にぽんと跳ねた掌を下ろして、 小指を絡めた。 「約束だ」 なぜか、もう一度繰り返す。念押しだ。 (-80) gt 2023/09/15(Fri) 1:00:43 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ「そう……嬉しかったなら、……良かった、かな」 ここまで素直に感情を出す相手を、男は知らない。 似たようなタイプでいうならば、すぐ顔に出るアリーチェくらいのものだろう。 だから別にこれは、嫌で困ったわけではなくて。 「別に隠さなきゃいけないことじゃないから、いいよ」 瞬きを見て、ふ、と息が漏れ。 聞き返された事に対してすらすらと答える。同郷の誰かの話が気になるのは、至極当然の話だから。 「僕と同い年でラーラっていって……10年前まで養育院に居たんだけど、事情があって施設を移ったんだ。 あまり気が強いほうじゃなくて雰囲気は地味だったから、多分知らないんじゃないかな」 知ってるというなら、それはそれで知ってる人いたのかと目を細めるだろう。 知らなくても、それが当然と思ってるから肩を落とす、などということはない。 ただ、もしよく知っているような間柄であったなら、施設を移る前の様子がおかしく、交通事故にあっていたことを思い出すかもしれない。 (-101) eve_1224 2023/09/15(Fri) 2:34:43 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「ふふ。」 「おまかせくださあい。」 元気に提案を受ける姿を見て、にこりと弧を描く。 やや大仰な言い回しで応答すると。 散らかった己のデスクを離れ、あなたのデスクの傍へと椅子を寄せた。 それからは、書類の完成まであなたを手伝って。 小さなご褒美が口の中に消えていくのをにこにこ顔で見守った。 穏やかな午後。 まだあなたが何も知らなかった頃。 例えば添削のさなか、やる気百倍で紙面と向き合うあなたの姿に女が一瞬目を伏せたことだとか。 そもそもこの日々を過ごす女の胸中だとか。 ――約束が、果たされる日が来ないだろうことだとか。 そんなことをあなたが知るはずもなかったその頃。 穏やかにゆるやかに、けれどあっという間に、平穏な時間は過ぎ去っていった。 (-106) oO832mk 2023/09/15(Fri) 6:11:27 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ/* 襲撃予告です。 お世話になってます。おさとうかえでです。 こちら、役職は 波魔 となりました。次回の襲撃対象にニーノくんを指定させていただこうと思っています。 襲撃耐性のある役職(妖花など)であったり、襲撃そのものになにか不都合ありましたらご連絡ください。 ブッキングなどありました際は…そのあとで考えます。 ですが可能でしたらダニエラが襲撃をしたい、という強い意志だけうっすら残しておきます。 上記、まず一度よろしくお願いします。 おさとうかえででした! (-107) oO832mk 2023/09/15(Fri) 6:12:14 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 陽光の元で ニーノ/* どうも!とうとう始まりましたね…… こちらとしては継続でも全く問題ありません! 折角なので最後まで飲みたいな〜と思っています! 名前が公になる事も大丈夫かなと思います! そんな感じでこちらも続行していきたいです。 こちらこそよろしくお願いします! (-114) susuya 2023/09/15(Fri) 7:48:33 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>25 アリーチェ 小声で伝えてくれたことと向けてくれたウインクと。 どちらも受け取っては少し目を見開く。 直後、胸にじんわりと熱が広がる感覚に、知らず息を吐いていた。 「……へへ。 オレこそ、ありがと、アリーせんぱい」 こういう時でもそう笑って心の内を伝えてくれること。 頼りないだなんて貴方は自分で言ったりもするけれど、そんなことない、頼もしいって勝手に思っていた。 渡してもらえた一切れは大切に受け取る。 そうして手を振る頃にはいつもの笑顔の一番弟子だ。 「──がんばる! アリーせんぱいも、がんばってください!」 ぱたぱたぱた、遠ざかっていく足音はうれしさからか、ちょっとうるさいくらいだった。 (29) mspn 2023/09/15(Fri) 8:34:22 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡「ん、そんときはにいさんのところ来る」 今日みたいに、だ。 それぐらいに貴方を信用しているし、信頼している。 だからこそムキになった態度も素直に見せてしまうもの、ではあるが。 何やら妙に力強く撫でられると、うれしいやらちょっぴり恥ずかしいやら。 それでも差し出した小指に応えてもらえたとなれば、すぐに笑顔を取り戻した。 「二回も言わなくても絶対だって。 でも、うん、約束!」 成長したとはいえ、結局貴方ほど大きくなることはできなかった。 ずっと前にあった背だってそのまま、けれどそれでいいのだと思ってしまうのは幼さが残る証だろうか。 何はともあれだ、約束してもらえたのなら満足そうに指を解き、それから残りの珈琲を飲み干した。 勿論お茶菓子だって残さずに綺麗に食べて、最後にはぱんっと両手を合わせる。 「……ごちそーさまでした! お勘定〜」 (-116) mspn 2023/09/15(Fri) 8:52:18 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノかな、の声には『よかった』のだと示すかのようにこくこくこく、何度も頷いていた。 貰えた言葉だけでこのひと月は頑張れそうだって思えるぐらいなのだ。 チェスも教えてもらってる中、そうじゃなくても降り積もり小さな恩。 いつかちゃんと返せたらいいなとは思うけれど、今はひとまず横に置いて。 いいよを聞くときちんと感謝を伝えてから、教えてもらえた名を繰り返す。 「ラーラ……」 10年前、といえば自分はまだ養育院に居たころ。 であれば知っているだろうかと思い起こそうとして、そう悩むでもなくすぐに答えを導き出せたのは──印象深い出来事があったからだ。 「……えっと」 次を尋ねるには少し間を開けた。 この男は昔からこういう性格だから、相手の気が強くても弱くても誰彼構わず喋っていたもので。 なのでその名も知っていた、けどイメージが強く残っているのはひとつ。 「事故に遭った子、ですか……?」 声は恐る恐ると、窺うように。 (-117) mspn 2023/09/15(Fri) 9:00:48 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ/* お世話になっております、おやすみ硫酸ナトリウムです! 朝から三度見しました、とても驚いています… 当方としては襲撃耐性もなく不都合もありません。 ブッキングも現時点ではなさそうなので、是非に襲撃していただければと思います。 早めの予告とても助かりますのでありがとうございました! 牢獄までの余生を走ります。 (-118) mspn 2023/09/15(Fri) 9:16:37 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ/* ありがとうございます! 安心いたしました、それでは継続させていただきますね! どうぞ最後までよろしくお願いいたします! (-121) mspn 2023/09/15(Fri) 9:27:09 |
【鳴】 陽光の元で ニーノ「じゅうごど……」 15度ってどれくらい凄いんだろう。 と考えている時点で飲んだことがないのは明らかだ。 「あ!じゃあロメオさんが飲んでるのちょっと欲しい。 オレのもお裾分けするから」 どうせ多くは飲めないだろうから、と貴方にねだってはご機嫌。 けれどグラスホッパーは……小さめグラスで頼んだりするかもしれない。気になるもんね、チョコミント。 とりあえずは最初の一品目を注文すればマスターは早々に用意を始めてくれることだろう。 最中、こちらはといえばきょとんと貴方を見上げていた。 「ブルームーンって、どんなの? フルーツ系?味が好きなやつ?」 (=0) mspn 2023/09/15(Fri) 9:28:07 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオいつぞや、貴方と話したいと言っていた男は見回り途中、その姿をふと見かければ声をかけていたことだろう。 『今日の夜はせんぱい、時間ありますか』、と。 もしあると答えてくれたのなら、勤務後に食事へと誘っていたはずだ。以前の宣言通り。 とはいってもどこかの店に入るのではなく、屋台のご飯をのんびり海近くのベンチで食べたいな〜という内容ではあったが。 (-122) mspn 2023/09/15(Fri) 9:33:25 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ声をかけられたなら、勿論YESと答えよう。 君からのお誘いを楽しみにして夜を空けていたんだ。 断るはずもない。 連れられるままに屋台のご飯を買い、 適当なベンチでのんびりしようか。 君から何かおすすめがあるなら、それを手にして。 話が切り出されるまでは他愛ない話を語りながら。 (-142) sinorit 2023/09/15(Fri) 12:02:08 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ/* 朝から目を疑わせてすみません…。 ではその旨で、エリカさんには報告を致しますね! また日付変更24h前になりましたらご連絡をするのですが、 襲撃ロールを行うかどうか 行なうとしたらご希望の形などあるかどうか 上記2点をふんわり考えていていただけると嬉しいです! 襲撃ロールをする+特にご希望がない場合は、お手伝い権を何か悪いことに使おうかな…と思っていましたが具体的には何も浮かんでいません… こちらももちろん引き続き悩みますが、その案も頭の片隅で考えていただけると助かります…すみません…! それではあと数日、余生をお過ごしくださいませ。 おさとうかえででした! (-144) oO832mk 2023/09/15(Fri) 12:42:58 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ断られないだろうなとは考えていた、けれど実際にそうであると嬉しさは募るというもの。 選んだのはこの前出来立てを食べられなかったピザと、摘まんでさっと食べられるパネッレ。 ピザは今回はマルゲリータで、でも秋の定番もおいしかったですよなんて勧めつつ。 ドリンクにはブラッドオレンジジュース、パネッレの入った箱を間に置いては貴方の隣。ピザを食べ切るまでは他愛なくても好きな話に耳を傾けていた。 「……ね、リヴィオせんぱい」 そうして一枚を食べ切った頃、ようやくに切り出したそれはまず問いの形をしていて。 「せんぱいってどうして、警官になったんですか? 引き取られた家のこととか……関係ある?」 窺うように、小首を傾げて尋ねた。 (-150) mspn 2023/09/15(Fri) 13:00:15 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ/* いえいえ、嬉しいですというのも何ですがありがとうございます… また二点についても承知いたしました。 襲撃ロールに関しては折角ですのでさせていただければと思います。 希望の形は現状ぱっとは思い浮かんでおりませんが、お手伝い権の行使はしていただいても全く問題ありませんので先にそちらはお伝えしつつ… 考えてくださってありがとうございます! こちらも何か良き流れは無いかふんわりと考えておきますね。 改めてご連絡等ありがとうございました、数日後よろしくお願いいたします! (-151) mspn 2023/09/15(Fri) 13:04:34 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「それでいいさ。 まああるいは……」 腕を組んだ。 「俺が忙しかったら、ここに電話しろ」 小指をぶんぶんとふったあとで、 尻ポケットから取り出した紙切れをグイっと押し付ける。 紙切れには、どこかのお店の電話番号が書いてある。 ……どこだろうか。 「やっぱ若いといいねえ」 綺麗に出されたものを平らげたあなたを褒めて伸ばしつつ、 あー、と視線があさってをむく。 「いくらだっけな、また忘れちまった。 まあ、次来た時払え」 …奢るという意味だろう。 (-154) gt 2023/09/15(Fri) 13:47:53 |
【人】 陽光の元で ニーノシエスタの時間になっても署に戻ろうとはあまり思えなかった。 街中に居続けるのも見回り中のざわつきを思えば人の眼が気になる。 それに、と考えることもあったから、自然足はその場所へ。 辿り着く、共同墓地の一角。 とある墓石の目の前に胡坐をかいて座り、じっと視線を注いでいた。 祈りを捧げるわけでもない数十秒の沈黙。 ……終えれば深く息を吐いて、今朝貰ったお菓子を取り出した。 苺のクロスタータ、今の自分でもなんとか作れるもの。 けれど自作したものと比べれば見た目の整い方から既に違う。 しばらく眺めてから口へと運び、口内に広がる甘酸っぱさに目を細めていた。 #共同墓地 (33) mspn 2023/09/15(Fri) 13:56:57 |
【独】 陽光の元で ニーノ「……キミは嬉しい? ニーノ」 墓石の下、眠るその人に問いかける。 返事はない。 死者は何も語らない。 それでも指先を伸ばす。 顔も知らない、声も知らない。 誰かをなぞろうとするように。 上手にらしくあれるように。 (-155) mspn 2023/09/15(Fri) 14:01:22 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡「……ここ?」 どこの電話番号だろう。 半ば押し付けられた紙切れを断るわけでもなくきちんと受け取った。 教えてもらえるかなと視線は送ってみる。 意図は伝わるだろうから、答えてもらえれば教えてもらえるということだし、そうでなければ深く問い詰めはしない。 褒めて伸ばされると満足気なのだが、明後日に向いた視線にはジト目をまた。 「そう忘れることないだろ、……も〜。 今度の誕生日覚悟してろよ」 何せこちらも稼ぐ手段は手に入れたのだから、といったところ。 とりあえず本日の甘やかしは素直に受け取るわけだが。 ぴょいと立ち上がって、じゃあ帰ろうかとする前。 「……あ、そうだ」 ちら、と見上げる。 が、すぐに続きの言葉は紡がない。じ……。 (-157) mspn 2023/09/15(Fri) 14:07:26 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ「へぇ、よく覚えてるね」 「10年前に交通事故に遭って施設を移動した。 キミ達には伏せられてたはずだけど……ただの事故じゃなくて、麻薬中毒になってたから……」 養育院はあくまで身寄りのない子供を育て社会に戻すのを役割としている。 ただの交通事故ならともかく、薬物依存を起こしている少女を診るような、そんな余裕など何処にもない。 少女は事故の後、病院に送られ、その後薬物依存症のリハビリ施設へと送られたのだ。 「きっかけはもうあまり覚えてないけど、友達だったんだ」 「それだけ」 声は努めて淡々と、冷めた様子で。 (-158) eve_1224 2023/09/15(Fri) 14:34:51 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「俺が忙しくなって、お前と会えなくなって、そして何か困ったことがあるまでかけるな。 先方は商売されてる方だからな」 約束だぞ〜、と指も出さずに言う。 つまりは今は教える気がないらしい。 ──もしあなたが後程検索してみても、ホームページなどに乗っている番号ではない。 「最近自分のトシすら忘れるからな」 おっさん臭いことを言いながら笑って、 あなたを見送ろうとカウンターに肘をついたところで、見上げる顔に気が付いた。 「ん?」 なんだよ、と伺うように目線を返して。 「……」 「なんだよ」 すぐしびれを切らした。根が短気なのだ。 (-163) gt 2023/09/15(Fri) 15:55:45 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ――麻薬中毒。 単語を聞けば驚いたように目を瞠る。 何も珍しいことじゃなかった、昔は。 何も珍しいことじゃなかったから、今は素直に胸が痛む。 養育院で過ごすような幼い少女が薬物に依存する理由を思えば、それが明確に分からずとも視線は落ちた。 「……そ、だったんですね」 聞こえる声は淡々としている。 聞いたこちら側の色の方が落ちてしまって、申し訳ないような。 「あの、……えっと」 でもそこまでを聞いたからには、最後まで確認したくて。 何かを安心したかったのか、それとも。 「今も――友達ですか?」 「……ラーラは、元気?」 (-168) mspn 2023/09/15(Fri) 17:41:16 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>34 ニコロ 「ひょえ゛」 こんなところで声がかかるとは思わなかったから変な声が漏れた。 びくっっっと分かりやすく身体が震える。 「ッ、い……に、……ニコロせんぱい? あ、ニコロせんぱいだ……」 見上げて誰かを認識すれば一先ず落ち着いたものの。 一度飛び上がった心臓は簡単に拍数を落としてくれるわけじゃないから、しばらくちょっとどぎまぎな感じ。 「……え、と。 街、今日はちょっとみんな……ぴりぴりしてるじゃないですか。 署もなんだかざわついてるから。 ちょうどいいなって、ここ来て……」 「ニコロせんぱいは……見回り? こゆところも、見るんですね」 #共同墓地 (36) mspn 2023/09/15(Fri) 17:45:12 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡「ん〜〜〜……? わかった、にいさんが会えないぐらい忙しくなるのちょっとやだけど……」 あ、これは言ってもらえないやつだなと理解すればやっぱり深追いはしない。 代わりに子どもじみた言葉を一つ落としたわけだが。 こちらも先程一方的に約束を吹っ掛けたのだ、貴方からの約束も勿論受け取るので頷いた。 年齢に関してはおじさんくさい……なんて思いながらも。 すぐ痺れを切らした様子には少し笑う、そうして。 [1/2] (-169) mspn 2023/09/15(Fri) 17:56:11 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡「――Papà gambalunga」 最近、人から聞いた単語を形作り。 「……するのもいいけど。 突然の冷凍蟹のチョイスはやっぱりどうかと思うよ。 おいし〜けどさ」 まあもしかしたら違うかもしれないけれど。 別にそうだったとしても言いたいことは変わらないから、このまま。 「後……人のことばっかじゃなくて。 自分にだっていっぱい……同じぐらい心かけて。 大事にして、……そんだけ」 で、最後にはえい、と。 拳を作れば貴方の胸を小突こうとした、全然痛くはない。 それが叶っても叶わなくても、男はぴょいと離れて扉の方へと駆けていくだろう。 逃げるようにそうしたのは、伝えてからなんだか気恥ずかしさが湧いたから。 「――じゃ〜〜〜な、にいさん!また!」 それでも最後の挨拶だけは振り返ってちゃんと伝えた。 すぐにぱたぱたと忙しない足音が、店から遠ざかっていくことだろう。 [2/2] (-170) mspn 2023/09/15(Fri) 17:57:08 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>37 ニコロ 「だ、だいじょーぶです! ぼんやりしすぎただけですし、オレが……」 貴方が申し訳なさそうにしたのでこちらもちょっとだけわたついたが。 普段通りに話を進めて、至る経緯を教えてくれたこと。 そうして最後にはこちらの心情を思うように笑ってくれたから、どぎまぎも次第に落ち着いてきて。 「ん、……ニコロせんぱいも一緒だったんですね、そっか。 苦手っていうか……ええと」 「……いや、苦手かなあ」 別の言葉の方が相応しいかと考えたものの、選ばれた言葉が正解な気もしたので結局は頷く。 クロスタータはまだ半分は残っていて、手元のそれに視線を落とした。 「ニコロせんぱいは、その…… 今回決まったあの法のこと……どう思ってます、か?」 「賛成とか反対とか……いや。 反対したところで、もう決まっちゃってるんですけど…」 #共同墓地 (38) mspn 2023/09/15(Fri) 18:31:06 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ君が一枚を食べ切る頃、男は先に食べ切っていて。 ゆっくり食べればいいからねと声をかけながら、 君と同じブラッドオレンジジュースの入ったカップを傾け、 のんびりと他愛ない話を続ける途中に喉を潤す。 やがて切り出された言葉は、 何となく予想はついていたものだった。 以前君に聞かれた時、その簡単な経緯だけを話し、 それ以降は特に、話す機会もなくそのままだったから。 もしかすると、いつかに問われるんじゃないかと。 「どうして、か。…そうだね、家は関係しているよ。 俺を引き取ってくれた夫婦の……父さんが警察でね。 色々あって辞めてしまったようだが、 出来ることなら子にもその道を歩んで欲しかったらしい」 だからその道を歩くように警察を目指した。 幸い、児童養護施設で引き取るくらいだ。 それなりに裕福で勉学は満足にさせて貰えた。 その結果、今こうして望む道に辿り着けたという訳だ。 (-183) sinorit 2023/09/15(Fri) 19:43:51 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ「どうかなぁ」 「僕は友人だと思ってるけど……、彼女の方は……」 「―――うん、元気だよ」 別に、後輩にそんな顔をさせたくて話したわけじゃない。 だから嘘ではないが本当でもないことを、答える。 今はもう、体は元気だけど。 薬物の禁断症状はまだ出るし、精神を病んでいるから廃人と変わらない。 加えて事故の影響で半身不随の身だ。 それを五体満足に元気に暮らしてるかと聞かれれば、NOになる。 あなたが言葉の真意に気づくかはさておいて、あなたには、こう答えるべきだと、そう思った。 (-192) eve_1224 2023/09/15(Fri) 20:25:06 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>39 ニコロ もちろん、隣に来てもらえることを嫌がったりはしない。 ただ場所が場所なのでいいのかなとは少しだけ。 尋ねても大丈夫と返ってくるのは見えていたから指摘はしなかったが。 それから片方に寄っているわけではない、或いは両方の色に染まった回答を得られたのなら、どこか安堵したかのような表情を浮かべた。 「なんていうか。 ニコロせんぱいっていつも…… ……いろんなことがはっきりしているから。 だから今回もおんなじかなって思ってたんですけど」 「そうじゃないって知られて、良かったなって、今」 そんな返答を返すのは己も似たようなものだと示した証だ。 落ちていた視線をゆっくりと上げれば、目の前の墓石に向けた。 署などではあまり口にしない方がいいのだろう、それでも今は貴方しかいないので零す。 二つのラベルのどちらかを、目の前の現実へ貼り付けるわけではなかった貴方に。 「マフィアが居るから傷付いた人が居るの、知ってます。 知っているのに、悪だって言い切ることはしたくない。 上手に飲み込めなくて納得ができない、そんなときでも」 「捕まえなさいって言われたら捕まえるのが、 警官の仕事なんでしょうか」 (45) mspn 2023/09/15(Fri) 21:06:14 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ一口の大きさが違うのは、体格が違うから当然なのかもしれない。 相手が食べ切るのを待つ時間を苦に思う先輩ではないと知っていたから、甘えて自分のペースで食べ切っていたのだろう。 そうしてじきに投げかけた問いの、返答を聞けば男ははたりと瞬きを幾度か繰り返す。 幾つか並べていた憶測の一つに近い形ではあった。 しかしだからといって驚きが無いというわけではないから、少しの間を置いてから口を開き。 「……じゃあ、家族への恩返しだけ、ですか?」 初めににその言い方をしたのは、自分は"そう"だったから。 「それとも警官になりたいって。 リヴィオせんぱいも、憧れるようになった?」 次にその言い方をしたのは、自分は"そう"ではなかったから。 何かの答えを少しずつ知ろうとするみたいに、ひとつふたつと問いは重ねられてゆく。 (-197) mspn 2023/09/15(Fri) 21:23:01 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「なったらでいい、なったらで」 なるのだろう。 押しつけがましい男は、手持無沙汰になったらしい大きな掌をぶらり、と振って。 きょとん、と一度黒眼鏡の下の目を丸くした。 「ふ」 吹きだす。 「そのうちプロポーズの手紙でも貰いそうだな」 わははは、と声が床を打つ。 振っていた手をピースサイン…ではなく、ハサミの形にかえてちょきんちょきんと動かしながら、 「お前なあ、そういうのは大体自分にかえってくるんだぞ」 胸板でどん、と拳を受けると、カニのハサミのままゆるゆると振る。 「ああ」 またなあ、という声は、聞こえなかった。 ただ、あなたを見送る眼だけが、カウンターの奥で揺れていた。 (-209) gt 2023/09/15(Fri) 23:13:03 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方からの答えを受け取って、ほんとうは。 伝えられた言葉の内にある違和感を少し、感じ取っていた。 「そっか……げんき」 それでも見えていない振りをしたのは、敢えてその答えを選んだ理由があると思えたから。 そしてその理由が悪戯にではなく、こちらを慮ってのものだと信じられたから。 「──なら、よかった、です!」 だからはっきりとした真実が何であったとして、今浮かべるのはこの笑みで合っているはずだ。 無理して笑ったわけでもない、気遣ってもらえたことは確かにうれしいのだから。 「へへ。 養育院に居た頃の子と、今になって関わったりとか話を聞いたりとかあんまりないんですよね。 ラーラの話、エルせんぱいから聞けてよかった。 また今度彼女に会ったとき、オレが心配してたよって伝えてもらっても良いですか?」 ……それでも人の心は勝手なもので。 友人だと言い切れない現実があることに、胸はじくりとしたままだったけれど。 でもじゃあ何ができるかって考えたら、そう思い付かなかった。ちょっと悔しいのも勝手な感情だ。 (-228) mspn 2023/09/16(Sat) 1:06:16 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>46 ニコロ 「テオせんぱいとニコロせんぱいのはっきりは、また種類が違うっていうか〜……」 なんていうか、こう。 片手をふわふわとさせたが適切な言葉は思いつかなかったらしい。 ので有耶無耶になっておしまいになる。 うーんと唸りながらもクロスタータをまた一口運ぶ最中、問いがこちらへと返れば咀嚼している間は黙っていて。 飲み込んだあとももう少しだけ、じきにようやく。 「……マフィアの知り合いは、いるのかわからないです。 もしかしたらいるのかもしれないけれど」 けれどそうふわりとしたものだから、理由にはならない。 「だから、好きじゃないが近いのかも。 それにそんな権利が、自分にあるのかとも思うから」 「……せんぱいも。 いやなときは抗ったりしたこと、ありますか?」 (50) mspn 2023/09/16(Sat) 1:13:34 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ見回りを終えた後の署内。 退勤する時間まではもう少しといった頃、廊下でふと貴方の姿を見掛ける。 「! ヴィトーさん……!」 こんな状況だ。 貴方の立ち位置を思えば忙しいだろうことは理解していて、それでもつい駆け寄っていってしまった。 お疲れ様です、と続けて告げる声は勢いの行動を自覚してかちいさく。 少しだけは話せるだろうかと窺うように、己よりずっと高い位置にある瞳を見上げた。 (-237) mspn 2023/09/16(Sat) 1:33:23 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ「勿論、伝えておくよ。 近々会う予定を入れようと思ってたからね」 あなたの様子に満足して、うん、と大きく頷く。 勘のいい青年だから、言葉端に含まれた嘘に気づきながら知らないふりをしてくれてるんだろう。 だったら、その厚意には甘える以外の選択肢はない。 「……っと、話し込んでしまったね。 折角の非番なのに時間が勿体ないんじゃないかい?」 キミくらい、元気に人らしく生きられるようになってくれたらいいんだけど。 ままならない現実に思いを馳せて、心の中だけでそっとため息をつくのだった。 (-246) eve_1224 2023/09/16(Sat) 2:17:57 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ瞬きを繰り返す君へ視線を向け、 増えた問いに笑みを浮かべて口を開いた。 「…そうだね、恩返しがひとつ。 それと……褒められたかったのかもしれないね」 だから、警官になりたいと考えてのことではない。 もちろん、憧れてのことでもない。 君と同じではないかもしれないが、 その形は本当によく似ているのかもしれない。 「あの時の俺にはなりたいものがなかったから。 それも、決められた道を歩んだひとつの理由だ」 (-292) sinorit 2023/09/16(Sat) 19:16:30 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ/* こんばんは、おさとうかえでです。 よき余生をお過ごしいただけているでしょうか。 …言っておいて苦しくなりましたので、本題にさっさと移ります。 確認は、襲撃ロールの内容についてです。 先日お伝えしましたように、お手伝い権を用いて罠にはめるような予定です。 内容について運営Mさんと共にうんうん悩ませて頂きましたこととその感謝をここに色濃く残しておきます。 そこでこちらから出ました案は、 ・ダニエラが大量の食べ物を用意してニーノくんに処理の『お手伝い』を頼む ・警察はダニエラが配るからニーノくんは他のお知り合い(村のメンバー上マフィア)に配ることに ・(マフィアに食べ物をお裾分けしたあと)マフィアとの密会の疑いで拘留、逮捕 上記のような形になります。 仲のいいマフィアの方がいらっしゃることが前提になりますので、まずは提案として。 墓落ち後にも墓落ち前時空でお裾分けロールなどできそうですし、どうかな〜と。…どうでしょう? (-328) oO832mk 2023/09/16(Sat) 22:16:24 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「やった、ありがとうございます! じゃあよろしくお願いして……」 応えてくれた貴方の表情に陰りは見えないから、こちらはこちらで内心ほっと息を吐きつつ。 指摘を受ければぽくぽくぽく、と沈黙の後に「あ」と声をあげた。 「……そうじゃん! あっいや、オレの非番がじゃなくて! せんぱいの見回り時間を邪魔しちゃってる……!」 自分の時間はどれくらい使っても何の問題もないのだけれど、貴方の仕事時間はそうではないとはこちらの認識。 「えっと、じゃあこれぐらいで! 色々……話してくれてありがとうございました。 またチェスも教えてくださいね!いっつも楽しいから!」 なので最後にはその一声と、いつかのシエスタの時間での対戦を心待ちにする笑顔を向けた。 特に呼び止められることがなければぶんぶんと手を振りつつ、その場を後にすることだろう。 どうかこの先、貴方の心の憂いが少しでも晴れる日が来ることを祈りながら。 (-335) mspn 2023/09/16(Sat) 22:53:15 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>54 ニコロ 貴方が視線を向けた先、その墓石に刻まれている名は無く。 こちらはといえば、語る貴方を見上げてじっと視線を注いでいた。 自分よりずっと長い間、正義の肩書を背負って生きてきた人の言葉。 それを一つ一つ真剣に受け止めるようにしてから、最後。 冗談めかした言葉にはきょんと呆けた表情を浮かべ……それでも。 「……そっか」 何か納得したかのような小さな声を落とした。 それからようやくだ、普段通りににへらと笑って。 「その、ニコロせんぱいの首が飛んだら困る人がいっぱいいるし! オレだってそんなのいやなので……いやだからちゃんと、ここだけの内緒にします」 人差し指を立ててまずは内緒のポーズ。 しっかりきっかり誓いを立ててから、言を続けた。 「でも味方につけるまではいかなくても、なんていうか。 いま、オレの中でとりあえずの……したいことは見えた気がするから」 「――だからありがとうございます、せんぱい! オレ、朝より元気が出ました!」 (68) mspn 2023/09/16(Sat) 23:13:01 |
【鳴】 陽光の元で ニーノ「普通のビールがごど……なら……」 「…………さ、三倍……!?」 ハワ……みたいな反応になってしまった、さすがに。 ビールは数回口にしたことがあるが、そのときでもアルコールだ……と感じ入っていたぐらいだ。 もしかして自分にカクテルは早かったのではなんて考えるのだけれど、それでも折角の機会なのだから飲みたいは飲みたい。 やるぞとごくり、一人生唾を飲み込んでから。 「へえ〜……菫なんだ。 青いのってだめ?」 味の想像があんまりつかないなと思いつつ、色に関しては綺麗だと思うけどな、と。 続ける前に実際に届いたものだから。 自分の前に届いたお酒よりも、貴方の前に届いた美しさにまずぱっと目を輝かせた。 「きれ〜……えっ、いいの!? 飲みたい飲みたい!」 そう言ってどこか前のめりに主張。 頼みを貴方が聞き届けてくれたのなら、一口目か、貴方が飲んだ後の二口目を貰ったことだろう。 その結果── [1/2] (=2) mspn 2023/09/16(Sat) 23:32:17 |
【鳴】 陽光の元で ニーノ「──ぅ、ゎ」 ぴた、と固まっていた。 普段味わうことのない度数の高さが喉を焼いて少し咽かけそうにもなる。 けれど口中に広がるまろやかな甘味とすっきりとした酸味は飲みやすさを感じさせるもので。 味わった結果、真っ先に出てきた感想は。 「……お、大人、だ」 「これ、大人だよ……」 階段一歩登っちゃった感覚を形にしたかったのだが、謎語彙チョイスとなっている。 「え〜いっつもこういうの飲んでるの?かっけえなあ〜……」 [2/2] (=3) mspn 2023/09/16(Sat) 23:34:29 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 陽光の元で ニーノ周りの噂から、心配になって。 何も起きてやしないかと、連絡を一つ。 電話をかけてみるが、あなたは出られるだろうか。 (-355) otomizu 2023/09/17(Sun) 0:01:13 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ踏み込まれたくないこともあるかもしれない、とは思う。 それでもひとつひとつ重ねてしまう自分に、貴方は笑んだままに言葉を返してくれた。 そうして返った答えに瞳は見開かれ、はくりと動かした唇はすぐには音を為さない。 次第に落ちていく視線は、少し冷めたパネッレを意味もなく捉えていた。 「……じゃあ」 数秒の空白の後に落ちた声はちいさなもの。 そこまでの経緯を知った上で形作ろうとしている、この問いがきっと一番知りたかったことなのに。 なぜか勇気を振り絞らないと声にできそうになくて、ぎゅっと指先に力を込めることで、ようやく。 「どうしてせんぱいは…… そんなにいつも――胸を張れるんですか?」 なりたいものがない、貴方の姿を想像することはできなかった。 思い浮かべようとしても見えるのはたったひとつだけ。 いつだって自身を誇り胸を張る、己が憧れるかっこいいせんぱい。 「誰かの願いに沿って、歩いてきて。 自分があやふやで、うまく掴めなくても」 「それでもずっと歩いていたら…… ……いつかせんぱいみたいに、なれるのかな」 (-359) mspn 2023/09/17(Sun) 0:05:02 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ/* こんばんは、おやすみ硫酸ナトリウムです! 早い宣告のお陰で己の尻を叩きながら余生を過ごしております、ありがとうございます… そして内容について承知いたしました。 Mさんともたくさん悩んでいただいたとのこと、双方に対して私からも感謝を… お手伝い権の行使方法、逮捕への経緯について問題ありません! ニーノ自身は相手がマフィアであるとは知らないのですが、仲の良い方は数人いらっしゃるので丁度よいかなと思います。 良い感じに"悪"な使い道で私自身はテンションが上がりました、罠に嵌めてくださりありがとうございます。 一点お聞きしたく、お裾分けロールですが三日目入る前に話題に出していても問題なさそうでしょうか? (丁度仲のいい方から話し始めの秘話を頂いたところなので、提供が叶うかはわからないですが話題に載せようかなと…) 少々時空が歪んで不都合あるかもなので、三日目入ってからの方がよさそうであればそこからの開始としておきます〜! (-364) mspn 2023/09/17(Sun) 0:22:06 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>70 ニコロ 「はい! ちゃんと気を付けます、……内緒」 秘密は絶対守ると言わんばかりにもう一度同じ言葉を繰り返してから。 「へへ。 今もニコロせんぱいに相談させてもらったから、大丈夫! でも今後も何かあったらちゃんと相談します。 オレには頼れるせんぱいがい〜っぱいいるから」 勿論貴方もその一人で、今の会話が信頼の証。 すっかりいつもの調子を取り戻した男は残りのクロスタータを口に運んだ。 もごもごと咀嚼する中飛んできた問いには、ふるりと首を横に振り。 「……知り合いではなくて。 でも、思うところがたくさんある感じの」 ちょっと不可解な言葉を返して、笑う。 (71) mspn 2023/09/17(Sun) 0:40:35 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ/* 刻々とその時が近付いており苦しんでいます。 この情報は無料です。 承諾の旨、ありがとうございます! ご質問の件ですが、構いませんよ。ぜひぜひどうぞ! ただ何の食べ物にするかを考えきれておらず…ご希望あったりしますか? なければ、冷凍庫が蟹で埋まっていることですし、傷みやすい何か(果物とか)が無難かなと考えていたりします。 もしそちらがお渡ししたい食べ物があれば、こちらの都合は気にせずご提案ください! よろしくお願いします! (-369) oO832mk 2023/09/17(Sun) 0:40:37 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ「なんていうか…… ……オレの家族の、大切なひとなんです」 「運悪く巻き込まれて。 マフィアが放った銃弾で、亡くなってしまったひと」 付け加えたそれの声量は小さい。 伸ばした指先は慈しむように、墓石を撫でた。 「だから今日はなんだかここに来て。 キミはどう思うって、尋ねたくて」 「……そうしたらせんぱいにも会えた。 来てよかったです」 (-371) mspn 2023/09/17(Sun) 0:41:51 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ/* 日付が変わってしまったなとこちらも思いながら過ごしております……どきどき…… そして質問に関しても承諾していただきありがとうございます! 特に希望はありませんでしたので、果物で問題ありません! 秋の果物を検索してみましたがキウイやザクロやぶどう…大量にということなので詰め合わせとかでもよいのかもですね。 問題なければそんな形で怪しまれない程度に話題に載せたり渡したりしたいと思います! 襲撃ロール自体は三日目になりますかね…? (お手伝い権使っちゃおうの話し始め等は、今から始まっててもこちらとしては問題ありません!) よき感じに波に乗りますのでお世話になります……よろしくお願いいたします! (-374) mspn 2023/09/17(Sun) 0:52:54 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ「……。」 貴方の言葉に黙り込む。 縁のある人の墓だとは想像は出来ていた。 けれど、マフィア関連と聞けば、今は思う事も多い。 「マフィアが原因で亡くなったのに マフィアを恨んでないんだな、ニーノは。」 運悪く、事故だったとしても。 何も感じない訳じゃないだろうに。 なぞる指を見つめながら、言葉が零れた。 (-375) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 0:55:02 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ丁度その時、男はやらないといけないことが一つ増えた辺りで。 さてこれをとりあえずは……と目の前のものを見つめていたところ。 震えるスマートフォンに気が付けば手に取って相手を確認する。 すれば大好きな貴方の名が表示されたから、いちもにもなく通話に応じた。 「──ねえさん? どうかした?」 声色は明るく、それでもどこか貴方を気遣うように。 今日の見回りで街中の様子を知っているからこそ、不安はそちらにも波及しているだろうと予測はできたから。 (-377) mspn 2023/09/17(Sun) 0:57:44 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 陽光の元で ニーノ明るい声が返ってきて、ひとまずほっとする。 電話に出られる状況でいるというだけで、これほど安心できるものなんだなと思って。 「フレッド」 「ううん、今……凄く町がざわついてるじゃない?」 「大丈夫かなって思って。何かあっても、おかしくない状況だから……」 (-379) otomizu 2023/09/17(Sun) 1:02:26 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ貴方がそう思うのは無理のないことで。 けれど確かに指摘通り恨んではいなかった。 こくりと頷いた後に口を開き、語るのは。 「……オレ、その。 ちいさい頃はスラムで過ごしました。 生きるために誰かの加害者になることだってあった。 命こそ奪っていないけれど……法で言えば悪と同じ、です」 今は遠い過去の己の話。 細めた瞳はかつての景色を懐かしむように。 「だから、たまに思うんです。 ずっとあそこでそのままを過ごしていたら。 オレの立ち位置は向こう側だったかもしれない」 「じゃあその時のオレは。 ……"悪いことをしてやろう"と思って、 銃を握るんだろうかって」 己が仲を深めた誰かが。 例えば……今横に居る貴方が殺されたというのなら。 きっと抱く感情は違っただろうと分かっている。 こんな風に考えられるのは、墓の下に眠る人と言葉を交わしたことがないからに過ぎない。 でも現実は確かにそうだから、立てる予測の形はどうしても。 [1/2] (-384) mspn 2023/09/17(Sun) 1:23:58 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ「考えてみたら、そうじゃなかった。 そういうのじゃ、なくて」 「過酷な世界を何とか生き抜くために。 そんな世界から誰かを守るために。 覚悟を決めるんじゃないかって……思っちゃった」 恨んでいない──というよりは。 己の辿ってきた路を振り返れば、"恨めない"だけで。 その理由を示しながらも眉を下げて、笑う。 「警察……あんまり向いてないですよね、オレ」 [2/2] (-385) mspn 2023/09/17(Sun) 1:26:35 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ君が言葉を振り絞るのに、 葛藤するような様子を見せる理由は分からない。 だからこそ、君の動き全てを翠眼は捉え、 しかし何かを急かすこともなくただ見つめるだけ。 それが1分、10分、1時間。それ以上だとしても。 一度だって、急かそうとは思わない。 絞り出された問いを聞き、 男は手にしていたカップから手を離す。 隣に置かれたその中身には、小さな波が揺れていた。 「なれる──とは、言いきれないかもしれない。 君の心が迷路の中にいるうちはね」 何故聞きたがるのか。何故憧れるのか。 その理由を明確に聞いたことは一度だってない。 だから男に答えられるのは、己の感じるもの。 それを言葉としていくだけだ。 「…それでも、君がこうして俺に問いかけて、 それでそうなりたいと願って道を歩むなら、 不可能だとも言い切れないんじゃないかな」 「俺は、君ならきっと大丈夫だと考えているよ」 (-387) sinorit 2023/09/17(Sun) 1:28:13 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ貴方が名を呼んでくれると安堵する。 内心で息を吐きながらも、やっぱりそういうことかとは納得して。 「──ぜんぜん! 大丈夫だよ、オレは。 今日も仕事元気にしてたし」 「今さ、ちょうどねえさんに連絡しようかなって思ってて。 だから電話来てうれしくもなって、さらに元気になったところ!」 「ねえさんも大丈夫そう? 困ってることとか、ない?」 (-388) mspn 2023/09/17(Sun) 1:30:43 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ/* あと20時間…… そうですね!では秋の果物詰め合わせセットをお願いすることにしましょう。 そうと決まれば始めてしまっても構わないのですが、眠いので… 明日の朝こちらから、開始の秘話を送らせて頂きたいと思います。 今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m (-389) oO832mk 2023/09/17(Sun) 1:31:08 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ「これくらいはサボりにも入らないし、問題ないよ」 慌てた様子のあなたに、笑いかけて。 チェスのことを持ち出されれば「勿論」と肯定の頷きを返した。 あなたはいつの間にか一番弟子を名乗っているから、これからも時間を見つけては対戦をするんだろう。 向こう3年くらいは負けるつもりはない。 「じゃあまた。キミも楽しい非番を」 手をふり去っていくあなたを、姿が見えなくなるまで見送って見回りの再開する。 ここはスラムの中央で、通り過ぎる人たちが場違いな自分たちを振り返って去っていく。 時代に取り残された、寂れた風景だ。 憂いはとっぷりと深く、静まっているけれど。 いつかきっと、陽は昇るものだと……そう思いたいものだった。 (-392) eve_1224 2023/09/17(Sun) 1:47:23 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ「…そうか。 いや、良く話してくれたな。」 如何に仕方ない事だったとはいえ 自らの行いを告白する事は勇気の要る事だ。 それを素直に褒めながら、ふむ、と考える。 「そもそも警察に向いてる人間って どんな人間の事を指すと思う?」 その表情は楽しそうに笑んでいて。 (-396) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 2:08:38 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「ニーノくうん」 間延びした声が、署内でかけられる。 夕方のことだ。定時が近づき、女がいきいきとし出す頃。 「あんねえ。…ちょっとお」 「いーい?」 真面目そうな顔。ちょいちょいと手招き。 お呼び出しだ。 (-408) oO832mk 2023/09/17(Sun) 6:08:41 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ迷路の中にいる、と。 貴方に指摘されて気が付く、ああそうなんだって。 出口が見えなくて、見つけられなくて、何が正しいのかよくわからない。 だからやっぱりだめなのかもしれないと過った気持ちは、けれどすぐ。 「────」 ……塗り替えられる。 落としていた視線を上げて、丸くさせた瞳に貴方を映した。 不可能ではないと言ってもらえたこと。 大丈夫だって、信じてもらえたこと。 そのどちらもがこの心を打ったから、今度はせり上がってきてしまいそうなものですぐに言葉を紡げない。 とはいえ目の前でみっともなく泣いてしまうのは情けなくて恥ずかしいから。 堪えた代わりに眉を下げて、なんとか笑えた。 [1/2] (-427) mspn 2023/09/17(Sun) 9:51:24 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ「……ありがとう、リヴィオせんぱい。 せんぱいに信じてもらえるの、うれしい、……です」 「せんぱいが言う通りにオレ、きっと迷路の中に居る。 一緒で、ずっと、誰かが望んだ道を歩んでるだけで。 なるところまでは来れたけれど…… 本当にオレはここに相応しいのかなって足元、ぐらついてた」 「居続けるのが正しいのかわからない、です。 でも、わかんなくても。 ……いつかせんぱいみたいになってみたい」 ラベルを貼れず形を掴めない。 そんなものばかりが埋め尽くす胸中にも、はっきりと見える心はある。 それは例えば、貴方へ抱く憧憬、だとか。 「そうなれるの、ずっとずっと先かもしれない、けれど。 その、よかったら見守っていてほしいってねだるのは……」 「……甘えすぎ、ですか?」 [2/2] (-428) mspn 2023/09/17(Sun) 9:53:44 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ「ううん。 ……誰かに聞いてほしかった、んだと思います。 だからせんぱいが聞いてくれてうれしい」 つまりは告白はこちらの弱さでもあるのだと示しながら。 続く問いには瞬き、首を傾げ、それからうーんと悩む様子を見せた。 「…………」 「……悪いことは悪いことだって、割り切れて。 揺らがない信念のもとに動ける……ひと?」 それは己がそうあっていたい、と願う憧れも含んだ言葉ではあったが。 ひとまずは答え、どうかな……と貴方を窺い見た。 (-430) mspn 2023/09/17(Sun) 9:58:15 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「? はーい」 名前を呼ばれると本日の書類に向けていた視線を上げる。 いつもの雑談かなと思ったところ……どうやら表情を見れば違うようで。 だから席を立ち貴方の方へと駆け寄って行った。 「どうしました? オレ、何か失敗やらかしました……?」 貴方がそういう表情を浮かべていることは少ないから、過るのは悪い予感だ。 恐る恐ると尋ねている。 (-432) mspn 2023/09/17(Sun) 10:00:36 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡──ひとつ、袋を片手にまた喫茶店の扉を開ける。 この前会ったばかりだけれど用事ができたので足を運んだ。 なんていうのはただの建前で……こんな騒動の中。 貴方と顔を合わせて少し安心したかっただけかもしれない。 「にーさん、いる〜〜〜?」 呼び出した声はいつものそれとおんなじ。 また不在だろうか、くるり、店内を見回した。 (-434) mspn 2023/09/17(Sun) 10:05:05 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ店内は、電気が消えていた。 珍しいことだ。いつもは点けっぱなしなのに。 けれど、アレッサンドロはカウンターに座っていた。 なぜかむっつりと口をへの字に曲げて、 扉を開けたあなたをじっと、黒眼鏡越しに見ていた。 「おう。 どうした」 (-436) gt 2023/09/17(Sun) 10:19:36 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ貴方の答えを聞きながら 窺い見る目の前で、人差し指を揺らした。 答えはNo.であるらしい。 「まあ一般的には正義感がある人間、って思えるよな。 悪人を捕まえて、住民の平和を守るのが俺たちの仕事だから。 だが“正義”ってのは結局個人の物差しでしかない。」 「ニーノにとって悪い事でも 他の人にとってはそうじゃない、なんてザラだ。 俺が思うに警察官に向いてる人間ってのは “他人を思いやり、疑う事が出来る人間”だよ。」 あくまで、ニコロの考え方だ。 警察学校で教わった事などとは違うかもしれない。 ただ、この男はそう思っている。 凝り固まった正義感が生んだ結果こそが 今のこの、法律の施行と言っても過言ではないから。 (-437) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 10:21:30 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡電気が消えていた。 珍しいことだから居ないのかなとふと過るも。 ちゃんとカウンターにはその姿があって、瞬く。 なんていうか、うん……すごく、機嫌が悪そう。 どこか昔の貴方を思い出した、ぼんやりと。 「……お、お裾分け……」 貴方の癖を受け継いだ男は、何かあればこうやって渡しに来るので。 今日もその一環だったらしい、カウンターへと寄っていく。 袋をぽすんと置きつつも改めて近くから窺い見ては。 「…………機嫌悪そう、なんかあった?」 素直に聞いた。 (-440) mspn 2023/09/17(Sun) 10:38:38 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「事前に計画した仕事ってのは、まあ、うまくいかないもんだと思ってね」 黒眼鏡を外して、はー、と溜息。 顔をごしごしと掌で拭ってから、またかちゃりとそれをかける。 ――その時にはもう、いつものようなひょうひょうとした笑みがそこにあった。 「おお、ありがたいね。 こりゃあなんだ? ニーノ」 (-442) gt 2023/09/17(Sun) 10:45:51 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「んー…それが、ねえ。」 部屋の片隅で、変わらぬ真面目顔。 同じくして日頃に比べれば硬質な声音で迷うように口にして。 ミントブルーがあなたをじいと映した後。 「…なあんて。」 「ふふー。驚きましたあ?」 「実はあ、お願いが、あってえ。」 「“お手伝い”…して欲しいことが、あるんですよお。」 へらり、と笑った。 誰にもバレないように、笑顔を作るのは、得意だ。 (-443) oO832mk 2023/09/17(Sun) 10:46:29 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ揺らされた指を視線で追う。 貴方が伝えてくれた答えには瞬き、そうして。 「正義は、個人の物差し……」 教えてもらえた考えを繰り返した。 数拍の空白を開ける間は瞬きを。 じきに動いた唇はひとつの疑問をあなたへと投げかける。 「……誰かを。 思いやりながらも、疑うんですか?」 この男は幼いころから、他人を信じ続けてきた。 疑いを持つよりも信じて裏切られた方がいい気がして、だから。 貴方の言葉の意味を少しでも飲み込めるようにと、問いの理由はそんなところ。 (-444) mspn 2023/09/17(Sun) 10:48:05 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 陽光の元で ニーノ「ふふ、姉さんはいつだってフレッドが心配なんだから」 あなたも同じように大事に思ってくれていることが伝わる度、胸が暖かくなる。 こんな状況下でも、安心して笑うことができる気がするのだ。 「姉さんは大丈夫よ、ただ…」 「子供たちが心配だわ、養育院の経営者が万が一捕まったりするのを考えたら放って置けない」 「だから、なるべく見ておいてあげたいんだけど……」 (-446) otomizu 2023/09/17(Sun) 10:54:22 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡「なるほど……? お疲れ、大変だったんだな」 仕事がうまくいかなかったのかと納得。 貴方の素顔を久々に少し見つつも、普段通りの笑みが戻ればほっと安堵した。 「これは〜フルーツとお菓子! 職場のせんぱいがいっぱい果物貰ったんだって。 お裾分け貰ったんだけど食べ切れないから持ってきた。 キウイとかりんごとかざくろとか……」 とん、とん、とん。 カウンターに並べていくのは秋のフルーツ詰め合わせセットだ。 日持ちするなら自分でどうにかもちょっと考えたが、果物は傷みやすいので、と。 「で、こっちはオレが作ったクロスタータ。 苺のやつね、うまくできたからにいさんにもって」 次に袋から一切れ取り出したのはラップで包んだ苺のクロスタータ。 最近せんぱいに菓子作りを学んでいるのは貴方にも伝えていたことだろう、ようやく食べてもらえそうな出来になったのでこちらも渡したかったらしい。 並べてから満足気だったが、ふと味気のないパンを食べていた姿を思い出した。 「……味は甘いかも、食べられるかな、にいさん」 (-447) mspn 2023/09/17(Sun) 10:59:14 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ「そう。 人の為を想い、幸いへと出来る限り向かえるように。 ただ、それには鵜呑みにしない事も大事なんだよ。」 「法律はある程度の社会の秩序を担保してくれるもんだが いつ何時だってそれが正しい訳じゃない。」 混乱が起きないように 律を布くのが法律で、従う事で人々は穏やかに生活が出来る。 その法を下に裁くのが、警察官の職務だけれど。 「本当にそれでいいのか? その言葉は、誤ったものではないのか? もっといい方法があるんじゃないか?」 法を振りかざして人を顧みないのはどうなのだろう。 「それを常に疑い続けなきゃ 俺たちはただの独裁者になっちまう。 勿論、信じる事も大事だけどな。」 (-448) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 11:00:03 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラご、ごくり……。 せんぱいから怒られることは、まあままあるのだが。 同じ階級の貴方から何か……というのはないので。 緊張したのも束の間のこと。 「……あ、あれ?怒られるわけじゃない?」 拍子抜けした様子で瞬き、それから。 「!!!」 "お手伝い"と聞けば分かりやすく表情を明るくさせた。 「よ〜やく決まったんですか? なになに?オレができることならなんでも!」 (-449) mspn 2023/09/17(Sun) 11:01:44 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ「オレだってそうだよ、ねえさんのことがいっつも心配」 いつものように気遣ってくれる言葉が胸に染み渡る。 電話越しに伝わる声は喜色を帯びたものだと、そちらにも伝わることだろう。 ただ届いた不安を耳にすれば表情を引き締めて。 「……そんなこと、ないのが一番だけどな。 でもどうなるのか全然わかんないもんなぁ……」 「えっと、オレも空いた時間は様子見に行くようにするよ。 ちょうど持っていったらいいかなってものもあったし……」 貴方は変わらない、昔からずっとそうだ。 子どもたちを大切にして、愛してくれる。 そんな貴方がいるから今の自分が居るのだと、改めて噛み締めるような思いを抱きながら。 すればなんだか顔が見たくなってしまったものだし、元より用事もあったことだから、と続けた。 「ねえ、フィオねえって今どこにいる? ちょっとだけ会えたりしないかな、渡したいものあって。 ただのお裾分けなんだけどさ、にいさんには渡したからねえさんにもって思ったんだけど……」 (-450) mspn 2023/09/17(Sun) 11:09:10 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「大人は大変ってことだな」 適当な言葉を言いながら笑っている。 「おお、こりゃいいな。 果物って自分じゃ中々買わねえからな…」 食に興味の薄いこの男なら、なおさらだろう。 カウンターに並んでいくフルーツを見て、 身を乗り出し興味深そうにのぞき込んでいる。 「で――ヘエ、お前こんなん作れたのか!」 そしてクロスタータには本当に驚いたよう目を見開き、 ラップで包まれたそれをあちこち、矯めつ眇めつ眺め回し。 ……ぷは、と突然吹きだすように笑って、 そのままぐしゃぐしゃとあなたの髪を撫でまわす。 「オッサンは甘いモン苦手かもってか? もらうよ。お前すげえな、大したもんだ」 ぐしゃ、ぐしゃ、ぐしゃと――なかなか痛い。 (-451) gt 2023/09/17(Sun) 11:14:39 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノへらへら顔で、頷く。 怒らないよお、疲れるもん〜とは当人談。 そうやって、人々の油断を狙ってきた。 「えへへ〜、お待たせしちゃったねえ。」 「今あ、ちょっと困ってることお…あってえ」 笑顔には少し気後れする様子だ。 緩んだ口元を、一度閉める。 「……ちなみになんだけどお、ニーノくんってえ」 「警察の外にも、お友達とか、多い方〜?」 これには、少なからず「YES」に近い返答が返る。 女はそう察しつけている。 (-455) oO832mk 2023/09/17(Sun) 11:36:14 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ男は黙って、真剣な表情を浮かべ、貴方の言葉に耳を傾けていた。 聞き落とさぬように、聞き零さぬように。 その内容は今の自分に足りないものを示してくれている、と思ったから。 「……だから。 思いやれて疑える人が、警察に向いている」 貴方の説明に唱えたい異はなかった。 聞き終えた頃には心から納得して、腑に落ちていた。 「独裁者には、なりたくないです。 今みたいなのはいやだって」 「でもオレ、割となんでも信じがちで。 ……今からでもせんぱいが言うみたいな。 向いているひとには、なれるのかな。 疑い続けるのが癖になったら、今度は信じるのができなくなりそうで……」 弱音ばっかり吐いていてよくないな、とは思うのだけれど。 つい落ちてしまった、情けないなとは頭の片隅に。 (-464) mspn 2023/09/17(Sun) 12:35:02 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡「オレだって大人だけど……?」 聞き捨てならなかったのでついそれだけは異を唱えつつ。 フルーツには興味を示してくれているようだからよかった、と微笑んでいた。 しかしクロスタータに対しての驚愕の声にはびくっと肩を震わせて。 ……なんだかそうやってまじまじと眺められると恥ずかしいんだよな。 「うん」と頷きと共に返した声は小さく、少し視線が逸れていたが。 「……ゎ、」 髪をぐしゃぐしゃに撫でられてきゅっと目を瞑る。 いつものそれよりも力強くて……痛い。 「ほ、褒め過ぎだって! まだ見た目くちゃってなってるし…… あと髪取れる!ちょっと痛い!」 声を荒げたのは照れ隠しも込みだ、むす、と頬が膨らんだ。 でも嬉しいのも間違いないから忙しない感情に顔に熱が灯る。 貴方の顔は真っ直ぐに見られないまま、ぼそぼそと付け足した。 「……なんか大変だったみたいだし。 息抜きにでも食べて」 (-465) mspn 2023/09/17(Sun) 12:42:46 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「うんうん!」 困ってること、があるのはよくないが。 それでも手伝えることがあるのは嬉しいから前のめりだ。 「……お友達、ですか? ええっと、そういっぱいってわけじゃないけど。 いるにはいます」 「友達じゃないけれど繋がりって意味なら。 多いところもある……かな」 貴方の頼みごとにそれらが何の関わりがあるのかは分からないが、素直に答える。 前者は警察じゃなくても遊びに行く家族のような人や、友達は確かに居るしの意味。 後者は出自からスラムや養育院にはよく足を運ぶから、顔見知りは多いの意味。 「それがどうかしました?」 こてんと首を傾ぐ。 何にも気が付かないまま。 (-466) mspn 2023/09/17(Sun) 12:47:24 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ「そうだなぁ。 ニーノならなれるさ。」 落ちてしまった貴方の肩をポンポンと叩く。 大丈夫だ、と元気づけるように。 「たくさんの言葉を聞けばいい。 俺の言葉だってほんの一意見に過ぎない。 別の奴の意見で見える事もあるしな。」 貴方の姿は、ニコロにとっては眩しいもの。 真っ直ぐに、警察官としての道を悩みながら それでも正しさを探そうとする純粋なものに見えたから。 「信じられるのはある意味では美徳だよ。 誰かの救いになる事だってある。 その感性はきっと、お前を助けてくれる筈さ。」 (-467) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 12:48:56 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「そっかあ。なら、よかったあ。」 「あんねえ、実はあ、家に大量に果物が届いてえ。」 「…冷凍庫、まだ蟹で埋まってるからあ。どおしよおって」 用意していた言葉を吐く。 間延びした声。そこでえ、と続く。 「減らすの、手伝って欲しいんだあ。」 「あの、警察のみんなには、あたしが配るからあー。」 ここまで言えば、質問の意図も伝わるだろうか。 へらりとまた気恥ずかしそうに頬をかく。 「こんな手伝いでも、いいかなあー?」 そうして小首を、こてん。 頷いちゃ、だめだよ、 それは、ただ心に浮かんで蓋をされるだけの、口にはできない言葉。 (-477) oO832mk 2023/09/17(Sun) 13:55:10 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ「ニコロせんぱい……」 ぽんぽんと肩を叩かれながらも貴方の瞳を見つめる。 自分ではなれるかどうかなんて、全然想像がつかない。 それでもせんぱいはそうやって言葉にしてくれるから。 「……はい」 例え未来が上手く見えなくても、教えてもらえたこと。 貴方の言う通りたくさんの言葉を聞く必要があるのだと。 その行為を通して見えてくるものはきっとたくさんあるのだ。 今教えてもらえたみたいに。 「ありがとうございます。 ……へへ、なんかそういわれるとちょっと照れるかも」 「今日はニコロせんぱいに色々話聞いてもらっちゃった。 すみません、折角の休憩中なのに。 でもオレ、話せてよかったです! なんかちょっと、すっきりしたっていうか」 いつか貴方みたいに、己も誰かにアドバイスできる日が来るだろうか。 来たらいいなと思う、だから今はその為に一生懸命を尽くすしかないのだろう。 「そろそろ時間終わりですよね? ……途中まで着いていってもいいですか?」 (-482) mspn 2023/09/17(Sun) 14:22:37 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「蟹の次は果物が……?」 以前貴方が話していたPapà gambalungaの新しいお届け物だろうか。 しかし冷蔵庫が蟹で埋まっているとなればそれは大変だろう。 だって果物は傷みやすいし、と。 何も疑わない。だから。 (-487) mspn 2023/09/17(Sun) 14:36:32 |
ニーノは、笑って頷いた。 (a24) mspn 2023/09/17(Sun) 14:37:07 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ涙を流すことの何がみっともないのか。 そう思う心はあれど、君が隠すなら暴こうとは思わない。 代わりに、浮かんだ笑顔に笑顔を返そう。 「誰かに問える君は強い。顔を上げられる君は強い。 だから君は、君なら、 大丈夫 だ」もう一度君に大丈夫を唱え、笑みを深める。 君なら君の道をいつか、見つけられると信じているから。 「そうして悩める君は強くなれるよ。 迷うことは悪じゃない、立ち止まることもそうだ。 諦めてしまわない限り、君の道はちゃんと続いている」 「いくらでも迷っていいから、いつか。 …いつか、君がその迷路を抜けられる日を俺に」 語る男の瞳は細まり、そのまま緩やかに閉じられた。 「──俺に、見せてくれ。見守っているさ、ずっと。 だから俺で良ければ、いくらでも」 (-488) sinorit 2023/09/17(Sun) 14:38:12 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「──任せてください!」 「それぐらいならお安い御用……っていうか。 お手伝い権なくても手伝うぐらいですよ。 いっぱい届くとほんと大変ですもんね〜」 職場に持ってきているのだろうか。 それとも大量だって言うぐらいだから家に置いたままだろうか。 そんなことを考えながらも男はただ。 「あ、ちょっとだけオレの分も貰っていいですか? 家族も食べるかなって思って……」 貴方に頼ってもらえた事実に、嬉しそうにしていた。 (-489) mspn 2023/09/17(Sun) 14:39:12 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ「────」 ……あ、やっぱだめかも。 過った次の瞬間には一滴だけ零れてしまった。 だってあんまりにも貴方が真っ直ぐに、己を信じてくれるから。 「……ぁー……」 大丈夫の一言を貰えるだけでこんなにも安堵する。 見守ってくれる誰かがいるというだけでこんなにも幸せに満ちる。 己の為にと贈られた言葉ひとつひとつを胸の内、大切に抱きしめながら。 ぐしぐしと目元を擦り、顔を伏せながらも声を絞り出した。 「……せんぱい、だいすき」 ありがとうの方が先だったかもしれないとは形にした後に。 だから次いで震えた声で「ありがとう」もちゃんと伝える。 そうして顔を上げればまだ少し潤む瞳を細め、それでもにっと笑った。 「──へへ。 せんぱいのお陰で明日からもがんばれそー……です! ね、オレ、無敵のナンバーツー目指すんで!」 もちろんナンバーワンは既に無敵の貴方だ。 そんな軽口を叩けるぐらいどこか心が軽くなった男の声に、沈んだ色はもう無かった。 (-491) mspn 2023/09/17(Sun) 14:59:44 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ千草色の瞳は貴方を見返せば 僅かに細められて、笑う様子を見せる。 「気にすんなって。 こっちこそ色々と聞かせて貰ったんだしな。 スッキリしたなら良かったぜ。」 貴方に時間を言われれば、ゲ、という表情に変わるのだから 人懐こい犬のようにくるくると目まぐるしい。 「やっべ、もうそんな時間か。 おう、いいぜ。途中までな。 そっちは見回り再開か?」 (-498) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 15:32:03 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ女は。 「そっかあー。頼りになるう。」 笑顔のあなたに。その首肯に。 さも嬉しそうに、へらりと笑った。 誰にもバレないように、笑顔を作るのは、得意だ。 「もちろん、ニーノくんの分も、いいよお。」 「じゃあ、今日仕事が終わったら、家に呼ぶねえ。」 「ほんとたくさんだからあ、覚悟しててえ。」 暢気そうな声でそう言って、この場は一先ず解散。 定時の後、「それじゃあ行こっかあ」と女はあなたに声をかけただろう。 (-501) oO832mk 2023/09/17(Sun) 15:35:54 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ返される笑みにこれまでの会話が貴方にとって重荷になっていないと知り、安堵した。 最後にもう一度墓石を撫でてから立ち上がり、変わる表情には肩を揺らし笑って。 「はい、オレもすっかり忘れちゃうところだったけど。 見回り再開します、今日の仕事はそれだから」 「せんぱいのお陰でさっきよりもちゃんと、皆のこと見て歩けそう」 だからと感謝をもう一度伝え、そうして貴方と共に歩きだすことだろう。 伝えた通りに道の途中までは一緒に、道中は他愛ない会話を添えて。 別れるときはまたハーモニカ聴かせてくださいね、なんてねだってから駆け出していく。 遠ざかる背がしゃんと伸びているのは、貴方がくれた元気のお陰だった。 (-502) mspn 2023/09/17(Sun) 15:53:24 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ男が再び瞳を開く頃、一滴の涙は既に落ちきって。 映るのは目元を擦り、顔を伏せながらも声を絞り出す君だった。 だいすきだと伝えてくれる君へ「俺もだよ」と返し。 ありがとうを伝えてくれる君へ 「礼を言われることじゃない」と男は笑う。 結局、言葉を受けて下を向き続けるか。 あるいは、上を見て、前に進もうとするか。 それを選ぶのは自分自身他ならないのだから。 「はは、その調子だ。君がそう名乗れるようになること、 俺は楽しみに、期待して待っているよ」 いっそナンバーワンになるほどに高く。 君の心が強く、いつか形を掴めますようにと願って、 君へと手を伸ばしその頭を撫でようとするのだった。 (-504) sinorit 2023/09/17(Sun) 15:57:52 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ覚悟してて、なんて言葉にはくすくすと笑っていたが。 「は〜い」なんて間延びした声も呑気に返していた。 そうして定刻後、声を掛けられれば待ってましたと言わんばかりに近寄る。 そのまま二人で貴方の家までを歩いて行くのだろう。 朝に比べれば少しマシなようには思うが、それでも街中に漂う緊張感は変わらない。 道中に交わす会話は普段通り他愛ないものと、それから。 「──そういえば本当にこうなっちゃいましたね。 やっぱり現実になると、少し無理矢理すぎるなって思うから……その内少しでも落ち着くと良いんですけど」 貴方にだけ聞こえる声でそんなことも呟いていた。 (-505) mspn 2023/09/17(Sun) 15:59:24 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「あー。うーん、取締法〜?」 目的地は、そう大きくもないアパルトメント。 街中を少し歩いて、そう遠くない距離にある。 「パオロさんも、逮捕されちゃったんだっけえ?」 「…あんまり話したことなかったけどお、本当にマフィアと繋がり、あったのかなあ。」 そんなことない、パオロはただの真面目な巡査。 今頃何をしているかなんて、考えない方が絶対にいい。 「…とか言ってたらあ、あたしたちも捕まっちゃう?」 「繋がりがあったって、信じるしかないよねえ。」 「どんなに強引でも、それが決められたことなら」 「あたしたちは守らないと、だしい。」 「…やっぱり、あんまり考えすぎると、苦労するよお。ニーノくん。」 ね、と顔を覗くようにして笑いかける。 誤魔化す意図も込めて。だって、歯が浮くような台詞だ。 先日、あなたと同じ話をした時にも感じたこと。 その法を、女は悪用しようとしている。 (-509) oO832mk 2023/09/17(Sun) 16:27:40 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ頭を撫でられると反射でつい目を瞑ってしまった。 それもすぐに開けて、己が目標として憧れる貴方の顔を見つめる。 未だ未熟な心はすぐに揺らぐ、視野だってきっと広くはない。 それでも与えてくれた愛情を躊躇いなく受け止める術だけは十分に知っていたから。 「リヴィオせんぱいに期待してもらえるなら、 がんばらないとなあ」 綻ぶ口元はふにゃりとした柔らかなもの。 ほんのちょっぴり、自分からも撫でてくれる手に擦り寄るように頭を押し付けたりしていた。 そんなやりとりがちょっと落ち着いた頃に、すっかり冷めきったパネッレをひとつ摘まんで。 「ご飯こうやって一緒に食べれて、うれしかったです。 でも今日は雨降るんだっけ……そろそろ食べ切らなきゃかな」 もそ、と口に運んで咀嚼し、後にオレンジジュースも飲み切る。 食事を片付けていく途中、ちらっと貴方を見上げた男は本日最後のおねだりを。 「ねえリヴィオせんぱい。 オレがんばるけど……また、もし。 ちょっと下を向きそうになったら、せんぱいに甘えても良いですか?」 「そうじゃなくても、またせんぱいの話色々聞いてみたいし…… ごはんとか……こう……」 いいかなあって、向けているのは期待を込めた瞳だ。 (-512) mspn 2023/09/17(Sun) 17:03:39 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「パオロさん……そんな風には見えなかったんですけど」 少しだけ視線が落ちそうになる、のを堪えた。 ふるふると軽く首を横に振ってから、貴方の言葉に耳を傾けつつ。 顔を覗かれて笑みを見せてもらえれば、少し眉を下げて笑う。 「心配してくれていますか? ありがとう、ダニエラさん」 「そうですね。 ……前話したときはもう、深く考えなくていいかもって思ったんですけど」 貴方なりの励ましの言葉だと、男は勝手に受け取っている。 だからこそ素直に頷けないことにほんの少しの申し訳なさを感じながら、それでも抱いた感情を言葉にした。 込められている意図も今は、見える筈もないから。 「簡単に答えが見出せなくても、やっぱり考えていたくて。 人を思いやること、信じること、疑うこと。 全部大事だってせんぱいが教えてくれたんです。 法律が絶対に正しい訳じゃなくて、そこを疑うことをやめたら……ただの独裁者になってしまうって」 「すぐにどうにかできることじゃないかもしれないけど。 ……考えて、オレなりの答えを見つけて、できることがあるならしたい。 ただの下っ端が何言ってんだ〜って感じですけどね」 気恥ずかしそうに頬を掻いた。 (-513) mspn 2023/09/17(Sun) 17:08:03 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「…んー。そっかあ。」 そういうところも含めて、「苦労する」って、思う。 それと同時に好感を抱く。 そんな不要なものは、見ないふり。 「えらいねえ。ニーノくんはあ。」 「…あたしは、んーー。」 軽く、眉を寄せる。口尖らせて、その間、革靴が床をたたく、たたく。 「やっぱり、我が身がかわいいかなあ。」 それは、混じり気のない本心。 あの法案に捕まる訳には、絶対にいかないから。 「…幻滅、したあ?」 角を曲がる。往来を1本、離れていく。 (-526) oO832mk 2023/09/17(Sun) 18:25:14 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「はいはい」 髪を撫でまわしながら、大人大人、なんて言葉が透けて見えるような頭の叩き方。 恥ずかしがる様子すらも楽しそうに眺めると、 あなたの頭をがっしと腕で抱え込んで――これはヘッドロッグだ。 ぐりぐりとこめかみをはさみこみながら、嬉しそうにクロスタータとフルーツを掴む。 「ああ、もらうよ。 ……はー」 「いや、ほんと、トシ食ったわ」 ぐりぐり、ぐりぐり。抑えられているので、男の顔は良く見えないが。 なんとなく、その声は嬉しそうで、寂しそうだった。 「なんだ、髪セットでもしてんのか? 色気づいて〜〜」 (-530) gt 2023/09/17(Sun) 19:02:51 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ貴方の答えを受け取り、それに返答を返す前。 尋ねられれば瞬いて不思議そうに。 「? どうして?」 そうは思わない、は既にその声音に表れていた。 「身を守るのは大切だし立派なことですよ。 無謀に動くより、ずっと」 「ダニエラさんが自分を大事にできているってことじゃないですか」 それほどの価値を自身に見出せている証左に他ならない、とも。 だから今度はこちらが貴方の顔をそっと覗き込んで、笑った。 「なら、オレは嬉しいです。 きっとお母さんだって……は、決めつけすぎかな」 でもそう思いますよって、表情に暖かさを滲ませて。 (-533) mspn 2023/09/17(Sun) 19:07:20 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡ぜ〜〜〜ったい思ってないなこれ……なんて考えていたわけだが。 次いでがっしと抱え込まれた後── 「──いだだだだッ!」 悲鳴が上がった。昔から変わらないやつ。 「ちょッ、痛いって、嬉しいんじゃないの!? 悪いことしてないだろ!もー!」 「身だしなみぐらい気を付けるし!大人だもん!」 どんな思いが声にその色を滲み出させているのかわからなかった。 顔を見られたらもう少しわかったのかもしれないけれど、叶わないので。 とりあえず今は突然のヘッドロックに抵抗するべく、腕辺りをべしべしとしながら「ぎぶぎぶぎぶ!」と喚いている。 (-535) mspn 2023/09/17(Sun) 19:13:04 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ「もちろん俺も嬉しかったさ。 誘ってくれてありがとう、ニーノ」 前を向き晴れていく君の心とは対照に、 曇り空の広がる空は今にも雨が降り出しそうだ。 この時間を名残惜しく思う気持ちはあれど、 そろそろ解散の時が近付いているのかもしれない。 「…あぁ、俺で良ければと言っただろう? いくらでも、甘えてくれて構わない」 「また、食事も行こう。俺の話は……はは。 何か、いい話題を考えておくよ。 君も、聞きたいことを考えていてくれ」 隣へと置いたカップを再び手に取り、 残るジュースを飲み干して、 立ち上がった男は君へと手を差し出した。 「次も、楽しみにしているよ」 (-536) sinorit 2023/09/17(Sun) 19:21:14 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ陽だまりのような笑みに、言葉に。 眼鏡の向こう、ミントブルーが2、3度瞬く。 「…お母さんは」 「どおだろおねえ。」 在りし日の母を思い返せば、きっとそれでいいと言ってくれる。 今の自分を、肯定してくれる。 だから悩むように思い浮かべたのは別の姿だった。 リスクを嫌う人だった。それでも、と女は自分の意思でここまで来たけれど。 「わかんないなあ。」 「今度お墓参りのとき、聞いてみよお。」 笑いかけると、考えたことを横に置く。 遠くにアパルトメントが見えてきた。あそこだよお、と指さして、てくてく。 鍵を挿して捻る。解錠の音がした。 「ちょっと待っててえ」 振り返り、半分開いた扉の向こう。 たくさんのダンボールが積まれた部屋が、ちらりと見えた。 (-543) oO832mk 2023/09/17(Sun) 19:42:51 |
【鳴】 陽光の元で ニーノそそそ……と貴方にグラスを戻しながらも。 「エッ」 ケロっと明かされたネタ晴らしにはそんな声が出た。 飲む前に言わなかったのはつまり、とほんのちょっぴりじっとりとした視線を向ける。 「も〜〜〜……揶揄ったな? ロメオさんが悪い大人だなんて思ってないけどさあ〜。」 それでもびっくりするのはびっくりするから唇を尖らせて。 「というかなんでそういうの知ってるの? もしかして常識……?」 オレが無知すぎるだけか……?と零しつつも自分のカクテルにも口をつけてみる。 口内に広がったのはお酒とは思えないほどの、甘さ。 やっぱり度数はきついのだけれど先程のよりは飲みやすい感じがして、「デザートみたい……」を呟いていた。 (=5) mspn 2023/09/17(Sun) 20:23:03 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「うん、聞いてみてください」 死者は何も語らないけれど。 それでもこちらから語り掛けるのは自由だから。 貴方が思い浮かべている姿が、母ではなく違う誰かであることも知らないまま。 あ、そろそろ着くんだなと思えばてくてくとこちらも大人しく着いていって。 「はーい」 返事をしつつも扉の間から見えた部屋。 段ボールがたくさんあって、あれがもしかして……?と首を傾ぐ。 それなら一人で処理しきれなくて大変だろうと納得もの。 出来る限り持っていこうだなんて考えながら、貴方が戻ってくるのをのんびりと待っている。 (-555) mspn 2023/09/17(Sun) 20:25:42 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ感謝を伝えられると、ああ誘ってよかったんだなって思えて。 甘えることを許されれば、向ける好意は膨らんでいくもの。 差し出された手には少しばかり驚いて瞬いていたが、それでもすぐ。 喜色に満ちた満面の笑みを浮かべれば── 「……はい!」 ──指先を伸ばし、重ね、その手をぎゅっと握った。 ……その後は、ゴミをきちんと片付けてから共に歩く。 真面目な話を多くしたから、帰路の道中は他愛のないものを。 例えば明日せんぱいが着けてくるピンの予想とか。 例えばねこって好きですか?とか。 話していればあっという間に分かれ道の場所。 最後は手をぶんぶんと振りながら別れたのだろう。 そうして一人、家へと向かって歩いて行く最中。 貴方から貰った信頼と勇気を忘れぬよう。 胸の内で大丈夫を繰り返し、ずっと抱きしめていた。 (-562) mspn 2023/09/17(Sun) 20:42:03 |
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